怪奇・ミステリーマンガの感想・レビュー3335件<<12345>>既読者向けの考察(ネタバレ)コワい話は≠くだけで。 景山五月 梨starstarstarstarstartoyoneko※ネタバレを含むクチコミです。フランス革命って、複雑なんですね。断頭のアルカンジュ メイジメロウ 花林ソラstarstarstarstarstar_borderゆゆゆいろいろな人物が登場する。 上の人の首をちょん切って終わりというイメージでした。 国家を転覆させるんだから、そんなシンプルなものじゃないんですね。 世界史を学校で学んだことがないので、ヨーロッパの歴史はあまりよく知りません。 史実に基づくことと、基づかないことが混ざったヒストリカルファンタジーとはいえ、この漫画をきっかけにサン=ジュストについて調べたので、歴史の勉強になっているのだと思います。 さて、本作を読んだ感想は、民衆を動かすメディアの力はすごいなあということです。 女装したり、言葉を用いたり、策を練ったり、サン=ジュストはあの手この手で、人々を焚き付けます。 その中で印刷物?を使うシーンがあるのです。 「メディアリテラシー」なんて概念がない当時のこと、書かれた言葉は嘘か誠か真実が明らかになる前に瞬く間に広まり、読み手にとって真実となってしまっていく。ペンの力は強いです。 ラストは情報で戦っていたサン=ジュストが、情報がなかったからこそ迎えた結末という感じがしました。おちょくられてえ~…(初見)(冒頭の感想)罪と罰のスピカ 井龍一 瀬尾知汐starstarstarstarstarNano最初すぴかちゃんのことを「強い子だ!!」と思ったんですが手握ってきた途端「うわあざとい子だ!!」って評価が一変しました。すぴかちゃんに遊ばれたい…。とか思ってたらもっととんでもないことし出した…すぴかちゃんやべえ~…。 1話からもうめちゃひかれてしまった。色んな意味で…。続き気になる!!ドラマ化降り積もれ孤独な死よ 伊藤翔太 井龍一名無し原作とはあんまり関係ないみたいだけど、 見ようと思います。 原作改変部分としては、主人公の同僚刑事・五味役が 黒木メイサで女性化。 小日向文世の灰川十三は悪くないと思います。 当時は折りたたみの電話が主流だったよね未来日記 えすのサカエstarstarstarstarstar_borderゆゆゆ※ネタバレを含むクチコミです。はちゃめちゃに好きな感じの男二人のやつ~~!ケイ×ヤク -あぶない相棒- 薫原好江starstarstarstarstarNanoBLというかブロマンスというか、そんな感じの男二人の関係性に萌える漫画!!大好き!!もっと早く出会っていれば!!つい先日マガポケを開いたらトップにこの作品が載ってて、絵を見た瞬間好きそう!と思って読み始めたら止まりませんでした!直感は間違ってないし予想以上に良い!!良い出会いができて嬉しい!! 一狼と獅郎の関係性が最高。どんどんよくなってくるんですよ。本来は敵対する相手、だけど同じ目的で協力関係となる。しかもそれが恋人っていうこの…ね!素晴らしいね!!互いの立場とか葛藤とかそういう描写に心打たれるし、何より二人の雰囲気がたまらん。色気がすごい。 それに事件の真相も気になる。ハッピーエンドになってほしいけど、そうまでいかなくても二人の関係がずっといい感じに続いてほしいなと思います。ドラマ化3年前にされたのも気になるな…。読みやすいけど、怖い!!僕が死ぬだけの百物語 的野アンジ干し芋1巻読了。 怖いです。 画も、物語も。 夢に出てきそうです。 怖いのが苦手な人は、お勧めしません。 でも、好きな人はハマりそうです。 短編なので、読みやすいですが、私には、怖すぎました。 物語を紹介してくれる少年、最後は、どうなるのでしょう・・・? 夏に読むと少し涼しくなるかも?!近畿地方のある場所について 碓井ツカサ 背筋干し芋1巻読了。 近畿地方のある場所・・・。 心霊スポットになっているダム、廃墟、トンネルの近くには、山があった。 それぞれの別々の事件、怪奇現象のように感じるが場所は、山を中心に広がっていることが判明。 この山とは、何なのか? 紐解いていくには、これから先も犠牲者が出るのか?! この現象に気づいた編集者は、どうなったのか?! 謎が深まるばかりである。コウモリから人になると裸吸血鬼と愉快な仲間たち 羅川真里茂 木原音瀬starstarstarstarstar_borderゆゆゆ中途半端な吸血鬼にされてしまった主人公のアメリカ人のアル。 日中はコウモリ、夜は人間の身体。 食べ物飲み物は不要、血は必要。 終の棲家になりそうな食肉工場でうっかりしてしまい、冷凍蝙蝠として日本へやってきた。 なんだかんだで、居候先ができ、日本語を勉強し、トラブルはあるものの順調に地盤を固めている。 口数少ない同居人も、にぎやかなアルに感化されて変わっていっているような。 おとぼけとクール、正反対な2人が織りなすコメディ調のストーリーがおもしろい。 ジャンルとしてはBLだそうで、そう言われると、男性キャラは多いし、数少ない女性キャラがアルのイケメンっぷり以外にも、キャイキャイしている気がしてくる。 彼らが「愉快な仲間たち」ということかしら。 蝙蝠はペットとして普通には飼えないという、豆知識を仕入れてしまった。この二人は運動を描くのが下手プラチナエンド 小畑健 大場つぐみstarstarstarstar_borderstar_border線セーショナルあのデスノートやバクマン。を生み出した現存する原作者の中でもトップの大場つぐみは、心理サスペンスや漫画家を目指す二人のドラマなどを頭脳明晰に展開する力はあるが、物理的に相手を倒すというアイデアになると、途端にバトルシーンの振りであるドラマが安っぽくなってしまっている。それぞれが戦わなければならない動機の部分とそれに関係するドラマが安直で悪い意味でベタである。 一方、こちらも漫画界では最高峰の画力とされている小畑健も丁寧かつリアルに描く力はあるが、そもそもこういうリアルな絵を描くタイプの漫画家は線がガッチリとブレなく描かれているため、絵が止まってしまっている。ポーズにはなっているが、アクションになっていない。構図やカメラワークもやたら大ゴマの角度の効いた絵を描くが、それを繰り返しすぎて、段々と迫力に慣れてしまう。あと、この男は引きの絵が全然描けないのでキャラクター位置関係の提示も下手である。 麻薬捜査取締官と、薬物犯罪者マトリズム 鈴木マサカズstarstarstarstarstar_borderゆゆゆ一国を破滅させるきっかけをつくったこともあるものだし、麻薬って怖い。 ちょっとならいいかから始まって、その後もズルズルいっちゃうのが怖い。 強靭な精神があれば依存しないと言えないところも、あんなに反省して見えた人が再度使ってしまい、再び依存するのも怖い。 そんな人たちをたくさん相手にする麻薬捜査取締官という仕事は、どんな人がなるんだろう。 漫画でマトリの人たちがみんな同じ雰囲気なのは、実際もそうなってしまうからだろうか。コミカライズされてたのか! #1巻応援近畿地方のある場所について 碓井ツカサ 背筋starstarstarstarstarNano以前web小説として発表されて話題になってたやつ!!当時軽く読んだんですが「あ、これマジで怖いやつだ」と早めに離脱したのを覚えてます…最近モキュメンタリー流行ってるよね…苦手だ…と言いつつほんの少しだけ手を出しちゃうけど。 全然展開を知らないので漫画とともにおさらいしたいな。いやでも表紙や帯の時点で怖いぞ…!?絵が…うまいねえ…ぞわっとするねえ…。 近畿地方のとある場所に関する数々の怪談、事件、奇妙な出来事。その先にある真相とは…。漫画ならではの演出にゾクっとしっぱなしです。勇気が持てたら小説の方もちゃんと読もう…!まだまだ、謎がたくさん・・・。スーパーボールガールズ 平本アキラ 金城宗幸starstarstarstarstar干し芋1巻読了。 これからの生活どうするんだろう? ドアも、ボコボコのままだし、騒音もすごそうだし、電気代、ガス代、何より食費がかかりそう。 そして、性欲は抑えられるのか? 殺人事件どうなる? そこで、生まれたスーパーボールたちは、今後どうなるのか? 謎がいっぱいつまっています。 どこへ向かうの隣人X 楠本哲starstarstarstarstar_borderゆゆゆパワーがあればなんでもできる!! …って、できすぎでしょう。 引っ張っても首がちぎれなかったのは、引っ張って、ちぎれて、血がブシャーよりも、なんだかリアリティを感じた。 実際にどうなるのかは知らないけども。 ホラー漫画カテゴリにあったので、ある程度は覚悟していたものの… この筋肉、サイコパス。 平和なコマはすぐに終わり、血みどろに変わる。 シリアルキラー過ぎる。なぜバレないの。 パワーがあるから? この先どうなるのか、どうなれば終わりなのか、ハッピーは存在しない世界線なのか。 一方的な愛が重たい。色々な意味で闇()を感じるし闇()を惹き付ける作品アヤシデ 怪神手 水田マル名無し内容は序盤しか読まなかったけどなんかバトルモノとかで辛い過去はあるけどそれで擁護しようがない鬼畜外道悪役の過去編みたいな感じだった 後いじめを受けたから共感できるみたいな感想が多い漫画だけど 特に罪もない子供が巻き込まれて死んだり完璧でないにしろ自分も子供なのに必死で弟育ててきた兄を殺したのを自業自得扱いやスッキリしたとかいう感想ばかりな辺り被害妄想や逆恨みが激しい読者が多そうな印象押切蓮介と怪談暗い廊下とうしろの玄関 押切蓮介starstarstarstarstar_borderかしこ怪談専門誌に掲載された漫画が収録されています。前半は本人や友人の体験談がベースになってるものが多いですが、連載7年の間に作者の怪談に対する考え方も変わっていき、一家心中した廃墟に撮影しに来たふざけてるYouTuberを幽霊の視点で描いたり、こんな怪談師は嫌だ!を描いてたり、後半は作風も変わります。純粋に怖い漫画を求めている人よりも、思考の変化を追ったドキュメンタリーとして楽しめる人にオススメの漫画かもしれません。 科捜研の女ファンは是非!トレース 科捜研法医研究員の追想 古賀慶starstarstarstarstarパイナップル※ネタバレを含むクチコミです。ジャンプ作品より遙かに上質なエンタメ刻刻 堀尾省太starstarstarstarstar_border線セーショナルこの漫画が他の作品と比べて、優れている決定的な点はサスペンスである。 サスペンス描写が圧倒的に上手い。世界観設定に対して、キャラクター同士の命のやり取りが行われる際の‘間’の使い方、駆け引きが適切なコマ数で描写されていく。サスペンスを急ぎすぎることも、もてあそぶことも無い適切なコマ数である。線による描写はガッチリと安定感のある線で止まった時の中を表現するには運動的な線よりも、こちらの方が良いのかもしれない。ただ、線は寄生獣の作者、岩明均と似ていてこの作家特有のものは感じられなかった。珍しいパターンオールド・ボーイ 嶺岸信明 土屋ガロンstarstarstarstar_borderstar_border線セーショナル基本的に実写化されて、原作を凌駕することなど皆無に等しいのだが、この作品は実写映画の方が、映画史に残る傑作になってしまったという珍しいパターンの作品である。実写化する際に、原作と違うことは、全く問題ではない。そもそも映画の本質は時間と運動であり、漫画の本質は線とコマ割りなのだからいくら原作をそのままやった所で、画面が止まってスライドショーになってしまう。原作の大事な要素だけ抽出することが大事なのだ。実写版の横スクロールシーンのショットは映画史に残るアクションシーンとなった。漫画に関してはミステリー展開を優先しすぎた結果、人間は普通そんな事でそこまでしねぇよ、という無理のある展開となってしまい釈然としないまま終局を迎える。線に関しては可も無く不可も無くといった所。 頭のネジをぐるぐる外れたみんなの頭のネジ 洋介犬starstarstarstarstar_borderゆゆゆ読む方も頭のネジを外さなきゃ行けないのかもしれない。 ホラーというのは想像もつかない、突拍子もないものだけど、斜め後ろからやってくるのが続くと、こちらのネジも緩んでくる気がしてくる。 わけがわからない行動をとり始めた街の人。 おばさんは壁に向かって話し始め、爽やかな警官は発砲のマネをしてウヒャウヒャしている。 いつからなのか、ずっと前からなのか。 いっそ、自分もおかしくなっていればよかったのに、自分はおかしくならず、おかしいと気づいてしまった。 そんな子が主人公。 わけわからない行動をとる街の人達を延々と綴る話かと思いきや、ちゃんとストーリーも進んでいて、ちゃんと完結している。 ネジの外れた日常系ではないらしい。 たまには非日常を求めたい方に。サスペンスってかファンタジー?セキセイインコ 和久井健starstarstar_borderstar_borderstar_borderパイナップル※ネタバレを含むクチコミです。Rookiesの森田まさのりが描く復習サスペンスザシス 森田まさのりstarstarstarstarstarパイナップル簡潔で読みやすく面白い! 少しグロい描写がある。 3巻にしっかりとまとめられていて、最後の終わり方も余韻があってよい。 不徹底と言う名の慈悲寄生獣 岩明均starstarstarstarstar阿房門 王仁太郎(アボカド ワニタロウ)「人間が何故泣くのか分かった。俺には涙は流せないが」-『ターミネーター2』 再読して思ったがつくづく不思議な漫画だ。今現在の漫画は『童夢』を一つの里程標として映画的な立体を備えた場面や編集(コマ割)で事件を描きその「アクション」で以てテーマを射影するのであるが、『寄生獣』はそれに比べると余白が多い。ならば、手塚治虫のような捲し立てる戯曲風かと言えば、やはりあの余白やコマの多さを考えるとそうでもない。 モノローグの豊かさや情報の緩急のコントロールは正しく他の作家の系譜と言い切れない、アラン・ムーアやフランク・ミラーとかとは意味が異なるが正しく「グラフィック・ノベル(絵のついた小説)」とでも言うべきものだった。 この作品の「結論」が出るのは恐らく「田村玲子」の死亡からだと思う。田村は一種の心尽くしとして拳銃弾の雨に背を穿たれている最中に、回避、防御され二の次にしながら新一の亡くなった母の顔を模し彼に「不格好でもパラサイトも他人を慮れる」事を示しその心を解し、ミギーを驚愕させる。即ち、パラサイトが「人間味を持てる」事を示したのだが、その反対に市長の広川(パラサイトと共存していない純粋な人間)はディープ・エコロシー(敢えてこう言えば地球と言う自然全体の保護のために人間の淘汰さえ辞さない発想)に基づく、或いはナチス・ドイツさえ彷彿とさせる虐殺と管理を提唱し、人間でありながらパラサイトと誤認される。 要するに、「相手に対する慮り」こそが「人間」の得難い性癖であるが、それは人間の条件や特権ではないと言う事、それを元に環境を考えなければならない事がこの作品のテーマだと思う。 恐らく、最初は広川的なディープ・エコロジーこそが結論だったのかも知れないが、彼の示す如き全体主義を現出させる事に気づき、涙ながらに後藤を殺める新一が新たに象徴として浮き上がったのだろう。 私はこの変遷を見て『ターミネーター2』を思い出した。この映画も「歪な生き物」が現代社会に登場し、人間の過ちや罪深さを浮き彫りしていくのだが、ターミネーターが「命の大切さ」を学んだ事―又はこれを通してサラが未来の為と言って他人を殺める事は出来なかった―で黙示録を回避できるのではないかと言った希望が紡がれる所で終わる。 広川やスカイネット的な計画と管理ではなくこの「感情」を軸にした他者へのシンパシー、自己の尊重こそが世界的な終末を避けると言う結論はあるいは失敗するかもしれないが、岩明やキャメロンのようにそれに賭けるべきなのかもしれない。その面でもいい漫画だと思う。 P.s 投稿より約9時間後、「「相手に対する慮り」こそが「人間」の得難い性癖であるが、それは人間の条件や特権ではないと言う事」、「広川やスカイネット的な~」との文言を追加、編集穏やかな時間を過ごすためのホテルシェパードハウス・ホテル 森数機 はまぐりstarstarstarstarstar_borderゆゆゆ旅行先のホテルはしばし、寝ることがメインになってしまうけど、ここはホテルでゆっくり過ごすもよし、近くを観光するもよし、まるで自宅の自室のよう。 穏やかな時間の中で、宿泊者が忘れている、やり残したことを解決していく。 第一話の、予想外の展開がとても好きだ。 曰く付きの幽霊が出るホテルへ、幽霊を撮りに来たお客様。 何故か泣く無愛想なスタッフ。 曰く付きの、曰く内容に対して泣いているんだろうか。考えさせられる。 第二話以降の、各お客様のストーリーも良いけれど、第一話でなされた設定を明らかにした展開がとても好きだ。 ホテルは求めるものを与えるならば、スタッフには何を与えているんだろう。<<12345>>
※ネタバレを含むクチコミです。