ただのグルメ漫画じゃない『お土産漫画』にコメントする
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名無し
1年以上前
常に和服で、文学や食文化に詳しく、 美味しい老舗店の食べ物を「おもたせ」 してくれる寅子さんからは、 モダンというかモボとでもいうのか 大正ロマン的な和風文化の良さ、みたいなものも感じる。 そもそも通販だとかオトリヨセだとかが充実し、 仕事でも私事でもネットやメールなどの比重が増えて 他者と顔をあわせての交わりが薄くなっている今時では、 若い和服美女が美味しいものを持参してくれる、 というシチュエーションは、なかなか体験しがたくなっている 貴重なことのようにすら感じる。 だが寅子さんは大正ロマンがすべての人ではない。 スマホでのLineでの会話を楽しんでいたり、 今風な平成の女性的な日常生活もしていたりする。 この辺がこの漫画から感じる良い雰囲気のひとつでもある。 単なる「昔は良かった」という懐古趣味だけではない感じがする。 インフラや衛生や安全面が充実し、時間やコストを効率的に 活用できる社会になった。 そういった便利で効率がいい時代をけして否定はしないが やっぱりこういうのもいいでしょ、と言われている感じがする。 それでいて単なる懐古趣味でもない。 いい感じにホッとする話の漫画だ。

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名無し
1年以上前
常に和服で、文学や食文化に詳しく、 美味しい老舗店の食べ物を「おもたせ」 してくれる寅子さんからは、 モダンというかモボとでもいうのか 大正ロマン的な和風文化の良さ、みたいなものも感じる。 そもそも通販だとかオトリヨセだとかが充実し、 仕事でも私事でもネットやメールなどの比重が増えて 他者と顔をあわせての交わりが薄くなっている今時では、 若い和服美女が美味しいものを持参してくれる、 というシチュエーションは、なかなか体験しがたくなっている 貴重なことのようにすら感じる。 だが寅子さんは大正ロマンがすべての人ではない。 スマホでのLineでの会話を楽しんでいたり、 今風な平成の女性的な日常生活もしていたりする。 この辺がこの漫画から感じる良い雰囲気のひとつでもある。 単なる「昔は良かった」という懐古趣味だけではない感じがする。 インフラや衛生や安全面が充実し、時間やコストを効率的に 活用できる社会になった。 そういった便利で効率がいい時代をけして否定はしないが やっぱりこういうのもいいでしょ、と言われている感じがする。 それでいて単なる懐古趣味でもない。 いい感じにホッとする話の漫画だ。
この世界の片隅に

漫画と映画を久しぶりに見返した!

この世界の片隅に
かしこ
かしこ

2025年のお正月にNHK広島放送で映画「この世界の片隅に」が放送されたのは、今年で原爆投下から80年が経つからだそうです。この機会に私も久しぶりに漫画と映画をどちらも見返してみました。 やはり漫画と映画の一番の違いはリンさんの描き方ですよね。漫画では夫である周作さんとリンさんの関係について触れられていますが、映画ではありません。とくに時限爆弾によって晴美さんと右手を失ったすずさんが初めて周作さんと再会した時に、漫画ではリンさんの安否を気にしますが、映画ではそれがないので、いきなり「広島に帰りたい」という言葉を言い出したような印象になっていました。映画は子供のまま縁もゆかりもない土地にお嫁に来たすずさんが大人になる話に重点を置いているような気がします。それに比べると戦時下無月経症なので子供が出来ないとはっきり描いてある漫画はもっとリアルな女性の話ですよね。だから漫画の方が幼なじみの海兵さんと2人きりにさせた周作さんに対して、あんなに腹を立てたすずさんの気持ちがすんなり理解することが出来ました。個人的には男性達に対してだけではなく、当時の価値観で大事とされていた後継ぎを残せない自分に対しての悔しさもあるのかもしれないと思いました。けれどもあえて女性のリアルな部分を描きすぎない選択をしたのは、原作である漫画を十分に理解してるからこそなのは映画を見れば明らかです。 久しぶりに漫画と映画を見返してどちらも戦争が普通の人の生活も脅かすことを伝えているのはもちろん、すべてを一瞬で無いものにしてしまう核兵器の恐ろしさは動きのある映画だから強く感じた喪失がありました。そして漫画には「間違っていたら教えて下さい 今のうちに」と巻末に記載されていることに初めて気づきました。戦争を知らない私達が80年前の出来事を想像するのは難しいですが、だからこそ「この世界の片隅に」という物語があります。どんなに素晴らしい漫画でもより多くの人に長く読み続けてもらうのは大変なので映像化ほどの後押しはないです。これからも漫画と映画どちらも折に触れて見返したいと思います。

おもたせしました
おもたせしました。 1巻
おもたせしました。 2巻
おもたせしました。 3巻(完)
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