5億人に1人という確率で黄緑色の髪を持つ子どもが生まれる。

表紙右の男の子が緑色の髪を持つ保志くん。左が保志くんの親友・三田(作中で保志くんから三田と呼ばれているので私もそう書く)

やっぱり目立つので保志くんは周囲から浮いてしまうんだけど、慣れてるからか本人はひょうひょうとしてる。でも、三田は彼の本当の胸の内を察してさりげなくフォローする。ちょっとアホな先輩とか、保志くんへの好きをこじらせた女の子とか、みんなで屋上でほのぼのする漫画かと思いきや、三田は緑色の髪の子が持つもう一つの運命を知ることになるんだけど…

登場人物もシュチュエーションもシンプルなんだけど、世界観がしっかりしててすごく惹きつけられた。あえて鉛筆描きにしていたのか、あらすじ読んで初めて知った。納得!

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モリのアサガオ

死刑を執行する刑務官

モリのアサガオ
かしこ
かしこ

死刑という重いテーマと真正面から向き合った作品です。父親のコネで刑務官になり死刑囚と接することになった実直な性格の主人公・及川。凶悪殺人犯のことが怖いと感じるのは彼らのことを理解しようとしないからだ…という考えに至ってからは、積極的に彼らと関わり更生の道を一緒に模索するようになります。しかし心を入れ替えて自らの罪と向き合ってもすでに決まっている死刑からは逃れることは出来ません。いくら凶悪殺人犯とはいえ国が人を殺してしまう、命を持って罪を償うという死刑制度は本当に正しいのか、主人公は疑問に思うようになります。 登場する死刑囚たちの中でも渡瀬という男と主人公の物語を主軸に描かれていますが、個人的には食堂を経営していた家族を惨殺してしまった星山がメインの回が一番心に残りました。主人公が人形を手作りして家族というものを思い起こさせて自分の罪を認識させることに成功する訳ですが、改心してすぐに死刑が執行される展開にはなんとも言えなくなりました。そういう流れを組みながら親友と言えるまで深い仲になった渡瀬からの「死にたくない」という望みを主人公が却下したのには驚きです。最終的には疑問を持っていた死刑制度についても、死と向き合うことが自らの罪を反省するきっかけに繋がるんじゃないかという考えになっていました。 しかしモリのアサガオ2で、渡瀬の死に携わってから主人公が精神を病んだことが描かれていて、やはりこの問題は深い森の中にあるのだなと思いました。

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ハーモニー

ハーモニー

「14歳の恋」で最も人気の高かった永井君&日野原先生の年の差コンビがカップルになるまでを描く連載第1巻。揺れる二人の気持ち(主に日野原先生)がまばゆく愛しいエピソード満載です。

リライアンス

リライアンス

一年間のブランクを経て同じクラスで再会した志木葵を意識する同級生・橘さんの視点で描く「14歳の恋」からスピンアウトした葵ちゃんと灰島先生の「その後」の物語。「気になる」は恋の始まり? な第1巻。

一粒大のロマンス【単行本】

一粒大のロマンス【単行本】

ホクロが多い体質の大学生・柳葉は、ホクロ除去の手術費欲しさに「うなじにホクロがある人とならお金を払ってでも付き合いたい」と言うホクロフェチの男・秦名と付き合うことに。利害が一致した二人はそれなりに楽しい毎日を送っていたが、柳葉には“絶対に言えない”秘密があって…?

一粒大のロマンス

一粒大のロマンス

ホクロが多い体質の大学生・柳葉は、ホクロ除去の手術費欲しさに「うなじにホクロがある人とならお金を払ってでも付き合いたい」と言うホクロフェチの男・秦名と付き合うことに。利害関係の二人はそれなりに楽しい毎日を送っていたが、柳葉には“絶対に言えない”秘密があって…?

満ちても欠けても

満ちても欠けても

ビールを開けるプシーって音。ジューってお肉が焼ける音。ただ見るよりも、聞いている人の中で膨らんでいく「音の世界」。午後11時、AM1431、ラジオ雛菊“MNM(ミッドナイトムーン)”。ここには音だけのメディア、ラジオを愛する人たちがいる。満月の夜も、新月の夜も、あなたに届けたいメッセージ。想いを込めて、ささやきます。水谷フーカが描くラジオ恋愛オムニバスシリーズ!

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