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▼第1話/雀落とし▼第2話/飯綱落とし▼第3話/月影▼第4話/むささび▼第5話/五ツ▼第6話/木耳▼第7話/常風▼第8話/九の一▼第9話/暗鬼▼第10話/空蝉▼第11話/下人▼第12話/狂馬▼第13話/天人▼第14話/移し身 ●主な登場人物/カムイ(夙谷の非人から天才的忍者に。現在は抜け忍として逃亡の日々) ●あらすじ/抜け忍・カムイの始末のため、日置領・竹間沢近辺の探索を命じられた三人の追忍。辻風のドド、矢張のソネ、荒草のハヤネと名乗る彼らは、それぞれ手裏剣、弓、吹き矢を得手としていたが、探索の傍ら、誰がスズメの群れを一度にたくさん打ち落とせるかを競い合うことに。すると、それを見ていた謎の乞食が「自分なら武器など使わず、もっとたくさん落とせる」と言い寄ってきて…(第1話)。●本巻の特徴/抜け忍・カムイと追忍との、様々な秘術を尽くした死闘を描く連作集。第1巻は、第1話「雀落とし」から第14話「移し身」までを収録!!
…は、なにかと考える時、一番頭に浮かぶ機会が多いのが、この『カムイ外伝』である。
(当然、その日の気分によって、この選択はコロコロ変わるのですが)
もちろん、白土三平であれば、正篇の『カムイ伝』『忍者武芸帳』『サスケ』『赤目』…なんでも最高!であることに議論の余地はないのだが、でも、初めて通読した時に「漫画って、本当にすごいものだなあ」と感じ入り、今も一番心に残っているのは、『カムイ外伝』。ちなみに、岡本鉄二がからんでると思われる第二部まで含めてこその、最高!である。なんつったって「スガルの島」と「黒塚の風」、最高!
この外伝はもともと、雑誌ガロに大作『カムイ伝』を執筆するにあたり、原稿料が少ない(あるいは「出ない」)ため、生活費を稼ぐべく大手の週刊少年サンデーで連載を始めた…と読んだ記憶がある。
そのため、エンターテインメント性がかなりビシっと意識されていて、主人公である抜け忍カムイとその追手たちとの戦いメイン、超カッコイイ技もバンバンある、読んで嬉しい見て痺れる「漫画」なのだ。
(だから、アニメ化されたり松山ケンイチ主演で映画化されたりしたわけです。正篇の『カムイ伝』は絶対無理ですもんね)
白土三平を知らない今の読者にとっても、きっと、『カムイ外伝』は最高!、な素晴らしい漫画であると心からお薦めいたします。