怪奇・ミステリーマンガの感想・レビュー3336件<<9192939495>>こわくてサスペンスでちょっとだけ百合校舎のうらには天使が埋められている 小山鹿梨子mampuku 第1話から恐ろしいいじめの嵐が吹き荒れ、読み進めるほど(しかもかなりのハイペースで)絶望が深まっていく。この物語に希望はないのかと思われた矢先、2巻でついに真の主人公が現れる。これまでの悪意がどろりと渦巻くホラーから、光本菜々芽という聡明で高潔な少女がクラスの悪意を束ねる"白い悪魔"蜂矢あいと対峙する構図へと変貌をとげるのだ。 (これを読み返して気づいたのですが「校舎の天では悪魔が嗤っている」の作者・蜂矢あいというのは「校舎うら」の彼女の名だったんですね) ときに大人すら欺き利用し、勇気ある告発者をさらなる悪意で踏みつぶす。いや~~蜂矢あい、悪役として完成度高すぎて小学生とは思えない!wいっそ格好いいとすら思えてしまう。相対する光本菜々芽もイケメンすぎる!そんじょそこらのヒーローよりかっこいい… 間違いなく思うのは、「この先どうなってしまうんや!??」と頁をめくるスピードを速めるにはキャラクターを好きになるのが一番いいということ。とりわけこの「校舎うら」は、冷静に俯瞰しながら作品の粗削りなぶぶんを見とがめつつ読むよりも、思いっきり感情移入して没入しながら読んだほうが絶対に面白い。ついに主人公に名探偵コナン ゼロの日常(ティータイム) 新井隆広 青山剛昌名無し言わずもがなな、幅広い世代が知っている「名探偵コナン」の中で大人気な、トリプルフェイスの降谷零の日常を描いている作品です。ファンにとっては、待っていました!なこちらは、本編のように推理物というよりも、その本編の裏にある確かな日常を描いているので、身近さをより感じます。年相応な降谷の面が見られると、なんだかホッとし、嬉しくなります。ジャンププラスの異作奴隷遊戯 ヤマイナナミ 木村隆志名無しこのマンガの第一話が載った時の事は今でもはっきりと覚えています。 賛否両論どころかほとんどの人が否定的でした。 しかしその反応は徐々に好意的なものに変わり、今では批判する人など全くいなくなってしまいました。 その理由は読めばわかるでしょう! ジャンププラスの怪作。#1巻応援 “手”を主にした作品。HANDS 中野ユウスケPom 結構淡々と描かれてるように思ったけど、話は面白いと思った。 “手”を題材にした話って初めて読みました。 子供の手を握ると、自分の手とは違う手が出てきて自由自在に操れる。 元刑事の鮫島は、旧友に頼まれて指定場所に行ったら知らない子供(ユキ)がいて、何故か逃げる羽目になるし、首相を殺した犯人にされるし、ユキが命狙われるしで事件に巻き込まれていくけど、一体これからどうなるのやらですね。 この”手”が一体何を意味するのか、ユキが何者なのか、裏が多そうなので気になります! グルメ!オカルト!メガネ!てんこ盛り漫画 #1巻応援裏の家の魔女先生 西川魯介名無しジャケ買いして大当たりでした。表紙と帯を見た感じだとグルメ漫画なのかな?と思ったのですが、オカルトもあったり全員メガネキャラだったり色んな要素があって面白かったです。この作者さんの他の作品も読まなきゃ!と思いました。 今のところの大筋は主人公の家の裏に越してきた小説家のお姉さんが夜食を作ってくれて一緒に食べるというストーリーなのですが、どれも簡単に作れる料理ばかりなのもすごくいいです。おそらく作者自身がいつも作ってるのを描いてるんじゃないかな?ホットサンドって専用の道具がなくてもラップで作れちゃうんですね。真似してみようと思います。オカルト要素がより濃くなっていきそうな2巻が楽しみで仕方ないです! ちなみに巻末に収録されてる短編「思春期♡はじめて占い」はがっつりエロだったので、本編とのギャップにびっくりしました。ファンの方なら慣れてるのかな?この短編も主要キャラの二人がメガネだったのでこだわりの強さに感服しました。熱血弁護士新米女性弁護士ものがたり 伊万里すみ子名無し熱血女性弁護士である碧は、まだまだ駆け出しの新米弁護士ながら、彼女の本来持ち合わせているパワーや情熱が、ひしひしと伝わってくる。女弁護士とは思えないほどの思い切りの良さ、積極性など同じ女性として羨ましい気持ちになります。読むと勇気が湧いてきます。女の人生女の人生―日常に潜む罠と悪縁― 大橋卓名無し一人の女性と、周囲の人間関係をサスペンスっぽく描いた短編作品集。 予想外な着地を見せるお話が多かったです。 一見して、信頼できる味方だと思っていた人が、 実はそうでなかったり、心の奥底に狂気を持っています。 私たちが知らない人間の裏側、それも見ちゃいけない部分、それをのぞき見しているような、そんな気持ちになります。 氷室メンタルクリニックへようこそ心の処方箋~ストーカー被害/ネット依存症編~ 嶺岸信明 剣名舞名無し怖いもの見たさで読み始めました。潜在的な性倒錯やネット依存症など、心の闇、人間の本質をあばくようなお話です。 氷室メンタルクリニック女医・レイカによる心理学や美術論などを交えた解説がなかなか面白いです。 ネット依存症編では、パソコン、インターネット用語がかなり古いなーと思う箇所もあるものの、相談内容はいまの時代にも当てはまる問題です。 途中、ちょっとグロテスクだったり痛々しいシーンもあるので、苦手な方は注意したほうがよさそうです。転売ヤー編はじまったな怨み屋本舗WORST 栗原正尚名無し転売ヤー編が始まったのでスレ立て。 フリマやらで転売された、和菓子が劣化して、クチコミ炎上という導入。いまのところは「カバチみてーな話だな」って感じ。前回のインパクトが強すぎたか? まぁ転売ヤーがまだ登場してないので、こっからに期待。にしても「許さんぞ…転売屋め…」のコマ、絶妙にTwitterで使えそう渋谷系パニックホラー服従都市 中西寛starstarstarstarstarウマタロ渋谷の街で突如、人々の衣服が繊維の怪物に寄生され、人間を喰らいまくるパニックホラー。 こりゃど根性ガエルじゃないか!(キルラキルでもいいけど。)というツッコミはさておき、身近にある繊維が人を襲うのでわりかし展開が早くて助かる。 やはり身近にある物が襲ってくる設定ってのはホラーの王道だ。 そういえば、ここ数年で渋谷を舞台に人がゴミのように殺されるマンガが増えてる気がする。渋谷金魚を筆頭に、ジャンプの呪術廻戦とかも。他にもあったはず。 渋谷とパニックホラーは相性が良いんだな。 ドラマと原作の違いを知りたくて美食探偵 明智五郎 東村アキコ名無しドラマと原作の違いを知りたくて読んでみました。ストーリーの進み方は少しだけ違いがありますね。ホテルで起きた殺人事件の詳細など、ドラマよりしっかりと描かれていて分かりやすかったです。キャラクターの再現度は高いことが分かったし、今後のドラマと共に楽しみな作品になりました。ドラマを見た人はぜひ読んでみて欲しいです。サイコメトラー漫画生存死線 サバイバル・デッドライン 山崎京starstarstarstarstarウマタロTVの霊能番組を見る度に思っていた事なのだが、超能力を使えば一発で行方不明者を探せるのだろ?っていう野暮なことを考えてしまう。 この漫画はまさに超能力を使い、アメリカで行方不明者を探すという会社のハナシだ。 サイコメトリー能力といえばサイコメトラーEIJIが有名だが、モノの残留思念を読み取るという部分で大きな違いはない。が、主人公はエイジより個性的だし、とにかく画面が賑やかで面白い。 アクション、バイオレンス、ミステリー、変態エログロ要素がいい具合に揃っていて、全2話で終わってしまうのが少しもったいない。なんだよ「じんじょり」って…!じんじょり祓い うぐいす祥子名無しこっっっっわぁ〜………いけど面白かった。 田舎の恐ろしすぎる風習を描いたホラー読切。短い中にどんどん恐ろしさが増幅してくるようすが描かれてます。最後のオチも最悪で最高。 ケイ×ヤク -ふたりは仲良し- #1巻応援ケイ×ヤク -あぶない相棒- 薫原好江starstarstarstarstarnyae男版ヴァンピアーズのようなカバーが気になり1巻を読んでみたところ期待を80倍くらい超えてきてくれてラッキー。 BLに見せかけて違うのか、と思いきや、一狼のセリフ「初めては好きな奴とがいい」は盛大なフリだと受け止めましたよ。一狼と獅郎という名前も良いですよね! 個人的にはあんまり血は流れないでほしいのですが、けっこう政界の裏の激ヤバい部分を描いてたり、獅郎の体を張ったやり方もエスカレートするのではとハラハラさせるなど、主人公2人のキャラクター性だけに頼ってる感じもないので2巻以降も楽しみです。高知でゾンビ感染者 OBU名無し高知県を舞台にしたゾンビもの。主人公は兄弟で、普通に生活していたところから、いきなり家族がゾンビになっていしまい、家を出るしかなくなってしまいます。住宅や家の描写がとても上手で、主人公がゾンビから逃げるときのリアリティや臨場感があります。四国地域に住んでいる方で、ゾンビ系の漫画が好きな方は、特に楽しめるのではないかと思います。世界観が面白い死役所 あずみきし名無し大まかな内容としては、死んだ人たちが現在の役場みたいな所で成仏の手続きを行って成仏していくのですがその役場の職員は、全員死刑囚と言うまず、その設定が面白いと思います。それに途中の回には、子供と職員が一緒に成仏すると言う回があるのですがその回は、感動しました。死刑囚の職員たちの壮絶な過去も描かれていて、読めばどんどんはまっていくと思います。 美食探偵、連載再開&ドラマ化!美食探偵 明智五郎 東村アキコ名無し※ネタバレを含むクチコミです。ホラー?サスペンス?予想外の方向に進む"奇妙な同居生活" #1巻応援蠱毒の家【合本版】 iwosogor25電子書籍の新刊をチェックしていた時に見つけて、表紙に惹かれて購入。出版社も「コミディア」という聞いたことないけどちょっと引っかかる名前だったので調べてみると、「モッシュ!」という昨年できたレーベルの作品らしい。 https://mosh-comic.com/ なのであまり期待せずに読み始めたんだけど、これがとんでもなく面白い。 昆虫標本の収集が趣味の青年・蝶野が火事でその標本を自宅もろとも失ってしまい途方に暮れていると、そこに手を差し伸べてきた一人の男、昆虫学者の草薙出雲。草薙の厚意で彼が一人娘の當子と住まう洋館に宿泊させてもらえることになった蝶野だが、そこで蝶野は當子のある"秘密"を知ってしまう。 そこまでの展開はホラーっぽいんだけど、娘の秘密を知られた草薙は、加藤に危害を加えようとはせず、"共に暮らす"ことを提案する。こうして"秘密"を共有した3人の"奇妙な同居生活"が始まる。 まず、當子の正体の"秘密"が斬新で面白くて、ともすればこの設定だけで短編のホラーにできるんじゃないかと思う。さらにそこから、草薙のことをしつこく嗅ぎまわる警察官、草薙の助手をしていたが行方不明になった姉を探す少女と、サスペンスじみた人間関係が徐々に見えてきて、當子の"秘密"自体は1巻途中で明かされているのにどんどん謎が深まっていく感覚を覚える。加えて蝶野を始末せずに"共に暮らす"ことを選んだ草薙の真意という謎。おそらくそれらが全て複雑に絡んで結末の1点に収束するであろうと思うと、早く続きが読みたくて仕方ない。 1巻まで読了幽体離脱って夢があるよねユウタイノヴァ 押見修造さいろく明晰夢とか幽体離脱とか、欲望に忠実な妄想のようなものが昔はよく話題になったもので(実際にできる人もいるらしいですが)今で言う異世界転生に近い憧れを持った中学生がいっぱいいたのではないだろうか。 オカルト関連でも多くの先人達が実現しようと色々試してたのが2chでも話題になっていた。私はどうせ自分は上手くできなかろうと思っていたし、半信半疑どころか全く信じていなかったので試したことはないんだけど。 押見修造センセーは惡の華で一躍有名になったが、 漂流ネットカフェ ぼくは麻理のなか ハピネス などを代表とした欲望の具現化とその末路を描くような作品が多い。 本作「ユウタイノヴァ」はその兆候がとてもハッキリ出ていて、こういう発想から漫画を起こせるのはすごいなと関心できる。 主人公が情けない感じなのもご自身の分身を描いているからなのだろう(※勝手な想像です) 美しく哀しい物語ポーの一族 萩尾望都名無し美しいものが好きな方は読んでください! 天才萩尾望都先生の美しくも哀しいバンパネラの少年少女の物語です。 ヨーロッパ好き、美少年好き、少女文化好き、ゴシックロリータ好きの方は特にオススメです。 名作なんてもんじゃありません、漫画を超えて文学と言っても良いくらいの作品です。知らないなんて勿体ないですよ。圧倒的な悪闇金ウシジマくん外伝 肉蝮伝説 真鍋昌平 速戸ゆうCOW『闇金ウシジマくん』で、強烈な印象を残した肉蝮(にくまむし)が、ウシジマくんと出会う以前を描いたスピンオフ。作画は真鍋昌平氏ではありませんが、原作に近い雰囲気は出ていると思います。暴力描写はいささか非現実的ではあるものの、非常に残虐なシーンは多いです。肉蝮の意外な一面も見れたり。わかりやすい”ワル”度でいえば、主役のウシジマくんすら凌駕しているかもしれません。アングラ好きには堪らないスピンオフです。人間らしさとは?消したい感情、ありますか 御木ミギリ名無し「喜び」「怒り」「悲しみ」「驚き」「恐れ」「嫌悪」などが、ヒトの基本感情といわれていますが、この中でひとつでも欠落するとどうなるのか。「怒り」や「嫌悪」などが無ければ争い事は減るような気がしますが、どの感情も生きていく上で重要なのだと改めて考えさせられました。 女の子ってかわいいんだよ魔術師A 意志強ナツ子野愛わかってほしいなんて思ってないし、お前らとは違うし これくらいわかるでしょ、いやみんなわかってない、あなただけはわかってくれる。 通り過ぎてしまうと、みんな同じだよねって思ってしまう。通り道なんだよねって。 それでもこういうものを捨てきれず、忘れきれずにいるから、触れてしまう。 描かれる女の子はみんなかわいい。単純で痛くて尖っていて、めちゃくちゃかわいい。 女の子が憧れたり焦がれたりするひと達はみんな愚かで薄っぺらくて、こんなの全然つまんないよって傍観者であるわたしは思ってしまう。それでも女の子にとっては世界のすべてで、通り過ぎたあとに世界の入り口だったと気づくのだろう。 世界の入り口に入れなかったひともいるんだから、入れただけでも「すごい」し「やばい」んだよね。 やばいことは気持ちいいし、やばいやつって思われるのも気持ちいい。 最高に痛くてやばいことをして発狂したくなる夜がある方が、気持ちいいよ。 あいつなんて大したことなかったっていつか思うけど、今はそんなのどうだっていいんだよ。 自分だけが尊いんだから何やったっていいんだよ、全世界の少女達に読んでほしい。登場人物の恋模様が複…娘の友達 萩原あさ美aico登場人物の恋模様が複雑🤣 でもなかなかみない設定だからおもしろい。 おじさんのドキドキおもしろい笑<<9192939495>>
第1話から恐ろしいいじめの嵐が吹き荒れ、読み進めるほど(しかもかなりのハイペースで)絶望が深まっていく。この物語に希望はないのかと思われた矢先、2巻でついに真の主人公が現れる。これまでの悪意がどろりと渦巻くホラーから、光本菜々芽という聡明で高潔な少女がクラスの悪意を束ねる"白い悪魔"蜂矢あいと対峙する構図へと変貌をとげるのだ。 (これを読み返して気づいたのですが「校舎の天では悪魔が嗤っている」の作者・蜂矢あいというのは「校舎うら」の彼女の名だったんですね) ときに大人すら欺き利用し、勇気ある告発者をさらなる悪意で踏みつぶす。いや~~蜂矢あい、悪役として完成度高すぎて小学生とは思えない!wいっそ格好いいとすら思えてしまう。相対する光本菜々芽もイケメンすぎる!そんじょそこらのヒーローよりかっこいい… 間違いなく思うのは、「この先どうなってしまうんや!??」と頁をめくるスピードを速めるにはキャラクターを好きになるのが一番いいということ。とりわけこの「校舎うら」は、冷静に俯瞰しながら作品の粗削りなぶぶんを見とがめつつ読むよりも、思いっきり感情移入して没入しながら読んだほうが絶対に面白い。