主人公・令児が、絶望しかない田舎の高校生活の中で好きなアイドル・ナギに出会うというところから、どうやって冒頭の心中場面につながるのか…。
まったくワクワクするような話ではないことはわかるけどとにかく絵が綺麗だし煙草のシーンがとくに鳥肌モノ。

主人公・令児が、絶望しかない田舎の高校生活の中で好きなアイドル・ナギに出会うというところから、...

柴ちゃん先生、目に光が戻ってやることが家庭崩壊宣言…
いや、たしかにレイジにはそれが必要なのだろうけど…

柴ちゃん先生がこんな光の主人公みたいなポジションに収まってるの冷静になると本当に面白いんだよな

レイジの父親ってまさか伯父さん?
行きずりの客相手で産んだ子供にしては粘っこすぎるし、自分を置いて街を出た兄の血を縛り付けようとしているのか?
不義を犯すような兄には見えないし、明らかになるとも限らないけどなんかゾワゾワする

実はとあるサイトのコメントでちょっと触れたけど
真面目に考えると恐らく玄はホモというより、自分の中の男らしさを嫌悪してるのではないかと思う
ゆびさきミルクティーって漫画で、主人公の男は成長して男らしくなっていく自分を嫌悪して、女らしさに憧れる自分の欲望を女装で発散していたのだけど
成長して筋肉のついていく身体や、性欲の強くなる男性性を嫌い、幻想の中の理想化された女性になりたがっていた(女子だって成長したらいつまでも子供じゃいられないのだけど)

玄の場合、女らしさに憧れて女装しても見ての通り全く女らしくならない(そもそもメイク経験無いというのは置いといて)
その上、憧れる切っ掛けだった女神が実は邪神で淫婦だった事をまざまざと見せつけられ
幽遊白書から引用するなら、「キャベツ畑」や「コウノトリ」を信じていた時期に無修正のポルノを突きつけられてしまった
現代だとVtuberなんてもんも有るけど、そうやっても現実の自分が男らしい男である事は変えられない絶望が
何も知らない無垢な少年時代を共有できる相手であるレイジとの心中を望ませているように思う

令児、いままであまり主体性がなさそうな言動が多かったけど
玄に対してならあんなにしっかり意思を持って止めることができるんだな…

予想から外れていて欲しかった近親相姦による不義の子というのが的中…。
しかしまさか伯父どころか父娘の子とは…。
確かに可能性としてはそっちの方が高そうな家庭環境ではあったのだが、こうして断言されるとやべえな…。

正直夕子は父と性的関係は有ってもおかしくなかったけど、タイミング的にレイジ授かったのは父が半死人になってからっぽいんだよなあ
避妊もせずに逆レイプして父に復讐?自分の分身が欲しかったから一番血の近い相手として?
前者だと堕胎しなかったのがよく分からん、後者だとレイジに対する態度が自分を育て直すとかそういう感じじゃないんだよなあ
婆ちゃんの思い込みとかであって欲しいんだが…

心からお婆ちゃんの思い込みであってほしいと願ってます…!!

よかった(よくない)

なんだこの地獄…忌み子にするための狂言ではあったようだが、完全にレイジがアビスに覚醒した笑顔でぞくっとした
もう誰でも良いから真っ当にレイジを愛してくれと思ったら、レイジも自分が愛されちゃいけないと認識したようで、そこに刃傷沙汰を予感させるチャコ…マジでどうすんのよ…

相対的に一番マシなのが先生なのは変わらないだろうけど、レイジが自分が幸せになってもいいんだと思ったらその途端捨てられそうな先生カワイソス

同じ部屋にいるのに絶望的にふたりのあいだに距離があるのゾッとした…もうこのふたりはだめなんだ

少年のアビス

田舎の閉塞感と少年の絶望

少年のアビス 峰浪りょう
六文銭
六文銭

何もない田舎に、引きこもりの兄と認知症の祖母を抱え、片親暮らしの主人公。 理解者でありそうな母親からも、人生の重荷とも言える負担を、主人公に押しつけてくる有様。 そんな絶望的環境で、彼の唯一の救いだったマイナーアイドルのナギ。 なぜか彼女が、主人公の住む田舎でコンビニのバイトをしており、ひょんなことで出会い、ともに、この後も何も起こらない未来に絶望して自殺をはかろうとして・・・という流れ。 主人公の、なんとも、この世の絶望をすべて煮詰めたような状況に胸がいっぱいになります。 特に、元田舎出身の私からすると、この閉塞感ともいえる感じ、よくわかるんです。 都会の人の中には、広がる自然に感動されて、田舎で暮らしたい~とか言ったりされますが・・・ 実際住んでみると、何も変わらない光景は飽きるんです。 ホントに何もなくて、やがて息が詰まるような感覚になるんです。 そして、そこに住む人も、ある種の思考停止みたいな状態で、未来に対して希望がもてなくなるんです。 「このまま、ここで死ぬんだろうな」 という、卑屈にも諦念にも似た感覚で誰もが毎日過ごししまう。 皆何かに不満があるけど、何も変わらないし、何も変えられない。 最も、都会に「何か」があるわけでもないのですが、 田舎の人間のこの得も言われぬ感覚を、本作は見事に表現しているなぁと痛感します。 だからこそ絶望も深い。 まだ始まったばかりなのですが、徐々に明らかになる主人公や友人、ヒロイン・ナギの秘密や背景。 この後どう転ぶか、そしてどう絶望を表現していくのか、興味深いです。

ヒメゴト~十九歳の制服~

ヒメゴト~十九歳の制服~

周囲から男っぽく見られている女子大生・由樹(ユキ)。彼女は誰にも言えない秘密の儀式を行っていた――。燻り続ける己の欲望に苦悩する日々を送る由樹。一方、同じ大学に通う佳人(カイト)と未果子(ミカコ)の2人も他人には明かせぬ「秘密」を抱えていて――。「ヒメゴト」を持つ3人の19歳が繰り広げる「ヨクボウ」と「セイフク」の物語――。

溺れる花火

溺れる花火

夏が近づいてきた頃、泳太はいつも通り小秋の見舞いのため、海沿いの病院へと赴く。昔から体の弱かった小秋は、浅い関係のまま付き合い続けていることに負い目を感じていたが、泳太は十分に深く付き合っていると信じていた。そんな中、小秋とよく似た雰囲気を持つ彼女の従姉妹・夏澄と出会い、泳太の心は揺れて…。峰浪りょうが紡ぐ恋と欲望の物語!!

初恋ゾンビ

初恋ゾンビ

何事にも情熱を燃やさぬ平熱“省エネ”高校生・タロウくんの前に、超どストライクな空飛ぶ美少女・イヴが現れた! 彼女の正体は、タロウの欲望&妄想&願望を凝縮した脳内彼女的存在=“初恋ゾンビ”だった!! タロウの平穏な日々は、かくして一変し──!? 少年サンデーが放つ次世代ラブコメ、ここに開幕!!

しょうねんのあびす
少年のアビス 1巻
少年のアビス 2巻
少年のアビス(3)【ebookjapan限定特典付】
少年のアビス(4)【ebookjapan限定特典付】
少年のアビス(5)【ebookjapan限定特典付】
少年のアビス(6)【ebookjapan限定特典付】
少年のアビス 7巻
少年のアビス 8巻
少年のアビス(9)【ebookjapan限定特典付】
少年のアビス(10)【ebookjapan限定特典付】
少年のアビス(11)【ebookjapan限定特典付】
少年のアビス(12)【ebookjapan限定特典付】
少年のアビス(13)【ebookjapan限定特典付】
少年のアビス(14)【ebookjapan限定特典付】
少年のアビス(15)【ebookjapan限定特典付】
少年のアビス(16)【ebookjapan限定特典付】
少年のアビス(17)【ebookjapan限定特典付】
少年のアビス(18)【ebookjapan限定特典付】
本棚に追加
本棚から外す
読みたい
積読
読んでる
読んだ
フォローする
メモを登録
メモ(非公開)
保存する
お気に入り度を登録
また読みたい
絶望の深淵に漂う少年のスーサイドラブストーリーにコメントする
※ご自身のコメントに返信しようとしていますが、よろしいですか?最近、自作自演行為に関する報告が増えておりますため、訂正や補足コメントを除き、そのような行為はお控えいただくようお願いしております。
※コミュニティ運営およびシステム負荷の制限のため、1日の投稿数を制限しております。ご理解とご協力をお願いいたします。また、複数の環境からの制限以上の投稿も禁止しており、確認次第ブロック対応を行いますので、ご了承ください。