ユーモア・ギャグマンガの感想・レビュー6118件<<117118119120121>>「レディコミにオチはいらない」は名言崖っぷち少女漫画家、レディコミ沼にハマる 池田ユキオ 紺ことり名無しバナー広告でお馴染みのレディコミ。女同士のマウンティングや、嫁姑問題、虐待etc…。読んでるとは人に言いにくいけど、やっぱりこういうドロドロした怒りや絶望を描いた作品って面白いんですよね。 後味の悪さすらも作品の魅力だから、「え、ここで終わり?!」みたいな投げっぱなし闇落ちエンドも全然あり。レディコミを初めて読んだときはこれに驚きましたね…やっぱ文化なんだなレディコミの。 そんな「レディコミ沼」とはどんな場所かを、沼にハマりたての少女漫画家を主人公に描いたのがこの作品。面白かったです。 (ただ個人的にはもっとレディコミの魅力や界隈の事情を掘り下げた話が読みたかったので、主人公が作品作りのためのネタ(リアルレディコミ展開)探しいそしむパートはちょっと退屈でした。) しかし、 「大人になった女にはクソみたいな現実がふりかかってくる!」 「(中略)その他整形・SNS中毒・DV・毒母・エトセトラ。それをぜーんぶエンターテイメントにするのがレディコミ!」 というレディコミ愛…自分がハマっている沼への情熱を感じるこの素晴らしいセリフを読めただけで読んだ価値があったなぁと思います。 1巻66円で全4巻なので、少しでもレディコミが好きならぜひ。100のリアルとノスタルジー太郎は水になりたかった 大橋裕之野愛読むと胸が苦しくなるときもあれば、めちゃくちゃ笑えるときもある。 空を飛べる友達もウンコ回しのおじさんも出会ったことはないけど、ノスタルジーの塊みたいなものが描かれている作品だと思う。 妄想したり死んだふりしたり妄想したり、感動的なエピソードがあるわけじゃないのにヤスシと太郎の友情が尊いものに感じられる。この2人が一生友達でいたらいいな、と祈らずにはいられない。 どうしようもなくてくだらない日常は永遠に続く気がするのにいつか終わってしまうから、こんな気持ちになるんだろうか。 元気なときに読んだら普通に楽しい漫画なのに突然心の弱いところを突いてくるから大好き。 現在進行形で青春を過ごしてる学生が読んだらどんな感想を抱くのか気になる。ダ・ヴィンチ・恐山の学生生活に思いを馳せながら輝きジョシ子さん。 ダ・ヴィンチ・恐山 嘘空まこと野愛あくまでもフィクションとは言え、後輩女性が存在しているのだと思うと不思議な気持ちになる。 後輩女性でバズってた頃はたぶん10代だっただろうし、漫画の中だとまともな社会人みたいだし、オモコロからのざんち新規だからこの時代のこと知らないし、なんだかものすごく不思議すぎておもしろい。 漫画としては自称輝き女子の後輩の奇行がほのぼのかわいくおもしろく、振り回されながらツッコむ恐山との関係性がいい感じ。 漫画の中の恐山は現実の恐山とは全く違うものとして読むと本来のおもしろさが理解できるんだけど、重ね合わせて読んでしまって捻れたおもしろさを味わう…みたいな楽しみ方をしちゃうんだなあ。 ざんちの学生時代に思いを馳せながら、もうちょっとだけ間違った楽しみ方をしようと思う。ゆるいオフィス・ラブコメうちの上司は見た目がいい 山崎ハルタ六文銭『ヲタクに恋は難しい 』と雰囲気が似ており、なんといいますか、ふわっとしたラブコメです。 自分、この手のジャンル好きなんですよね。 少女マンガとか、たまに己の魂削って恋愛している漫画ありますけど、 そこまで濃厚だと読むのにちょっと疲れるんですよね。 本作もそんな感じで、日常系っぽいゆるさが良いです。 絵もきれい。 見た目が良い上司と、できの良い後輩。 互いに、少し気になっている程度で、進展は少しづつといった感じ。 奪った、奪われたなど、あまり波風もないのがグッドです。 それ以外にも、後輩くんと別の部署の(こちらもイケメンな)主任と、合計3組のカップル?がオフィスでゆるゆるとラブコメ展開されます。 それぞれ性格もタイプも異なる感じが飽きさせません。 ほのぼの、まったりしたい時におすすめしたい作品です。 かわいくて優しい世界シガレット&チェリー 河上大志郎野愛煙草が似合う美人な先輩×不器用でまっすぐなチェリーの後輩のラブストーリー。 とんでもなくかわいくて優しくて愛おしい世界…。 大人な先輩に夢中な後輩くんと見せかけて、実は先輩の方が後輩くんの言動に翻弄されててかわいいんですよね。 花火大会に浴衣着てきちゃったり、やきもち焼いてる自分を素直に認められなかったり、実は先輩の方が不器用なんだよなあ…かわいい。 2人がバイトしている喫茶店のメンバーもみんな魅力的。 先輩の元カレと就職先がちょっとアレだけど、それ以外はいい人しか出てこない優しい世界がここにあります。LINEスタンプのやつだしろまるびより いしいともこ名無しどっかで見たことあるな…と思ったら人から送られてくるLINEスタンプのやつだ。 ただの白い丸なのにキャラクターとして成立してるのすごい。 カナヘイとかすみっこぐらしと見分けるのがちょっと困難だけど2巻からが面白いπニャン 東和広starstarstarstarstarひさぴよとあるきっかけにより、顔がキンタマのような見た目に変わってしまい、その代償として人間たちの心が見えるようになってしまった主人公・π(パイ)ニャン。 人(ニャン)生に疑問を抱き、この世の「真実」を見つけるための旅に出た一匹のネコの物語です。 「ユキポンのお仕事」のようなゆる〜い猫マンガに見えて、随所で哲学的な問いかけをしてくる深さがあります。 1巻は、やや導入が長くて作品のテーマが掴みづらかったのですが、2巻からはテンポ良く面白い展開が続きます。自分はその辺からハマり出しました。 さまざまな人生の悩みを抱えた人間と出会い、それぞれの心の風景を、この漫画でしか表現できない描き方をされている、唯一無二のネコ漫画だと思います。 化粧は自分のためにするものだから私はメイクする シバタヒカリ 劇団雌猫nyae一話目を読んで、やはりメイクは人のためにではなく自分のためにするものだよなと改めて思った。 でもたぶん、一話の主人公のように、すっぴんを千原ジュニアだと言われて彼氏に逃げられて「やっぱ自分のメイク力すげえ」には、普通はならない。笑ほぼすべて手彫りで作られた狂気の版画マンガ怪奇版画男 唐沢なをきstarstarstarstarstarひさぴよ90年代の雑誌『ビッグコミックスピリッツ21』誌に載っていた版画ギャグ漫画。作品の生まれた背景など、詳しい内容については、中野晴行さんのコラムで完璧に紹介されてますので、そちらをご覧ください。 https://www.bookbang.jp/article/540189 版画を描く漫画家といえば畑中純の「どんぐりと山猫」などもありますが、それらの作品はどちらかというと“絵本”に近い印象がありました。「怪奇版画男」の凄いところは、現代の漫画のコマ割りや、演出技法を細かい部分まで、版画で忠実に再現したところにあると思います。 紙版は、箱入りの装丁で、手触り感のあるコレクター欲をそそる本になってます。やはり版画ですから、紙でないと伝わらない魅力は確実にありますね。絶版なので古本で購入するしかないですが、それだと唐沢なをき先生の労力があまりにも報われないと思うので、お布施の意味を込めて電子書籍版でも購入を検討してみては如何でしょうか。中東シリアでヤマザキ一家と出会った猫ゴルムアラビア猫のゴルム ヤマザキマリnyaeものすごい数の国境を超えた引っ越しを繰り返すヤマザキマリとその家族。 この漫画の舞台である中東シリアの首都ダマスカスには、旦那さんのベッピーノの希望により移住することとなり、そして再びイタリアへ引っ越す2ヶ月まえに出会う猫・ゴルムとの日々を描く。というよりゴルムの目線で物語は語られる。 世界中いろんな場所でいろんな猫とともに生きてきた著者が言うには、シリアに住む猫は肝が座っていておおらかなのが多いらしい。ゴルムの目から見たヤマザキマリ一家の滑稽な日常描写もさることながら、このシリアという場所がこのあととんでもないことになるという事実が、読んでいて頭によぎる。 あとがきによればイタリアに引っ越す前の時点ですでに平和とは言えない状況だったらしいけど、それでもあそこまで長引いて、歴史的な建造物や遺産がなくなってしまうとは思いもよらなかっただろうなと思います。猫が主役の愉快な猫マンガですが、いろんな背景を思うとゴルムはとても不思議な運を持った猫だなと感じます。 ぜひイタリア引っ越し以降のゴルムの生活を描いた続編も読んでみたいものです。 ちなみにゴルムの名前はロード・オブ・ザ・リングからとっている。 日本では「ゴラム」と発音してたけどここでは違うのが国の違いを感じて面白いですね。 毎週のお楽しみなんでここに先生が!? 蘇募ロウむエロい方向に振り切った最高のシチュエーションを持ってくる… 天才だと思います。毎回読むたびにエロい!と思えるのすごいスケートって沼なんだなぁスケオタデイズ グレゴリ青山名無しニュースでも報道されるような有名選手もたくさん登場するので、あまりスケートを観ない自分でも読んで面白かったです。なんか失敗しちゃったらどうしようってドキドキしちゃうのが苦手だったんですけど、観に行ってみたい!と思うようになりました。沼にハマってる人の話って面白いですよね。スケート選手の似顔絵が絶妙に似てるのがむちゃくちゃいいです。 https://www.comic-essay.com/episode/34意外性のカタマリみたいな家庭教師人見知り専門家庭教師 坂もっちゃん ぬこー様starstarstarstarstarひさぴよ超が付くほどの人見知り主人公・池野しらすと、家庭教師”坂もっちゃん”の二人が出会い、少しずつ勉強を通じてコンプレックスを克服し、成長していくお勉強コメディ。コワモテの坂もっちゃんだけ別世界のキャラみたいですが、全体的に絵は可愛いくて読みやすいマンガでした。 勉強も生活態度も不出来なしらすに対して、めちゃくちゃ怒ってると見せて優しくも厳しく指導する坂もっちゃんが面白おかしくもあり、同時に教育者として真っ当な意見を言ってたりして、読んでる方も指導されてるようでドキッとさせられます。 作者のぬこー様氏は代々木アニメーション学院の講師をされてる方だそうで、「人に教える」という事柄に関しては、非常に説得力があるように感じました。 ギャグの引き出しも多くて、主にモノローグで突っ込むのですが、地味に本部以蔵(守護れねェ)パロディとか入れてくるのでニヤリとさせられます。 ページ数の薄さ以上に濃い本でした。 【大人限定】電子版100万部イッたら読める描き下ろし漫画ガイシューイッショク! 色白好名無し※ネタバレを含むクチコミです。ウマ娘からきました馬なり1ハロン劇場 よしだみほ名無しご多分に漏れず私もウマの世界の奥深さにずぶずぶとハマってしまい、Wikipediaの閲覧履歴が競走馬のページで埋まったわけですが、そんな人に届いて欲しいマンガです。 最初の10巻あたりがちょうどウマ娘でもフィーチャーされてる時代なので、まずは順番に読んでいけば「あ!これウマ娘でやったやつだ!」が出来るので楽しいです。あらすじを眺めてお気に入りの馬が出てくる巻をつまみ読みしてみるのもよいかも。 https://manba.co.jp/boards/11555/books/1 やっぱり競走馬ってエピソードに富んでいて、それをどのように捉えて描くのかがキモのコンテンツなんやなと本作を読んでても感じます。色々なものに触れれば触れるだけウマ娘のことはもちろん競馬についても解像度が上がっていきますね。 本作は1話4pと読みやすいので、好きなペースで自分なりのウマ世界を広げるのにぴったりだと思いますし、読んでるうちになんとなーく知識が広がっていったり当時の話題や雰囲気が味わえるのが面白いです。 というわけで最後に一番ウマ娘っぽかったオグリキャップ貼っておきます。タバコ吸ってる!(1巻)長寿アニメのような面白さ!かきのたね 太田基之かしこ柿野家の一人っ子、小学生の実子ちゃんは町内で犬を飼ってる家を四十七ヶ所巡るほど大の犬好き。そんな実子ちゃんが迷子犬を拾ってタネと名付けて飼うことになりますが、実はその犬の正体は宇宙人だったのです…! とはいえ、あんまり宇宙人的SF要素はありません。どちらかというと実子ちゃんの売れない漫画家の叔父さんの方が活躍してます。でも単行本の帯コメント「長寿アニメのような面白さ!」は本当でした。太田基之作品ってハマるとクセになりますね。 沼編…そこは深い深いところ。百合ドリル 奥たまむしあうしぃ@カワイイマンガさすが沼編。作家さんにとっての「沼」を暴きながら、私を百合沼に引き摺り込む、強力な誘引力。 全体の半分を占める「はじめてハマった百合沼」と「今ハマっている百合沼」は、作家さん毎にセットになっていて、各作家さんの「癖」が見える興味深い内容となっています。 続く「三角関係百合」もディープな作品が並び、スイーツ多めな「アイドル百合」「おっぱい百合」と来て、最後の「結婚百合」でかなり重いパンチを受けます。 そこでは同性パートナーに関して多様なアプローチが見られますが、作品下のコメントを読めば作者さん達の本気度……同性婚が受け入れられる世の中への願いが見え、この「百合ドリル」という企画に重みを与えています。 初参戦の先生方が多く、個人的にはまだ作品を知らない先生も結構おられたので、好みの作風を見つける楽しみも沢山ありました。 私の百合は、これからだ! 注:TS百合と銘打った作品がありますので、ご注意を。友達いない系漫画は良い湯神くんには友達がいない 佐倉準名無し友達いない漫画の主人公に当たり多い気がします 友達がいないほど面白い人柄で、その人物を発見した主人公目線が多いから! 湯神くんもちょっと変わった性格で、まぁ友達はいない系だねと納得してしまいました。 でも絵柄と話のせいかすごくほっこりするんですが! ほっこり漫画のカテゴリではないかと。生きる元気が湧いてくる生きる 増強版 生々流転 根本敬hysysk思い詰めて悩んだり、逆境を跳ね返そうと力んでやっぱりうまくいかなくて落ち込んでしまうよりは、坦々とその状況を受け入れてただ「生きる」のがいいのかも知れない。大きなべっこうの置物がもらえる可能性もある。 一巻の表紙がお洒落絶滅酒場 黒丸名無し天地創造デザイン部にハマったらAmazonが勧めてきたのがこれ。一巻の表紙がお洒落だから一巻だけ読んでみたけど……世界観が自分には早すぎた。 天デ部と異世界居酒屋「のぶ」を混ぜてその二つからユーモアを抜いたみたいなカオス……。 何故絶滅した古代生物が人間のような言動を…?幻覚を見せられているのか? 古代生物の為に作る手の込んだ料理は見てる分にはおもしろいけど、幼稚園児がおままごとで作った料理みたいに食えるわけじゃないので食欲が一切わかない。 酒場なのに食えない料理ばっかり見せられる新鮮な漫画である意味面白かった。 まだ続刊中ということは人気があるということで……そのうちアニメとかになったらまた観てみるかもしれない。癒しの陰に悲しみがある?はぐちさん くらっぺ名無し※ネタバレを含むクチコミです。何も知らずに読んでしまったが世界の孫 SABE名無し孫顔の中学生・甘栗甘水が出会った者すべてを孫パワーで狂わせていくギャグ漫画…だったのですが、どんどん話が逸れていきイカしか出てこないわ格闘マンガになっていくわで一体どういうことなのか?と読み終わっても困惑していました。SABE先生のお名前を検索してようやくピンときました。私は元奥様のファンなのでお名前だけ知っていたのですがコアな作風だと聞いていたので、逆に月刊アフタヌーンというメジャーな雑誌でも描いていたことに驚きでした。 チェーン店でちょい飲み!ひとりで飲めるもん! コナリミサト名無し影響力やばい!主人公がめっっちゃ美味そうに飲むんだもん。 お米と一緒に酒飲める人は共感度MAXですよ。 てんやでビールは最高でしょ…。今すぐ行きたい。人のオフの日の過ごし方を見るのは楽しい休日のわるものさん 森川侑名無し仕事の時は髪型バッチリ決めて顔バキバキの悪者さんだけど、休みの日はめちゃくちゃローテンションでしっかり仕事モードオフなところが素敵。「休みの日は知り合いに話しかけられたくない」という悪者さんのスタンスもすごく共感してしまう…! 「有名人のオフ」がテーマということでうらみちお兄さんが好きな人はこれも好きそう。<<117118119120121>>
バナー広告でお馴染みのレディコミ。女同士のマウンティングや、嫁姑問題、虐待etc…。読んでるとは人に言いにくいけど、やっぱりこういうドロドロした怒りや絶望を描いた作品って面白いんですよね。 後味の悪さすらも作品の魅力だから、「え、ここで終わり?!」みたいな投げっぱなし闇落ちエンドも全然あり。レディコミを初めて読んだときはこれに驚きましたね…やっぱ文化なんだなレディコミの。 そんな「レディコミ沼」とはどんな場所かを、沼にハマりたての少女漫画家を主人公に描いたのがこの作品。面白かったです。 (ただ個人的にはもっとレディコミの魅力や界隈の事情を掘り下げた話が読みたかったので、主人公が作品作りのためのネタ(リアルレディコミ展開)探しいそしむパートはちょっと退屈でした。) しかし、 「大人になった女にはクソみたいな現実がふりかかってくる!」 「(中略)その他整形・SNS中毒・DV・毒母・エトセトラ。それをぜーんぶエンターテイメントにするのがレディコミ!」 というレディコミ愛…自分がハマっている沼への情熱を感じるこの素晴らしいセリフを読めただけで読んだ価値があったなぁと思います。 1巻66円で全4巻なので、少しでもレディコミが好きならぜひ。