名無し

通常のグルメ漫画はおおまかにいえば
「食いしん坊」か「凄腕料理人」のどちらか
が主人公というのが多いんじゃないだろうか?
どちらであれ共通するのは食べることの幸福感の漫画化。
食べて幸福感を味わったり、
食べさせることで幸福感を味わったり。
そこに読者が共感するのがパターンだったりする。

この「侠飯」の主人公は少し異なる。
明日が無いかもしれないから中途半端なものは食べたくない。
生温い美食とは異なる男気の世界。
生き方、死に方、食べ方、味わい方、全て自己責任。

その男気が高級料理にたいしてではなく、
大学生の日常生活料理にたいして
隠し味として発揮されている。

勤め先の保障がない就活中の大学生と
明日の命の保障がない潜伏中の侠客。
通常は触れ合わないし相容れない存在が
ギャグ漫画的ではあるが交錯し、
寝食の、主に食を通じて触れ合う。
基本はギャグ漫画なんだけれど、
通常のグルメ漫画よりもよっぽどシビアで
ヒューマンな面白い料理漫画だと思う。

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侠飯は大学生が住むアパートの台所で
料理を(ヤクザが)作る物語ですから
登場する料理はどれも作れそうな気になる
料理でいいですね。
Youtubeにも実際に作ってみた動画が
けっこうあるようです。
「缶ごとオイルサーディン」と、
テレ東レシピにはないけれど
「カマバター」は既に我が家の酒のアテの
定番になっております。
オイルサーディンは結構高いので、
宅飲みの酒のアテとしてはあまり安くはないですが。
そして缶ビールは必ずグラスに注いで
飲むようになりました(笑)。

侠飯は大学生が住むアパートの台所で
料理を(ヤクザが)作る物語ですから
登場する料理はどれ...

火野さんによれば具材や味付けのアレンジはあり、
みたいですが、
サルサソース味のソバメシってところでしょうかね。
自分も食べたことがないし味の想像がつかない。
ダイナミックな調理の仕方になるから、
仲間とワイワイと、どんな味になるか楽しみながら
色々とアレンジして作るのがいいかも(笑)

火野さんによれば具材や味付けのアレンジはあり、
みたいですが、
サルサソース味のソバメシっ...

コミックスには原作小説の作者の
深澤先生のコメントつきのレシピも載っている。
この深澤先生のコメントが
最低限必要な注意事項だけなんだけれど
的確なうえに更なる裏技も述べていて、
これ絶対ホントに深澤先生が作って経験した
経験談からの話なんだな、と思ってしまう。

コミックスには原作小説の作者の
深澤先生のコメントつきのレシピも載っている。
この深澤先生...

うわ文字読んでるだけでうまそう
バター二度塗り…!

カマバター、美味い。
いままでは蒲鉾なんてなにが美味いんだと思っていたけれど、
カマバターのバターと卵と醤油と塩コショウの
蒲鉾への味の乗っかり具合が凄くいい。
それと、蒲鉾の食感なんて卵(加熱した卵白)と
特に変わらないんだから混ぜても意味ナイだろ、と
思っていたんだが、
カマバターに仕上げた蒲鉾の食感、すごく良い。

漫画が面白かったので
テレビドラマも見て原作小説も読んだ。
いずれも面白かった。
それぞれに同じ料理が出てきたり、
料理は同じだが話の構成が色々違っていたり、
おかげで3回にわたって楽しめた。
漫画とテレビと小説の違いで、漫画に比べると
やはり小説は余韻の残る部分が大きい感じだし、
テレビドラマは1話づつ纏まりが良い感じに
なっていますね。

原作小説の「侠飯」はPart4まで出版されていて、
漫画の原作となっているのはそのうちのPart1。
なのでとりあえず小説はPart1だけ読んでみた。
漫画のほうにはPart1には載っていない話も
結構あることが判った。
漫画第三巻の海の家での話とか
熱帯夜の話とか。
だが海の家でのヤキソバとか
熱帯夜の焼き枝豆とか、
料理方法とかいかにも侠飯流。
イチから漫画家の薩美先生のオリジナル話とも
思えない。
もしかしたら小説のPart2から4で出てきた
料理の話をアレンジして漫画に持ってきているのだろうか?
こうなると小説のほうも全巻読まずにはいられなくなるな(笑)。

原作小説の「侠飯」はPart4まで出版されていて、
漫画の原作となっているのはそのうちのPa...

柳刃さんは料理・食材のコストにも配慮する。
満足度にあわせた食材の選択を推奨し実行する。
最初からA5ランクの牛肉を料理するのではなく、
スーパーの特売品牛肉を絶品ステーキに仕上げるし、
余った具材も有効に活用する。
これを貧乏ヤクザがやっているというなら
単なる哀愁漂う節約術。
けれども柳刃さんって貧乏ヤクザどころか
「利用限度額無制限のブラックカード所有者」
で、お金には困っていない立場。
それなのにコストを抑えつつ美味しい料理を
作り上げる・・これぞ侠客、これぞ侠飯(笑)。
まあカードの名義が他人だとか
それ(他人名義のカード使用)を平然と口にするのは
侠客というよりヤクザなんだが(笑)。

柳刃さんは料理・食材のコストにも配慮する。
満足度にあわせた食材の選択を推奨し実行する。
...

日頃から冷蔵庫に入っていそうな食材で
作る料理ばかりなので、
侠飯を読んだら直ぐに作りたくなるぐらい。
しかし日頃は自炊しません、ってタイプは
「あ、でも調味料は醤油と塩コショウくらいしか
 持って無いから」
ってことで自炊をする気が失せたりする。
気持ちはわかるがとりあえず
バターとブラック・ペッパーぐらいは買ってみて。
乾燥パセリとオイスターソースもあればなお良し。
騙されたと思って、というか
柳刃さんに命令されたと思って(笑)。
これくらいあればほんと、あとは作るだけ。
作って食べればガッカリすることはない。

糖類の過剰摂取がいかに
体に悪いかを述べているだけなんだが、
この方がおっしゃると、
別の意味や目的を想像してしまう(笑)

糖類の過剰摂取がいかに
体に悪いかを述べているだけなんだが、
この方がおっしゃると、
別...

添付画像の上半分が第一巻から、
下半分が第六巻から。

最初に侠飯を読んだときには、
それほど絵は上手くないなと思った。
今から思えば、見る目がなかったというか、
細い線が自分の好みでなかっただけかも。
その後に見方を改めたのだけれども、
最初はそれほど描き混んでいないから
下手だと感じたけれど、それは間違いで、
描き込んでいなさそうでも色々と
微妙に描き分けていて上手いのかも、と
思うようになった。
後々に最初のころと終わりの頃の
各キャラの表情とか見比べて、
もともと上手い、そして連載を経る事で
進化もしたんだ、と思うようになった。
柳刃さんとか、表情から感じる迫力がドンドン
連載が進行するごとに増していっているし。

添付画像の上半分が第一巻から、
下半分が第六巻から。

最初に侠飯を読んだときには、
...

一つ前の書き込みの件とは別に、
漫画の中に実写カットを挿入するやり方が
上手いなあとも思った。
第一巻から漫画の中に、多分、
写真をそのまま貼り付けたなという
コマが幾つか出てきた。
料理過程や完成品を見せるコマで。
料理の絵は上手いのだから、なにも写真を
挿入しなくてもいいのに、とは思ったが
コミックスの5巻くらいから、
写真を挿入した絵の比率が更に増えていった
ようにも思う。
そして段々と写真を漫画に挿入して完成した絵の
違和感のなさが凄く上手いと感じ出した。
他の漫画でも、そういう
写真データと手書きの絵を組み合わせた
漫画とかはあるけれど、なにかしら違和感を
強く感じるものが多いように感じた。
侠飯は、そういった組み合わせから生じる
違和感がほとんどないように感じた。
そのへんが凄く上手いなあと思った。

一つ前の書き込みの件とは別に、
漫画の中に実写カットを挿入するやり方が
上手いなあとも思っ...

コミックスは全7巻で終了で、
もっと長く楽しませて欲しかったと
思ったりはした。
けれど原作小説にないエピソードも
盛り込んだりしながら、
無駄に話を水増しして長くしたりとかはなくて
適度な密度の良い長さの全7巻の話に
上手く仕上げたな、とも思った。
登場人物それぞれのキャラにしても
良太も柳刃さんも火野さんも、
小説にプラスアルファを加えた
薩見先生なりのキャラになっていたと思う。
その辺は読んだ人により印象が違うかも
しれないのだけれども
自分としては小説で感じた良いイメージを
損なったりとか嫌悪感を感じたりはしなかった。
いい感じに漫画は漫画で面白く漫画化した
いい漫画だった。

就職活動に励めども内定が取れない良太。
それなのに大事なリクルートスーツを
チンピラに破かれてしまう。
スーツがなければ面接にも行けない。
スーツ代を稼ぐためにあせってバイトに励む良太。
結局、良太は最終話ではビシッとしたスーツを
着ているのだけれども
スーツを買いなおしました、というエピソードはない。
実は原作小説のほうではスーツの件は説明されて
いるのだが、漫画のほうではほぼ説明がない。
凄く印象に残るエピソードなのに。
原作小説を読んでいれば、漫画のなかに
「ああそういう形で表現したか」
とわかる形で描かれてはいるのだけれども。
けれどそれは原作を読んでいなければ
まずわからない表現にも思う。
ただ、そこは漫画を描くにあたって
「読者の想像にまかせよう」
とあえて説明をしなかったのかもな、とも思う。
確かに、わかりやすく説明したら野暮かもしれない
ことかもしれないし。

漫画版の侠飯を観てラストに感動した方ならば
是非、小説版もご一読されることを
お勧めします。
感動が増幅されますので。

テレビドラマのほうでは火野さんは
熟女物のAVが好き、という設定で
第二話、第三話には火野さんが借りた
レンタルDVDが小ネタとして登場する。
パロディ物の架空のエロDVDなんだが
タイトル名が秀逸(笑)。
それで終わりかと思ったら・・
第9話で朝まだ寝ている火野さんの
枕の下にもエロDVDのパッケージが。
見過ごしそうな瞬間的なシーンだが
そのタイトル名がまた(笑)。
テレビドラマの制作班、細かい作りこみをしている(笑)。

侠飯で見て覚えた「カマバター」は
すっかり宅飲みの際の定番の酒の肴。
最近はそこからさらに、使うバターを
コミックスのレシピ解説にあった
「カルピス・バター」に換え、
蒲鉾をチーカマに換え、自己流でグレードアップ。
大満足(笑)。

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おとこめしやんぐまがじん
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原作小説・ドラマも大ヒットの”サラリーマンピカレスク”コミック! 中堅広告会社の冴えないアラフォー社員・狛江に宣告されたのは、リストラありきの左遷!! 新天地九州で狛江を待っていたのは仰天のサラリーマンとヤクザの二重生活だった!!

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