ネタバレ

心の支えになっているマンガの作者、東雲しおんが好きすぎるあまり上京してきたアイコと、実はしおん本人なんだけどそれを隠している隣人のマオ。アイコの愛も狂信的すぎるんだけど、マオのほうの感情もアイコに対して依存的で危なっかしい。2人の距離感とそれぞれの想いの重さにヒリヒリする。

と、ここまでは百合作品っぽい感じなんだけど、物語の端々で"何か"が起こっていることが暗に示されている。その存在自体は隠す気はないのに、それが何なのかは1巻では全く明かされない。果たしてこの作品はアイコとマオの物語だけの作品なのか、もっと大きなミステリーが隠されているのか、というか何だこの作品!?

愛の重さと物語世界に何かが隠されている感じ、もしかしたら「あげくの果てのカノン」や「青野くんに触りたいから死にたい」のような作品になっていくのかもしれない。

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【新装版】少女巡礼

しんそうばんしょうじょじゅんれい
著者:にしお栞
最新刊:
2020/07/30
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