外国人視点の開国後日本
原作となるイザベラ・バードの本は読んだことがある。 でもこれほど情景豊かに想像はできなかったし、イザベラ・バード視点のみなので、やはり周辺情報が客観的に描かれる漫画はやはり違う。 絵があると、それがすべて本当のように引っ張られてしまうのが弱点と何かで読んだ。 でも、自分だけの想像力では描ききれない、田舎の恐ろしいほどのノミやその他虫、そして不衛生さ。 それらが日常の様子として描かれ続けているので、漫画とはすごいものだなと思い知らされた。 そもそも、バード女史、よく行ったな。肉もないのに。 また、環境だけでなく、懐からボトルに入れた筆を取り出し記録をしたためる鶴吉の一連の仕草。 大人になったことを誇りに思う女の子の表情。 細やかな当時の人々の日常が、ドラマの何気ないワンシーンのように描かれていて、今は消え失せた文化を知らされる。 ちなみに、ヨーロッパより難儀な雑草が多い日本で、バード女史が農民が勤勉に働き雑草を刈るから「雑草がない」と表現したコマに、フフとなった。 有名な場面ですね。 キリスト教的な倫理観が根付いている現代の我々が、当時の日本へ気軽にトリップできる、すてきな漫画です。
バードさんと言う外国人が昔の日本を旅する漫画
バードが異質な感じに見えるかと思いきや、自分たちが住んでる日本の方が異国に見えるんですよね〜!
2020年からすれば大昔の日本は異国、不思議の国!
進んだ西洋文化の方が今の日本に近しいのかもしれません
バードさんが外国人だけどすごく優しい人だから異国の地でも好かれるんでしょうね
今人におすすめしたい漫画にこれ挙げます!
バードさんの翻訳担当、イトーとの関係も見逃せません