原点にして頂点の酒漫画
原点にして頂点という言葉をこの漫画に捧げたい!! 現代的なアイテムや背景が登場すればするほど、時代感のアップデートされなさが浮き彫りになっていく酒のほそ道。 楽しく美味しく呑めればいいじゃないかと言いながらもめんどくさい酒呑みばかりが登場し、でも結局みんな楽しければいいじゃないかというところに収束していく酒のほそ道。 アプデ前の人も後の人も、楽しくなるまで呑んで食べればそれでいいよね。自分がよければいいの極地がここにある。みんな自分勝手に楽しければいいんです! という空気感が絶妙に好きなんですよね。 めんどくさいこと言いながら、干渉し合っているよいでありながら自由に酒を楽しんでいる宗達がなんだかんだ好きなんだなあ。 自宅でつまみを作りながら酒を飲む回はレシピ漫画としても重宝するし、一人酒も飲み会もちょっといい店もいろんな酒の楽しみ方が学べる(?)のもいいところ。 時代に迎合することもなく、自分の信念を押し付けることもなく、適度にめんどくさいリアルなスタイルを貫いてくれる酒のほそ道が好きです。 誰よりもめんどくさいカスミちゃんがどんどん宗達に影響されてるのかわいい。めんどくさかわいい。
ブックオフで売っていたコンビニ販売本で
「ラズウェル細木スペシャル・極楽!居酒屋グルメ」
というのを買ってみた。
収録されている作品のメインは「美味い話にゃ肴あり」
なのだけれど、表紙に
「スペシャル収録:あの人気キャラたちが酔庵に来店」
として宗達君のイラストが載っていたので買ってみた。
「美味い話・・」のなかの一話として
宗達君や他のラズウェル先生作品のキャラが一見さんとして
顔を出す話で出てきていた。
宗達君の出番は、他の漫画のキャラと同じく
ほんの数コマだけだったので、
え、これだけ、とも思ったけれど・・
作品の欄外に
「SpecialThanks:「風流つまみ道場」芳文社、「酒のほそ道」日本文芸社、「魚心あれば食べ心」辰巳出版 ラズウェル細木」
と書いてあった。
どうやらあの数コマを出演させるために各作品を連載している他の出版社に許可をとって描いたらしい。
漫画業界の権利関係って、どの程度うるさいのか知らないし
電話一本で済んだのかもしれないけれど、
ラズウェル先生も律儀ですね(笑)。