『黒』の作者ソウマトウによる暗くて不思議な世界。前作に見られた空気感は健在。不気味なのになんか優しいような洋の空気感とでもいおうか。
物語は影のお嬢様と無辜な生き人形のふたりの生活を描いたもの。不思議なルールと常識が絶妙に入り混じる世界に読めば読むほど没入できる。
となりのヤングジャンプで試し読みができるので、こういう空気感に興味があるならぜひ読んでほしい。
https://tonarinoyj.jp/episode/10834108156634350002
カラーだけど真っ黒なケイトと生き人形のエミリコ
表情がなく、感情の起伏で身体から「すす」が出る貴族、シャドーハウス。 不思議な雰囲気と重厚な「何かある不気味さ」がある世界設定だけど、生き人形エミリコの底抜けに明るく真面目な性格で明るく明るく描かれる。 カラー版ならではの色彩と、遠近感や物の質感がわかりやすいところはとても良いけど、モノクロ版の良さというものもよくわかるという不思議な作品。 これはこれで唯一無二なのではないだろうか。