大正九年、帝国大学に合格した深作清は貸家に向かう途中、道に迷い尾崎と名乗る男と出会う。大きな屋敷に住む尾崎は清がお金に困っていると悟り、屋敷に迎え入れた。しかし尾崎には秘密があった。それは自分が人に化けた妖狐であること、そして清の祖父・清史郎への恩返しのために清を迎え入れたということだった。隠し事がある中、二人の共同生活は続いていき――。【描き下ろし11Pあり】
上京してふた月、ささやかで幸せなオタクライフを送る育に不可解なことが起こる。なんと幽霊が見えるようになってしまったのだ。いつも歩道橋でぼんやりしている幽霊を気にしつつも無視していたが、落とした同人誌を届けてもらったことがきっかけで部屋に棲みつかれてしまう。幽霊の名前は瀬尾未森。同居を始めて気づいたのは、未森が毎日23時45分にあの歩道橋で自分の死んだ瞬間をくり返していることだった――。23時45分、二度と貴方を死なせない…。著者渾身のデビューコミックス、登場。
この国には、魃(バツ)と呼ばれる神様がいる。少年テオが仕えるのは、夢のように美しい魃・レイ。血筋によって決められただけの主従関係だったが、次第にそれは恋心へと変わっていく。そばにいたいと思う気持ちは日増しに強くなり、熱い身体に触れることも、心地よく感じるようになった。しかし、魃は人間の数倍の速さで歳を取り、レイもまた、必ずテオより先に寿命を迎えるのだという――。これは移りゆく四季のなかで、ふたりの永遠を紡ぐ御伽噺。
吸血鬼と人間が共存する世界。恋人を亡くしたレイネは孤児の吸血鬼・ヨエルを引き取り穏やかな二人暮らしをはじめる。しかし、孤独な夜には男娼に抱かれることをやめられずにいた。そんなある日、レイネは男娼に襲われ怪我をしてしまう。すぐに駆けつけるヨエルだが、レイネの傷口を見ると本能に逆うことができず血を飲んで急成長し、青年の姿になってしまう――。《収録内容》 ◆『マイ・リトル・ヴァンパイア』1~5話
神様が縁結んだ二人のさみしい関係――。ある日、啓太が出会ったのは人間に変化している妖狐・喜助だった。妖と見抜いたことから粗暴な態度を取られ、気に食わない。ところが喜助から数年前の山崩れで姿を消した主を探していると聞き啓太の忘れていた過去が思い出されて…。
『抱いてもいいか?』 いやいやいや、待て待て待て。 俺の名前は、小野寺雅和。サラリーマンでゲイのバリタチだ。愛する恋人との旅行のために休暇をもぎ取った直後にフラれどん底に突き落とされた俺は、行きつけのバーで酒を浴びるように飲んでいた。そこに絡んできたのは、毎度のように口説いてくる男・三葉だった。うっとうしいから店を出たところに知らない男二人組が現れて… そうしたら追いかけてきた三葉が猫に!? なぜか男からキス!?ダメだ、ワケが分からん――っ!! 猫、オオカミ、ヘビ、たぬき…ケモノがいっぱい現代ファンタジー★ オオカミの恋はピュアで強引、あまくてやさしい。
「大好きなモフモフの前で理性が崩壊!?」クールでイケメンな高校生・智也は、実はモフモフした可愛いものが大好き。ある日、新入生の碧月がくしゃみとともに頭からモフモフしたケモミミを生やして!? モフモフ好きとして放っておけない智也は、怖がる碧月に「友達になって欲しい」とお願いする。あまりにも真剣な智也に、実は「オオカミと人間の半狼」だと告白する碧月。友達になってくれたお礼に、力のコントロールがへたくそな碧月を手助けすることになり…?【描き下ろし11P】
「ケガレている」不老不死のモノノケだという男・トキに突然そう告げられた高校生・八潮。八潮についたケガレを落とすという名目で、ふたりの奇妙な同居生活が始まった。揶揄うような言動ばかりのトキだが、時折見せる孤独に触れ、共に過ごすうち心惹かれていく八潮… しかし、トキに想い人がいることを知り――。【描き下ろしあり】
とある里では12年に一人、花の種を生む子供が生まれる――。12歳になった秕は行商を営む稔に想いを寄せている。しかし、<花環の子>である秕は里から出ることを許されてはいなかった。行路が変わり、しばらくは会えないと言う稔に、秕は「連れていって」と縋るが…。 同時収録・ポラン堂異聞 ※本作品は[gateau2014年9月号][gateau2016年7月号]に掲載された同タイトルと同内容です。
サキュバス、それは美しい姿で人間のオスを誘惑し精力を根こそぎ奪い取る、魔界のスーパービッチアイドル。――そんなサキュバスに憧れる、小悪魔(サキュバス見習い)のスピカは掟を破り単身人間界に降り立つ。そこで見つけた人間のオス・ムギ。セックスで精力を奪い取ろうとしたら、なぜか夢だと思われて…!? 散々ヤっておいて、魔力が増えないってどういうこと――!?!?
「だから愛ってなに?」人気バンドのボーカル・ルイは恋愛に疲れ、辟易していた。そんなとき、バンドメンバーの零に恋愛シミュレーション型アンドロイド端末『MARIA』を薦められる。興味本位で『MARIA』を使ったルイの前に現れたのは、まったくタイプでもない“男”クロで――!? 【描き下ろしあり】
高校生の祐司は、ある目的のため花屋で働く芦川義昭の元に通っている。 義昭には昔、事故で亡くした恋人がおり、月日が経った今でも、線香をあげ続けている。 祐司は新しい恋をしろと言うが、義昭は今もその恋人を想い続けていて――。 青春と死が共鳴する鮮烈な物語。
俺・秋宏は霊にとりつかれやすい体質で、だけど霊がだいっきらい! 実家の寺を継ぐのも嫌で海外に逃亡したんだけど、なんとホームステイ先で、神父とアクマに板ばさみ!?!?!? ホームステイの条件がアクマ祓いの手伝いなんて聞いてない! しかもその方法がセックスなんて、もっと聞いてない―――!!! グリセリンたけるが送る、ドタバタエロコメディ! エロ度増し増しでお届け!
引きこもりの佐々木兼臣の元に突然届いたのは“超最新自律型ヒューマンオナホール”こと動いて喋ってフェラまで可能な男の子の形をしたオナホだった。即返品しようとしたが、自分を使ってほしい何度も可愛くせがまれて…。表題作ほか4編をまとめたフェチとエロたっぷりの短編集【収録作品】プラスチックホールボーイ/やわくてやらしい/夏休みおにいちゃん/夢男子くん/先生失格
キスも知らない彼と… 人型の携帯「ヒトガタスマホ」が普及する時代。大学生兼小説家の信長は携帯を買い換えようと友人の電気屋に来ていた。そこで紹介されたのは、心に傷を負った中古のヒトガタスマホの少年。小さくて真っ白な彼を一目で気に入った信長は家に連れ帰り、二人暮らしを始めるのだが――。
「僕、小さくなりに行ってくる」 巨人族の小竹は手違いで普通の高校に入学してしまう。ほどなくして転校することになった小竹だが、普通サイズの武田と両想いだったことが分かり付き合うことになった。二人はセックスができなくても幸せな日々を過ごしていたが、ある日、小竹が“大きいものを小さくする”木の実が存在するのだと言いだし――。《収録内容》 ◆『おおきい小竹とちいさい武田』1~9話 ◆描き下ろし8P ◆電子限定描き下ろし漫画
ある日、男が落ちてきた。大人びた男子高校生・司朗はその男を助け家に置くことにしたが、どうやら記憶喪失になっているらしい。そしてこの時代の人間じゃない…? その男に“菊”と名づけ、謎のまま始まる二人暮らし。日々の暮らしの中で少しずつお互いを知っていく司朗と菊だったが激しい悪夢に悩まされる菊を見て司朗は…
高校に入学し、祖母が所有している古いお屋敷を改装したアパートに住むことになった聖慈郎は、金髪の淫乱幽霊が出るから気をつけるようにと忠告を受けていた。引越し早々、予告通り聖慈郎の前に現れた幽霊の喜代光は親睦を深めようとしつこく絡んできた。最初は警戒して冷たくあしらっていた聖慈郎だったが、荷ほどきを手伝ってくれたお礼に喜代光を夕飯に誘ってしまい――!?
静かだった僕の日常は、宇宙人の来訪によって終わりを告げた。許嫁だというアルに、出会い頭にいきなりキスされ僕は大パニック!! そんなアルを追って、怪力を操るザキと、宙に浮くことができるリトの二人も現れて強制的に宇宙人たちとの同居がスタート><! 今までにない賑やかさに最初は戸惑っていたけれど、いつの間にかみんなと一緒にいることで安心するようになってきた。アルの大胆な行動には慣れないけど、不思議と嫌ではなくて…。
超霊媒体質の大学生・隠谷は祓い屋サラリーマン・榊の幽霊退治を手伝っていた。霊に取り憑かれ、お祓いのためにセックスするたび穏谷は榊への気持ちが高まっていく。でもこれは、仕事の一貫なんだ――。
寂しい夜。隣には幽霊――。事故に遭って幽霊になった青年・西之千真(にしのかずま)は、なんの接点もない大学生・楠原颯大(くすはらそうた)にだけ姿が見える。颯大は幼い頃誘拐犯に犯されそうになったことがあり、そのトラウマに今も囚われていた。行く宛のない千真と、仕方なしに暮らしはじめた颯大だったが、いつの間にか千真がいることが当たり前になっていて――。失くして気付く、恋のお話。
「俺の名はイーク お前を誘惑しにきた淫魔だ」超売れっ子AV男優の月唯は最悪の気分だった。AVの撮影中、突如現われた七人の恋人達。七股がバレてふられ、家に帰ると見知らぬ男の姿が。イークと名乗ったその男は自分のことを淫魔だと言う。それならば、と襲い掛かる月唯だったが…「まずはキス…からだろ」淫魔のくせに処女でピュアなんて反則だ―――!
ウソだと言ってくれ! ニュースで見た「恋をすると動物になる病」が本当だったなんて…! へんな病気のせいで犬になってしまった兄・コースケをもう一度人間に戻すためには好きな人からのキスが必要らしい。コースケを助けるため、弟のユウキが想い人をたずねると、返ってきた答えはまさかの…ワンワン!! わっかんないよ! どうしたらいいんだー!!
サラリーマンの阿瀬吾朗がビルの隙間で見つけたのは、怪我をした一匹の狐だった。手当てのために家へ連れ帰ると、たちまち人の姿に――!そればかりかキスを迫られ、人付き合いが苦手な吾朗は思わず突き飛ばしてしまう。けれど行くあても金もないという狐・ぎんを追い出せず一つ屋根の下、一緒に生活することになって…。
「オンラインゲーム」のん村先生の作品、好きだな。 狐とケモミミと大正時代という大好物の組み合わせ。 人間の清の好奇心旺盛なところはきっと祖父譲りなんだろうな。 誠実で真っ直ぐで応援したくなるキャラ。 清の祖父の逝去で傷ついて同じ思いをしないように 人間から距離を取ろうとするのに清のことを放っておけない尾崎も優しい。 できたら清卒業後の2人の生活をコミックス1冊分くらい読みたいなぁ。