フライフィッシングと女子の友情問題

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近年数多い「釣り女子漫画」。大抵の作品は様々な釣法を紹介してくれるが、この『スローループスローループ』という作品が他と違うのは、

「フライフィッシング」

これがメインである点だ。
しかも最初が「海フライ」。

マニアックすぎる……。
そんなマニアックな釣りを亡き父に教わった女子・ひよりは、突堤で料理が得意な女子・小春と出会う。互いの親の再婚で姉妹となった二人は、釣りと料理を通じて仲を深める。

★★★★★

この作品では、「釣り」と「女子の友情」の微妙な問題が描かれている。

ひよりは人見知り故、孤独に釣行していた。
また、ひよりの親友の恋は、ひよりの父が亡くなった時、海に独り居るひよりの側にいなかった事に後悔を残す。
彼女達は小春の積極性に触れ、変化していく。そのストーリーは確かに「小さな春」のような暖かさだ。

そして釣り船屋の次女・小学生の二葉の悩みに、前向きになったお姉さん達が力を貸す。

二葉は釣りや外遊びが好きだが、そのせいで周囲の女子との関係に悩み、自分らしさを押し殺してしまう。それに対してひよりと恋が提示した解決法は、彼女達の変化と優しさを感じさせ、胸熱くなる。

女子には理解されにくい「釣り」という趣味を女子が続けるには、孤独に極めるのも良いだろう。だがもし、同性の「釣り仲間」がいたら……それは意外と楽しいかも。だからちょっと声かけてみようよ、と明るく誘うこの作品、とても優しく心に響く。

それにしてもフライフィッシング、女子の釣りとしては合っているかもしれない。

何と言っても生き餌が要らないのが大きい!毛針を色々揃えたり、自作するのも楽しいだろう。釣れなくてもじっと待つことはなく、常に考えポイントを変えて動き回るのも、飽きが来なくていい。(尤もサビキ釣りなどの爆釣の興奮には敵わないかも……と作中でもあったけれど)

2巻までに突堤、管理釣り場、キャンプ場、釣り船、ときて、3巻いよいよ渓流へ……ここからが本番!?

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