あらすじ「猫」×「終末世界」! ゾンビが徘徊する世界で旅をする白猫・ユキは、生存者が暮らす「島」に渡りカオルに拾われる。だが避難者と共にやってきたゾンビによって感染が急激に広まり、「島」は崩壊してしまう。カオルと離れ離れになってしまったユキの運命は……。絶望の中、懸命に生きる「猫」と「人」の物語、感動の最終巻!!
凄い作品に出会ってしまった。 ゾンビの脅威に怯える世界で、猫が猫として生きている。 人が人として生きることが困難に世界で、猫の存在が人と人の想いを繋いでいく。 猫は猫としてそこにいるだけなのに、共に生きた人の思い出を纏って、ささやかな幸せや優しさを与えている。どんな世界でも猫は可愛いし、人はひとりでは生きられないし、愛した人をそう簡単にあきらめられない。 猫じゃなくても成り立つストーリーかもしれないけれど、自由気ままな猫が自分で選んでそこにいるからこそ素晴らしい作品になっていると感じた。