ウォーキング・デッドのパロディタイトルが目につく作品。「男一人と猫一匹がゾンビの蔓延る世界でサバイバル」というと、よくありそうな作品な気がするけれど、中身はちゃんと緊迫感があり、面白い。精神的な救いとして、猫がちゃんと機能しているのもよい。
また、展開も間延びしておらず、ここ最近になって「主人公のように描かれていた男が退場する」という衝撃的な展開がされた。ここで、タイトルの『ウォーキング・キャット』が、猫の視点で描かれるゾンビ世界という意味だと明らかになり、一緒にいる人間がいつ死ぬか分からないという緊迫感がつくられた。もっと話題になってもいい作品だと思う。