マウナケア1年以上前編集古武術・陸奥圓明流の継承者、陸奥九十九を主人公とした『修羅の門』の外伝で、千年不敗の歴史の中で活躍した各時代の陸奥継承者を描くシリーズ。本編は現代劇ですが、外伝はほぼ時代劇ということもあって、より何でもありの内容。明朗活劇としては断然こっちのほうが楽しめます。何せ相手は宮本武蔵に柳生十兵衛、新撰組に西郷四郎。時代も幕末、鎌倉時代、さらにはアメリカ西部開拓時代と相手も時代も男子なら血沸き肉躍る設定ばかり。著者のストーリーテラーとしての才能がこの中で存分に発揮されています。その極め付けは2、3巻の幕末風雲編。著者の坂本龍馬への思い入れが半端じゃなく、また龍馬と陸奥出海の関係が青春ストーリーのようで、ついのめり込んでしまいます。本編、外伝通じてここまでまっすぐに友情を描いているのは珍しんですよね。結果、陸奥が主人公らしくなくて、まさしく外伝という体裁になっています。幕末ファンの方はひと言いいたくなる内容かもしれません。ですが、あとがきにあるように「この物語は史実である」と思って読んでもらいたいですね。2わかるfavoriteわかるreply返信report通報
名無し1年以上前作中での坂本龍馬のキャラ設定や扱いもそうでしたが、 歴史上の英傑達に敬意をはらって扱っている感じが良かったです。 陸奥圓明流に対する単なる「引き立て役」「かませ犬」に していないところが。 第一章で、それぞれ無敵といわれた陸奥圓明流と 宮本武蔵の対決ということで、どういう決着になるのだろうと 思いましたが、実に納得のいく決着で、 川原先生、上手いなあと思いました。 もっとも、あまりに劇的に天候が荒れたり、 夏に雪が降ったりするところまで行くと、 この辺はちょっとやりすぎではないか、 読者の評価も分かれるだろうなあとも思いましたが。 修羅の刻 陸奥圓明流外伝この物語は史実である2わかる
名無し1年以上前作中での坂本龍馬のキャラ設定や扱いもそうでしたが、 歴史上の英傑達に敬意をはらって扱っている感じが良かったです。 陸奥圓明流に対する単なる「引き立て役」「かませ犬」に していないところが。 第一章で、それぞれ無敵といわれた陸奥圓明流と 宮本武蔵の対決ということで、どういう決着になるのだろうと 思いましたが、実に納得のいく決着で、 川原先生、上手いなあと思いました。 もっとも、あまりに劇的に天候が荒れたり、 夏に雪が降ったりするところまで行くと、 この辺はちょっとやりすぎではないか、 読者の評価も分かれるだろうなあとも思いましたが。 修羅の刻 陸奥圓明流外伝この物語は史実である2わかる
あらすじ各時代に生きた“陸奥”を描く「修羅の刻」シリーズ始動!――関ヶ原の合戦から十年余。この時代にも、修羅の業(わざ)をつかう男がいた。その名は――陸奥八雲(むつ・やくも)!宮本武蔵(みやもと・むさし)が吼え、剣が唸り、血しぶきが舞い、稲妻が走る!陸奥圓明流(むつえんめいりゅう)外伝、時代劇となって、見参!続きを読む
古武術・陸奥圓明流の継承者、陸奥九十九を主人公とした『修羅の門』の外伝で、千年不敗の歴史の中で活躍した各時代の陸奥継承者を描くシリーズ。本編は現代劇ですが、外伝はほぼ時代劇ということもあって、より何でもありの内容。明朗活劇としては断然こっちのほうが楽しめます。何せ相手は宮本武蔵に柳生十兵衛、新撰組に西郷四郎。時代も幕末、鎌倉時代、さらにはアメリカ西部開拓時代と相手も時代も男子なら血沸き肉躍る設定ばかり。著者のストーリーテラーとしての才能がこの中で存分に発揮されています。その極め付けは2、3巻の幕末風雲編。著者の坂本龍馬への思い入れが半端じゃなく、また龍馬と陸奥出海の関係が青春ストーリーのようで、ついのめり込んでしまいます。本編、外伝通じてここまでまっすぐに友情を描いているのは珍しんですよね。結果、陸奥が主人公らしくなくて、まさしく外伝という体裁になっています。幕末ファンの方はひと言いいたくなる内容かもしれません。ですが、あとがきにあるように「この物語は史実である」と思って読んでもらいたいですね。