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星の子学園――様々な事情を持つ子供たちが、親と離れて暮らす場所。陽光が燦々と降り注ぐ園の片隅に放置されたポンコツサニー。其処は彼らの遊び場であり、彼らの教室だった。『鉄コン筋クリート』『ピンポン』『GOGOモンスター』――未来、スポーツ、異界…あらゆる世界で、その体と心を躍動させる少年たちを描き続けてきた松本大洋が、自らの少年期に思いをはせつつ、その最高峰を目指す渾身の作品。
静が、車を運転して親のところへ行こうとする回は、涙が溢れてきました。特に、静が星の子学園のみんなに手紙を残していくところ、その手紙を読んだあだちさんは泣いてないけど、ホースから水が滴る描写が入って、あだちさんも静もみんな、心の中で泣いてるんだなと…。
静が「今夜やることにしたんだ」のときかな。
頭の中で運転をくりかえすんだけど、うまくいかない....
はい。まさにそこです。sunnyは、ただ子どもの目線で場面を描いて感動とかそういうんじゃなく、すべての人間が抱えている心の機微や、うわべでない優しさが描かれていてグッときます。そして松本先生は台詞ではなくて絵でもそのことをよく伝えてくれるので、漫画って素晴らしいなと思えるすごい作品です。
あの手紙というか計画表を読んでるあだちさんはの心情を考えるとたまらん。
本当あれは見た目は誰も泣いていないけど、泣いてるシーンだよな
そうなんですよね。あだちさんの顔は、むしろうっすら微笑んでるようにも見えて…。それが、あだちさんの情の深さと、あくまでも本当の親ではないのでどうすることもできない立場のやりきれなさを、表してると思いました。悲しさの心情描写を、情景だけで表現する松本先生のストイックさ、ハードボイルドだ!って思います。