高校生の時夫は、同級生の五月にまで手を出そうとする女好きの父親・大介を反面教師として、真実の愛を求める。しかし、次々と女性と付き合うことになり、父親のDNAに悩まされることになるが…!?
祥桜高校に入学した愛野せかいは、何でも1番でないと気が済まない女の子。そんな彼女の小学校時代のライバル、二階堂聖火が同じ高校に入学していた。聖火は5年生の春にアメリカに転校し、そこでレスリングを始め、今や「女子アマレス界の期待の星」となって日本に戻っていたのであった。聖火に負けるわけにはいかないせかいは、レスリングを始めようと…!?ドシロートのせかいの挑戦が始まった!!
サキと一緒に街を歩いていたシバは、今日も路上でケンカをしてしまう。相手を軽く倒してしまった後でボクシングジムに足を伸ばすが、そこでも日本ウェルター級1位の城島と一悶着を起こす。その日の夜更け、シバはジムからの帰り道で能面をかぶった男に突然襲われる。そして、男は蹴りの一撃で彼をノックアウトしてしまった…。
▼第1話/南極転勤▼第2話/開発部の青びょうたん▼第3話/危険地帯▼第4話/浮上型雪上車▼第5話/エンジニアにとって▼第6話/憧れの大地▼第7話/観測旅行(フィールドワーク)▼第8話/半壊小舎とブリザード▼第9話/人と人…▼第10話/ケダモノBLUES●主な登場人物/高木太朗(自動車や雪上車のエンジンを開発する会社・ニスズのエンジニア。南極越冬隊設営機械班の一員に任命され、1年半の南極勤務に就く)、黒田優作(雪上車輛を製造する地方の小さな会社・小原鉄工の技術者。太朗と組んで仕事をする。とぼけたところもあるが腕は確かで、頼りになる人。34歳)●あらすじ/ニスズ社は自動車開発と共に、南極観測隊の使用する雪上車のエンジン開発も手掛けている。その整備にはプロのエンジニアが必要とされ、ニスズは毎年選りすぐりの精鋭を南極昭和基地に送り込んでいた。そして今年、1年半の長期に及ぶその任務を託されたのが、若手エンジニアの高木太朗だ。太朗は突然の転勤辞令に大いに戸惑うが、不安と希望を胸に南極へ向かう(第1話)。●本巻の特徴/何から何まで初体験となる、極寒の地での仕事と生活。太朗は様々な分野での技術者集団である「設営」の面々や、変わり者の多い「学者」たちと共に、閉ざされた環境での人間関係の難しさや自然の驚異と闘いながら、大きく成長していく。綿密な取材をもとに、通常我々が知ることのできない場所での物語をリアルに描いた、ヒューマニズム溢れる作品の第1集。●その他の登場人物/伊藤ジロー(南極越冬隊隊長)、天谷(設営主任)、田代源(設営班の大工の棟梁)、吉野(前年から南極にいるニスズの社員。太朗の先輩)、木村(巨漢のパイロット。通称コング)、芦沢広樹(協調性に乏しい生物学者)、滝川綾(女性生物学者)、西岡由美子(氷山気水圏専攻の学生。極端な男嫌いで知られる変わり者)、理恵(太朗の恋人。日本で太朗の帰りを待つ)
兵頭舞は中学時代、周りからひどいイジメを受けていた。だが彼女は決して涙を見せず、イジメに屈することもなかった。そして中学を卒業し、自分で自分の責任がとれる年齢になったと自覚した舞は、固い決意を胸に秘めて立ち上がる。その決意とは、今は瓦解してしまった亡き父の組・関東兵頭組を再興させることだ。同じ頃、哲と呼ばれる酔いどれが街をふらついていた。彼はかつて関東兵頭組を背負う凄腕の極道だったが、今ではすっかり落ちぶれて、誰にも相手にされなくなっていた。そんな哲と、舞は久しぶりに再会する(第1話)。
少子化の波に勝てず3年前に共学となった、伝統あるお嬢様高校・花蓮女学院。男女比1対9のこの高校に入学を決めた陸奥隼人は、これから始まるであろうでバラ色の日々を想像して浮かれていた。そして、合格発表の場からの帰り道、早速かわいい子を見つけて声をかけようとするが、先に別の男たちに割って入られケンカになってしまう…!!
ピッカピカの1年生・星野まりあは、女の頂点めざして生きる常識破りの快傑小学生!みんなに好かれようと張り切るが、クラスのマドンナ・三好すなおにばかり人気が集まって面白くない。学校の行事である「こども集会」のクラス代表を男女1名ずつ決めることになり、当然まりあは立候補する。しかし、クラスの大半はすなおを後押ししていて…!?人気者の座をめぐるガキフェロモン全開ストーリー!
長野の高校を卒業した天野美晴は、ソフトボール部員として入社予定の「ライズマート」に必要書類を提出するため、春休みに単身上京して本店を訪れることに。そして人事部へ行く前に買い物をしていると、店内で万引きをしている2人組を発見。美晴が店員に通報したことに気付いた万引き犯は逃げ出すが、美晴はバッグの中からソフトボールを取りだして…!?
拓郎と紀子はつきあい始めて2年経つが、紀子が敬虔なカトリック教徒のため、2人の関係はキスをするぐらいだった。そんなとき、吉野麻琴が美術の臨時講師としてやってくる。そして、拓朗は吉野麻琴と2人きりに…。恋に進路に悩みながら、18歳の夏を迎えた拓郎。年上の教師・麻琴に教えられた、初めての経験と背徳の世界…センチメンタル激愛物語!!
多岐沢烈王(レオ)は平凡な高校生のはずが、実は自分が獣人、それも最強といわれる「獅子の一族」であることを知る。そして、育ての父に命を狙われた烈王は覚醒、獣化し、父を倒す。烈王は獣人を狩る組織「狩人」、そして人間を支配しようとする肉食獣人の組織とも闘うことになっていく!
17年前、託児所の前に男の子が捨てられていた。その小さな手に握られていたのは、2の目に1匹の虎が坐る古びた賽(さい)。遥か昔のインドで祈りをこめて造られた、摩訶不思議な象牙の賽である。現在高校生になった翔は、放課後、託児所「ニコニコ園」で働いている。ある日、その「ニコニコ園」で小さなトラブルが起こり…!?賭博の女神・アプサラスの名を冠した幸運のサイコロを持つ翔の、正義のための闘いが始まる!!
高校に通うエロ純のもう1つの顔は、AV男優「スタリオン」である。ひょんなことから強靭な回復力をもつエロ純の素質を晴子に見抜かれ、エロ純はマスクをつけてAV界に入った。そんなエロ純は、持ち前の回復力でどんな女でもイカせて、その女の悩みやコンプレックスを解消させ、虜にしていく。しかし、高校では一途に思っている真由に不真面目な人だと思われ、エロ純は日々悩むが、妄想にふけることも…。
かつて温泉街として栄えた玉磨温泉村は、過疎化の波にさらされていた。村長である父親の手紙によりドイツ留学から帰国した明彦は、故郷・玉磨温泉村のさびれぶりに愕然とする。そんな彼に父は、村の活力を取り戻すため、卓球選手となることを命じる。明くる朝、早速明彦は玉磨温泉高校卓球部の部室に顔を出すが…。
龍王大学漕艇部に、マネージャーの操が戻ってきた。1年前、部員であり彼氏だった倉田を練習中の事故で亡くして以来、部から遠ざかっていたが、一周忌を機に復帰したのだ。だがもうひとり、同じ日に姿を消した男は、未だに皆の前に現れなかった。彼の名は大沢誠。倉田とペアを組んでインカレに優勝し、「日本ボート界が初めて世界を狙える逸材」と言われた彼は、今は相棒を失い、自堕落な日々を過ごしていた…。
学園のスーパーアイドル・清原愛の楽しみは、幼なじみのアイドルおたく・桑田米夫をいじめること。美女とおたくの、無差別級ラブバトル!芸能界をも巻き込む学園ラブコメディー!!
レーサーの一也に裏切られて自殺を考えていた響は、ケンカでケガをしたヒョオという青年に出会う。響は死にたいというヒョオを自分の家に連れて帰るが…!?走れヒョオ!――孤独と彷徨の果てに、希望のチェッカー・フラッグが待っている!!
七瀬イルカ17歳の誕生日、登校した彼女を悲劇が待っていた。部員達が立て続けに辞めて、部員不足となり、女子バレー部が廃部となってしまったのだ…。ある日、失意のイルカは友人から、気分転換になるようにと「お台場に遊びに行こう」と誘われる。そして、そこには運命の出会いが待ち受けていて…。灼熱の太陽、はてしない青空、飛び散る汗、褐色の肌!潮の香りに誘われて、裸足の天使が舞い降りる…!本格ビーチバレーコミック!!
好きな女の子にフられた中学3年生の白波瀬歩。その夜、彼は公園で失恋を忘れるかのようにトランペットを吹いていた。と、そこへホルンの音が…。音楽に魅せられた美しきホルン奏者・芹生百合子は、エッチ的特異体質だった!!高校のブラバン部を舞台に巻き起こる、笑いと涙の官能的協奏曲!!
江戸末期。理想の武士になるために、最強集団・新選組をプロデュースした男、土方歳三。彼を中心に新たな視点から語られる幕末青春伝。苛烈な男達の生き様を描く意欲作!!元治元(1864)年。京の都を賑わす新選組は、不貞浪士にも厳しい取り締まりを行っていたが、身内に対してもその厳しさは発揮されていた。市内巡回の斬り合いの際、戦う意欲を見せなかった者は、副長・土方歳三により容赦なく切腹を命ぜられていた。鬼と恐れられながらも歳三は、素人の寄せ集めである新選組を最強の武装集団へ育てようとしていた…。
5年前に亡くした兄・数久の代わりに医者を志す女子高生・百合は、この頃、数久の夢を頻繁に見るようになっていた。そんなある朝、百合は祖母に「数久に会ってもついていってはいけない」と謎めいた忠告をされる。その話をあまり気に留めていなかった百合だったが、通学途中で本当に数久が現れて…!?恨魂幻想異界奇譚!!
健全なエロ高校生・赤羽太陽は、今日も屋上から女子の体育見学の真っ最中。だがそこで、不良ブループに「誰に許可取って覗いてんだ」と因縁をつけられ、なんとか女子更衣室のロッカーへ逃げ込んだのだが、その直後、ひとりで更衣室に入ってきた南国すももが「ジャパ・ピンク」に変身する現場を目撃してしまい…!?
みのり山高校の男子バスケット部員・鉄太郎は、女子バスケット部の同級生・風花と付き合い始めて2年になるが、いまだ2人はキス止まりの関係のまま。それは胸が小さいことを異常に気にしている風花が、鉄太郎に胸を触られることを拒否しているためだった。そんなある日、鉄太郎や風花も知るかつての友達・真理子が、5年ぶりに2人の前に現れて…。官能の深淵をのぞく、慾情インモラルコミック!!
1550年、安芸・厳島に、戦で焼け出された母子がやって来た。けれども食べるものがなく、母はすぐに亡くなってしまう。独りぼっちになってしまった少年・正之進。だが、親切な島の漁師・嘉平と妻・おたえに引き取られ、彼はすくすくと育っていく。5年後の弘治元年。この地方の統治者・毛利元就を倒そうとする、周防の陶晴賢(すえはるかた)の軍が島に攻めてきた。そして、嘉平とおたえは陶軍の者に殺されてしまう。言葉を失う正之進の前に、坂口征順という1人の僧が現れた…。
さそうあきら、という涼やかな印象を与える名の通り、その作品世界は湿度が低く、登場人物には熱気が希薄だ。 しかしそこで描かれるのは、テーマは多彩であれ、常に、現代社会に宿痾として刻み込まれた「宿命」の地獄の物語である。 無類の才能だと思う。 その端正で淡泊な作風から見逃されがちかもしれないが、本書や『俺たちに明日はないッス』を読むといつも思うのだけれど、この漫画家はとてもストーリーテリングの演出(特に「引き」)が上手い。 抑制が効いているようで、実はかなり派手な(ベタな)展開を恐れない。 メジャーなエンターテイメントの骨法を知り尽くしているように感じられるのだ。山田太一や倉本聰、鎌田敏夫など「優れたドラマ脚本家」の手腕を思わせる。 スタイリッシュな個性に鍛え上げたテクニックを駆使して、漫画界の表舞台でずっと描き続けている、極めて特別な「なに気ない異才」だと、ずっと愛読しているのです。