定番の青春恋愛ものではないです
少女漫画のような繊細な絵が特徴です。 最初は、普通の青春恋愛ものかと思っていましたが、それだと企画会議に通りませんよね。 そんな漫画は五万とありますから。 そこで登場するのがLGBTです。 とても現代っぽくて、マイノリティな考えを表通りに発信してくれる作品だと思いました。 でも、もう定番の青春恋愛漫画が新連載する事なんてないんだろうなと思った今日この頃です。
人生の岐路に立つ高3の春――。一ノ瀬太一は、なぜか苦手と感じる空勢二葉、幼馴染でリア充な三田桃真の2人と同じクラスになる。ある日、二葉から桃真への恋心を打ち明けられ、協力してほしいと頼まれた太一は…!? 青春に染まりゆく3人の新“純”愛物語、開幕!!
青フラ完結。53話のタイトル回収も震えたけど、最終回の一人称視点の絵だけで見せるラストは凄まじかった。
この作品はあまりにもリアルでしんどい場面が沢山あるけど、それはつまり受け止める価値のある重い言葉ばっかりってことなんだよね。
1話1話じっくり考え抜かれて描いていることが伝わってくる素晴らしい作品で、文句なしに最高でした。3年間読み続けて本当によかった。
ラストについて納得できないという人もいるかもしれないけど、そういう人には不満を述べるところで思考停止せず、「タイチはなぜその選択をしたのか」自分なりの答え(推測)が出るまで考えてみてほしいなと思う。