アラサー女性教師が新しく赴任してきた年下の男性教師と恋愛する話。
有り体に言うとそうなのだけど、その女性教師は既婚男性と不倫していたり、男性教師には婚約者(海外留学中)がいたり、というちょっとした複雑さもある。
それが大人のラブストーリーとして物語をすすめてくれます。
随分前の作品なのですが、定期的に読みたくなる作品の一つ。
女性教師 原多香子(通称タカコ様)は、自分にある種のツンデレの概念を植え付けてくれたからでしょうか。
普段は毅然とした態度でいるのに、恋愛のことになるとモジモジと奥手だったり、ちょっとしたことで「あーあ。」と後悔したり、だけど、意地張って虚勢をはったり…。
なんだかとっても可愛らしいのです。
年上女性の可愛らしさをこれでもかと詰め込んでおります。
ビールをグイグイ飲む姿とか、どツボですよ。
また、作中にでてくる言葉のチョイスもいいのです。
「誰にも選ばれなかったから一人」
「明日の自分は想像できる、一週間後、一ヶ月後の自分も想像できる・・・でも10年後の自分は怖くて想像できない」
「女の旬」
などなど。
なんとも、妙齢女子特有の叫びがリアルで胸が締め付けられます。
最後二人がどうなるのか、最終巻までじりじりさせますが、きっと後悔はしない終わり方です。
リアルな大人な恋愛を楽しみたい方はぜひ。
小津晃太朗、25歳。3年間の会社員生活から転職し、小田原女子高等学校に社会科教諭として赴任。春爛漫な新天地「女の園」で出会ったのはお年頃の女性教諭!英語教諭の原多香子は32歳の独身で…!?朔ユキ蔵が贈る、女子高ラブ・ストーリー!!
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