怪奇・ミステリーマンガの感想・レビュー3336件<<9394959697>>一つの家で起きている出来事。インザハウス 小宮みほ子Pom 不思議な関係で成り立つ家族生活の話。 子供の一言がきっかけで旦那の愛人、妻の近くにふとしたことで現れたナガイ君と2人の子供、計6人で住むことになり、言葉悪いかもだけど、読めば読むほど何故かしっくり、家族として馴染んでいる感覚に陥ってる自分がいる。 妻、橙子の器の広さなのかナガイくんに心惹かれてるから旦那、愛人なんてどうでもよくなっているからなのか、子供に救われてるのか、本当のところはわからないけど側から見ると、何の変哲もない新築戸建て。 でも、あの家の中では色んなことが渦巻いている。想像するとゾッとして鳥肌が立ちます。 そして、一番正体不明のナガイくんが一番恐ろしい! 2巻までですが、まだ序盤な気がしてるのでナガイくん(家族皆秘密抱えてるのか?)の正体を楽しみにしたいと思う。初めてデスゲーム漫画を読んでみた今際の国のアリス 麻生羽呂くまぞうバトルロワイヤルの頃までは読んでましたが、いわゆる「デスゲームもの」と呼ばれるジャンルについては、傍目から乱立しすぎて一体どれを読めば良いのかわかりませんでした。最近はブームが落ち着いてるようなので、まずは試しに一つ、とマンバで探したところ、「今際の国のアリス」はバランスが良さそうだったので手にとってみましたが、冒頭から予想外な展開ばかりで仰天しちゃいました。デスゲーム漫画ってこんなにも面白いんですねえ。次は「神様の言うとおり」を読んでみよう。歴史SFホラーなど多くのジャンルに影響を与えた名作宗像教授伝奇考 完全版 星野之宣名無し宗像教授宗像教授伝奇考はこの漫画を派生としてノベライズ、ドラマ化で知ったかたも多いと思われます。 さらには2ちゃんねるの怖い話で有名な「リョウメンスクナの呪い」といったアナーキーな作品にまで影響を与えており歴史、SF、ミステリー、ホラーの枠を統括した傑作と言っていいでしょう。 2000年代以降に作られた多くの創作の話の原点として用いられていることも多く、思わず“あ~”、“う~ん”などとこのジャンルが好きな方でなくても唸ってしまうことは間違いないはずです。 娯楽作品としてだけでなく歴史考察、自分なりの知識の幅を深めるためのアイテムとしてオススメできる作品です。ユーモアと怖さの二重奏、これはSF(少し不思議)だ笑ゥせぇるすまん 藤子不二雄(A)名無し藤子不二雄と言えば、A氏もF氏も児童向けの作品が有名ですが、その実、それしか書けないと言う訳では無いです。 彼らは己の作品ジャンルをSF(少し不思議)と謳っているように、日常に違和感や異常さ、恐怖を紛れ込ませるのが抜群に上手い。 F氏もドラえもん等でたまに異色としか思えないヤバイ話が混ざるのですが、A氏も負けていません。 それを最大限に発揮した、闇の塊のような作品です。 怖いだけでは無く、絶妙な不安感や違和感を残した後味や、どこか面白く滑稽な登場人物達など、やはり天才は違うな、と思えます。 人間の当たり前の欲を煽り、効果はあるが欠陥もヤバイ商品を配るセールスマン、喪黒は一体何なのでしょうか。 彼は、客が自滅するのを分かっていて商品を渡しているとしか思えません。 作者の闇の部分を思いきり表出させたのが、この笑ゥせぇるすまんと言う作品なのでしょう。 グレートですよこいつはァ化物語 大暮維人 西尾維新僕原作、アニメ共に超人気作品のコミカライズ。自分はアニメから入った派です。1巻無料を機会に漫画も読んでみましたが話の展開はアニメとそこまで変わらず。が、青年誌向けのサービスなのか、アニメより若干(いい意味で)エロス成分多めと感じました。絵は信じられないくらい繊細で美麗、どのキャラも気合い入りまくりで描き込まれています。これほどのグレートな仕事に異をとなえるファンはいないはず。宙のアポリア宙のアポリア もりた毬太名無し時折、今いるこの世界とは違う世界が見えるーーー 一気に序盤から物語に引き込まれた。誰しも一度は考えたことがあるであろう”自分が生きるこの世界は本物か”といった疑問を投げかけてくる。哲学的な内容でいて、テンポの良くコミカルなシーンもある本格ミステリー漫画だ。普通の漫画を読み飽きて、ちょっと変わった漫画を読んでみたい、という人におすすめだ。恐ろしい。。血の轍 押見修造名無し最近よく耳にする『毒親』がテーマの作品です。『惡の華』の押見修造氏の作品。 毒親というものがよくわからないのですがこういう恐ろしさがあるのか!と震えています。 直接虐待しているわけではない、しかしとんでもないダークな存在。 一体この母親と主人公の少年はどうなってしまうのか?次々と先が読みたくなり、恐ろしいけどページをめくる手が止まりませんでした。 表紙の中2感がヨシ!レイジング・ヘル 荒木光名無し71ページに柳楽優弥がでてきてびっくりするよねSFミステリー?水溜まりに浮かぶ島 三部けい名無しまたまたタイムトラベルなんですね!僕街が面白かったのでこれから先が楽しみ!きっと普通のミステリーより細部まで作り込まなければならないし大変だろうなぁと想像しながら読みました。どうしても先の展開を推理しながら読んじゃいますね。秘密の魅力秘密 -トップ・シークレット- 清水玲子ひみつ清水玲子先生の美麗な絵と緻密なストーリーがサスペンスをより密度の濃いものにさせている傑作です。公益のために個人のプライバシーはどこまでも暴かれていいものだろうかと考えさせられます。私たちが今を生きている現代社会に「第九」がなくてよかったと痛切に感じます。 以外な接点。モンキーサークル 志名坂高次 粂田晃宏名無し※ネタバレを含むクチコミです。話は聞かせてもらった 人類は滅亡する!MMRマガジンミステリー調査班 石垣ゆうきシンリアルタイムで読んだことはなかったけれど、今でもネットで「な、なんだってー!?」という名フレーズが頻繁に使われているみんな大好き「MMRマガジンミステリー調査班」。 読み始めて2分でもう出るわ出るわの超展開の連続。 これには笑ってしまいながらも、テンションと勢いに引き込まれていきます。 作中に、実際に取材した人の写真を載せていたりもしていて、リアリティも演出。今読むにはフィクションとして笑って読めますが、当時の読者に「な、なんだってー!?本当にそうなのか!?」と思わせるには十分すぎるほどのパワーを持っている一作。寄生獣寄生獣 岩明均名無しミギーと共に、人間を襲う謎の寄生獣と戦う。 最初は気味が悪かったミギーが次第に好きになる。 ストーリー展開が面白くて読む手が止まらない。 静止しているかのような絵柄なのに、演出や心理描写に胸を打たれる。 他人を思いやることができる余裕のある生物、それが人間。素晴らしい! この作品はつまり、生命への賛歌だ。 ドラマと原作の違いテセウスの船 東元俊也 東元俊哉chikaドラマにハマって漫画も拝読しました。 「毒」「呪われた運命」などの、心さん家族を取り巻く悲劇にかかわるメタファーが印象的で、ドラマでのエンタメ感とはまた違った文学的な印象を受けます。 それと、村の人達の北海道訛り「したっけ」「だべ」「しばれる」などの会話がドラマより味わい深く、平成元年という時代の空気をより感じました。 それぞれの登場人物の印象もドラマと漫画では大分違いますね。 もちろん、結末も違う(というか、こっちが真のエンディング)ので、ドラマにハマった方も見逃した方も必見です。水の夢が怖かった水の館 小花美穂名無し昔「こどものおもちゃ」という漫画が好きで、この漫画の主人公である人気子役が漫画の中で演じた役のお話だったので「水の館」も読みました。その館に泊まると夜に水の夢を見るという場面があり、私は当初小学生だったのですが夜寝るのがちょっと怖くなったのを覚えています。上質なサイコサスペンスわたし(仮) 奥津武名無しまだ始まったばかりの漫画ですが引き込まれました。まず絵が綺麗で見やすく変に萌え系の絵でもないので好みでした。サスペンス色強いんですが、時々ギャグかと思われるようなシーンもあるのでシリアスになりすぎないのも好き嫌いありますが、私は好きです。ストーリーも典型的なものとは一味違って面白いと思います。続きが気になる作品。 真実かどうかはさておき漫画として面白い信長を殺した男~本能寺の変 431年目の真実~ 藤堂裕 明智憲三郎名無し信長を殺したのは明智光秀である。 当たり前の事として歴史で習っていましたが、この漫画では信長を殺すに至った背景に何があったのかを明智光秀側から丹念に描いています。 タイトル中に「真実」と書いてありますが、実際の所どうだったのかは確証がないわけでありまして、信じるかどうかはアナタ次第・・・という感じでしょうか。 漫画としては作画もテンポも良く勢いがあります。歴史ものとしてはかなり読みやすい方だと思います。ミステリーとしてもヒューマンドラマとしても楽しめるテセウスの船 東元俊也 東元俊哉六文銭小生、僕だけがいない街とか、タイムスリップ✕ミステリー・サスペンスが好きなんすよね。 事件を理解しているから修正していく要素も、結果として現代に影響を及ぼしてしまうのも、ほんのりロジカルな感じがいいんです。 本作も1巻読んで、これ超好き!と思っていたので、完結まで待ってました。 「待っている」理由は、至極単純で、ミステリー・サスペンスものは読み始めたら最後まで一気に読みたいんですよね。 じゃないと、毎回先が気になって発狂してしまう恐れがあるので。 (こういう方、多いと思います) テセウスの船も同様に、寝かせて楽しみの熟成をしていました。 まさか完結して速攻ドラマ放映とはね、やられました。 そんなの両方気になってみてしまいますよ。 そして、そのドラマの出来のいいこと。 (あんまりドラマ見ない勢だから、目が肥えてないだけかもですが。) 原作と犯人をかえるとかいう噂もあって、 結局、先が気になって発狂してしまう運命は避けられなかったです。 両方みているものとして、違いとしては原作のほうが犯人わかりやすかったなと感じました。 ドラマよりも怪しい雰囲気の人物が他にいなかったし、真犯人に関しても想像ができてしまいました。 そういう意味での驚きは少なかったのですが、とはいえ、最後にどういう終わり方するのかは予想もできなかったし、結末に関してはある種のカタルシスを得られました。 爽快感とは違うのですが、納得感というか満足感というか。 テセウスの船というパラドックスを使う意味も、最終話で再度納得した始末。(彼が、違う人になったのかどうかの疑問も含めて示唆してますね。) また、ミステリー要素だけでなく、本作は家族の描き方もいいですね。 こちらもドラマの影響が大きいのですが、家族が思い支え合っている姿に何度も心救われました。 犯人を追い詰めるハラハラする面も、家族の絆を描いたヒューマンドラマでほっこりする面も、両面で十分に楽しめる内容だったなと思います。 メディアミックスで相乗効果を得られた好例の作品ですね。ウブな少年の反応が可…あいだにはたち さおとめやぎaicoウブな少年の反応が可愛すぎて、30代女子には妄想するとたまらなく可愛く感じます笑 心にこびりつく…うしろの百太郎 つのだじろう名無し全オカルト心霊好きに読んでいただきたい漫画です。オカルト漫画界の巨匠つのだじろう先生の描く、迫真の霊の世界。主人公である後一太郎(うしろ・いちたろう)の体験を飛び越し、見ている側も生活が侵食される恐怖を感じるはずです。留守番中の家、シャンプー中、自分の部屋のドアを開ける直前!何者かが潜んでいる…自分を見ている。読み終えた後、そんな感覚に襲われました。続きが気になる御手洗家、炎上する 藤沢もやし名無し昔の火事によって離婚して娘2人と家を出た母。後妻には、仲良くしていた近所の女がおさまった。長女が、その家に家政婦として入り込み、真相を探るというお話。テンポが良く、話の骨格がしっかりしていて、サスペンスとして引き込まれる内容でした。主人公が常識的で真面目で、頭が良いので、設定が特殊でも、違和感なく共感できます。暗い話だけど、先が気になってどんどん読みたくなるし、主人公の妹が今どきっぽくて呑気で明るいのが救い。過去の秘密を暴くストーリーだけど、ジメジメせずに読めます。サスペンス好きでしたら一気に最新巻まで読むのがおすすめ。時代モノ少女漫画にしてはすごく読みやすい青楼オペラ 桜小路かのこ名無し吉原というからには話し方も独特で独特な文化もあるはずなのに、盛り上がりそのままにわかりやすく読みやすい! 少女漫画要素もありつつ時代物を取り入れてあるの難しいのにすごいなと思います。 ペラッペラな内容になるか逆に難しくて感情移入できないかその塩梅が絶妙では?! 気丈で気骨のある少女が大人な顔で笑うシーンがすごくいいですね。 ちゃんと主人公にフォーカス当たるし、展開に置いての感情の起伏が納得できるし面白いと思います! 衝撃、恐ろしい夫婦の形。ただ離婚してないだけ 本田優貴Pom 衝撃的な内容でした。 タイトル見て、離婚できない夫婦の話かと思いきや、人殺しちゃうの?!って衝撃の始まり。 殺人に監禁に怖すぎる、ありえないことをしているのに、妻の普通さ(これが異常なのだけど。。)が更にこの物語の気持ち悪さを引き立てている。何で冷静になれるんだろう。 元は夫が不倫しなければ、こうなることはなかったかもしれないけど、悲しいなと思ったのは、元から夫婦関係は破綻していたのに、殺人を機に夫婦関係の絆が深くなって(ように見える)しまったこと。思いやりなどの気持ちが芽生えてしまったこと。 そして、1番の被害者は何も悪くない親も選べない子供です。 たった一つの過ちが、この物語の引き金となった。あまりの衝撃展開に驚いてドキドキさせられたので、しばらく夢に出てきそうです。以下一巻の感想。 テ…魔探偵ロキRAGNAROK~新世界の神々~ 木下さくらむぎちゃ以下一巻の感想。 ティーンの頃大好きだった作品で続きが出てたことは知っていたけどなんとなく読んでなくて、思い出して読んでみた。初期の頃を再びなぞるような展開は神話の再現性を象徴してるのかな?と思ってみたり。 絵がかわいくて相変わらずキャラクター達も魅力的だけど作者自身に漫画を描くことの根気や力がないのかなと思ってしまったりする箇所も。続きを読むかは微妙…。<<9394959697>>
不思議な関係で成り立つ家族生活の話。 子供の一言がきっかけで旦那の愛人、妻の近くにふとしたことで現れたナガイ君と2人の子供、計6人で住むことになり、言葉悪いかもだけど、読めば読むほど何故かしっくり、家族として馴染んでいる感覚に陥ってる自分がいる。 妻、橙子の器の広さなのかナガイくんに心惹かれてるから旦那、愛人なんてどうでもよくなっているからなのか、子供に救われてるのか、本当のところはわからないけど側から見ると、何の変哲もない新築戸建て。 でも、あの家の中では色んなことが渦巻いている。想像するとゾッとして鳥肌が立ちます。 そして、一番正体不明のナガイくんが一番恐ろしい! 2巻までですが、まだ序盤な気がしてるのでナガイくん(家族皆秘密抱えてるのか?)の正体を楽しみにしたいと思う。