ネタバレ
名無し

酒飲みの道は細くて長い?
そして道は星の数ほどある?
どこまでつづくこの細く楽しく美味しい迷い道。

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ハイボールか。最初はあんまり好きじゃなかったんだけど、たしかに殆どのおつまみと相性がいいっていうのはいいよなぁ。いまでは二杯目とかによく頼んでしまう

いままでハイボールを飲むことはほとんどなかった。
だが、味わおうと思ったら色々な味わい方が出来るかも。
でも一杯目から飲むことはほとんどないし、
この先に酔っ払ってから、日頃は飲まないハイボールを
「よし、飲もう」と思いつくか、
あまり自信がない(笑)

海苔は、わさび醤油をつけてご飯に巻くとあっという間になくなっちゃうからこの問題に行き当たったことがなかった。米がない時は、お酒のアテにもなるし。でも冷凍庫保管は役立つ知識だ、覚えておこう

自分も海苔は気がついたら食い尽くしていて
食べたいときに無いのに気がついて困るほう。
海苔の冷凍庫保管は知らなかったので勉強になった。
けれどこれは
「知られていないお役立ち知識」
というよりは、
実際にはそんなに海苔を余らす人がいない、
だから冷凍庫保存法とか必要がないから
知れ渡っていない、ってことじゃないかな、
とも思った。
海苔が余りそうなら、そこで冷凍保管しようと思うより
「今日の酒のツマミは海苔尽くしじゃ!」
で喰いきっちゃうから自分なら(笑)。
お中元とかお歳暮とか頂き物に縁がないから
余らす、のレベルが違うだけかもしれないけれども。

コンビニコミックで「花見酒スペシャル」とかの
酒ほそ春の酒肴特集が売られていた。
ほんと年末アタリから酒のほそ道のCCが
次から次へと発売されている。
よっぽど売れ行きがいいのだろうか?
なんか江戸前の旬もコンビニ本が出ていたし、
マイナー雑誌掲載のグルメ漫画って、
潜在的な需要が大きかったりするのだろうか。

メンマって、もともとの質の良し悪しと
戻し方の良し悪しで、随分と美味い不味いが
変わるらしいですね。
自分はメンマはそれほど好きではありませんが、
今までに食べたメンマに最上のものがあったのか、
なかったので好きにならなかったのかは不明。
けれど美味しいメンマを出す町中中華の店があるなら
当然にメンマを観る目と調理技術がある店なのだから
そこで飲み食いする料理と酒がハズレのわけがない。
そういう店に行ってみたいですね。

おいおいおい、
セブンイレブンでコンビニコミック版の酒のほそ道
毎月スペシャルだかひと月スペシャルだかと銘打って
「4月飲み編」なんての売ってたぞ。
もしかして2019年度は毎月一冊発売するつもりか?
面白い企画だとは思うけれど、
ホントになんだか急に酒ほそCC出版ブームじゃないか。
なにかあったのか?
                       

青海苔も冷凍保存でいけるのかな?
ヤキソバとか作るときくらいしか使わないので
買うと大抵は余らしてしまう。
常温で放置しておいて湿けっても
ヤキソバに使うなら大して問題ないかもしれないが
風味は抜け気ってしまいそうだし。

近々、年号を話題にした回があると予想。
そしてオチというかシメは
「年号が変わっても、この男の
 飲み方は変わらないのであった」
と予想(笑)。

竹股君とも同郷なのですね(笑)。
ひっぱりうどん、知りませんでした。
ネットで見たらサバと納豆が必須なのかな?
随分とネットリしていそう。
山形名物に「ダシ」ってのもあるけれど、
山形人はああいう味と食感が好みなのだろうか(笑)

東北6県の中でもダントツで地味だよなーと山形県人ながら思います(笑)でも食べ物は何でも美味しいし県民性は大らかで酒飲みが多いのでいいところですよ〜!

単行本未収録作品かな?

古本屋でコンビニ販売コミックの
酒のほそ道 花見酒スペシャル」
というのを見つけた。
発行年月日は2008年3月。
そんな前からコンビニコミックってあったんだ、とか
なんだよ春と関係ない話も載せてるな、とか
思いながら眺めていたら、
読んだ覚えがない作品が結構多数、載っていた。
だいたいで7話(笑)。
もしかして単行本未収録?
でも表紙とかに「未収録品掲載」とか書いてはない。
けれど通常の「酒のほそ道」が大体一話6ページなのに
未収録っぽい作品はだいたい一話4ページ。
なんかホントに未収録作品っぽい。
だとしたら酒のほそ道好きとしては
凄く嬉しい、得した気分(笑)。
以下、何回か連投でサワリの部分だけ紹介します。

単行本未収録作品かな?

古本屋でコンビニ販売コミックの
「酒のほそ道 花見酒スペシャル...

「各々のスタイルで」
若手社員同士が飲み会で愚痴を言い合っている。
近くの席で飲んでいて、会話が耳に入ってくる宗達君、
「ワカッタようなことを言ってるなあ」
と鬱憤が溜まっていき・・

「中身で勝負」
取引先の運動会で知り合った麗子ちゃんに
呼び出された宗達君。
お湯割りに何を入れるか、が話題になって・・

麗ちゃんの初登場は単行本では第3巻の17話。
単行本ではその後に普通に一緒に飲む仲に
なっているけれど、なんかその間の話みたい。
しかも「また呼び出された」とかになっているし、
始めて呼び出されたときの話とかも
単行本未収録で存在するのかな?

「各々のスタイルで」
若手社員同士が飲み会で愚痴を言い合っている。
近くの席で飲んでいて、...

「超BGM」
入店した店のBGMがうるさすぎて
早々に河岸を変えることにした三人組。
しかし行く先々で・・

「酒場の父子」
居酒屋で父と子らしい客を見かけた宗達君。
上機嫌の父とつまらなそうな子。
宗達君が想像するに・・・

どちらも内容も絵柄も、結構初期のころっぽい。

「超BGM」
入店した店のBGMがうるさすぎて
早々に河岸を変えることにした三人組。
し...

「フルーティに」
いつもならまずはビールをガーッと行く宗達君。
この日は大吟醸にフルーツをあわせるとか
様子が違うが・・

「たまには・・・」
たまにはマッカランでウィスキーナイト、
と決め込んだ宗達君。
しかし炬燵で飲んでいるうちに・・

この2作品は、もしかしたら単行本にも載ってたかも?

「フルーティに」
いつもならまずはビールをガーッと行く宗達君。
この日は大吟醸にフルーツを...

「人造池にて・・」
良さ気な池の情報を知って、
カスミちゃんと訪れた宗達君。
しかしあにはからんや・・

「話題は尽きず」
斉藤に、オマエは酒と肴の話ばかりだな、
と言われた宗達君。
何を言っているんだ、営業マンとして俺は、
と酒の席でのサラリーマンの会話での
気遣いについて語りだし・・

人造池の話、宗達君がカスミちゃんにたいして
ちょっといつもと違う。
そこでもう一歩踏み出せば・・な話。
この話が単子本に載っていたら絶対に覚えているので
未収録作品だと思う。
話題は、のほうは単行本には載っていないと思うが、
酒のほそ道DX」という特集単行本には載っているみたい。

「人造池にて・・」
良さ気な池の情報を知って、
カスミちゃんと訪れた宗達君。
しかしあに...
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呑ん兵衛漫画の金字塔にコメントする
酒のほそ道
原点にして頂点の酒漫画
酒のほそ道 ラズウェル細木
野愛
野愛
原点にして頂点という言葉をこの漫画に捧げたい!! 現代的なアイテムや背景が登場すればするほど、時代感のアップデートされなさが浮き彫りになっていく酒のほそ道。 楽しく美味しく呑めればいいじゃないかと言いながらもめんどくさい酒呑みばかりが登場し、でも結局みんな楽しければいいじゃないかというところに収束していく酒のほそ道。 アプデ前の人も後の人も、楽しくなるまで呑んで食べればそれでいいよね。自分がよければいいの極地がここにある。みんな自分勝手に楽しければいいんです! という空気感が絶妙に好きなんですよね。 めんどくさいこと言いながら、干渉し合っているよいでありながら自由に酒を楽しんでいる宗達がなんだかんだ好きなんだなあ。 自宅でつまみを作りながら酒を飲む回はレシピ漫画としても重宝するし、一人酒も飲み会もちょっといい店もいろんな酒の楽しみ方が学べる(?)のもいいところ。 時代に迎合することもなく、自分の信念を押し付けることもなく、適度にめんどくさいリアルなスタイルを貫いてくれる酒のほそ道が好きです。 誰よりもめんどくさいカスミちゃんがどんどん宗達に影響されてるのかわいい。めんどくさかわいい。
ホントは出汁たい山車さん
温かいお出汁と愛情と #1巻応援
ホントは出汁たい山車さん
兎来栄寿
兎来栄寿
『ちいかわ』で出汁編が繰り広げられているいる今日この頃、皆さまいかがお過ごしでしょうか。 出汁、良いですよね。 普段は昆布や鰹節から取るような手間暇はなかなかかけられないですが、たまに旨味たっぷりの出汁を取って美味しくいただく贅沢はたまりません。イノシン酸とグルタミン酸が生み出す旨味は脳と体に刻み込まれています。 『だもんで豊橋が好きって言っとるじゃん!』や『森田さんは無口』の佐野妙さんが描くこの作品は、営業2課の佐藤類(さとうるい)と経理部の山車香織(やまぐるまかおり)のふたりを中心にした、冒頭からハッピーエンドがカットバックして始まるほんわか社内ラブコメ×出汁グルメマンガです。 会社内でも出汁を引くほどさまざまな出汁に精通している山車さんから、奥深くありながらも以外と簡単に楽しむことができる出汁のいろはを伝導されていく類。 基本の鰹節や昆布から始まり、コハク酸たっぷりのアサリやグアニル酸がたっぷりながら類が苦手な干し椎茸などさまざまな種類の出汁の産地やそれらを用いた美味しいレシピなどの蘊蓄を読みながら楽しく類と一緒に学んでいけます。 出汁というと手間暇がかかるイメージが強いと思いますが、忙しい日常でも意外と手軽にできるもの(カップ麺にひとかけらの真昆布を入れるなど)も紹介されており、自分でも実践したくなります。ハンバーグにとろろ昆布を入れるのも美味しそうです。 そして、この作品はラブコメとしてもとても上質。会社ではクールで少し怖いイメージすらあった香織が、出汁のことになると饒舌になり柔らかく温かい雰囲気を出しながら美味しい料理を提供してくれるギャップ。四字熟語を多用する黒髪セミロングストレートヒロインを私が好きでないはずはありません。類も類で、素直で明るく真面目で少しヘタレな性格が好感を持てる主人公で、彼らをはよくっつかんかい! とばかりに煽り立てるサブキャラクターたちに同調しながら応援したくなるナイスカップルです。 優しく穏やかなふたりが、少しずつ少しずつ距離を縮めていくこの感じ。社会人の恋愛としては非常に純朴なやり取りが、まさに滋養に満ちた温かい出汁をいただいているときのようなほっと安心する満足感を得られます。たまにはこういう澄んだものをいただきたい……そんな気持ちが充足します。 出汁に詳しくなりたい方、穏やかな大人の恋愛物語を楽しみたい方におすすめです。
波うららかに、めおと日和
とってもキュンキュンな戦前ラブコメ
波うららかに、めおと日和
ゆゆゆ
ゆゆゆ
タイトルで戦前と書きましたが、応仁の乱以前の話ではありません。日中戦争間近の横須賀が舞台です。 むっつり無愛想な瀧昌と、日常生活以上のことを知らないおっとりとした女の子のなつ美。 ロシアとの戦争が終わったあと、中国と戦争をはじめるちょっと前。そんな時代に海軍で下士官をつとめる瀧昌と見合い結婚をしたなつ美。 冒頭で写真だけの結婚式を上げたから、瀧昌は亡くなっているんじゃと少しだけハラハラした。杞憂だった。 二人の初々しい新婚生活に、読んでいてニコニコしてしまう。 なお、軍なので新婚さんでも夫が家にいないこともしばし。 家で待つ間のなつ美の心の揺れ動き(主に瀧昌に対する心配と惚気)と、再会した際の二人のやりとりにほんわかしてしまう。 もちろんファンタジーではないので魔法も異能も出てこない。 さらに、舞台となる時代を考えると暗い未来しか見えないのだけど、今の彼らが素敵すぎでおもわず読み進めてしまう。 ぴゅあぴゅあでキュンキュン。読み終えると、とても良き…とジーンとなれる。 ハッピーエンドじゃなきゃやだよと駄々こねたくなるほど、ステキなラブコメ。
レコード大好き小学生カケル
小学生だって古き良き物を愛さずにはいられない #1巻応援
レコード大好き小学生カケル
兎来栄寿
兎来栄寿
日進月歩のテクノロジーによって世界は日々便利で豊かになっていきます。その陰で、古び消えていく技術や文化もあります。 マンガ業界においても電子書籍が圧倒的な勢いで伸びてきており、その分紙の書籍、特に雑誌の部数は大きく落ち込んでいる昨今。紙の本は段々と贅沢品でロマンの対象としての意味合いを強めていくことでしょう。 また、描き手においても若手はもちろんのことベテランもデジタルに移行する方が増えてきて、スクリーントーンやペン先などはどんどん絶版となってきています。もうアートナイフでトーンを削って気付かない内に爪の間に挟まっていたトーンカスが公の場で突然出てくることもないのだなぁと思うと一抹の寂しさに駆られます。 しかし、荒木飛呂彦さんのようにあくまでフルアナログにこだわる方も一部にはいます。どんな世界にも一定数いる、古き良きものを愛し続ける人の姿は良いものです。 『頭文字D』で、ハチロクに乗り続ける拓海のこだわり。 『16bitセンセーション』で、守が見せるPC98へのこだわり。 太正浪漫であったり、昭和レトロであったりに惹かれる心は多くの人にあるものでしょう。 変化こそが世界の摂理であり、たゆまなく変動していく環境に適応できなかった者から亡びていくのが定めです。それなのになぜ人はこうもレトロなものに言いようもない憧憬を覚えるのでしょう。 人間も必ず老いる生き物であり、自分もいつか古い人間になってしまう瞬間が訪れるのでそんな自分に重ねる部分もあるでしょうか。 古いものであるが故に蓄積された物語や思い出があり、そこに惹かれるからでしょうか。 ともあれレコードというのもまたノスタルジーと共に憧れをもたらしてくれる存在です。 本作は、レコードを愛し日本一のレコード屋になることを夢見る少年カケルが、周囲の友人たちを巻き込みレコード道を邁進する物語です。 『ドラえもん』のパロディである絵柄とキャラクター配置でかなりギャグ色も強いのですが、その中で本気で奏でられるレコードへの愛の調べが秀逸です。 「ゆで卵カッターで全身をスライスされたような衝撃」 というカケルの原体験。 そのカケルとまったく同じ所感を抱き、 「レコードには…スマホにない音の奥行きや広がりを感じる! 音像がまるで別物だ…」 と初めて触れる魅力に打ちのめされながらも相撲部としての活動の合間で翻弄されるデス夫(1P目の登場シーンで「俺様の夢はGAFAを買収してIT企業の頂点に立つことです!」と言い放つのも最高です)。 デス夫の思い人であり、カケルを通して初めてレコードに触れるヒロインのえみるちゃん。 彼女もまた 「フードプロセッサーで粗挽きにされた感じ」 というインプレッシブな表現力と、レコードをフォークボールの握りで持つなど独自の世界観を持つ少女です。 その他にも癖の強い特徴的なサブキャラクターたちが多数登場し、カケルのレコード道を盛り立てていきます。 おおひなたごうさんらしい、シュールな笑いもそこかしこに散りばめられています。個人的にお昼休みの放送の校長インタビューのテーマが「なぜ作文の宿題にChatGPTの使用を許可したのか?」なのも好きです。デス夫がカケルに対して持つ複雑な感情を基軸に物語がパワフルに駆動していくのも良いです。 しかし、何より最高なのはやはりレコードに対する並々ならぬパッションです。レコードにまったく触れたことがない人であっても、ここまで熱くレコードの魅力を語られてしまっては「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」や聖子ちゃんの曲をレコードで聴きたくなることでしょう。 あとがきを読むと、この作中の熱量も納得です。今は自宅にもうレコードを聴ける環境はないですが、レコードをかけてくれるお店に行ってその音色に耳を傾けながら改めて読み直したくなる作品です。
ホントは出汁たい山車さん
温かいお出汁と愛情と #1巻応援
ホントは出汁たい山車さん
兎来栄寿
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『ちいかわ』で出汁編が繰り広げられているいる今日この頃、皆さまいかがお過ごしでしょうか。 出汁、良いですよね。 普段は昆布や鰹節から取るような手間暇はなかなかかけられないですが、たまに旨味たっぷりの出汁を取って美味しくいただく贅沢はたまりません。イノシン酸とグルタミン酸が生み出す旨味は脳と体に刻み込まれています。 『だもんで豊橋が好きって言っとるじゃん!』や『森田さんは無口』の佐野妙さんが描くこの作品は、営業2課の佐藤類(さとうるい)と経理部の山車香織(やまぐるまかおり)のふたりを中心にした、冒頭からハッピーエンドがカットバックして始まるほんわか社内ラブコメ×出汁グルメマンガです。 会社内でも出汁を引くほどさまざまな出汁に精通している山車さんから、奥深くありながらも以外と簡単に楽しむことができる出汁のいろはを伝導されていく類。 基本の鰹節や昆布から始まり、コハク酸たっぷりのアサリやグアニル酸がたっぷりながら類が苦手な干し椎茸などさまざまな種類の出汁の産地やそれらを用いた美味しいレシピなどの蘊蓄を読みながら楽しく類と一緒に学んでいけます。 出汁というと手間暇がかかるイメージが強いと思いますが、忙しい日常でも意外と手軽にできるもの(カップ麺にひとかけらの真昆布を入れるなど)も紹介されており、自分でも実践したくなります。ハンバーグにとろろ昆布を入れるのも美味しそうです。 そして、この作品はラブコメとしてもとても上質。会社ではクールで少し怖いイメージすらあった香織が、出汁のことになると饒舌になり柔らかく温かい雰囲気を出しながら美味しい料理を提供してくれるギャップ。四字熟語を多用する黒髪セミロングストレートヒロインを私が好きでないはずはありません。類も類で、素直で明るく真面目で少しヘタレな性格が好感を持てる主人公で、彼らをはよくっつかんかい! とばかりに煽り立てるサブキャラクターたちに同調しながら応援したくなるナイスカップルです。 優しく穏やかなふたりが、少しずつ少しずつ距離を縮めていくこの感じ。社会人の恋愛としては非常に純朴なやり取りが、まさに滋養に満ちた温かい出汁をいただいているときのようなほっと安心する満足感を得られます。たまにはこういう澄んだものをいただきたい……そんな気持ちが充足します。 出汁に詳しくなりたい方、穏やかな大人の恋愛物語を楽しみたい方におすすめです。
ミカコときょーちゃん
ラブストーリーが突然に #1巻応援
ミカコときょーちゃん
兎来栄寿
兎来栄寿
映画化もされた『殺さない彼と死なない彼女』の世紀末さんが、新たに描く男女のお話です。 最初は、ひたすらゆるいカップルがいちゃいちゃしている4コマなのかな? と思いました。お互いに相手のことを無限に「かわいい」「かっこいい」と言い合う、仲睦まじいきょーちゃんとミカコさん。日常の些細なことを楽しんだり、煩わしく思うことも世界でたったひとりの相手がいれば何でもなくなってしまったり。 代え難い、ただひとりの相手。ずっと一緒にいたいと思える相手。でも、そんな最愛の人がある日突然世界からいなくなってしまったら。 誰しもいつ何が起こるかわからないものだとわかってはいても、実際にそういうことが起きてしまった時には人はどうしようもなくなります。受け入れるのにどうしたって時間はかかるし、一生受け入れられないままかもしれません。 どこにでもありふれたふたりのカップルのやり取りは、ひとつの出来事を境にまったく意味を変え見え方を変えてしまいます。ただ、少なくとも心から自分の幸せと笑顔を願ってくれた相手と他愛もない時間を過ごすことができたという事実は永遠に残ります。 どうでもいいようなこと、明日には忘れているようなことのひとつひとつの欠片が何よりも貴くてかけがけのないものであるということを、改めて示してくれているようです。 今なら当たり前にできることが、いつか当たり前にできなくなってしまう。当たり前ではなくなってしまう。そうなる前に今できることをひとつひとつ大事にして、何でもないことを大切にして生きていきたいと思わせられる物語でした。
波うららかに、めおと日和
とってもキュンキュンな戦前ラブコメ
波うららかに、めおと日和
ゆゆゆ
ゆゆゆ
タイトルで戦前と書きましたが、応仁の乱以前の話ではありません。日中戦争間近の横須賀が舞台です。 むっつり無愛想な瀧昌と、日常生活以上のことを知らないおっとりとした女の子のなつ美。 ロシアとの戦争が終わったあと、中国と戦争をはじめるちょっと前。そんな時代に海軍で下士官をつとめる瀧昌と見合い結婚をしたなつ美。 冒頭で写真だけの結婚式を上げたから、瀧昌は亡くなっているんじゃと少しだけハラハラした。杞憂だった。 二人の初々しい新婚生活に、読んでいてニコニコしてしまう。 なお、軍なので新婚さんでも夫が家にいないこともしばし。 家で待つ間のなつ美の心の揺れ動き(主に瀧昌に対する心配と惚気)と、再会した際の二人のやりとりにほんわかしてしまう。 もちろんファンタジーではないので魔法も異能も出てこない。 さらに、舞台となる時代を考えると暗い未来しか見えないのだけど、今の彼らが素敵すぎでおもわず読み進めてしまう。 ぴゅあぴゅあでキュンキュン。読み終えると、とても良き…とジーンとなれる。 ハッピーエンドじゃなきゃやだよと駄々こねたくなるほど、ステキなラブコメ。
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