そば 人情話
そばの蘊蓄より、そばに纏わった人情話が温かで面白い。何度も読める作品ですね⚾️
そば屋、といっても普通のおそば屋さんではありません。めったに店が出ない神出鬼没の屋台のおそば屋さん。その店主も有能だった元旗本が早隠居して、家族に隠れて商っているという異色の存在。そんなそば屋のまわりでおこるいろいろな事件を、主人公の牧野がそば屋の店主として、また以前の人脈や剣の腕で解決していくお話。武家の顔と町人の顔を使い分ける主人公はかっこいい!家族や周りの人に正体がバレそうになったり、実際バレてしまったりするのもまた楽しい。ストーリーそのものは昔ながらの時代劇を見ているような勧善懲悪展開が気持ちいい!またそば屋で出すおそばも楽しみの一つ。主人公が結構なそば馬鹿で、屋台で出すそばが毎回工夫が重ねられているので、読んでるとそばを食べたくなります。絵も綺麗でテンポも良く、すいすいと読み進められる名作だと思います。
お江戸の町は新橋辺り、柳の下でほのかに灯る、担ぎ屋台の掛行灯。夢まぼろしの如き神出鬼没の蕎麦屋台、人呼んでその名も「幻庵」―――勘定方の重職をあっさり捨てて、早々に隠居した元旗本・牧野玄太郎。第二の人生と思い定め、身魂こめて「蕎麦作り」に打ち込む屋台には、今日も千客万来、十人十色の面々が、十人十色の問題を抱えて訪れる。蕎麦作りを極めんと切磋琢磨する元旗本の[人助け蕎麦打ち人生」!!
お江戸の町は新橋辺り、柳の下でほのかに灯る、担ぎ屋台の掛行灯。夢まぼろしの如き神出鬼没の蕎麦屋台、人呼んでその名も「幻庵」―――勘定方の重職をあっさり捨てて、早々に隠居した元旗本・牧野玄太郎。第二の人生と思い定め、身魂こめて「蕎麦作り」に打ち込む屋台には、今日も千客万来、十人十色の面々が、十人十色の問題を抱えて訪れる。蕎麦作りを極めんと切磋琢磨する元旗本の[人助け蕎麦打ち人生」!!