ユーモア・ギャグマンガの感想・レビュー6175件<<177178179180181>>漫☆画太郎先生が打ち切りされても完全燃焼でやり遂げた伝説のギャグ漫画地獄大甲子園 漫☆画太郎名無し月間少年ジャンプで連載された漫☆画太郎先生による甲子園球児たちの熱き戦いを描いた常識外れのギャグ漫画です。 主人公・野球十兵衛が率いる星道高校と外道高校の戦い(野球より喧嘩がメイン)という破天荒なストーリーで、内容はヒドいとしか言いようがない描写ばかりですが、とにかく「何が何でも笑わせたい」という意思が伝わってきます(笑) 気を付けていただきたいのは、野球に力を入れた物語ではなく、あくまで笑いがメインであるところです。 かなり人を選ぶタイプのギャグ漫画ですが、漫☆画太郎先生の作品が好きな方には文句なしにお勧めできます。 同時収録の外伝作品もとても面白いです。完結そしてアニメ化からの初見ドロヘドロ 林田球mampuku誠に恥ずかしながら今まで読んだことが無かったのですが、アニメ化したしいいタイミングと思い手を出しました。 後出しジャンケンみたいな感想になってしまいますが、今となっては人気のある良作と知った上で読んでいるので確かに面白く感じます。キャラクターも個性的で好きだしそれ故に先も気になります。 ただ絵が粗くて見づらかったり、台詞回しや画づくりが型にはまっておらず読みにくかったりする短所もあり一筋縄ではなかったです。近年は「進撃の巨人」「呪術廻戦」「ファイアパンチ」「チェンソーマン」など絵は粗いけど独特のリズム感と強烈かつディープなストーリーが魅力なヒット作が増えてきたことがもしかしたらドロヘドロ再評価→アニメ化の遠因だったりするのかもなぁなんて勝手に想像しました。 2巻まで読みましたが恵比寿が自由すぎて見てて楽しいです。 また読み進めたら書き足すかもしれません。一人暮らしコタローと住人の日常。コタローは1人暮らし 津村マミ名無しとあるアパートに小さな男の子が引っ越してきます。しかしその子は1人暮らしでした。もし自分が実際にそのアパートにいたら不思議な感じがしますよね。 その子はアパートの住人たちを巻き込みながら、着実に1人暮らしをしていきます。そして今まで知らなかった住人同士もそれぞれに関わっていくことになります。男の子はなぜか上から目線なんですが、それが可愛いんです。優しい所は優しく、しっかりしているようで子供らしい。ホントに可愛いです。ときどき見せる「やんごとない感」が素性に何か関係があるのかな?と思わせてくれます。 次はどんな問題が起きるんだろうと楽しみになります。こんな変態ムリ!って思いながら読むのが楽しいこの男は人生最大の過ちです【描き下ろしおまけ付き特装版】 九瀬しき名無し奴隷志望のマゾ社長の言動は変態ぽくておもしろいし、主人公の佐藤さんはかわいくて、サバサバしてて好き。男女がなかなかくっつかない漫画って、読んでてイライラしがちだけど、この作品は、社長に流されそうになりながらも、いやいやこんな変態はムリ!と踏みとどまる気持ちが分かるから、自然だし、読んでて楽しめます。 カン違いだとカン違いしていたとカン違いさせる漫画?ぐりこカミングスーン 赤堀君名無しひーくん(恋人)は100年に一人の天才ロッカー! 将来は絶対に武道館を満員にする! いまは、ひーくんを支えるために私が稼がなきゃ! ・・ごめんね、ひーくん。 アナタのために私は悪魔に魂を売るわ。 アナタが「日本の音楽シーンを支配する悪魔だ」という その悪魔(アイドル)に今だけバイトでなるわ! 「ぐりこカミングスーン」は 間違いなくバカップルのカン違いコメディ物語なんだけれど、 才能があるのに気がつかないで苦労をしているという、 ある意味で贅沢なバカップルのお話だ。 「無能なこと、無意味なことに気がつけよ!」ではなく 「有能なこと、才能を無駄遣いしていることに気がつけよ!」 とツッコミたくなる物語だ。 なぜそこで、そうカン違いする! と思いつつ読んでいたのだが、 読んでいるうちに「アレ?」と思う部分が ダンダンと増えてくる。 カン違いロッカーのひーくん。 カン違いアイドルのぐり子。 ロックやアイドルそれそれを崇拝するファン。 スカウトマンやマネージャー、プロデューサーなど業界人。 それらの日本の音楽シーンの全部に対して、 「お前らみんなカン違いしてるよ」と ディスって笑いにしているような漫画だと思って読んでいったが、 実はそう思った自分こそカン違いをしていたのでは?と ジワジワと思わせてくる漫画だった。 ピザ屋でバイトした後に 「あの大空にピッツアをひろげ~」 と唄う、ひーくん。 それを見て 「ひーくん、かっこいいかも・・」 と思ってしまった。 それこそカン違いかもしれないけれども。部活で始める、釣り道楽。放課後ていぼう日誌 小坂泰之あうしぃ@カワイイマンガ本作の舞台のモデルは熊本県葦北郡芦北町。県南部の海沿いの町。 広い空、美しい海、誰もいない堤防。 そこで女子高生達が釣りに興じる……。 この空気感、例えば『ゆるさば』や『東京のらぼう!』のような、爽快でゆったりした気持ち良さがある。 父の故郷に引っ越して来た、女子高生の鶴木陽渚。手芸が得意で生き物大嫌いな彼女だが、『ていぼう部』の部長に半ば強引にていぼう部に入部させられる。 昔よく遊んだ同学年の夏海、2年の大野を加えた四人の部活は、堤防側のプレハブを部室に(これがまた、憧れの秘密基地感!)平日の無人の堤防やサーフ、川などで活動する。 部活での釣りは、手軽なものが中心。 釣りにガツガツしない部長も、釣りガチ勢の大野も教え上手。初心者の陽渚に釣らせるため、部長は様々な策を(悪巧みしながら)考え、陽渚にミッションを与える。 苦手な生き物に卒倒しつつ、毎話新たな釣りの喜びと、魚の美味しさに目覚める陽渚は本当に楽しそう。 部活という枠組みは、釣り人にとって意外と嬉しいかもしれない。みんなが知識を持ち寄り、上手な人が初心者に教え、部の備品として道具を共有する。時にみんなで同じ魚種を狙い、時に分担してその日の食材を集める。なんかいいな……。 釣り以外の話題も、着衣泳、環境問題などの真面目要素、そして夏海とのテスト勉強や陽渚得意の手芸回と充実。キャラの性格が出ているエピソードに、ぐいぐい読み進めてしまう。 陽渚が釣りに夢中になっていく過程を追いながら、生き物嫌いとどう折り合いをつけるのか……若干心配だが、5巻でまだ夏休み前。これからもっと成長する、はず!単行本版と雑誌版の見比べについてCITY あらゐけいいち名無しこのマンガの雑誌版と単行本版が著しく違うのに途中から気づいたそこのアナタ、「雑誌版もとっておけば良かった」だの「途中から読み始めたから途中まで読み比べできない」だのとお悩みではなかろうか ところが実は!私は最近!発見してしまった! なんと!雑誌版がgoogleブックスでダウンロードできちゃうのである!それも!第一話が載ってある号までダウンロードできちゃうのだ! 伸るか反るかは個人の自由だ! 先生の工夫がかいま見える読み比べ! やらなくてどーすんだ! 究極の無関心が生む、殺意を帯びるレベルのボケツッコミ少女Aの悲劇 あさの 中村力斗名無し林秀雄は成績で学年一位になり続けながらも 人生の最優先事項は勉学だと確信している。 貴重な時間は全て、受験での勝利、人生での勝利のために 費やすべきだと。 青春だとか部活だとか思い出だとかに興味はない。 恋愛にも興味はないので女子高生にも興味はない。 なのでクラスメイトの浅川結真など覚えていない。 それどころか、 結真が実は地球に調査にやって来た異星人で、 突然に空中に浮遊して現れ、お漏らしをしても なんの興味も持たない。 なので結真が秘密を守るために秀雄を監視する、 つまり一つ屋根の下に住む、と言い出しても 拒まない。 秀雄の勉強の邪魔さえしないのなら構わないから。 かくして、 高校生なのに思考回路が異星人のようなクールな秀雄と、 異星人なのにメンタルが女子高生の結真とが 互いに精神的ダメージを与えあうような (秀雄はこの性格なのでダメージは、ほぼ結真に カウンターとなってかえることになるが) 共同生活をすることになる。 高校生男女が一つ屋根の下で暮らすとなれば ドキドキラブラブな展開だったり 秘密を守ろうとトラブルが続出したり とかの展開になりそうなもの。 そういった設定で 「翔んだカップル」とか「うる星やつら」 などの名作もあるし。 しかし秀雄は結真に1mmたりとも心を動かさない。 結真は秀雄からしたら自分とは無関係な 「少女A」という存在でしかない。 好き嫌いとは無縁の「無関心」しか秀雄には無い。 そんな秀雄なのでリアクションが大抵は 通常とはズレている。 いや、状況を正確に判断し冷静に反応した結果なのだが、 普通の人はとらない態度をとりコメントを発するので、 結果的に結真に対する死刑宣告相当なレベルの 強烈なボケになっている。 そしてそのボケに翻ろうされ恐怖すら感じる結真の 心の叫びは、結果的に鋭いツッコミになっている。 普通ならラブラブでスイーツな展開になりそうな設定の話だし、 さらに宇宙人という特殊なSF的存在でありながら、 第三者的な「少女A」程度にしか扱われないという 結真の不幸を 「人の不幸は蜜の味」、というか 「宇宙人の不幸は蜜の味」なスイーツ感覚で 味あわせてくれる漫画。いちばん好きな4コマ作品。少年アシベ 森下裕美nyae今度漫画アクションで少年アシベの新連載が始まるということで読み返してみた。 世代的にアニメの方が先だったのですが、今思うとアニメの面白さが原作とそう大差ないのすごいな。アニメ好きで漫画の方を読んでなかったらぜひ読んでほしい。読めば読むほどキャラ1人ひとりに愛着が湧いてくる。アッキーとか完全にカッパにしか見えないのに、リコと恋人同士になった時は嬉しかったな… イエティはアニメの鳴き声が印象強いので出てくると自然に脳内再生される。いやぁ、これ実際さ……かぐや様は告らせたい 同人版 茶菓山しん太 赤坂アカ名無しあんまり本編と変わりない気がする……。もっと攻めて欲しかった オチのある愚痴が聞きたい←わかるブラックガールズトーク マキノマキnyae最初に主人公のひとりが「オチのある愚痴が聞きたい」言っていて、その時は何も思わなかったけど読み終えて思う。わかる!!!! ただの愚痴を聞くだけならストレスしかないけど、オチがあるというだけでむしろスカッッッッッッとする。大発見。個人的には「こういう人いる〜」という共感性より、そっちの発見のほうが感動したな。 タイトルの印象から、女子たちの愚痴合戦かなと思ってましたが全然違います(普通に考えたらそんな漫画面白いわけないんだけど…)。 もし「どうせ女たちが不倫だの婚活だのと人の悪口をグチグチだらだら言い合ってんだろ」と思ってたらそれは大間違いです!と教えてあげたい。 オムニバスだけど、それぞれの人間関係が少しずつ繋がってたり、全体の構成もかなり練られてる。今ならもっと評価される気がする1ページギャグ王様はロバ なにわ小吉hysyskこの形式めちゃくちゃTwitterとかと親和性高いし再評価されて欲しい。サラリーマン山崎シゲルって何かみたことあるよな〜と思ってたけど完全にこれだった。調べたら似てるって言ってる人多いね。ギャグマンガ日和の好きな回を語ろう増田こうすけ劇場 ギャグマンガ日和 増田こうすけヘソクリ根岸 フライフィッシングと女子の友情問題スローループ うちのまいこあうしぃ@カワイイマンガ近年数多い「釣り女子漫画」。大抵の作品は様々な釣法を紹介してくれるが、この『スローループ』という作品が他と違うのは、 「フライフィッシング」 これがメインである点だ。 しかも最初が「海フライ」。 マニアックすぎる……。 そんなマニアックな釣りを亡き父に教わった女子・ひよりは、突堤で料理が得意な女子・小春と出会う。互いの親の再婚で姉妹となった二人は、釣りと料理を通じて仲を深める。 ★★★★★ この作品では、「釣り」と「女子の友情」の微妙な問題が描かれている。 ひよりは人見知り故、孤独に釣行していた。 また、ひよりの親友の恋は、ひよりの父が亡くなった時、海に独り居るひよりの側にいなかった事に後悔を残す。 彼女達は小春の積極性に触れ、変化していく。そのストーリーは確かに「小さな春」のような暖かさだ。 そして釣り船屋の次女・小学生の二葉の悩みに、前向きになったお姉さん達が力を貸す。 二葉は釣りや外遊びが好きだが、そのせいで周囲の女子との関係に悩み、自分らしさを押し殺してしまう。それに対してひよりと恋が提示した解決法は、彼女達の変化と優しさを感じさせ、胸熱くなる。 女子には理解されにくい「釣り」という趣味を女子が続けるには、孤独に極めるのも良いだろう。だがもし、同性の「釣り仲間」がいたら……それは意外と楽しいかも。だからちょっと声かけてみようよ、と明るく誘うこの作品、とても優しく心に響く。 それにしてもフライフィッシング、女子の釣りとしては合っているかもしれない。 何と言っても生き餌が要らないのが大きい!毛針を色々揃えたり、自作するのも楽しいだろう。釣れなくてもじっと待つことはなく、常に考えポイントを変えて動き回るのも、飽きが来なくていい。(尤もサビキ釣りなどの爆釣の興奮には敵わないかも……と作中でもあったけれど) 2巻までに突堤、管理釣り場、キャンプ場、釣り船、ときて、3巻いよいよ渓流へ……ここからが本番!?素敵な家族愛、兄弟愛、人間愛。柚木さんちの四兄弟。 藤沢志月Pom 突然の両親の他界で、長男隼人を筆頭に4人兄弟で色んな問題を、乗り越えていく。 隼人、尊、湊、岳、みんな魅力的なキャラなんだけど、私は末弟の岳と親友の虎次郎さんとのやりとりがとっても好きです。 癒される。 自分が、子供の時の感覚も大人から見た感覚も両方感じられたのもよかった。 笑いも交えつつ、ウルッともさせてくれる素敵な家族愛、兄弟愛の話でした。 時事ネタ、野球などの話題が盛り沢山の忍者コメディおれは万太夫 川三番地starstarstarstarstarウマタロ川三番地のデビュー作「男ぞ!硬介」の次に描かれた1980年代の忍者ギャグ漫画。なぜ主人公を忍者にしたのかわからないほど無秩序でハチャメチャな学園ギャグとなっている。ダジャレの手数は非常に多いのだが、お世辞にもいずれのギャグも面白いとは言い難かった。(時代的な感覚の差もある…)決して「こいつら100%伝説」のような忍者コメディを期待しないように。 なので、ここではギャグ以外の部分で作品の魅力を伝えたいと思う。 (1巻)とにかく時事ネタが多い 80年代初頭に流行った商品や芸能人、スポーツ選手、CMネタなどが大量に使われてるので、時代の流行を感じることができた。(自分は半分ほどしか判らなかったが…) (2巻)アーチストリーグの思い出話、そして野球試合が描かれる アーチストリーグとは、水島新司先生を中心とした漫画家とその関係者の草野球大会の事。作者はもちろん、ちばてつや先生のチーム「ホワイターズ」 に所属していたと思われる。ギャグを交えながらではあるが、試合形式の野球マンガとして描かれている。後の「4P田中くん」「Dreams」など、名作のルーツがここにある。 (3巻)最終話の俯瞰図 最終話では大勢のキャラが登場するのだが、1ページの俯瞰で描くシーンはさすがの一言。大師匠・ちばてつや先生の息吹を感じた場面だった。 ちょいエロ超能力ギャグマンガなのかほんでもってESP 川三番地starstarstarstar_borderstar_borderマンガトリツカレ男表題作の「ほんでもってESP」と「ほんとにESP」が入っている 内容はちょいエロ超能力ギャグマンガだと思うのだが、色々話が飛んだり、各話の終わり方が急でよくわからない部分も多かった。 超能力対決野球と原始時代編は良かった。 疲れている時に読むと最高のバカエロ漫画男!日本海 玄太郎in-kこの部分だけで漫画の内容が想像できる東京「釣魚」女子高生!浜咲さんなら引いている 瀬戸内ワタリ 水谷ふみあうしぃ@カワイイマンガ東京臨海部は、その人工的な姿の足元に、意外なほど豊かな自然を宿している。 運河や海沿いの公園で水面下を覗くと、壁面にはごちゃっと貝類が貼り付く。大河川の河口には水際に蟹やら海老やらを見つけられる。栄養が豊富で、魚影も濃い。ボラが跳ねるくらいの事は、日常の光景だ。 そんな東京臨海部のあちこちに出没し、釣りをする女子高生、浜咲さん。黒髪ロングのお人形のような彼女は、釣り道具を剣道用具に偽装し、周囲に憧れと謎を振りまきながら、一人マイペースに釣行する。 都会の風景と女子高生→分かる。 そこにプラス、釣り→意外と良い! 釣りは自然の遊び、という概念を軽く覆してくれるこの三者の取り合わせ。というより、こんな都会の足元に、管理されない生の自然がある事への驚き、惧れ。そこへ果敢に飛び込んでいく小さな浜咲さんの図は、萌えるというより、燃える! 浜咲さんの釣りは、都会に残された自然への、冒険なのかもしれない。 様々に工夫して都会の水辺を攻略していく、浜咲さんの釣行記&クラスメイトとの不器用な交流、そして何で周りに内緒で釣りをしているのか……その可愛い理由もお楽しみに! 「(魚が)きた……ぎゅん!!」の表情に、こちらも思わず食い付くぜ! 6巻読了。 わたしも…ヤンキーショタとオタクおねえさん 星海ユミ名無し6巻読了。 わたしも龍桜くんみたいな、可愛らしい子ならありだわ(笑) いやホルモン多すぎ〜!いいなりゴハン 森繁拓真nyae最強の姉・東村アキコを持つ漫画家・森繁拓真は、姉と編集の言われるがままにグルメレポ漫画を描くように指示される。 はじめは姉が店を決め、姉と編集と三人で食べに行き、レポートをするというスタイルだったが、ご存知の通り東村アキコは超多忙。そのうちに店だけ指示されてひとりで行かされたり、時には「たまにはお前が店決めろ」と無茶振りされたり…本書の趣旨の通り、いいなりゴハンだ。 他のグルメレポ漫画と違うのは、料理ジャンルに偏りがあること。バランス良く色んなジャンルのお店を紹介!という気持ちは微塵もない事が読むとわかるはず。 しかしそれで成立しちゃうのは東村アキコの力だと思う。たとえ連続でホルモン屋を紹介されても、全部美味しそうだから行きたくなる。 あとは、広くて濃い人脈を使ってゲスト作家も多数呼ばれている。弟の方も清野とおるや押切蓮介など癖の強い方面の作家と仲がよく、それによりマンネリせずに2冊いっきに読み切れる。 一部を除きお店情報もちゃんと載ってるので、単純に美味しいお店を知りたいという人にもおすすめできます。 個人的には、弾丸で韓国旅行に行くエピソードが好きで、本気で韓国まで焼き肉とフライドチキンを食べに行きたくなりました。近々実現させる! スピーディに読破できるストレスフリーな格闘漫画史上最強の弟子ケンイチ 松江名俊名無し勢いの良さ、爽快感、お色気ともにこれぞ少年漫画といったバトルもの。空手とか中国拳法とか暗殺術とか、格ゲーとかが好きな人だと馴染み深い武術がたくさん出てくるので、達人たちの異種格闘技戦には手に汗握りますね。 平凡な少年がどんどん力をつけて強者を倒していくお決まりのパターンではあるものの、その過程が実に痛快。個性的かつ化け物揃いの師匠達に課せられる修行はそれはそれはとんでもないものだけど、単なる苦行に終わらずしっかり笑いも混ぜていくるので読んでるほうにはストレスなし。 自分より強かったヒロインのピンチに駆け付けて敵を蹴散らすほどに成長を遂げるケンイチ、滅茶苦茶かっこいいです。 得体の知れない恐怖伝染(うつ)るんです。 吉田戦車名無しジャンルはギャグ漫画ですが「あはは!」という感じではなく「フフ…(片方の口角がちょっと上がる)」という類の笑いです。初見は自宅にあった父のコミックスでした。表紙のかわうそが可愛かったのでページを開きましたが、小学生の自分には全く理解できず頭が「???」となりました。昔の漫画なので若干バイオレンスな描写もあり、得体の知れない恐怖を味わいました。大人になって再読したところ、いまだにオチが理解できない部分もありましたが、人間の気持ちの機敏や動きが絶妙に表現されていて、味わい深いなぁ…と思いました。あえて食べ物でたとえるなら「ホヤ」とか「かにみそ」的な作品だと思います。ツレない釣り女子に釣られる乙女つれづれダイアリー 草野ほうきあうしぃ@カワイイマンガ初心者との釣行はメンドクサイと、ある釣り人から言われた事がある。 教えながら自分の釣りをするのは大変だ。大抵の釣り教師は、自分の釣りを半ば諦めている。なので初心者は、教師が目を輝かせて釣りの蘊蓄を語るのを、きちんと聞かなければならない。教師はそうやって、語り合える釣り仲間を増やしたいと思っているのだから……だそうだ。 十年以上前に聞いたこんな言葉を、『つれづれダイアリー』を読んでいてふと、思い出した。 ★★★★★ 橘音々子は、女子高生ながら極端な釣り至上主義者。人との交流を一切断ち、釣りのためだけに行動する。 そんな彼女を気に入ってしまった、同級生の森野アリス。何とかしてお近づきになりたいが、名前も覚えてもらえない。 しかし、アリスが「釣りに興味を示した」瞬間だけ、音々子が反応する。そして釣りについて滔々と話し、釣り方をレクチャーする。 独りで釣りをしたいという「釣り愛」と、釣りに興味のある者を無碍に出来ない「釣り愛」のせめぎ合いの結果、音々子はアリスに遭うと「チッ」と舌打ちしながら(恐っ)釣りを教えてしまう。 音々子の釣法の説明は丁寧で、魚の食べ方まで詳しい。釣りの教科書として初心者から、割とできる人でも楽しめる内容。(『週間つりニュース関東版』掲載の出張四コマが巻末にあるが、色々な釣りのあるあるが満載)陸っぱりの釣りにはかなり詳しくなれるので、初心者の方はこれを読んでから経験者と釣行すると、話が弾んで喜ばれるかもしれない。 描かれるフィールドは浜名湖。汽水域の広がる好漁場で魚種も多く、楽しそう。ウナギにまつわる回はひたすら音々子がかっこよく、必読! そして、あくまでアリスに興味が無い音々子を、アリスは少しでも振り向かせることが出来るか?という、ちょっと「片想い百合」的な楽しみ方も出来る作品でもある(出張四コマの二人の、本編との落差……これはアリスの妄想なのかも)。<<177178179180181>>
月間少年ジャンプで連載された漫☆画太郎先生による甲子園球児たちの熱き戦いを描いた常識外れのギャグ漫画です。 主人公・野球十兵衛が率いる星道高校と外道高校の戦い(野球より喧嘩がメイン)という破天荒なストーリーで、内容はヒドいとしか言いようがない描写ばかりですが、とにかく「何が何でも笑わせたい」という意思が伝わってきます(笑) 気を付けていただきたいのは、野球に力を入れた物語ではなく、あくまで笑いがメインであるところです。 かなり人を選ぶタイプのギャグ漫画ですが、漫☆画太郎先生の作品が好きな方には文句なしにお勧めできます。 同時収録の外伝作品もとても面白いです。