名無し

世界中の活火山の10%が集中する日本列島。
縄文時代の1万年以上を火山と共棲した日本人は
「火の民族」だった。
だが火山のない大陸から渡来した農耕民族
「日の民族」に制圧され、火の民族は
日本の北と南へ分断され、歴史の裏側へと追いやられた。
だが、火の民族の血脈は原・日本人の、
そして現・日本人の根底に流れ続けていた。

生命がエネルギーであるなら燃えあがる火は
生命そのものであり生きることの原点。
火山の炎は論理や道徳、秩序や正義や善悪を超え、
魂を共鳴させて燃え上がらせるエネルギー。
それは火の民族の破壊的な本能に直結する。
だが、安定した国家を作り上げた日の民族は
いまさらに破壊を許すわけにはいかない。

台風消失と共に戦艦・ヤマトが海底から浮上。
日本中の火山が連動するかのように噴火。
火の巫女・卑弥呼は伊耶輪神子として現代に蘇り、
火の民族の潜在意識を纏め上げ増幅し、
一つの方向に動かし始める。
北から南から東京へと。
宙を飛ぶ巨大銅鐸・オモイカネとともに。
だが日の民族も、再び、そして永遠に火の民族を
歴史の裏に封じるために軍や警察という国家権力、
そして歴史の勝者たる法力霊力を振り絞って全力で
襲い掛かってくる。

「大いなるマツリ」は「邪馬台国」は
果たして現代に蘇るのか?

世界中の活火山の10%が集中する日本列島。
縄文時代の1万年以上を火山と共棲した日本人は
...
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ストーリーの中心には日本神話がある。
だが日本神話以外にも戦艦ヤマトだとか、色々登場する。
そうした荒唐無稽なとりあわせは他にも出てくるが、
ストーリーに無理や破錠はなく面白い。
これが下手な話だったりしたら、
ただ単に「ヤマトがなぜか浮上しました!」
で済ませて話を進められたりして
「ああ話しを盛り上げるためにヤマトを出したか」
と思って白けてしまうかもしれない。
だが、ヤマタイカでは
浮上したものがヤマトでなければならない
チャンとした理由が納得行く形で示され、
浮上原理その他もSFなりにちゃんと解説されている。
それらが面白いうえに説得力がある。

同じように、結末までの流れをもしも
単純に箇条書きにしたら
なんだかバラバラな話に感じるだろうが、
上記のヤマトの件のように、読んでみれば
それぞれちゃんと理由があり、ただ面白くするため
だけの設定やストーリー展開ではないと感じる。
人や銅鐸が空を飛ぼうが時空を超えて会話をしようが。
物語として纏まっていて登場する人・物・話に無駄が無い。

SF伝奇物として、
「本気で読んで後悔しない漫画」
だと思う。

ストーリーの中心には日本神話がある。
だが日本神話以外にも戦艦ヤマトだとか、色々登場する。
...
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