元和元年の夏。大坂の陣に敗れた真田幸村の首を得た服部半蔵率いる徳川方の忍びの前に、不思議な術を使う霧隠才蔵ら真田十勇士の一味が立ちはだかった。時を同じくして、マグニチュード8の大地震が日本全土を襲ったそのころ、九龍城の城主・無幻大権は「竜」を飛ばしてならないと息子・弥勒に告げる。大地震と「竜」の関係とは!?そして真田幸村の驚くべき正体とは!?著者・石川賢入魂の『虚無戦記』シリーズの第一作にして傑作。
オモライくんとおこもちゃん、そしてコジじいの三人が笑顔と病気をふりまきながら、今日も元気にゴミ拾い!人間の暗部を痛烈なブラックユーモアで描く、傑作ギャグマンガ。
魔王・織田信長を倒す天命を持って、戦国の世に生まれた伊賀忍者・天王獅子丸。ある日、百地三太夫の命を受けた獅子丸は、忍者殺しの不死身の怪物・銅磨陣内を倒すため、美濃へ向かう。戦国時代から23世紀まで、時空を超越した暗黒の戦いがここから始まった!
体は小さいが腕っぷしは強く、まがったことが嫌いな勝小吉(かつ・こきち)を父に持つ麟太郎(りんたろう、後の勝海舟)。7歳の時、江戸城西の丸に仕える阿茶の局(あちゃのつぼね)の推挙により、将軍家血筋・初之丞君(はつのじょうぎみ)の小姓にとりたてられる。しかし、息子の出世が嬉しかった小吉は酒に酔って喧嘩をしてしまう。せっかくの宮仕えの話がなくなった麟太郎だったが……。維新の動乱に際して江戸百万の生命を守りぬいた英雄にして、坂本竜馬をはじめ幕末の志士達に多大な影響を与えた勝海舟(かつ・かいしゅう)の豪快なる生涯を、辻真先の原作を元に異才・石川賢が迫力満点に描く歴史大作!
百鬼帝国の脅威が消え、ハチュウ人類はマグマ層に沈み、ひととき平和の訪れた早乙女研究所では、新ゲッターの開発とゲッターGの整備が行われていた。そこに異様な目つきをしたリョウ、ハヤト、ベンケイが現れ、ゲッターGを強奪する。早乙女研究所に向かっていた流竜馬(ながれ・りょうま)達ゲッターチームは、突然ゲッターGに襲われ、からくのところで逃げ切る。その足でゲッター博物館に向かった3人は、博物館におさめられてから一度も動かされていないゲッターロボに乗り込み、ゲッターGに立ち向かうが……。
著者入魂の連作短編集。霧の中では現実が歪み、この世とあの世の境界が現れる。「ミストストーリー」(「霧」の中の物語)、そこにはもう一つの“現実”がある。面や人形に興味を持っている少女・ミコ。友人から冗談っぽく自分の顔が「お面」っぽいと言われ、両手で顔を持つ。──「面」、自殺した丸石の代わりの雪だるまを作っていた白田は、丸石をいじめていた黒条のグループから目をつけられる。翌日、黒条のグループだった徳森と幸原が殺される事件が起きる。──「雪」など7編を収録。
生まれながらにヒゲがあり、産声が「オホホホ」だったというヒゲゴジラ。男の子に生まれながら、将来女優にしようと「吉永小百合」と名付けられ、4歳で初めての“のぞき”を経験する。ゴジラ一族の男子はヒゲモジャ、デッパ、胸毛バリバリの男らしい外見とは裏腹に心は女性らしく、女子は容姿こそ女性そのものだったが、行動はメチャクチャに男らしかった。そんな子どもたちに囲まれ幼少期を過ごしたヒゲゴジラは、やがて全世界の女子に対し深い恨みを募らせる。『ハレンチ学園』の名物キャラ・ヒゲゴジラの出生の謎がいま明かされる!!
欲望・疑心・貧困……人間の負の精神が生み出した未来の生物・奇形獣が地球を破壊しようとするとき、光の巨人・ウルトラマンタロウが現れる!不良にからまれていた白鳥ケンイチの窮地を救った天涯孤独の青年・東光太郎(あずま・こうたろう)には、本人すら知らない秘密があった……。頭に響く“タロウ”という謎の言葉。“タロウ”とは一体なにか?答えを見つける間もなく、光太郎に危機が迫る!!「母よ…ウルトラの母よ…力を…力をくれ!!」。異才・石川賢がその才能をおしみなく発揮した傑作『ウルトラマンタロウ』がいよいよ登場!
時は幕末。京の治安を守る新選組隊士のなかでも天才剣士と言われる沖田総司の生涯を、少年時代の淡い恋心を交えて描く。「強さ」に憧れる総司は、天然理心流近藤道場でも、少年ながらその太刀筋を近藤勇、土方歳三に認められていた。そんな総司のもとに、近所の少年たちが3人かかりでも敵わないシジミ売りの少年の話を聞く。総司は、さっそくその少年を探しに行くのだが……。『聖魔伝』のコンビが放つ渾身のドラマ。
あばしり一家の紅一点、菊の助が番外地警察にさらわれた!菊の助を助けるために、駄ヱ門、五ヱ門、直次郎、吉三はうるわしの要塞へと向かうが、全員捕らわれてしまい…
宇宙に散らばる星々の子供たちが通う未来の学校、それが「スペオペ宙学」!隣の学校と宇宙戦争が始まったり、PTA戦艦が突如授業参観に押しかけたり、こんなスケールのでかい学校がどこにある!今日もドン宙太が爆発する永井豪のパンクSF!
あふれる人口を抑えるため決闘が合法化され、西部劇の世界と化した日本。混乱をきたした高校に、16歳のスーパー・ガンマン、無頼万次郎が現れた!敵が強ければ強いほど燃え上がる彼は、人呼んで無頼・ザ・キッド。今日も正義の銃が火を噴く、超ド迫力の未来ウェスタン!!
どじでまぬけでいつも失敗ばかりのダメ少年、変珍太。しかし珍太にはある秘密があった。ひとたびパンツを下げると、彼は正義のヒーロー「へんちんポコイダー」に変身するのだ!行け、ポコイダー!悪のデストロ団を退治してチンコロ学園の平和を守れ!!
地球から数百億年のかなた、ザーサイ星雲のピータン星からやってきた驚異のスーパーマン、その名は超マン!普段はラーメン屋のアルバイトだけど、その力はあらゆるスーパーヒーローより強く、東京タワーもひとっ飛び!正義と真実と美女だけを守るため、超マンは日夜まわりの迷惑もかえりみず闘い続けているのです!
バカはバカでもそんじょそこらのバカとは一味違う。なんてったってこのバカは大城下町を持つ大凰城の御曹司、その名も天下御免の若バカさま!じいややお父さんやお母さん、おとなりのお城のくり姫ちゃんをも巻き込んで、今日も大凰城は大騒ぎ!
戦国時代の個人タクシー?戦乱で親をなくしたきん太は愛馬・シンボリに客を乗せ、街道を案内して生計を立てていた。しかし集まってくる客はなぜか極悪非道のヤツばかり…。どんな苦境でも決して笑いは絶やさない、馬子っこきん太のおとおりだーい!!
あんまりなタイトル。ある意味「バカボン」よりヒドイ。今では主人公の名前を書くことすらはばかれますが、こんな自由人をギャグにすることが出来た時代が過去にはあったのです。彼らはいやがられこそすれ、差別はされることなく堂々と明るく生きてます。小学校にも通ってますし。ただしやることは究極的にハチャメチャ。答案はツバにまみれ、給食係になればカレーの中にゴミ服のまま落っこちる。お金がなくて買えない笛は自分のアカをこねて作るし、遠足に行けば貯水池の水を腐らせる……。先生数名がお亡くなりになるのもわかるというもの。私、小学校のころ花見の回を読んだことを覚えていますが、タマゴやきを作るシーンがあって……しばらくトラウマになりしました。そんな異端中の異端漫画ですが、最後まで我慢?して読めば、文字通り全身にこびりついた汚物をきれいさっぱり落としてくれるラストが待っています。主人公たちが更生するような予定調和ではなく、作品の本質を変えずにこのエピソードでシメるなんて。やはり永井豪って包容力が半端じゃあないです。