ユーモア・ギャグマンガの感想・レビュー6117件<<178179180181182>>かわいい男子と雑知識満載の工業高校コメディ只野工業高校の日常 小賀ちさと兎来栄寿男子333名・女子45名、機械科・自動車科・電気科・設備科の4つの学科がある只野工業高校を舞台に繰り広げられるコメディ。 スタイリッシュな絵で描かれるヤンキー気質の強い男子生徒たちの等身大の日常はそれだけで可愛げがあり面白いのですが、そこに工業高校要素が濃厚に絡まり独特の妙味を醸し出しています。 バカっぽく見えても国家資格を複数持っており(取得理由は「かっけーから」)専門分野の知識や技能では頼りになってカッコ良く見える部分もありつつ、その上でなお日常の残念さが際立つなど、それぞれのキャラの様々な面が見られて皆魅力的に感じられます。 男子高校生のわちゃわちゃ感が好きな方、工業高校に興味のある方には無条件でお薦めしたい楽しく読める作品です。 表紙の通り、一応後半から少し女の子も出てきます。男女比が極端な工業高校の中で今後繰り広げられるであろう少し特殊な恋愛にも期待が募ります。客をアゲアゲにしたり…とんかつDJアゲ太郎 イーピャオ 小山ゆうじろう野愛客をアゲアゲにしたりチルしたりする点において、とんかつ屋もDJも同じなんですね…。 DJとしての心得を学んでいくうちに、とんかつ屋としても成長し、かわいい女の子との関係も深まっていくという進研ゼミの漫画のめちゃくちゃ面白いやつみたいな感じがしました。 クラブでうどん踏むイベントとかトイレ工事やデスマッチを見せるライブハウスとか実際にあったし、とんかつ揚げる音でアゲアゲになるクラブも実際あるといいなあ子育てに行き詰まったときに最高毎日かあさん(毎日新聞出版) 西原理恵子名無し西原さんの代表的なコミックのひとつです。西原さん自身の子育ての日々のなかでのあれこれが面白おかしく描写されていて思わず笑いがあふれる内容になっています。自分自身が子育てのストレスでイライラしているときなどに、この漫画を読むことでかなりすっきりすることができ、また子育てを頑張ろうというファイトが出てきます。西原さんの、明るく前向きなキャラクターがそのままこの漫画のなかに折り込まれていて読み終わった後、楽しい気分になれます。京四郎は自分の青春です京四郎 樋田和彦名無し高校生の時にこの作品と出会いました。 他校と喧嘩にあけくれるような高校生活を送っているわけではありませんでしたが、この作品を読んでから喧嘩の仕方を知りましたし、暴走族に憧れを抱くようになりました。※たまに喧嘩もの以外の回もあるので、そこもまた面白いです。 ヤンキー漫画で、今の時代と少しかけ離れているかもしれませんが、若い世代に読んで欲しい作品です。 ※この作品が好きすぎて、作品中に出てくる【新聞メリケン】を自作して塀を殴ってみましたがめちゃくちゃ手を痛めたので、絶対にやらない方がいいと思います。 おっさんずラブおっさんずラブ 山中梅鉢 TVドラマ「おっさんずラブ」(制作:テレビ朝日 脚本:徳尾浩司) 徳尾浩司starstarstarstarstar干し芋TVを見ていたので、あの時のドキドキ感が再現されてて、 大好きな作品です。 登場人物も演じた俳優さんに似ていてほっこりします。「野生のプロ」が出来るまで。ハックス! 今井哲也あうしぃ@カワイイマンガニコニコ動画のタグで「野生のプロ」って、ありますよね?無名だけれど、凄い技術力の動画に付されるタグ。 この『ハックス!』は、そんな「野生のプロ」が誕生する瞬間を描いた物語です。 ★ ★ ★ ★ ★ 高校に入学した阿佐実みよしは、新歓で見たアニメに感動と既視感を覚え、アニメーション研究部へ。 新歓アニメフィルムの保護を訴える美少年・児島に教わった既視感の正体は、「前半だけ伝説」の商業アニメ。第一話を観て興奮したみよしは翌日、衝動に任せてパラパラ漫画を描いてきて、それを映像技術に詳しい児島が動画にし、ニ⚪︎動(にまるどう、と読んでね)にアップ。すると…… ……すごい!観られてる! この感動を足がかりに、みよしは動画を、もの凄い勢いで描き始めます。 面白いのは、みよしの才能がアニメーションの面白さと「手の速さ」であること。ひと月で6本のパラパラ漫画を描きつつ、出来た作品からフィードバックを得て質を上げていく様は、最高のOJT。 彼女、結構「現場」向きかも知れません。 文化祭で上映するアニメ制作に突き進むみよしと児島。しかし、やる気はあったが煮え切らない部長、部外者だけれど部長と遊び、邪魔な先輩、逆恨みで難癖をつけてくる人……マイペースなくせに意外と他人のことを考えてしまうみよしは、モヤモヤしてしまいます。 果たして文化祭アニメは完成するのか?そして例の新歓アニメの製作者の謎は……? ★ ★ ★ ★ ★ 部室に残っていた本格的な機材や、かつての製作の遺跡、フィルムに埃が映り込む感じなど、生々しい感触があるこの作品は、同時期のアニメ製作漫画『空色動画』を「スーパー系」とすれば、「リアル系」と分類できるでしょうか。(スパロボ的分類) ニコニコ動画の当時のネタっぽい物が出てくるのも面白く、細かな見所の多い作品になっています。 アニメ製作の面白さを描きつつ、何かに打ち込む人と何もせず腐る人のコントラストが複雑な感慨を与えてくれる、骨のあるドラマ。古びない普遍性のある作品です!凡人くんが突然主人公になったら…!能力 主人公補正 鬼頭莫宏 当麻名無し※ネタバレを含むクチコミです。 神にはならぬ神無き世界のカミサマ活動 半月板損傷 朱白あおい名無し神様と言う概念が無い世界で神様を布教する漫画。 マジで絵が好きすぎる!綺麗すぎるだろ!終わったの!?独身OLのすべて まずりんnyae単行本派だから最終回まだ読まないけど悲し〜〜〜〜😭 https://twitter.com/morningmanga/status/1226490949116653569バトル展開が意外と面白かったまじかる☆タルるートくん 江川達也名無しジャンプでリアルタイムで読んでいて、最近懐かしくなったので電子書籍で再読。 最初はドラえもんっぽいドタバタコメディなんですけど、途中から原子や転校生相手のバトル展開に変わっていくんですよね。 お調子者の本丸がバトルに勝つために、魔法を使わず親父の元で修行して努力していって・・・という方向転換が個人的には好みでした。 お前ら本当に小学生か?と思うときもありましたけどね(笑)。原子とか伊代ちゃんとか。 最後まで面白かったです。「昔は面白かったけど・・・」とはならなくて良かったです。 これはいい百合で吸血鬼ヴァンピアーズ アキリ名無し※ネタバレを含むクチコミです。キャンプ愛に満ちたアンソロゆるキャン△アンソロジーコミック アンソロジー名無しそれぞれの作者がゆるキャン△はもちろんのことキャンプ愛を強く持ってるのが伝わってよかった。 スローループを描いている、うちのまいこ先生の『ドリンクバー』は楽しそうだから一度はやってみたい。あとは絵が上手くって旅慣れ感っていうのに着目した凡竜先生の作品とかも好きだった。でもやっぱkashmir先生が流石だなぁ……。最後まで楽しめました!巨悪を公憤で撃たずに、小悪党を私憤で弄ぶ痛快さ野宮警部補は許さない 宵田佳名無し警察官っていうのは、なにかあったら 「警察官ともあろうものが」と糾弾される。 一般的な職業に比べ、ストレスの溜まり方が強い 大変な職業らしい。 なのでこのマンガは、警察内部ではホントに こんな低レベルな揉め事が、ストレス解消策として 実際に頻発しているのかもしれないと 思ってしまうリアリティはある。 だからといってストレス解消をパワハラ的、モラハラ的な 理不尽な手段で行使し発散しても良い、とはならないわけで、 そこに悲哀が生じてしまう。 このマンガは、そこからさらに一捻りして、 そういった警察内部の揉め事や問題点を 野宮警部補が論理的でいて、ときに詐欺的だったりする手法で、 小悪党を成敗するという痛快ギャグ漫画に仕立てている。 しかし野宮警部補は、けして正義感や道徳観から 巨悪を正そうとは思っていない。 倫理観で行動をしていない。 子供じみた感情や気分、過去の恨みからの私憤で行動している。 「野宮警部補は許さない!」の、許さない、は けして正義感や公的な憤慨からの「許さない」ではなく、 個人的な好き嫌いや恨みが原動力になっている 「許さない」だと思う。 そこには実は「正義」はない。 だが、だからこそ、薄っぺらい正義感や 実は現実的でない勧善懲悪話よりも 独特な価値感やリアリティによる 爆笑ギャグを感じてしまって面白かった。 ヒョウモントカゲモドキことレオパルドゲッコーのナンシーちゃん爬虫類ちゃんは懐かない 佐々木マサヒトさいろくあたおかな主人公でとても良い。 1巻で出てくる主要な爬虫類ちゃんは レオパ(ナンシー) ニシアフ(ミシェル) ニホンヤモリ(ヤモリン) フトアゴ(ジェシカ) などであるが、爬虫類スキーとしてはとても良い。 ただ、恐らく漫画のネタにするほど生態系に特徴がない(飼いやすい子ばっかなので)ためか、女体化して見えるっていう頭のおかしい主人公の目だけが頼りのストーリーである。 と思ってたら他にもいた…! いずれにせよ可愛いしサクッと読めるので良いです、アオジタはどういうキャラになるだろう(2巻以降できっと出てくると信じて)最終回の捉え方ハイスクール!奇面組 新沢基栄名無し※ネタバレを含むクチコミです。温泉施設でのだめカンタービレ 二ノ宮知子オムライス温泉施設に置いてあって久々に読むかぁと思ったらとまらなくなりました。千秋先輩がイケメンすぎる。母すぎる、、、のだめのドラマも見たくなりました。主に笑いですが真面目に音楽も有り、涙ありではらはらもします。面白すぎる。 可愛さとシュールさのバランスが絶妙織田シナモン信長 目黒川うな名無しいわゆる歴史上の人物の現代転生ものは数多くあれど、有名なあの人やこの人が可愛らしい犬に転生して、現世で犬生を謳歌しているという発想からくすっと笑えますし、だただ癒されます。 歴史上の出来事が小ネタで挟まれますが、死闘を繰り広げたかの武将達もあくまで昔の出来事として捉えているので平和そのもの。いい歳をしたおっさん目線で自分達をネタにした娯楽作品にツッコミを入れたり、かと思えば逆らえない犬の性分に振り回されもしたり、何もかもがほのぼのとしているので、歴史好きと小動物好きにはたまりません。ギャル女子高生アニメを作る!空色動画 片山ユキヲあうしぃ@カワイイマンガ突然ですが、『映像研には手を出すな!(以下、映像研)』面白いですね。女子高生達が制約を乗り越え、プロよりもはるかに自由に製作していく。そして想像した世界が現実に侵食してくるのが、とても楽しい! ★★★★★ 『映像研』を読んで、過去のアニメ自主制作漫画を幾つか思い出したのですが、一番に思い出したのは、片山ユキヲ先生の『空色動画』でした。 まず主人公が女子高生三人組なこと。 ギャルが集まる女子校で、一人パラパラ漫画を描いていたヤスキチは、人が苦手な性格は浅草氏っぽいけれど、動画スキル的には水崎氏。 彼女を見つけ出したのは、帰国子女でクラスの人気者・ジョンと、パンクバンドのベーシストで絵が上手いノンタ。 ヤスキチにアニメを教わりながら、ジョンがクラスのギャル達を巻き込み、文化祭でアニメ上映!その盛り上がりと疾走感が、たまらない! ★★★★★ そしてもう一つ『映像研』を想起させるのは、「現実をアニメが侵食する」点。 三人のアニメは、それぞれが描いた自分のキャラで進行します。絵が下手なジョンのキャラは、正直酷い……。しかしそんなキャラもヤスキチにかかれば、アニメキャラとして見事動くのです。そしてジョンが筋書きを語る時、三人はアニメキャラに変換され、現実の中を疾走します。自由な発想がアニメとして、現実を突破する時の気持ち良さ! タッチの違うキャラが一つの画面で動く面白さは、キャラクタービジネスに寄りかかる商業アニメを乗り超える、語義通りの「アニメーション」の快感を教えてくれます。 この作品の監修者は、抽象から商業まで、独特な活動で知られるアニメーション作家・黒坂圭太先生。それ故か、「漫画絵」のアニメを超えて、映像、スライド、走馬灯と様々なアニメ表現の可能性が紹介されます。 そして文化祭後、グラフィティ芸術至上集団と、壁画アニメで対決!圧倒的な画力の相手に、三人はどこまで戦えるか……。 ★★★★★ とここまで『空色動画』と『映像研』の共通点を挙げてきましたが、両作品を隔てているのは「文化」でしょうか。 SF的世界観を濃厚に描き、オタク層に強烈にアピールする『映像研』に対して、『空色動画』は(絵柄がノンタの西海岸系パンクの文脈はあるものの)何らかの文化背景に縛られている感じはしません。そういう点で、オタク的文化に馴染めない層に、受け入れられやすいかも。 SFでもなく、萌えでもない、アニメーションの楽しさを純粋に読みたい人には、『空色動画』はオススメなのです! (まあ私は、SFも萌えも好きですけどねっ!)なろう発! 珠玉のおじさん受けTL…!!異世界で奴隷になりましたがご主人さまは私に欲情しません 鳥下ビニール 国原天沢聖司※ネタバレを含むクチコミです。 絶対に期待を裏切らない『出会い』のオムニバス連載その時の彼女が今の妻です 音井れこ丸名無しわかってるんだけど!オチはわかってるんだけど面白い!! 本編に描かれていない空白の部分に想像力を掻き立てられる、新しいかたちの連載だと思いました。 男女のなんてことない、または特殊な出会い話のオチとして、タイトルのような「その時の彼女(彼)が今の妻(夫)です」という文言はよくあるパターンですね。それをマンガにしちゃった。しかも数組のお話が読めてお得感あります。 若林さんという女の子が2回出てきたのが気になりました(同一人物?しかしそうなると話がややこしくなる…)。最高すぎる彼女、ゆきかの知りたくない過去彼女と彼氏の明るい未来 谷口菜津子名無し※ネタバレを含むクチコミです。おもしろいスキップ・ビート! 仲村佳樹なつ人間関係と恋愛模様がとても面白かった。くっつきそうでくっつかない2人のいじらしさがいい。女の子の演技がとても上手くなっていくのが好きです。 釣りバカ日誌釣りバカ日誌 やまさき十三 北見けんいち名無し今から約20年程前に、父親が釣りバカ日誌を読んでいて「面白いよ」と言っていたのをきっかけに読みはじめました。映画の方も家族でよく観ていたので、漫画を読むと懐かしいなと思いますし、久々に読み返してみると面白さが伝わってきます。国民的釣り漫画ですし、誰もが知ってる浜ちゃんと相方のスーさんのお話は、嫌なことがあっても忘れさせてくれるほのぼのさがあります。人情味たっぷりの温かい話で日々のストレスを忘れるのにはもってこいの漫画だと思います。1巻完結作品の最高峰(個人的に)外天楼 石黒正数六文銭稀代のストーリーテラー石黒正数における、マイベストな作品。 1話目から中学生が本屋でエッチな本を買う方法を真面目に語りはじめたのでギャグ漫画?と思っていたら最後腰抜かしました。 SFミステリーともいえる、人型ロボットや「フェアリー」という人工生命体が存在する近未来が舞台のお話。 一見、非連続なオムニバス形式で語られているのですが、そこは石黒正数。 全ての話が伏線であり、最後の最後で一つに収束していくさまは、ある種のカタルシスを与えてくれます。 また、ギャグテイストで間口を広くしておきながら、徐々に人間のもつエゴや狂気など深いテーマへ切り込んでいくのはさすがの一言。 各話のピースが一つの解へと到達する爽快感と、物悲しいクライマックスの読後感と相まって、1巻完結ながら定期的に何度も読み返してしまう作品です。 おそらく「天国大魔境」とかから石黒正数に入った人はこの本も好きだと思います。 「それ町」から入った人はたまげますが、それでも、あの作品のちょっと不思議な世界観が好きな人はハマるかと思います。 いずれにせよ作者の魅力が詰まった1冊になっております。<<178179180181182>>
男子333名・女子45名、機械科・自動車科・電気科・設備科の4つの学科がある只野工業高校を舞台に繰り広げられるコメディ。 スタイリッシュな絵で描かれるヤンキー気質の強い男子生徒たちの等身大の日常はそれだけで可愛げがあり面白いのですが、そこに工業高校要素が濃厚に絡まり独特の妙味を醸し出しています。 バカっぽく見えても国家資格を複数持っており(取得理由は「かっけーから」)専門分野の知識や技能では頼りになってカッコ良く見える部分もありつつ、その上でなお日常の残念さが際立つなど、それぞれのキャラの様々な面が見られて皆魅力的に感じられます。 男子高校生のわちゃわちゃ感が好きな方、工業高校に興味のある方には無条件でお薦めしたい楽しく読める作品です。 表紙の通り、一応後半から少し女の子も出てきます。男女比が極端な工業高校の中で今後繰り広げられるであろう少し特殊な恋愛にも期待が募ります。