構想・設定

本物のサービスとは何か、サービスの極意とは何か。様々なプロフェッショナルを追ったノンフィクション「サービスの達人たち(著:野地 秩嘉)」を原案としてマンガ化! 原案では個々に描かれているノンフィクションを漫画家こしのりょうとマンガデザイナーズラボの手によって1本のストーリーが加えられ、新たなアプローチでサービス・プロフェッショルたちの、サービスの真髄に迫ります!

マンガの連載と、その舞台裏を公開するマンバの新しいプロジェクト「ゲンバ」が始まりました!記念すべき最初の作品は「サービス紳士」。野地秩嘉さんの「サービスの達人たち」をベースにしたオリジナル作品です。ここでは私「ゲンバ担当 森」が、この企画に至った経緯や、進行中の企画の様子などをお伝えしていきます。コメント、質問、要望などお気軽にどうぞ!

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そもそもの始まりは、「マンバでオリジナルの作品を作ろう」という話に遡ります。とある偉い人が「『サービスの達人たち』っていう名著をマンガにして社員に読ませたいんだよね〜」と(つんく♂️さんは歌詞を通じて所属アーティストを教育しているらしいですが、そういう感じでしょうか?)。

正直、「ビジネスの内容をわかりやすくマンガで解説」みたいなのって、あんまり読まない上にマンバで人気のマンガとは方向性が違い過ぎるので、どうやって進めればよいのか見当がつきませんでした。

そんな中、どんな体制でマンガを作るかという話になった際に、マンバの代表で、かつ、編集者である佐渡島が、分業制を導入してみようと提案しました。ネームを考える人はネームに集中することで試行錯誤でき、作画は作画に集中することで安定し、結果的に質の高い作品になると。

「なるほど分業制で、いろいろ立場の違う人が考えてることや、作業の様子も一緒に公開したらマンバらしくて面白いかも知れない」と思い、この「ゲンバ」ができました。

ネームをこしのりょうさん、作画はマンガデザイナーズラボという、マンガをデザインするクリエイティブ集団の永井博華さんが担当しています。

確かに良くなってますね!目線や緊張感など、かなり印象が変わったと思います。吹き出しの位置や効果音の文字の太さなど、細かい調整が入っています。「さすがプロは見えているものが違うんだなぁ」と思いました。自分の目の解像度が上がっていってる気がします。

少し長くなりましたが、こんな感じで進行中に起きた興味深い事例、没にしておくにはもったいない設定など、試行錯誤の様子を紹介していきますので、本編と合わせて楽しみにしておいてください。もちろん皆さまからのアイディアやご意見もお待ちしております!

ありがとうございます!

「今の時代、サービスはどんな業種でも必要な考えなので、就職したばかりのような若い世代に読んでほしい」といった思いで作品作りを続けています。ビジネスバイブルのひとつとなるよう、引き続き制作に励みます!

こんにちは!ゲンバ担当 森です!

皆さま続きが気になっているかと思いますが、鋭意製作中ですので第2話の公開までしばしお待ちくださいね。

今回は初期のキャラクター案を大公開します!これは去年の夏頃、こしのさんに作成していただいた初期案です。面影はなんとなく残りつつも、公開中の第1話とは結構違うと思います。ぜひ比較してみてください。

こんにちは!ゲンバ担当 森です!

皆さま続きが気になっているかと思いますが、鋭意製作中で...
こしのりょう

うわ~~今見るとちょっと恥ずかしい!笑

この頃はまだキャラクターが定まってなかった気がする・・・。
特に、ヒロインのカンナ。

クールにしようか?おてんば娘にしようか?とか。
イメージに合わせて、好きな音楽やスポーツ書いてありますね。これもキャラクターを固める作業の一環です。

今のカンナはBタイプに近いかな。
私だけでなく編集さん、作画のひろちゃんと何度も打ち合わせをして今のカンナになりました。
読んでいただく方と一緒に「サービスって何?」って考え成長していきます。もっともっとカンナの魅力出していきたいです!

あ、もちろん「サービス紳士」もね!!

こしの先生、恥ずかしいネタを出しちゃってごめんなさい(笑

紳士と比較して、カンナの案にはいろいろと情報が書き込まれているところからも、悩んでいそうな印象を受けました!

今後、この2人について深く描かれていくのが楽しみですね

ゲンバ担当 森

第2話の公開を楽しみに待ってくださっている皆様、更新が遅くなってしまって申し訳ございません。現在は公開済みの第1話を完璧に仕上げるべく、「えっ、ここまでこだわるの!?」というレベルで日々修正を行っております。

とはいえ続きは気になりますよね?そこで、思い切ってこしのさん作成の第2話ネームを公開いたしました!元のままだとちょっと文字が読みづらかったため、写植だけ入れてあります。

本物のサービスとは何か、サービスの極意とは何か。様々なプロフェッショナルを追ったノンフィクション「サービスの達人たち(著:野地 秩嘉)」を原案としてマンガ化! 原案では個々に描かれているノンフィクションを漫画家こしのりょうとマンガデザイナーズラボの手によって1本のストーリーが加えられ、新たなア...

追って作画されたものを公開いたしますので、こちらもどのように変わるかお楽しみください!

こしのりょう

ほんと、申し訳ない・・・。
1話目の気になってるところガシガシ直してたらこんなことに・・・。
ま、でもこれはこれでありか~!
どこかでみたこともないわけではないですからね・・・と、言い訳しつつ、2話目も鋭意制作進行中!

1話目とともに、2話目もネームからいろいろ変わっていきますよ。
漫画は「生き物」なのでー!

うしばらくお待ちください!御免!

いえいえ、こういった普段目にすることのない「漫画制作の現場」を公開するのが「ゲンバ」のコンセプトですので、むしろ願ったり叶ったりです。「完成原稿以外は見せたくない」という気持ちもあるかと思いますので、こちらこそ失礼なお願いをしてるのでは…と思いつつ、仕上がっていく様子を皆さまと一緒に楽しめればと思っております!

第2話のネームご覧いただけましたでしょうか? ご感想などあればぜひこちらに書いてくださいね!

『サービス紳士(連載版)』の「感想やご意見はこちらへどうぞ!」コミュニティです。みなさまからのコメントお待ちしております!

先にもお伝えしたとおり、現在は第1話クオリティを可能な限り上げるため、修正を続けています。

その中で、こしのさん、どうしても気になるポイントがあったようで。その修正についての一幕をご紹介します。今回の作画対応はマンガデザイナーズラボの新谷さんが対応してくださいました(いつもは永井さんがメインで作画していただいています)。

こしの:
あと、作画、どうしても気になるのが
28ページ6コマ目
紳士の目の玉をカンナに向けて欲しい。

新谷:
取り急ぎ、目線だけ触ってみましたがどうでしょうか、、、
(※最初の修正)

こしの:
黒目をまぶたに近づけてみて
(※こしのさんからの修正案内その1)

新谷:
難しいですね…!
こうですか?!

こしの:
気持ちもうちょい上
ごめーん

新谷:
上というのは、こういうことであってますか?!
(※修正途中)

こしの:
ごめん細かいけど
ちょっと寄り目になってる!
なかなか言葉で伝えるのむずいね^_^
(※こしのさんからの修正案内その2)

新谷:
伝わってるのにできないのがもどかしいですが、、
(※最終修正)

こしの:
あ!いい感じちゃんとカンナ見てるね。

新谷:
ほんとですか!!!

こしの:
え?見てるでしょ?笑
大丈夫だと思います。

新谷:
見てます!
ずっと見すぎて分からなくなってしまいました!笑
初期と比べてみたら、ちゃんと見てます!よかったです!
ありがとうございます!

こしの:
見過ぎるとわからなくなる!
こういうの、みんな「あるあるー」になる気がします!

……といったやりとりが昨晩行われていました。
このように細かーいところまでこだわって1話の修正をしております。

なるべく早く1話の修正版を公開して、第2話の作画も進めますので、いましばらくお待ちください!

第2話のネームご覧いただけましたでしょうか? ご感想などあればぜひこちらに書いてくださいね!
...
こしのりょう

あれ?
もしかして・・・29ページの6コマ目だったね。ごめん、ごめん。
ここはね、カンナの様子をうかがう紳士を描くつもりだったんですよね。だから目の玉はちゃんとカンナを見据える。
カンナの緊張が少しとけたことの確認ね。
ウエイターの何気ない会話により、カンナの心が動き、安心感を得たんです。
「この感じ」を紳士はわかってほしかったんですね。

ウエイターがカンナと会話することにより「より快適にお食事ができる場(雰囲気)をつくった」ということを。

これも「サービス」だということを。

本日、第1話の修正を公開いたしました!

全体を通して、とても目立っていたモアレ(縞や斑紋のような規則的に生じてしまった模様)の調整を施しました。その他、作画や台詞の修正がいくつか加わっています。

特徴的なモアレの修正について比較してみました、トーンを灰色一色やグラデーションに調整することできれいに表示されるようになりました。

本日、第1話の修正を公開いたしました!

全体を通して、とても目立っていたモアレ(縞や斑紋...

こちらは台詞の修正についてです。

女子高生の女の子の名前を出すのをすっかり忘れていたことに気づいた制作陣。「なんだオマエか」という台詞が「なんだカンナか」という台詞に変更されました(モアレもキレイになりました)。

今回の修正では真っ先に対応されました(笑)

こちらは台詞の修正についてです。

女子高生の女の子の名前を出すのをすっかり忘れていたこと...

本日、「第3話 儲けの前に必要なこと - その1(ネーム版)」を公開しました!

「その1」となっているのは、今回の更新分が8ページだからです。1話が24ページですので、次回は今回分の作画と続きのネームを更新いたします。ちょっと仕組みがややこしくなってきてますが(笑)、スピード感を重視し、定期的に新しい何かをお届けできるよう模索しております!

「第3話 儲けの前に必要なこと - その1」の作画を公開しました!

サービス紳士の「神は細部に宿るのです」の言葉通り、絵の細かい部分も色々とご覧いただきたい回です。描き込めば描き込むほど、考えなければならないことが増えてくるんですね〜(クリーニング屋の名前をどうするかで議論したりしておりました)。ストーリー的には徐々に「サービスとは何ぞや」というのが見えつつあるのではないでしょうか?

次回更新は23日(月)、第3話その2のネームです。エピソード後の「フォローする」ボタンを押すと、新しい話が公開されたタイミングで通知が届くようになりますので、ぜひご利用ください(ログイン/会員登録が必要です)。

第3話その2のネーム版を公開しました〜。

店主の「いい言葉」が今回の見せ場になりそうですが、どんな作画になるでしょうか?現在クリーニング屋の内装デザインなど、資料を調べながら進行中です。8月2日(木)の更新を楽しみにしていてください!

第3話その2、作画を公開しました!

クリーニング店の内装デザインは、永井さんが自ら取材して描き上げてくださってます。今回はセリフの語尾を調整したり、絵で説明する部分と言葉で説明する部分をどのようにバランス取るかで議論しておりました。自然に読めてしまう部分、スッと流れていくところにも試行錯誤があるんですね。

次回は第3話の完結ネームです。お楽しみに!

本日第3話その3のネームを公開しました。

カンナも「サービスとは何か」が少し掴めたようですね!ネームもどんどん制作を進めておりますので、今後の成長をご期待下さい。

作画は8/16に公開予定ですが、お盆進行ということで、多少ずれたりするかも知れません。便利な通知機能をご利用ください(笑)!

第3話その3、作画を公開しました〜。

お盆進行ということもあり1日遅れの公開になりました。

個人的には、後半のカンナの接客対応や、紳士とやり取りしている時の表情の変化が推しポイントです。だんだん彼女のキャラクターが立ってきてるんじゃないでしょうか?

ネーム公開時にいただいたご意見を参考にしつつ、台詞を修正しました。作画についても手を加えたい箇所がございますが、そちらについては追って対応をする予定です。またお知らせしますね。

次回からはいよいよ第4話がスタートです。ご期待ください!

ゲンバ担当森です、こんにちは!

ネーム公開時から変わった台詞について特徴的な箇所を抽出し、比較してみました。いただいたご意見・ご感想を元に、スタッフ一同で相談してどのように変更するかを決めました。みなさまありがとうございます!

台詞の修正をしたことで、だいぶ違和感はなくなったかなと思います。また、紳士のキャラクターも、素直に褒めるべきところは褒めつつ、懸念点にも目を光らせている人物、というのが際立つようになったのではないでしょうか。

ゲンバ担当森です、こんにちは!

ネーム公開時から変わった台詞について特徴的な箇所を抽出し...
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作家情報

こしの りょう(1967年9月 - )は日本の漫画家。新潟県三条市出身。 1987年、モーニング四季賞・冬のコンテストで佳作入選。大学卒業後から1994年まで広告代理店に勤務していた。 『モーニング』に「Ns'あおい」を2004年4月から連載した。
人物ルポルタージュ、ビジネス、食、芸術、海外文化など幅広い分野で執筆。著書は『トヨタ物語』(日経BP社)、『ヤンキー社長』(日経BP社)、『キャンティ物語』(幻冬舎)、『サービスの達人たち』(新潮社)、『ビートルズを呼んだ男』(小学館)、『高倉健ラストインタヴューズ』(プレジデント社)、など多数。 『TOKYOオリンピック物語』でミズノスポーツライター賞優秀賞を受賞。
マンガデザイナーズラボとはマンガデザイン®という、マンガとグラフィックデザインを組み合わせた日本初の表現手法を使い企画・制作を行うクリエイティブ集団です!