あとがきで、「生まれたばかりの赤ちゃんを人間として育てるか、精霊として森に返す(白アリに食べさせる)か母親が選ぶ」ってドキュメンタリーを見て、理解できなかったけど、自分の尺度だけでものごとを測ろうとするからわからないんだ…って気づいたって書いてあって、ヒューマニタスもそんな感じ
人の生き様を教えてくれる短編集
表紙の印象から勝手にファンタジーかと思っていましたが違いますね。ジャンルで言ったら歴史でしょうか。長い世界の歴史の中で埋もれてしまったような国や出来事が題材になっていて、フィクションなんだけど現実の厳しさを教えてくれるような内容になっています。表紙のアメリカの先住民の男の子の話も、ソビエトのチェスプレイヤーの話も、北アメリカのツンドラ地帯に住んでる女の子の話も、単純にストーリーとして面白い上に考えさせられるところもあり心に残りました。