ユーモア・ギャグマンガの感想・レビュー6117件<<196197198199200>>人を外見で判断しないほうがいい鉄子の旅 菊池直恵 横見浩彦マウナケア人を外見で判断しないほうがいいとはよく言われますが、漫画もまた同じ。この作品はおそらく表紙で相当損をしているのではないかと思われます。オタク風の人物がはしゃいでいる絵に、いまいち内容が想像できないタイトル、と書店では手に取りにくい印象。でも読んでビックリ、中身は冒険心をくすぐってくれる、テンポの良い鉄道紀行漫画なのです。旅をするのは女性漫画家・キクチと編集者、そして表紙で幅を利かせているトラベルライターの横見氏。この横見氏の立案する日本全国鉄道の旅に、2人が連れ回される、というコンセプトになっています。路線全駅制覇や初乗り運賃大回りは序の口、秘境駅巡りや、25時間大回り、トンネル駅に廃線跡に…と、観光やグルメなしでここまでできるかとあきれるほど。まあこれは横見氏のキャラがそのまま漫画にでているんですね。だからこその、この表紙。読めば納得すると思いますよ。絵がうますぎるKIPPO 田中宏名無しゴロツキ、ヤンキーの漫画少なくなってきた気がする。たまに読むと絵も表情もめちゃめちゃうまい。 漫画はやっぱ顔だな。さらっと重い闘病エッセイ腸よ鼻よ 島袋全優名無し話題なので読んでみました。 親戚に同じくストーマがいるので重い話は嫌だな…って感じでしたが全然軽い! 重い話題も笑い飛ばせって感じで逆に元気もらえます。 普通だったら19歳で人工肛門とかショックと絶望なのに、明るくて頑張り屋ですね、作者。 ファンになりました。20年前に読んでおきたかった漫画バビロンまで何マイル? 川原泉タマゴ・ボーロ歴史の教科書のような漫画だなと思った。教科書というと堅苦しくて退屈そうだけど、これは読んでいるとワクワクしてもっと知りたい!という欲が湧いてくる。これを10代で読んでたらもっと歴史に関心持ててたかな… はじまりはファンタジーで、子供の頃助けた小人が12年の歳月を経て、お礼として種族年代問わず言葉が通じてさらにタイムスリップ(ただしアトランダム)できる機能を持つ指輪を主人公たちに授ける。 その主人公ふたりのキャラクターがかなり魅力的。魅力が爆発している。 本編でふたりは恐竜時代とイタリアルネッサンス時代に飛ばされるんだけど、いずれも恐ろしいほどに自分らの置かれてる状況を冷静に分析して柔軟に適応し、飄々と受け入れる。出会った人々にも必要以上に感情移入しない。 だから読んでる方は純粋に歴史上の出来事でハラハラドキドキできたのかもしれない。 また数奇な運命を共にしたことで幼馴染の男女の関係性に変化があるかと思いきや、全くない。だがそれでいい!読めばわかる。 一巻完結で気負わず読めるけど、せっかくの指輪の特性を生かした展開がもっとあってもよかった。 と思った一方で、あそこでスパッと終わってたからこその面白さもあるのかな… 自分にとっては川原泉作品の入門として適していたと思える。他のも読も。 個人的に2019年ベストエッセイ漫画です嫁はBL漫画家 車戸亮太名無しタイトル通りのエッセイ漫画なのですが、奥さんのキャラがすごく楽しくて大好きです。旦那さんである車戸亮太先生がハードなBLネタに冷静につっこんだり、Hなポーズモデルの協力をしていたり、2人のやり取りも微笑ましいです。BLに興味がない人でも結婚エッセイやマンガ家漫画として面白いと思います。最新話エピソードでの車戸先生渾身のプロポーズに対する奥さまの返しがさすがでした。ステキなご夫婦ですね!憧れます。メグちゃんがめちゃくちゃ可愛い天使な小生意気 西森博之名無しメグちゃんがめちゃくちゃ可愛い…このマンガの魅力の大半はソコだと思う。天使みたいな美少女が少年のようなピュアなハートを持っているアンバランスさがたまらん。数いるラブコメヒロインの中でもかなり可愛くないか?脇役達もみんないいキャラしてるんだけど、最初から「メグちゃんが選ぶのはどうせ主人公の源造だろ…オレたちが選ばれないことなんて分かってるんだ…!」と言っちゃってるのが面白かった。ウンチク漫画の決定版減点パパ 古谷三敏マンガトリツカレ男同じ作者のレモンハートの店長に少しヒゲを生やした男が主人公。ちょっとした読み物と日々の生活にウンチクを混ぜ込んだ形で話が進む 作者が「ものごとに突っ込んで解明し、読者にヘェエと思わせるような連載をしたい」と書いていたように読者の好奇心を引くような内容であり1話4ページで完結する寝る前に読むとちょうどいい感じだった 猫…?猫を拾った話。 寺田亜太朗名無しTwitterで大反響、連載化! 猫?の謎の生態に戸惑いつつも愛情を持って世話する青年・イガイの日常。 https://twitter.com/t_atarou/status/1144153780654501889毎日読んできた大好きなweb漫画の2度目の単行本化サチコと神ねこ様【フルカラー】 wakoさいろくなんと祥伝社からフルカラーで出し直しになった『サチコと神ねこ様』、私が日課で読むようになったのは60話ぐらいだったけど今や1000話を越えてホノボノした世界を届け続けてくれています。好き。 著者のwako先生が面白い人なので(女性らしいというか)基本は4コマなのだけどちゃんと展開があって次を待つのが楽しみな毎日を過ごせる。web連載とかアプリ連載って読み続ける習慣になると幸せかもしれない。 サチコもイイけどクロちゃんとジロー&銀狐もよい。木下くんはウジウジ系美形なので私は好かん。部長(おじいちゃん)もイイよ!四角四面な性格の主人公が忘却するほどの食を追及する悲喜こもごも忘却のサチコ 阿部潤名無し※ネタバレを含むクチコミです。 アニメもよかったけどヒナまつり 大武政夫starstarstarstarstar_borderさいろくこの謎の空気感はマンガにしかなかった。 ギャグマンガというか宇宙人女子高生たちとヤクザの日常マンガ。 メインヒロインのヒナより圧倒的にアンズや瞳ちゃんが人気の本作はスルメ的に味わえて繰り返し読める。好き。もう少し続きを読みたかった大正野郎 山田芳裕マウナケア久しぶりに山田芳裕のデビュー作を読み返してみました。う~ん、絵はおどろおどろしいですけど、気持ちのいい作品という印象に変わりはありませんね。主人公は大正時代を愛する大学生・平徹。変人で一般人とかなりズレた行動を取りますが、憎めない男で基本、イイ奴。脇には平の下宿先の娘でニコニコ顔の癒し系・由貴ちゃんや、平の隣の住人で典型的遊び人の佐山が控えており、彼らの生活する日常が、ほほえましく描かれています。人物にヘンな裏表はなし。そして一本気な男を肯定する目線がいいんですよね。賄いつきの下宿という設定も絶妙で、下宿のおじさんおばさんを交えた食卓シーンなどは、大正と昭和を融合させた、何とも言えない良い味を出していると思います。最終回も作品全体の雰囲気を凝縮した「平、よかったなあ」というお話。自然に平を応援してしまうと思いますよ。ちなみに3巻へ続くと最終頁にありますが、紙の単行本も出ておらずこの作品はここで完結。もう少し続きを読みたかったかなあ。電車で読もうとしたのが間違いだった高倉くんには難しい 一條マサヒデ サブリックnyae不器用すぎてそこらへんの幼稚園児よりもできないことが多い高倉くん。 命に関わる不器用さの為に最初はクラスメイトも距離を置いていたけど、世話好きな綿貫さんの献身的なサポートのおかげで少しずつ高倉くんの不器用がみんなの日常になってくる。 全体的な雰囲気としては、ピューと吹く!ジャガー的なノリに近いかなと思います。それがミステリーボニータで連載してたというのもまた味わい深い。 周りの人間もだんだんと高倉くんの扱いに慣れてくるため、綿貫さんが最終的にはプロの黒子みたいになっているのがかっこよかった。 女の子の毛を剃る漫画なんだけど、なんか妙におもしろいんだよな。スイートプールサイド 押見修造名無し女の子の毛を剃る漫画なんだけど、なんか妙におもしろいんだよな。 たしか映画にもなったし。残念な美人三姉妹のハイセンスコメディ宇宙とかと比べたらちっぽけな問題ですが ビーノ兎来栄寿『女子高生の無駄づかい』のビーノさんがまたやらかして下さいました(褒め言葉)。 本作の中心となるのも、美人姉妹ながらそれぞれにそこはかとなく残念な要素を持ち合わせた三姉妹です。 三姉妹以外に出て来る脇役も、万物を脳内でエロに結び付けてしまう14歳の神社の息子であったり、咀嚼音が好き過ぎるイケメン眼鏡男子な大学生であったり、大体強烈な個性を有しています。コミックス描き下ろしの幕間では更に細かい解説もあり、個性がより強固にされています。 そんな彼らが入り混じって織り成される笑いの協奏曲、否、狂騒曲は一度味わうと病み付きになること請け合いです。シャウエッセンの件は声を出して笑ってしまいました。そこから更に発展していくのも予想外でした。 ちなみに私は好きなおでんはちくわぶ、次点で玉子と大根です。スタイリッシュ高画力フェチ満載百合吸血鬼マンガヴァンピアーズ アキリ兎来栄寿『ストレッチ』のアキリさんの新作ということで否が応でも期待感の高かった本作。 表紙からも解る通り、今回も百合味たっぷりの物語を楽しめます。そして、元々高かった画力が更に洗練されており絵を眺めているだけで幸福感を覚えるマンガです。 等身大な14歳女子中学生の性格にとても好感を持てる主人公・一花。そして彼女の下に突然現れた、白皙の美少年のような美しすぎる吸血鬼の少女。 設定だけ見れば取り立てて珍しいものはないのですが、表情・テンポ・些細な言動やそのリアクションにアキリさんの持ち味が最大限に発揮されていて、読んでいて小気味良いです。 それにしても生え際から僅かに生える髪や頸、艶めく唇など随所にフェチズムを感じずにはいられません。素晴らしいです。 釘師 VS パチプロ、ゴト師釘師サブやん 牛次郎 ビッグ錠マウナケア連発式ではなく玉を一発ずつ打ちだすパチンコ台や、ホールに椅子がなく立って遊戯するなど、今とはパチンコ店を取り巻く状況がまるで違う時代のお話。なので釘師である主人公と対決するパチプロやゴト師の技も、今では考えられない必殺技のオンパレード。フックがついた針金や磁石を使うなんて、前近代的なアングラ臭を漂わせてくれるじゃないですか。もちろん、こんな邪道な技だけでなく、まっとうな技を駆使するパチプロもいて、これがまずは主人公・サブやんのライバルになるわけです。それとの対決を経てサブやんが日本一の釘師になるかと思えばそうではなく、悪のゴト集団に狙われ落ちぶれ、右手を負傷。その使えない右手をなんとかしてパチプロと対決するも、禁断の技を使ったため釘師の大物に破門を言い渡され、寺で修行。そして裏社会にスカウトされ…、とまあ暗くはならないもののいかがわしさ満載で、お腹いっぱいになること間違いなし。私たちが今、気軽にパチンコを楽しめるようになるまでには、こんなウラの歴史もあったのか?と、民明書房(by男塾)ばりに思わせてくれますよ。綿密に設計された漫才人生マンガべしゃり暮らし 森田まさのり鳥人間※ネタバレを含むクチコミです。『先〆』が好きな人が集まるスレ先生、〆切ですよ!! 浜岡賢次森マリモ先生推し※ネタバレを含むクチコミです。 「最弱」を競うために異世界転生!全時空選抜最弱最底辺決定戦 久正人 KRSGANAGUMA久正人先生初の原作担当マンガということでドキドキしながら読みましたが…超面白い! 絵のテイストはぜんぜん違うのにちゃんと久マンガ独特のケレン味とリズムが息づいており、新鮮な久正人体験が出来る作品です。 久先生のネームも収録されてるのでKRSG先生の作画と比べられるのも楽しい。 あらゆる世界から最弱キャラクターを集めて時空イチのクソ雑魚を決める戦いに巻き込まれた人間代表ヒトムくんが雑魚トップ(ワースト?)5のメンバーとしてサバイバルしていくお話。 出てくるキャラもギリギリを攻めてて、趣味が悪すぎる『月光条例』みたいな感じですが、「弱いこと」が生む悲哀のドラマの描き方がたまらなく切なく、俺TUEE作品への単純なアンチテーゼに終わらない深みがあります。 みんな雑魚キャラなので基本どうしようもない連中なんですが、彼らがいじらしく生き抜こうとするサマが否応なしに泣けてくる…。 クソ雑魚としての矜持が輝くのをもっと見たい。 弱いからこそ、みっともないからこそ、彼らを愛せずにはいられなくなります。最弱だろうと生きてていいんだよ…!! とりわけ某宇宙戦争から出てきたような戦闘ロボKが自分のショボさに向き合ったときに見せる表情が自分の1巻のピークでした。 この顔が描けるのはすごいよ…。新谷かおる作品の中でも異彩を放つマンガぶっとび!!CPU 新谷かおるマンガトリツカレ男俺の大好きな新谷かおるの新作だと思って読んだら全く想像していなかった内容だった... 確か「砂の薔薇」と同時期ぐらいにやっていたんだよな 面白いかどうかと聞かれたら、「俺は新谷かおるの漫画は全部好きだよ・・・」としか言わんよ山賊ダイアリーの著者が原作を担当してるソウナンですか? 岡本健太郎 さがら梨々さいろくYouTubeでディスカバリーチャンネルのエドが裸一貫からスタートするガチサバイバルシリーズ大好きなので(超面白いのでオススメ)割と知ってるネタが出て来て感心する。 そして女子は可愛いしサバイバルは露出度が高くなる。わかるね? こういうサバイバル系のマンガは何かあった時に知識としてあるのとないのでは雲泥の差になると思うのだけど、サバイバル系もさいとうたかを先生のバイブルもあるし何から手を付けていいのか悩むと思う。 これは読みやすい(軽い)という意味では秀でているので私としてはオススメ。 俺好きのデスノートパロ【まとめ】俺を好きなのはお前だけかよ 伊島ユウ 駱駝 ブリキ名無しのキラ俺を好きなのはお前だけかよに出てきたデスノートパロディまとめ。メチャクチャ登場してたイメージだけど意外と少なかった。 まずは明確にわかるものから。 【1巻1話】計画通りとにかく泣ける、70歳はじめての子育てと終活。セブンティドリームズ タイム涼介名無しセブンティウイザンを最後まで読んでなかった者ですが(すみません)、続編が連載されていて驚きました。3人共元気そうで本当に良かった。 もう愛が、愛が溢れてしょうがないですねこの漫画は。溢れる涙もキラキラ輝いてるしで、眩しいったら。 未来ちゃんを授かってからこの夫婦は明らかに絆も深まって、活力がみなぎってる。 ただ、こんどはお父さんに癌が…今度こそ最後まで見届けたい。 <<196197198199200>>
人を外見で判断しないほうがいいとはよく言われますが、漫画もまた同じ。この作品はおそらく表紙で相当損をしているのではないかと思われます。オタク風の人物がはしゃいでいる絵に、いまいち内容が想像できないタイトル、と書店では手に取りにくい印象。でも読んでビックリ、中身は冒険心をくすぐってくれる、テンポの良い鉄道紀行漫画なのです。旅をするのは女性漫画家・キクチと編集者、そして表紙で幅を利かせているトラベルライターの横見氏。この横見氏の立案する日本全国鉄道の旅に、2人が連れ回される、というコンセプトになっています。路線全駅制覇や初乗り運賃大回りは序の口、秘境駅巡りや、25時間大回り、トンネル駅に廃線跡に…と、観光やグルメなしでここまでできるかとあきれるほど。まあこれは横見氏のキャラがそのまま漫画にでているんですね。だからこその、この表紙。読めば納得すると思いますよ。