学園マンガの感想・レビュー4236件<<129130131132133>>たまに読みたくなる安定した面白さの少年漫画結界師 田辺イエロウ名無し王道少年漫画が読みたい、サンデーっぽいの! と思って読むのですが何回最初っから読んでても面白い。 まずこの結界を作って攻撃、防御、封印までやるってのすごいですよね。 ただ四角を作って、というモーションで少年漫画の戦闘シーンとしては地味なのではと思ってしまうところを描写、表現力で補ってしまう。 妖もでてくるし、組織の陰謀みたいなものも見え隠れし始めるし少年の理想が詰まってて長編なのに飽きずに読み続けられます。 多分難しいところとか、読みやすいところとか両方詰まってるので大人でも子供でも読めるものではないかと。 烏森を守る、結界師という仕事、幼馴染、要素も設定もすごく練られているのに読み手が迷わず読みやすいように導いてくれる。 しかも主人公の良守に知らず知らずのうちに感情移入して好きになってしまう。 こういう安定した少年漫画読むとすごく幸福感覚えます。 家の本棚に1セット揃ってて欲しい漫画。 人と人との繋がりを再認識できる短編集グッド・バイ・プロミネンス ひの宙子nyae誰もが持つ人生のドラマを描くオムニバス短編集。 ある話では脇役だったキャラが主役になったりと、すべての話が繋がってます。 考えてみれば当たり前だけど、あの時のこの台詞にはこういう背景があったのか、というのが違う話で判明したり、友達・親兄弟など辿れば無限に広がる人と人との繋がりを改めて認識できる構成になってます。 かなり内容を練ったうえで描かれてる印象があって、完成度も画力もかなり高いのでこれがデビューコミックスだとあとがきに書いてあるのをみて驚きました。 次の作品を読めるのが待ち遠しいです。木尾士目らしい作品四年生 木尾士目名無し大学四年生就職活動に苦心する主人公と、その恋人の話。間の取り方や台詞のちょっとしたところで関係性の揺れ動きを伝えてくる。さすがの木尾士目と思わされる一作 かなりリアルなギクシャクもある反面、本編では綺麗ないい着地をしている。完成度の高い一作。続編の五年生がなければ、だけどね!!!! ……ああいうのもああいうので好きだけど、この作者はどうして完成した綺麗な作品を汚すのが好きなんだろうか。性癖?応援したくなる君には届かない。 みか名無し容姿端麗頭脳明晰、クールで近寄りがたいヤマトと、そんなヤマトが本当は優しくていい奴だと知っている幼馴染のカケル。 カケルはもっとみんなにヤマトの良さを知ってもらって、友達が増えたり更には彼女が出来たりすればいい!と思って周囲にアピールするも ヤマトの想い人は他の誰でもない、目の前にいるカケルで… カケルに対する想いはなんとなくは伝えてるけど、 まさかそんなはずは、とカケル本人はすぐに受け入れられない。のも当然。そんなすんなり受け入れたら面白くないので! またカケルに嫌われたくなくて、想いが口に出そうになってもグッ…と堪えるヤマトの姿が切ないこと。 そしてヤマトの正式ライバルがなんと、妹だっていうのがまたざわざわする…。 もう全員幸せになってくれ頼むから… 史上最強の医療"マンガ"を挙げるとするなら敢えてこれを推したい医龍 乃木坂太郎 永井明mampuku 「医療」をテーマにした小説、ドラマ、漫画には数々の名作が存在し、また現在進行系で面白い作品が生まれ続けています。しかし、こと「医療マンガ」において『これは医龍超えたやろ!!』と思える作品ってぱっと思いつかなくないですか? 小説や実写ドラマでは追求しきれないであろう面白さという点で完成されてるんですよね。 ひとくちに医療モノと言っても、①「外科医・救命医を主人公にしたヒロイックな作品」 ②「ドロドロ院内政治」 ③「病院内人間ドラマ」 ④「社会派」などなどさらに細分化できるかと思います。『医龍』はほぼ全域を網羅しつつも①と②に特化した漫画として最高クラスの名作ですね。連載中のものだとフラジャイルやコウノドリなども文句なしに超面白いではありますが、医龍とはジャンル違いな感じです。 凄腕外科医が主人公の漫画って少年漫画のような熱さ・ワクワク感が魅力なので、そういう少年漫画、そろそろ登場してほしいです(ゴッドハンド輝みたいな)ゆっくり進むかわいい恋の話eensy-weensyモンスター 津田雅美starstarstarstarstarnyaeたぶん、カレカノの次の連載作品だったと思うけど、落差がすごくて大丈夫か…と思った記憶が。結果大丈夫でした。 主人公の七花は地味で平凡な女の子なんだけど、まわりのキャラクターがめちゃめちゃ濃い。 七花の幼馴染には、日仏ハーフの超絶美女(中身は美男子で女子に大モテ)ののばらと、学年一の秀才・蓮華(こちらも美女)。それぞれにまたキャラの濃い兄たち(通称・兄ーズ)がいる。高スペックの濃いキャラがわんさと出てくるところはカレカノぽくていいですね。 七花の恋の相手は、学校で女子に王子ともてはやされている葉月。 七花は葉月のナルシスト気質が受け入れられず、関わりを拒絶したことから恋が始まる…のですが、 一話目が1月の話、二話目が2月の話…といった感じである意味一定のペースで進むことでかなりじっくり恋が育つのですが、それがこの漫画の良さで、月刊連載なので雑誌の発売月と内容が連動していたらしく、読者と同じ時間の流れを漫画の中にも作ったような、画期的(?)な作品です。 葉月の気持ちが七花に向いたことで、王子・葉月を取り戻すために女子たちが七花をどうにかしないと…という流れで、そういう展開か、と思いきや「でもこれっていじめでは…?」といまいち悪者になれずに、尾行してても人気のない道を歩く七花を心配しちゃう女子たちがかわいい。 悪者キャラ殆ど出てこない。安心。乙女チックな男の子オトメン(乙男) 菅野文名無し懐かしい…! と再読してしまった少女漫画。 男だけど乙女っぽいものが好き、今そんなに珍しい設定でもない気がしますが昔は斬新!と思ってました。 絵が美麗です。 料理もできて裁縫もできるイケメンって完璧ですけどね、コンプレックスになっちゃうんでしょうか ラブコメの皮を被った強烈コメディ顔がこの世に向いてない。 まの瀬sogor25自分の見た目に自信がない女の子と彼女を好きになった男の子のラブコメ…だと思ってました1話までは。いや1話はもしかしたらそうだったのかもしれない。 でも読み進めると嫌でも気付く。「あ、これ完全にシュールコメディだわ、ラブやる気あんまねぇぞ」 なのでラブコメを期待したら若干肩透かしを食らいそうになるけど、途中から正直そんなの気にならなくなる。なぜなら純粋にコメディとしてめちゃくちゃ面白いから! 選択するワードのセンスがすごく高いし、各キャラがボケ役にもツッコミ役にもなれるからとにかく密度が濃い。 作品のベースは主人公の野宮さんの卑屈さ、自虐性なんだけど、自虐系のネタを面白さに変換するのって実はかなり難しくて、でもそれをさらっとやってしまってる辺りからもセンスの高さが窺い知れる。 1巻まで読了ライトな社会人百合マンガ馬であり、鹿である。 ユニ名無したぶん同人誌として出したものだと思うけれど、30ページちょっとなのでサクッと読めます。内容もライトめです。 高校時代の同級生同士が偶然母校の新任教師として再会し、一気に距離を縮めていく、同僚以上恋人未満な社会人百合マンガ。 表紙右の吉岡さんは、高校のときから特定のグループに属さないけど常に周りに人がいる人気者であるのと同時に男をとっかえひっかえしてると無節操な噂が絶えない人(事実なんだけど本人は全員本気だと言い張る)。 対して左の松野さんは真面目なガリ勉タイプで目立たないグループ。 当時は殆ど接点がない二人だったけど、枠にとらわれない吉岡さんが自分と違いすぎて気になってしょうがない松野さんに、一枚も二枚も上手な吉岡さんがからかいつつ相手をしてあげる感じ。わかった!私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い! 谷川ニコまさおドラゴンボールの悟空並みに打たれ強いハートの主人公。10巻からが真骨頂って聞いて、本当に10巻から面白くなった! 思い出せない父の顔団地ともお 小田扉影絵が趣味気がつくと『団地ともお』の連載が終了していた。およそ10年近く、ともおとの付き合い方はだいたいこんな感じで、気がつくと数冊の新刊がでていて、読んで笑ってホロリとして、忘れた頃にまた、読んで笑ってホロリとする。 まったくこんなにも滋養のようなマンガはほかにあまりない。日々はっきりいってしまえば"意味のない"ことばかりに熱中するともおたちをみていると、なんと心が和むことだろう。大人になって"意味のある"ことばかりを選択して行うようになったせいだろうか。 ところで気がつくと連載が終わっていた『団地ともお』の数いる登場人物のなかで、あのひとはいったいどうなったのかな、とすぐに気になるひとがいた。そう、ともおの父親である。どうしても顔のみられなかった父親である。最後には素顔を明かしてもらえたのか、それとも最後まで顔はみられず仕舞いなのか、それがまず第一に気になるところであった。 結論からいえば、顔が明かされようが明かされまいがそれはどっちでもよかったのだが、32巻の最後に父親が登場する回にちょっと泣いてしまった、笑いながら。 本社の"お祈り課"なる部署に配属された父。そこでは日々会社で社交辞令として行われる"祈り"をすべて本気で代行しているのである。就活生への不採用通知における「今後のご活躍をお祈りします」から接待ゴルフの晴れ乞いまで、すべての社交祈りをじっさいに本気で祈っているのである。あるいはこの題材を描くひとが諸星大二郎ならば不条理劇になっていたにちがいないが、これを小田扉が描くと、なぜだかホロリとなる恩寵のようなものがひっそりと佇んでいるように思えるのは自分だけだろうか。合理的に考えてみれば"意味のない"こととしか言いようない"祈り"を本気で、アクロバティックに、行うが故にまたしても顔のみえない父。しかし、この無意味と思える行為を本気でやることこそが『団地ともお』の主題ではなかったか。 ひとは自らの行為に意味を追い求めてやまない生き物だが、意味というのはあくまでも後追いであり、副次的であり、限定的で不自由なものにしかならない。ほんとうの自由や豊かさというのは、実は"祈り"のようないっけん"意味のない"ものに潜んでいるのかもしれない。『団地ともお』ははじめからさいごまで一貫して"祈り"をつらぬいたマンガといえるかもしれない。 言葉選びや心理描写が絶妙ぷらせぼくらぶ 奥田亜紀子hysysk※ネタバレを含むクチコミです。マザコン?!大蜘蛛ちゃんフラッシュ・バック 植芝理一大トロ変態っぽい設定ですが、切ないラブコメです。 青に、ふれる青に、ふれる。 鈴木望starstarstarstarstar干し芋『青に、ふれる』意味深なタイトルに惹かれました。 女の子の顔にある青あざ・・・。 高校2年生という多感に時期に目立つアザがあって、それを隠すことなく笑顔で生きているなんて、・・・。 とっても心が強い子だと思います。 そして、今までも、人と違うことで差別や、イジメにあってきたであろう娘を前向きに育ててきたご両親も凄い! これから、色々な人に出会い、人生を切り開いていくであろう主人公を見守りたい。 まずは、新任で主人公の担任となった相貌失認症の神田。 人の顔が認識できない病気があるなんて初めて知りました。 お前私のこと好きだろ!それでも歩は寄せてくる 山本崇一朗 ねこまど 北尾まどか大トロ山本宗一朗先生は可愛い女の子を描く天才ですね!美大生に憧れてたモディリアーニにお願い 相澤いくえさいろく物語について。 才能のあるなしって本当に重要なのかなとか、見えるとこまで行った頃にもし自分に才能ないってわかったらすごいツラいんじゃないかとか、そういうのがそのまま描かれててすごいツラいし、いい話もあってイイハナシダナーってなるし、色がないのに(トーンもない?かも?)すごい色が見えるような手書き感が堪らなく好き。 自分の語彙力のなさが悔やまれる。 ↓雑記として。 カッコいいと思ってたから美大に行きたいと真面目に考えてた時期があって あの頃は絵とか芸術とかちょっと好きだから他人より芸術家向きですごい才能があるんじゃないかとか勘違いしていて ムサビとかタマビとかの学園祭とか行ってみたりもした。 そして本当にこういう感じの人たちがいっぱいいた。 表現者というか、卵感があるけどどういう考えでそういうものが作れるのかと感心した。 相澤いくえ先生がすごいと私が思うのは、そういう感じたものみたいな見えないものを「当時の若い私目線でも感じていたであろう感覚」をマンガに描いて人に伝わる形にしているところ。 実際の感覚なんて形ないんだからわからないんだけど。 4巻も好きだった。よかった。 読み終わって、救われた気持ちになりました。犬神もっこす 西餅名無しシュールでいてハートフル。 そしてこれほど全5巻の作品で 読みすすめていくうちにドンドン印象が 変わって行ったマンガもあまりない。 感情表現が出来ないというか、感情が無いとすら 思える殆どサイコパスのような主人公・犬神君。 犬神君は犬神君なりに集団に属したい、普通の感情を 理解し味わい身につけたいと、 大学で演劇サークルに入会する。 しかし犬神君はそのキャラゆえに周囲を振り回し あきれ返させまくる。 衣装は燃やすわセットは破壊するわ、 話の手綱を異世界へと引っ張るわ。 ドタバタ・コメディ的な展開で話は進む。 第3巻での犬神家の祭りはほとんどその究極。 なので最終第5巻あたりではドンダケ~なレベルに コメディがエスカレートしていくのだろうと思っていたら・・。 犬神君は空気を読まない、読めない的な性格で いわゆる典型的なコミュ障ではあるが、 それは逆に言えば「裏表がない」性格にも見える。 正直過ぎるレベルで常に本音を語る人格にも見える。 見えてしまう。一見では。 表面的な仮面をつけない性格なのだという印象を受ける。 受けてしまう。最初は。 演技とは通常は仮面を被ることだ。 犬神君が感情を知るために演技を学ぼうとする。 このマンガは二重の意味でその矛盾を突いてきた。 「演技は虚構である」 「仮面は表面につけるもの」 ということを突いてきた。 演技は虚構であるがそれだけではない。 仮面は心の奥底に被せるものだ。 第5巻まで読んで、犬神君が演劇サークルに入ったことを 素直に良かったねと思ったし、 その物語を読んで自分も救われたような気持ちになった。 3年お預けが約束の年の差ラブ先生は恋を教えられない 源素水名無しすでに両思いスタートの教師と生徒の年の差ラブコメです。 ただ、未成年との交際は厳禁とのことで付き合うのは17歳の荒瀬くんが20歳になってから。なのでプラトニックな関係はなんとか死守しつつ、まわりにバレないようにイチャつくわけですよ。 比較的ほのぼのしたショートストーリー連載なのでライバル参上で修羅場展開…というのはなく。安心して読めます。 この距離感で3年も待つなんて普通はないでしょと思いますけど、ふたりともわりと愛情表現は控えめながらもしてるので、お幸せにな、という感じです。秋元康監修!乃木坂の楽曲が紡ぐ少年少女の物語乃木坂の詩 秋元康 御池慧名無し乃木坂46の歌「きっかけ」をカバーする謎の美少女“ふかさく”。彼女の歌声に魅了された高校生・佐野一途は、ある日その撮影場所が、近くの神社だと気づく。しかしそこで出会った彼女が見せたのは、画面の中で見せる笑顔と全く違う表情だった──。 乃木坂46の曲が結びつける少年と少女、ひと夏の出会い。 乃木坂46×ヤンマガが紡ぐ、新たなるボーイ・ミーツ・ガール開幕──!! (ヤングマガジン公式サイトより) https://yanmaga.jp/c/nogizakanouta/ 勉強になる〜青に、ふれる。 鈴木望大トロ相貌喪失って初めて聞きました! 2人の過去が気になりますね。ていぼうゆるふわ女子学生の波、来そう放課後ていぼう日誌 小坂泰之名無しゆるい女学生の日常ものが好きな人!必読! 堤防にはおっさんしかいないと思ってたけどそうでもないのかな。 釣りをやったことがなく、釣りする人が羨ましい!船とかは無理でも堤防で釣りやってみたい! 釣って食ってわちゃわちゃする女の子が好きな人、読んで〜これからに期待!僕らの色彩 田亀源五郎大トロ同性愛がテーマの爽やかな漫画です! 鼻の奥がツーンとなった空が灰色だから 阿部共実猫あるく思春期特有の心のズレや葛藤を思い出させてくれた。そして忘れていたはずの胸の奥の突かれたくない所をしっかりとえぐってくる。みんな何かしら引っかかるところがあると思うのでなかなかしんどくなると思いますが、辛いながらも癖になる面白さがあります。一話完結でジャンルはシュールギャグ、ホラー、ラブコメとタイプの違う話が色々あるのでかなり楽しめました。 顔は重要じゃないんだ!と思った能面女子の花子さん 織田涼ナンシー前から気になっていた漫画。最近読み始めたんですが、面白いです。 普通の学園モノなんですけどねヒロインが能面を付けてる以外は。 基本的には能面の怖さによって周囲から距離を置かれている花子ですが、当の本人は全く意に介さず、マイペース。そのはんなりとしたマイペース+有能さで徐々に打ち解けていくのです。そして花子に魅せられ集まるイケメン…。花子の立ち居振る舞いからにじみ出る美少女オーラははんぱないですが、人前では面を取らない掟があるのです。完結までに素顔が出るのかどうか、気になります。<<129130131132133>>
王道少年漫画が読みたい、サンデーっぽいの! と思って読むのですが何回最初っから読んでても面白い。 まずこの結界を作って攻撃、防御、封印までやるってのすごいですよね。 ただ四角を作って、というモーションで少年漫画の戦闘シーンとしては地味なのではと思ってしまうところを描写、表現力で補ってしまう。 妖もでてくるし、組織の陰謀みたいなものも見え隠れし始めるし少年の理想が詰まってて長編なのに飽きずに読み続けられます。 多分難しいところとか、読みやすいところとか両方詰まってるので大人でも子供でも読めるものではないかと。 烏森を守る、結界師という仕事、幼馴染、要素も設定もすごく練られているのに読み手が迷わず読みやすいように導いてくれる。 しかも主人公の良守に知らず知らずのうちに感情移入して好きになってしまう。 こういう安定した少年漫画読むとすごく幸福感覚えます。 家の本棚に1セット揃ってて欲しい漫画。