名無し1年以上前編集マグコミで連載されていた日下先生の漫画家デビュー作。数百年間、牛乳しか飲んでいない隠居中のヴァンパイア「ハシモト」が、グルメ漫画をきっかけに「人間の食事を体験しよう」と挑戦するだけのゆる〜いお話。 ハシモトは人の文化に疎いのに毎回一人ご飯をするので、基本的に失敗ばっかり。しかもそういう失敗をしてしまったときのモノローグが、やけにリアル…。 「心が弱ってて、人見知りや共感性羞恥の強いときってこういう風になっちゃうよね…」というリアクションをする。ちょっと胸に来る。 特に1話の「途中まで美味しく食べていたのに、人の目が気になって味がわからなくなってしまい店を出る」という描写の生々しさは、作者ご本人が食事に問題を抱えていたからこそだなと思う。 正直、この作品は万人に「買って読んで」と勧めることはできないけど、日下先生のことを知るいいきっかけにはなるかなと思う。 https://comic.mag-garden.co.jp/hitomuzu/ https://comic.pixiv.net/works/46190わかるfavoriteわかるreply返信report通報
名無し1年以上前自分が日下幹之(ksk)のことを知ったのは、ニコニコ静画にアップされていた『生きろ!漫画家志望君!!』という作品がきっかけ。 http://webcache.googleusercontent.com/search?q=cache:fwWJREqIHmIJ:seiga.nicovideo.jp/comic/17924%3Ftrack%3Dverticalwatch_epinfo1%253C/p%253E+&cd=4&hl=ja&ct=clnk&gl=jp 漫画家に成りたくてもんどり打って過ごしている日下先生の日常を描いた半エッセイ漫画だったのですが、これがとにかくヤバさがキマってて好きだったんですよね。 漫画家になるという苛烈な思いと不安から、マグカップでウィスキーを飲むのが止められなかったり、幻覚を見る。頻繁に漫画の中で「フレ子(※イマジナリーフレンドの女の子)」とお喋りする。アル中だけじゃなく食事も上手く食べられなくなる。自尊心を回復させるため女児に成りきってお絵かきするなど、凄まじい生き様が好きでした。 https://togetter.com/li/1124222 この苦しんでいる過程を知っているからこそ、「漫画家志望君」が「ヒトの食事は難しい。」でデビューできたときの喜びはすごかったです。 エッセイなので、もちろん途中で自分が描いた作品の話になるのですが、「自分が面白いと思ったものが、編集・漫画家友達には面白いと思ってもらえない」というエピソードが印象的でした。 でもまあ生き様を見れば納得ですよね。あまりにも感性が独特すぎる。 この「ヒトの食事」もよくある普通のグルメ漫画の文法に則ってるようで則ってない。隠しきれない個性がすごく漂ってて、そこが「普通の漫画」を求めている人には「なんか違う」と刺さらない原因なんじゃないかと思います。(だからこそ、普通じゃない漫画大好きな自分には堪りません) 感性が独特で理解できないという点で、日下先生は吾峠呼世晴先生と同じタイプな気がします。ヒトの食事は難しい。逆ファンタジーグルメ漫画
名無し1年以上前自分が日下幹之(ksk)のことを知ったのは、ニコニコ静画にアップされていた『生きろ!漫画家志望君!!』という作品がきっかけ。 http://webcache.googleusercontent.com/search?q=cache:fwWJREqIHmIJ:seiga.nicovideo.jp/comic/17924%3Ftrack%3Dverticalwatch_epinfo1%253C/p%253E+&cd=4&hl=ja&ct=clnk&gl=jp 漫画家に成りたくてもんどり打って過ごしている日下先生の日常を描いた半エッセイ漫画だったのですが、これがとにかくヤバさがキマってて好きだったんですよね。 漫画家になるという苛烈な思いと不安から、マグカップでウィスキーを飲むのが止められなかったり、幻覚を見る。頻繁に漫画の中で「フレ子(※イマジナリーフレンドの女の子)」とお喋りする。アル中だけじゃなく食事も上手く食べられなくなる。自尊心を回復させるため女児に成りきってお絵かきするなど、凄まじい生き様が好きでした。 https://togetter.com/li/1124222 この苦しんでいる過程を知っているからこそ、「漫画家志望君」が「ヒトの食事は難しい。」でデビューできたときの喜びはすごかったです。 エッセイなので、もちろん途中で自分が描いた作品の話になるのですが、「自分が面白いと思ったものが、編集・漫画家友達には面白いと思ってもらえない」というエピソードが印象的でした。 でもまあ生き様を見れば納得ですよね。あまりにも感性が独特すぎる。 この「ヒトの食事」もよくある普通のグルメ漫画の文法に則ってるようで則ってない。隠しきれない個性がすごく漂ってて、そこが「普通の漫画」を求めている人には「なんか違う」と刺さらない原因なんじゃないかと思います。(だからこそ、普通じゃない漫画大好きな自分には堪りません) 感性が独特で理解できないという点で、日下先生は吾峠呼世晴先生と同じタイプな気がします。ヒトの食事は難しい。逆ファンタジーグルメ漫画
あらすじこれまで牛乳ばかり飲んで生きてきたバンパイアのハシモト。ある日、グルメ漫画の影響で人間の食事に興味を持ち、これまで味わったこともない料理の数々に驚きの舌鼓…!のはずが、ただでさえ引きこもりで世間知らずのバンパイア、当然『食事』の作法知っているはずもなく…。がっかりグルメ漫画、開幕!!続きを読む
マグコミで連載されていた日下先生の漫画家デビュー作。数百年間、牛乳しか飲んでいない隠居中のヴァンパイア「ハシモト」が、グルメ漫画をきっかけに「人間の食事を体験しよう」と挑戦するだけのゆる〜いお話。
ハシモトは人の文化に疎いのに毎回一人ご飯をするので、基本的に失敗ばっかり。しかもそういう失敗をしてしまったときのモノローグが、やけにリアル…。
「心が弱ってて、人見知りや共感性羞恥の強いときってこういう風になっちゃうよね…」というリアクションをする。ちょっと胸に来る。
特に1話の「途中まで美味しく食べていたのに、人の目が気になって味がわからなくなってしまい店を出る」という描写の生々しさは、作者ご本人が食事に問題を抱えていたからこそだなと思う。
正直、この作品は万人に「買って読んで」と勧めることはできないけど、日下先生のことを知るいいきっかけにはなるかなと思う。
https://comic.mag-garden.co.jp/hitomuzu/
https://comic.pixiv.net/works/4619