女の子に興味いっぱいの中学生・矢追慎之介は家庭教師の女子大生に刺激され、オトナの階段を登り始める。中学校のアイドル、赤松愛を好きになった慎之介は、周囲から無謀と言われながらも果敢にアタック!玉砕と思いきや「テストに勝てば付き合ってもいい」という意外な返事をもらい、猛勉強開始。学年トップの愛に、劣等生・慎之介が勝てるのか?妄想全開、ちょっとエッチラブコメディ!!
平凡な生活を送っていた男子高校生が出生の秘密を知って転落していく姿を描いたダークストーリー。ガールフレンドの邦子(くにこ)と充実した学生生活を送っていた高校生・瀬島武雄(せじま・たけお)。ある日、様子がおかしい従妹の友美(ともみ)が、不良少女の可奈子(かなこ)と付き合うようになる。そんな友美を心配する武雄に、じわじわと破滅の影が忍び寄り……!?
百瀬(ももせ)さやかは、土州鯉署(どすこいしょ)に配属されたばかりの新人女性刑事。とある事件で、強盗犯を追って犯人の銃撃を受けた際に、とんでもない新薬も一緒に浴びてしまい、特異体質の持ち主になってしまった!!それは、胸がどきどきすると、爆発を巻き起こし、肌も露わにしたスーパーサヤカに変身してしまうというのだから、さあ大変!!これじゃ、胸がときめく恋だってできないじゃない!?
取り立て屋の氷川蓮次は極道顔負けの荒っぽい仕事をすることで有名。ある日、蓮次に好意を寄せていた女性が結婚することに。だが相手の男には借金が…。麻雀などのギャンブルで借金をつくらないこと。もし借りたら、すぐに返すこと。麻雀で借金を取り返そうなどと絶対に思わないこと。ハードでオシャレな蓮次が取り立てにやって来ます。
平和な日常をおくりながらも、不思議な夢にうなされる少年オン。どこかで見覚えのあるこの記憶は、いつ見たものだろうか……「原野へ」。思春期をむかえ幼いころの気持ちを失っていく少年を叙情的に描く「さよならインプ」。白亜紀にまよいこんでしまった少年たちが見たものは、侵略者におびえる恐竜人だった……「白亜紀の少年」など、ベテラン・木村直巳のデビュー作「最後の妖精」を含む5編の短編集。
靴をボロボロにしながら事件の核心へと近づいていくベテラン刑事の活躍を描いたポリスアクション。靴がダメになった大道警察署の刑事・中富(なかとみ)は、爆発事件の通報を受ける。そこへやってきた新人女性刑事・星加(ほしか)に靴を買いに行かせて、爆発現場へと急行した中富は、これは一連の手投げ爆弾抗争だと判断するが、事件はますますエスカレートしていき……!?
粋な年増に化けた狐をダマした男は、土産を持ってお詫びに行くが…。独特な絵と、東京は下町を愛し、その生活、風俗を再現したマンガ家・滝田ゆう。小さい頃から好きだった古典落語の世界をマンガ化し、『王子の狐』、『猫の災難』、『うどんや』、『死神』…など、魅力ある落語の世界を再現した作品集です。
数十の大企業群のオーナーである亜城サキ(あじょう・さき)が、その美貌と頭脳で対立企業を陥れていく産業スパイアクション。バカンスを楽しんでいたサキは、対立企業であるS精鋼が開発した超特殊鋼F・1の存在を知らされる。それが市場に出回ると自社が大打撃を受けると聞いたサキは、F・1の製造過程を記したマイクロフィルムを奪おうと……!?
美しき敏腕弁護士・志摩律子が、人間の愛憎が絡みつく事件に隠された真実を見つけだす!正義のために行動する律子の活躍を描くヒューマンドラマの決定版!!母親が生命保険金のために娘の殺害を計画!?鬼母と非難された母親が律子に語る事件の真相とは!?
デビュー作「最後の妖精」を含む、木村直己の初期短編集がこれ。「監察医朝顔」や「天涯の武士」など、青年誌掲載の木村作品を読んだことのある人には、あまりに現在と作風も絵柄も違うことに、ちょっとした驚きを感じると思います。この本に収められているのは、すべてSFファンタジー。そして絵柄は手塚治虫や石ノ森章太郎に近い、柔らかなタッチ。漫画家の絵柄は、何年も描き続けていくうちに変わってくるものですが、それにしても現在と比べるとまるで別人のよう。また一方ではそれ以外の絵も描けるんだといわんばかりの、劇画タッチの作品「小雪鬼」なんて作品もあり、将来花開く才能の片鱗も見受けられます。これら5編の短編が中学三年から高校三年の間に発表され、単行本にまとめられていたということにもびっくり。木村直己という漫画家に興味をもった人は、一度読んでおくべきかと思います。