さんごとにんぎょ
あらすじ
嘘を「痛覚」として感じとってしまう【さとりの眼】を宿した少年・珊瑚。己の肉を愛した男に食べさせる不死の女・人魚。珊瑚と人魚。ふたりの物語。
まんがかしゅらたんへいあんきょうをぺんいっぽんでこうりゃくするほうほうふるからー
あらすじ
現代の漫画家が平安京に飛ばされた…!? 何もない俺に残されたのは、漫画を描く力のみ。ペン1本で修羅の世界を生き残れ…! ――デビューを目指す漫画家の入江は、描くことしか頭にない。だが気持ちだけが空回り、次第に追い詰められ、そして… ビルから落下し死を覚悟した瞬間、眼前に広がったのはなんと… 平安京!? しかも藤原家の屋敷に落ちた入江は、家主・長家の絵巻物を破ってしまい… 代わりに面白い「漫画」を描かないと死罪だと宣告されて…。用紙もインクも無い異世界で、平安人に響く漫画を描くことはできるのか…!?
おんみょうのかみかものやすのり
あらすじ
田中芳樹や夢枕獏が絶対の信頼を置く漫画家、伊藤勢が、平安の京都を舞台に、安倍晴明の幼少時代とその師匠賀茂保憲の活躍を描いた新たな陰陽師ヒーロー登場!
まんがでどくは
あらすじ
すべては夢幻のごとくなり。平安時代末期。平氏の棟梁・清盛の太政大臣任命を機に、武家から貴族へと勢いを強めはじめる平家。しかし、清盛の台頭を面白く思わない後白河法皇をはじめ、朝廷の院政勢力による反平家の波が起こりはじめる…。平安貴族と武士たちの栄華から滅亡までを描くことで、日本独自の風情をかもしだす、軍記物語の傑作を漫画化。
こうぼうだいしくうかい
あらすじ
今から千二百二十余年前の遠い昔、讃岐の国に一人の赤子が誕生した。彼の名は、弘法大師空海、幼名、真魚――。中国から真言密教をもたらし、万民の救済に生きた彼の生涯が、今ここに蘇る――!!
嘘に触れると痛みを覚える目を持つ少年"珊瑚"と不老不死の肉体を持つ"人魚"と名乗る女性のお話。 基本的な設定はこれだけ、登場人物は"珊瑚"と"人魚"を含めてほぼ3人のみ、絵の密度はかなり低い、と見える情報量のかなり少ない作品なんだけど、その空白、無言の中にもの凄い中身が詰まってる、ある意味でとてもマンガらしい作品。 コマ割りを大きく取って背景なしの人物のみのコマを続けたり、時には数ページに渡ってセリフなしのページが続いたり、意図的に視覚情報の密度を低くしているんだけど、その分、キーとなるひとコマ、ボソッと呟くセリフが質量を持って感じられる。 この余白を読ませるというか、あらすじには載ってこない部分をページ全体で描くというのがninikumiさんの作風ではあるんだけど、前作「シュガーウォール」と比べると今作はその抽象表現で留めてる部分と解りやすく描いてる部分のメリハリがあって、より広い層の方々に楽しんでもらえる作品になっている。 まずは試し読みを読んで見てもらって、この作品の独特な雰囲気を味わってみてほしい。 2巻まで読了。