鬱ごはんは21世紀初頭の日本を知る重要な資料として100年後くらいに重宝されそうで、僕らはこんな飯を食っていると伝えてくれる可能性のあるグルメ漫画。読んでいい気持ちにはならないけど。
意外と共感できてしまう
まずいものばっかり食べてるわけじゃないのに何ひとつ美味しくなさそう。 飯は美味しく楽しく食べたい人間が読んでも意外と共感できるから面白い。 居酒屋で注文まかされるのも、ドーナツ屋の後ろからの圧力も、コンビニのイートインで先客いるのも全部避けたい。そしてこういう場面は飯の味なんかしない。意外とわかる。 鬱野に共感できるのに美味しいもの幸せなものに固執するのは現実を見ないようにしてるだけなのかも……とすら思えてくる。鬱野のほうがありのままに飯食ってるのかもな。