あたっくやくそくのこーと
あらすじ
『シュート!』の大島司が描く大ヒットバレーボール青春ストーリー、連載休止から約5年の時を経て、待望の新巻がついに発売! 部員9人で全国を目指す掛川高校バレーボール部。新入生の加藤晴鷹は、負傷したキャプテンに代わり、スーパーエースとしてチームを引っ張ることを約束。因縁の相手、清商戦まで必ず勝ち抜くと誓った部員たちは、インハイ予選決勝トーナメントに向けて特訓を始める……!
びーちすたーず
あらすじ
七瀬イルカ17歳の誕生日、登校した彼女を悲劇が待っていた。部員達が立て続けに辞めて、部員不足となり、女子バレー部が廃部となってしまったのだ…。ある日、失意のイルカは友人から、気分転換になるようにと「お台場に遊びに行こう」と誘われる。そして、そこには運命の出会いが待ち受けていて…。灼熱の太陽、はてしない青空、飛び散る汗、褐色の肌!潮の香りに誘われて、裸足の天使が舞い降りる…!本格ビーチバレーコミック!!
よりがとぶ
あらすじ
「超高校級」の女子高生・大久保ヨリは、高校最後のインターハイ地区予選の決勝で敗退した後も、日本女子バレーの名門・国舞リップスに入団するためにバレーを続けていた。しかし国舞どころか、その他企業からの誘いも来ない日々にヨリの焦りは募るばかりで…。
ヒラマツ・ミノルさんの作品は基本ギャグが多目のストーリーで安心して読めるんですが、時折挿入されるシリアスな描写の印象もまた、この作者の「真実」なんだろうなあと思います。
この「ヨリが跳ぶ」も、物語の8割くらいはギャグでコーティングされています。ただそのギャグというのは、懸命な生き方の人間が全力でぶつかる結果であり、小賢しい生き方とは無縁の痛快さがあります。
物語の中盤に、あるシリアスなシーンがあります。そこまでのギャグまみれの物語とは異なる、ある女性のラスト・ダンス。アスリートが死に場所を迎えた時に笑顔を浮かべて、それを観ている人間が納得出来るというのは、その物語の語り手の企みが成功したと言えるのではないかと思います。
全20巻というのはちょっと長いかもしれませんし、序盤と終盤で物語のテイストも多少変わってきます。とはいえ面白い作品ではあるので、もし良ければ。