和歌、ラップ、そして百合
※ネタバレを含むクチコミです。
【※電子版KC全巻 新デザインで登場! サブタイトルは『和歌のお嬢様、ラップはじめました。』屈強なラッパーにも立ち向かう可憐なお嬢様の物語。女性読者にもおすすめのタイトルです!!】『capeta』『昴』、天才を描き続ける曽田正人が新たに臨む舞台は、”ラップバトル”! 言葉を武器に少女は戦う!去年栞は名門女子高に通う15歳。清潔で窮屈なしおりの毎日は、ある日を境に一変する。同級生・ミキとの縁で足を踏み入れた渋谷のクラブ。そこで出会ったのは、言葉を武器に戦う「フリースタイルラップバトル」の世界だった!!
今流行のラップバトルに、深窓のご令嬢がハマってしまうというインパクトのあるストーリー。
過去、何人もの天才キャラを描いてきた曽田先生の実力が遺憾なく発揮されている。
しかし、いかにも悪そうな(?)若者のクラブシーンを描きつつも、その根本にあるのは『日本語』という語学への深い造詣。
言葉をうまく使いこなすこと=コミュ力の向上、ひいては恋や友情など人間関係の構築にも繋がるというテーマが面白い。