ショッキングなタイトルだが実話をもとにした深刻な話。精神疾患を患った子供を持つ親からの相談を受けて、子供を病院などの医療と結びつける仕事を請け負うトキワ精神保健事務所の話。

統合失調症やアルコール中毒が家庭を壊していく姿は真に迫っていてとても恐ろしい。ただ、「恐ろしい子供達」として子供を加害者、親を被害者と一方的な関係にしてしまうのではなく、子供が精神疾患を患った経緯にきちんと目を向けている点が素晴らしい。

登場する押川さんは原作者であり、トキワ精神保健事務所を立ち上げ活動している本人でもある。

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ちなみに、1巻の続きは@バンチで読める。
かなり続きが気になっていたからありがたい。最新話読んだ感想は、胸が痛い。。

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原作の書評はここにあった。
こっちはまだ読めていないが、制度面にも言及しているようだ。ストーリー仕立てにしているマンガ版との違いはきっとそこらへんになるのかな。

凄みある現場の声 『「子供を殺してください」という親たち』 HONZ

「子供を殺してください」という親たち

タイトルに偽りなし

「子供を殺してください」という親たち 鈴木マサカズ 押川剛
六文銭
六文銭

親と子の関係。 血は水よりも濃いといわれる家族の関係ですが、家族である前に一人の人間なんだということを痛感させられる作品でした。 精神疾患が原因で手に負えなくなった子供を、親としてどこまでサポートできるのだろうか? 自分だったらどうするだろうか?と自然と考えさせられてしまいました。 主人公=原作者でもあり、おそらくノンフィクション(フィクションだとしても、限りなく実体験に近い)だろうと思います。 それゆえに、全てが漫画的にハッピーエンドで終わるかというそうでもないし、どちらかというと主人公の押川は、そうした精神疾患のある子どもを医療につなげるまでを生業としているので、そこで終わることが多い。 というか、その後どうなったかまでは言及している話は、むしろ少ない。 言い換えれば、社会復帰のスタート地点に立たせるまでで、そこからは本人なり家族なりに委ねている。 スタート地点に立つことすら難しい人たちなので大きな一歩であることは変わりないが、それが安易に幸せにつながるわけではないし、現実はむしろ地獄かもしれない。 だからこそ一層、彼ら彼女らのその後を想像してしまって、この点が本作の魅力だなと思う。 日曜14時からやっている「ノンフィクション」というドキュメンタリーが好きな人はハマると思います。 自分たちの知らないところで、現実にはこういう世界があることを突きつけられる作品でした。

こどもをころしてくださいというおやたち
「子供を殺してください」という親たち 1巻
「子供を殺してください」という親たち 2巻
「子供を殺してください」という親たち 3巻
「子供を殺してください」という親たち 4巻
「子供を殺してください」という親たち 5巻
「子供を殺してください」という親たち 6巻
「子供を殺してください」という親たち 7巻
「子供を殺してください」という親たち 8巻
「子供を殺してください」という親たち 9巻
「子供を殺してください」という親たち 10巻
「子供を殺してください」という親たち 11巻
「子供を殺してください」という親たち 12巻
「子供を殺してください」という親たち 13巻
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「子供を殺してください」という親たち 16巻
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