ストーリーの中心には日本神話がある。
だが日本神話以外にも戦艦ヤマトだとか、色々登場する。
そうした荒唐無稽なとりあわせは他にも出てくるが、
ストーリーに無理や破錠はなく面白い。
これが下手な話だったりしたら、
ただ単に「ヤマトがなぜか浮上しました!」
で済ませて話を進められたりして
「ああ話しを盛り上げるためにヤマトを出したか」
と思って白けてしまうかもしれない。
だが、ヤマタイカでは
浮上したものがヤマトでなければならない
チャンとした理由が納得行く形で示され、
浮上原理その他もSFなりにちゃんと解説されている。
それらが面白いうえに説得力がある。
同じように、結末までの流れをもしも
単純に箇条書きにしたら
なんだかバラバラな話に感じるだろうが、
上記のヤマトの件のように、読んでみれば
それぞれちゃんと理由があり、ただ面白くするため
だけの設定やストーリー展開ではないと感じる。
人や銅鐸が空を飛ぼうが時空を超えて会話をしようが。
物語として纏まっていて登場する人・物・話に無駄が無い。
SF伝奇物として、
「本気で読んで後悔しない漫画」
だと思う。