モーニングらしいお仕事マンガ。ただ裁判官という題材はけっこう珍しいんじゃないでしょうか。
法律や裁判所というのは医療モノと同じで誰にでも関わりのある事柄なので興味が尽きません。法律や量刑の決め方、逮捕~拘留~起訴/不起訴に至る手続きの過程など、意外と知る機会が無く、知らないと損しそうな内容が盛りだくさんです。同誌の警察マンガ「ハコヅメ ~交番女子の逆襲~」とも併せて読みたい

読みたい

裁判員裁判編も面白いですね。実際に体験していないけれど、素人の裁判員と同調しながら読める。判断材料も乏しい中で言い方ひとつで印象が変わる意見に戸惑うってのがリアル。専門知識とかもわかりやすいし、楽しいなぁ

裁判員裁判編、裁判のしくみが分かりやすくて、しかも謎が深くて面白い!
伸びちゃったラーメンがまたいい味出してるw

もう本当にどっちが悪いのか分かんない。
でも奥さんの涙が決め手になるのは、ちょっとずるいような気がする……。

今週もしみじみ考えさせられる回だった。
グループ内で誰かを攻めたり庇ったり、内輪揉めするシーンが本当に社会の縮図だなぁと。

裁判員裁判編、めちゃめちゃ面白かった!
こんなに地味なエピソードなのに、恐ろしい吸引力だった。
それぞれのキャラに共感したり、推理マニアの珍回答に笑ったり、あのメンバーの一員として時間をともにしたような感覚になったからこそ、判決のシーンでぐっと来てしまった。
ラストの一コマが本当によかった。

本作随一に魅力のある(と思ってる)キャラの入間さんの過去回。もう既にめっちゃ面白い。弁護士って高収入とかのイメージが強いけど、どこまでやっても報われなさが伴う仕事なんだな。キツそう。

みちおの、あのベンチのシーンに至るまでの過程が見れてよかった

ここから再び立ち直り、現在のように被告人に寄り添う陪審になるんだよなあ…すごい

弁護士って、高収入とか、弱者に寄り添うヒーローみたいなイメージが先行してるけど、こうして潰れたり歪んじゃう人って多いのかもしれないなぁ

みちおの過去が悲しすぎた。
つーかあの裁判長マジなんなの?
せっかくの証拠見るまでもなく却下とか許されるの?

バニラクッキーアイスの中のクッキーの数を数えたり、折り鶴を延々と折ったり。辛いときにそういうことをやりたくなる気持ちはわかるけど、絶妙に暗くなりすぎない行動をさせてるのが上手い。いい意味でみちおのキャラの掘り下げもできてる。エピソードもいいし、いい話のまんま終わらせるわけじゃなく、ギャグで落とすのも素晴らしい。すごい良い回だった

面白くなってきたと思ったところで、まさかの最終回!!
地味だけどとてもよい作品だったのに悲しすぎる……。
推しは推せるときに推さねばならなかった……。

終わってしまった

地味だけど良い作品だったと思う

結構複雑な裁判の流れは、単行本で改めて見直してみたいな

ついに終わってしまったー!!
最後まで地味だけど、淡々としたまとめ方でよかった。
しかしあのモンペな両親もクラスメイトもぎゃふんと言わせてほしかったなぁ。

最後、先生と生徒が打ち解けてて本当にホッとした……!
別にギャフンと言わせなくてもいいけど、w いつまでも続いてほしいじんわりくる漫画だった。
「ひとまず」の文言に望みを託すぜ

月9決まってたの知らなかった!!!
これを機に原作もっと知られてほしい…!

浅見理都「イチケイのカラス」の実写ドラマ化が発表された。竹野内豊主演にて、2021年4月よりフジテレビの月9ドラマとして放送される。


浅見理都原作によるTVドラマ「イチケイのカラス」の追加キャストが発表された。裁判所書記官の石倉文太役を新田真剣佑が演じる。

MA・MA・Match

映画『怪物』みたいな構成の話だった

MA・MA・Match
mampuku
mampuku

いい意味で誤解や異説の飛び交いそうな、多層構造のストーリーだったように思う。 主人公の一人である芦原(母)は、生意気な息子とモラハラ夫を見返すべく、息子の得意なサッカーで勝負を挑む。 前半は、ママさんたちが友情や努力によって青春を取り戻しながら、悪役(息子と夫)に挑むという物語で、この悪役というのがちょっとやり過ぎなくらいのヘイトタンクっぷりなのだ。その場限りのヘイトを買うキャラクターは、ヒーロー役の株を上げるための装置として少女漫画では常套手段だ。だが『マ・マ・マッチ』はそういう物語ではないため、話はここで終わらない。 後半は時を遡り、息子と夫の目線で描かれ直す。母目線ではイヤ〜な輩にしか映らなかった彼らにも彼らの言い分や考えがあったのだと明かされる。 真っ先に私が思い出したのが、是枝監督の映画『怪物』の主人公の一人、安藤サクラさん演じるシングルマザーの早織である。 息子が教師に暴力を振るわれたことに抗議するため学校に乗り込むも学校側からぞんざいな対応をされ不信感を募らせる早織。その後教師や子供など、さまざまな視点が映し出されることでやがて全体観が像を結ぶ。 『マ・マ・マッチ』でも、後半部分を読んだあとに最初から読み返すと些か感想が変わる。息子や夫がイヤな奴らとして描かれているのは確かだが、先入観によって印象が悪化していたのも事実だ。なにより、序盤に出てくる夫のコマは母を嘲弄するような不快なものだったが、そもそもこれは芦原母の回想であり主観だ。その後実際に登場する夫は彼女と衝突こそすれ至って真面目だ。 つまり、それぞれの立場から不満を抱いたり譲れない部分でぶつかり合いながら、逐一仲直りしたり折り合いをつけているのだ、という話に畢竟見えなくもない。悪者退治という少女漫画にありがちなフォーマットで導入を描いて入り込みやすくしておいて、後半の考えさせる話でモヤモヤさせる。末次由紀先生、さすがの巨匠っぷりを見せつけた怪作だ。

テセウスの船

どちらかというと『テセウスの船』というより『動的平衡』じゃない?

テセウスの船
mampuku
mampuku

時間遡行をして人生をやり直したとしたら、それは本当に同一の自分といえるのか?という問いを有名なパラドックス「テセウスの船」になぞらえたタイトルだ。 ストーリーに関しては論理的整合性や感情的整合性においてやや粗い部分も感じられたもののサスペンスとして緊張感もあり、ラストは新海誠監督『君の名は。』のような美しい締め方だったし概ね面白かった。 ただ、タイトル『テセウスの船』がイマイチストーリーにハマっていない感じがした。 どちらかといえば「動的平衡」のほうが比喩としてしっくりくるのではないだろうか。 「動的平衡」とはシェーンハイマーの提唱した概念であり、日本では福岡伸一氏による著書『生物と無生物のあいだ』『動的平衡』で有名になった言葉である。“生命”とは、取り込まれ代謝されていく物質、生まれ変わり続ける細胞どうしの相互作用によって現れる“現象”である、という考え方だ。 主人公の田村心は生まれる前の過去に遡り、そこで巻き起こる惨劇を阻止することで、その惨劇により自身に降りかかった不幸な運命を変えようと奮闘する。作品では、過去を改変して自らの人生を曲げようとする一連の試みをテセウスの船にたとえているが、やはりピンとこない。作中、田村心は殺人事件を未然に防ぐため凶器となった薬物を隠したり被害者に避難を呼びかけたりするが、その影響で心の知る未来とは異なる人物が命を落としたり、結果的に大量殺人を防げなかったばかりか予想だにしなかった事態を招くことになる。 この予測不可能性こそがまさに動的平衡そのものって感じなのだ。生命体は、船の部品のように壊れた部分を取り替えれば前と変わらず機能する、ということにはならない。ある重要なホルモンの分泌に作用する細胞を、遺伝子操作によってあらかじめ削除してしまったとしても、ほかの細胞がそのポジションを埋めることがある。これは心が殺人事件の阻止に何度も失敗したことに似ている。思わぬ不運や予想しない死者が出てしまったのも、脚のツボを押すと胃腸の働きが改善するなどの神経細胞の複雑さに似ている。 船は組み立てて積み上げれば完成するが、生命は時間という大きな流れの中で分子同士が複雑に相互作用しあうことで初めて現象する。『テセウスの船』での田村心の試みは人生あるいは歴史という動的平衡に翻弄されながらも抗う物語だったのかもしれない。

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クジャクのダンス、誰が見た?

クジャクのダンス、誰が見た?

雪がちらつくクリスマスイブの夜に起きた元警察官殺害事件。容疑者は逮捕され、事件は終わったかのようにみえた。しかし、殺された元警察官が娘に遺した一通の手紙で事件は再び動き出す。そこには「以下に挙げる人物が逮捕、起訴されたら…その人は冤罪です」そう書かれていた。そして、そのリストには父を殺したとして逮捕された容疑者の名前も書かれていた……。映像化もされた『イチケイのカラス』の浅見理都が手がける、衝撃のクライム・サスペンス。

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