エッセイマンガの感想・レビュー991件<<89101112>>こんなの泣いちゃうよ推しは目覚めないダンナ様です そら六文銭結婚して10年以上経った仲良し夫婦。 ある夜中、夫が急に心肺停止し、一命はとりとめたが、いわゆる植物状態になってしまう。 その病院生活を描いた作品。 もうね、泣きますよ。奥さんの愛情の深さに。 温かい絵柄とマッチして、もうボロボロです。 意思疎通もロクにできない旦那さんのために病院に通い、世話をするだけでも並大抵のことではないと思うんです。 しかも、この奥さんの場合、植物状態の旦那さんのちょっとした変化、例えばちょっと動いたとか、あくびしたとかですごい喜んだりして。 「推し」と表現して大事に慈しんでいる。 愛した人の変わり果てた姿に、そうでもしないとやっていられないのかもしれませんが、見捨てたり、自身の辛さを嘆いたりせず この気丈とも言える姿に私感動しっぱなしですよ。 「ただ毎日一緒にいたい」から側にいる。 そのピュアな思いに、これが本当の愛なのかなぁとか思ってしまった。 家に帰れば、寂しくなり泣いてしまうのも、またリアル。 まじりっけなしのノンフィクションなので、2巻現在で奇跡なんて起きませんが、どうか末永くお二人が一緒に過ごせることを祈っています。今すぐキャンプがしたくなる!!ふたりソロキャンプ 出端祐大starstarstarstar_borderstar_borderママ子めちゃくちゃキャンプしたくなります!!焚火の木の収集からギアの紹介や説明まで細かく説明してくます。ソロキャンプの楽しさも伝わりますし美味しそうなご飯もマネできそうなものばかり!ソロキャンプをこよなく愛する主人公がたまたま出会った女性に指導をしながら2人でソロキャンプをしていく話ですので、初心者でもよみやすくとても勉強になると思います。 ふたりの関係性もどうなるのか???ですが、いろんな楽しみ方ができるかと思います。共感できる人多い気がします!(><)凪のお暇 コナリミサトstarstarstarstarstarmotomiその場の空気を読み同調することでなんとなく周りとうまくやっていく感覚って、凄くわかります。ただ凪は空気を読み過ぎて本当の自分でいられる場所がなく、結果自分を苦しめてしまう。 そこですべてをリセットして新しい世界に飛び込むのですが、そこで出会うご近所さんたちと過ごす中で、本当の自分を見つけキラキラ輝いていく姿は、こちらも元気がもらえます! 元カレとのなかなか切れない妙な関係、共感できる人多い気がします~(笑)ハっと気づいた時のバッサリ切る感じがたまらない。深夜のダメ恋図鑑 尾崎衣良starstarstarstarstarmotomi「私がいなきゃこの人はダメなんだから〜」とか言ってどんどん沼にハマっていくんだよねぇ。ハッと気づいた時のバッサリ切る感じがたまらない。 いろんなタイプのダメンズと関わっていく3人。 男どもは上手いこと言っても内容はクズな発言ばかり、言われた本人たちは大変だろうけど他人事だから面白かったです! 乙女集まれば恋バナはじまる。お茶でも酒でも盛り上がるし、話は尽きない。 そしてどんなに話してもダメンズ好きはなかなかなおらないね。 ウーパールーパー感情豊か!ウーパールーパーにっき うぱ子はじめました。 楠見らんまむウーパールーパーを飼ってる知人はいるのですがそこまで詳しく教えてもらったことはありません。 この漫画読むとウーパールーパーって感情豊かなんだなあと!! あとあんまり動き回るイメージもないんですが結構動いたりするんですね、漫画から作者のウーパールーパー愛がビシバシ伝わってきます…!実践的なエッセイコミック平凡な主婦 浮気に完全勝利する ゆむい SOMAN六文銭タイトルどおり、平凡な主婦である主人公が浮気され、探偵など活用し旦那とそして不倫相手と戦うという話。 もっとドロドロしているかと思ったら、どっこい、たんたんと処理が進む感じが「あ、ホントの不倫っぽい」と感じさせてくれます。 探偵の活用方法、探偵の動きかた、不倫相手への対応、そして処理の仕方・・・などなど、知見に基づいたものが目白押しで読んでいて興味深い内容が多かったです。 特に、誓約書や公正証書というものの存在意義などしっかりと記載されてあって、エッセイというよりは実践的なHowto本に近い感じです。 また、浮気した旦那や不倫相手の行動のあるある。つまり1回謝ったくらいでは悪いと思ってないから何度も繰り返す的なところ。 人間の心理面なんかもきちんと説明があって、なおのこと誓約書って大事なんだなと気付かされます。 「夫の扶養からぬけだしたい」の著者さんだけに、エッセイの妙味するすると読める感じは残しつつも、非常に学ぶことの多い作品でした。 あ、学ぶとかいって、別に、自分が浮気しているされているとかではないっすよ。 そういう方にぜひ、この本が参考になるかと思います。 (あまり、そういう状況になって欲しくないですが・・・) 全腐女子わかるやつ腐女子のつづ井さん つづ井starstarstarstarstarNano初っ端の電車の話から「わかる~~~!!」となってしまう腐女子歴2桁の私がいます…いやでも電車内でカバーつけずに商業BL読むのつよ…。 恋愛ソングを推しカプに当てはめるのもめっちゃやる。なんならイメソンマイリストがある。つづ井さんはリア友にそれを報告できるのが凄い。羨ましい。学生時代はやってたけど大人になったらそうそうできん…Twitterで呻くぐらいしか…でもフォロワーに反応してもらえるのもそれはそれでHAPPY…。 とある設定とある話が公式か妄想か分からないとかないやろwと昔は思っていたけど年取るとあるわこれ…二次だっけあれ…ってなる…。 という感じでめちゃくちゃわかる漫画です。なんか読んでたら懐かしい気持ちになっちゃったな…なんか生み出したくなってくるな…そんな作品です。こわかびんのつま あきやまひでき名無しまぁなんというか…この作品に啓蒙された方には不快だろうけど、奥様が行くべきは精神科だとしか思えなかった。 エッセイ漫画だし画力はそこまで求めていないが、内容の気持ち悪さと併せて絵の不快感が凄い。 最初の内は「はー大変だな」と思えるのだが、話が進む毎に過敏なのは化学物質ではなく文明への拒否感、認識によるヒステリーやプラシーボ効果としか思えない強烈さが出てくる。 これを読んで反ワクチンや反化学療法を受け入れる人が尽きないのは、まさに「病気」なのだと理解したが、本人に治すつもりが無い(=治せない)というのがまた厄介この上ない。 内容から何となく感じるのだが、作者も奥さんも無意識に精神病に対する差別意識があるのではないかと感じる、だから精神病ではないと言い張るのだろうが、アレルギー反応としても対象アレルゲン(=奥さんが認識する化学物質)に疑問が尽きない。 正直人体が普段肝臓でどれだけ化学反応起こしてるのか知ったら、この方肝臓を切り取りかねないんじゃないかってくらい、化学という言葉に忌避感を感じる。 この内容を載せた当時の編集部も相当危ない感じがするが、ある意味現代の反ワクチンに感じる宗教臭というか狂信的な物に通じるものがあり、作者が意図したのとは全く別の恐怖を感じた。北方との戦争というもの新装版 凍りの掌 シベリア抑留記 おざわゆきさいろくソビエトによる"シベリア送り"の話。 なんと、おざわゆき先生のお父上の実体験を漫画にしたものだという。 当時シベリア送りにあった日本兵の数はおよそ50万人、労働力として敗戦国・日本にそれを強いた。 その過酷な実態はもちろん他の文献でも知ることが出来るだろうけど、本作で知った個々人の人間性が失われていく様は想像を絶する。 歴史は繰り返すと言うが、こればかりは繰り返されないよう願う。友達を大切にしたくなるマンガ岡崎に捧ぐ 山本さほstarstarstarstarstar_border酒チャビン作品の紹介文に「新しい世代の『ちびまる子ちゃん』だと評する人も」とのことですが、確かに主人公の幼馴染の岡崎さんはぐるぐるメガネでたまちゃんを思わせるし、絵柄などもなんとなく近しい雰囲気も感じさせるのですが、こちらはもう少し現実の厳しさも描かれています。 ちびまる子ちゃんは毒はありながらも、何処か一線は超えないというか、やはり子供向けってのがあるんだと思いますが、こちらは結構切実なエピソードもあるという違いがあるように感じました。 ちびまる子ちゃんが好きな小さいお友達がこの本を手に取ったら多分泣くと思います。 が、私は大人なのですごく楽しめました!!!うまくいくだけではない青春時代のほろ苦さなどもあり、綺麗事一辺倒では全然ないのですが、そんな時、時に支え合い、時に励まし合い、時に衝突してしまう友達! 自分を振り返ってみても、そんなにたくさんはいないよなと思いつつも、何人か心に浮かんだ私の友達。これからもよろしくという思いを込めて、このレビューをそれら我が友に捧げます。2巻から本格的に面白くなる今夜は車内でおやすみなさい。 小田原ドラゴンstarstarstarstarstarひさぴよ小田原ドラゴン先生による車中泊ドキュメント。キャンプ趣味系のマンガではないので注意。行き詰まりを感じた中年のリアルな人生そのものが漫画になっていて、最近のどの漫画よりもロックな作品だなと思う。 歳取った中年男性にとって共感する部分が非常に多く、過去の人生の振り返り方が寂しくもユーモラスである。明るい漫画が好きな人にはちょっと向かないかも。 あと、1巻で面白さを判断しない方がよくて、最初の巻は助走というか、旅の準備段階。2巻から本格的に車中泊が始まって俄然面白くなってくる。何なら2巻から読み始めても良い。 #推しを3行で推す淡々と読める闘病記断腸亭にちじょう ガンプ名無し前作の連載を休止するツイートはリアルタイムで見ていた。ちょうど単行本も出たばかりでノリに乗っている作家さんだと認識していたので、そのツイートにすごく驚いた記憶がある。その時の心情も作品に描かれていたけどセリフがひとつもなくて、それが本当は叫び出したいのに声が出ないような感覚をリアルに感じられてすごかった。ご自分や病気のことを俯瞰して観察されているので読みやすい。3年前のガン発覚から始まっているが今現在は漫画制作が出来るほど快復されたということだろうか。これからはサンデーうぇぶりの連載も追っていきたい。「ヘッショナル」になる前に七月の骨 𠮷田聡ナベテツ漫画家マンガというジャンルが広く描かれて久しいのですが、その描き方は十人十色であり、人柄やクリエイティブというものが色濃く反映されているところに、ファンは強く惹かれると思います。 湘南爆走族で鮮烈な連載デビューを飾った𠮷田聡先生が描いた本作では、まだ何者でもない青年のもがき苦しむ様がリアルに描かれています。 デビュー作が大ヒットし、様々な漫画家さんに影響を与え、映像化までしたという事実でもって、読者は順風満帆な漫画家生活なのだろうと思い込んでしまいがちなのですが、この作品で描かれているのは、明日の自分への不安を抱え、必死に「ヘッショナル」を目指す等身大の物語でした。 主人公の時田青年が𠮷田先生をどれだけ投影しているのかは、読者には正直分かりません。ただ、そこには「真実」というものもあるのだろうなと、中年の読者は過ぎ去った青春というものに思いを馳せます。 𠮷田先生のファンを公言している藤田和日郎先生が、本作を読んで涙を流したというツイートを以前みかけ、さにあらん、という感想を抱きました。夏の終わりに、過ぎ行く季節を感じる作品なのではないかなあと思います。BOXERの感想 #推しを3行で推すBOXER 岡村篤starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ そういや昔よくこの単行本古本屋で見かけたな。今回初めて読んだが予想以上に良かった。まさに迫真のノンフィクションだった。 ・特に好きなところは? 坂本博之、レパード玉熊、グレート金山と3巻のトレーナーの松本清司 ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 正直令和のマンガのように絵が洗練されているとは言いづらいし、読みやすいかというとそうでもない。ただそういう部分を凌駕している気合が感じられる漫画はいつ読んでもいいな 知らない町を歩きたくなる散歩もの 谷口ジロー 久住昌之かしこ散歩に出かけようと思ってするんじゃなくて、たまたま出かけた先の知らない町をそのまま散歩する。ストーリーもほとんどなくてただ淡々と散歩している作品なんだけど、普段は何気なく通り過ぎてるような平凡な町並みもここまで丁寧に描き込まれるとすごく特別なもののように感じますね。夏目房之介先生のマンバ通信の記事を読んだ後だと尚更そう思いました。人の手で描いてることすら信じられないのに、ほとんど修正ナシで描かれているという事実に改めて驚きです。それをなんてことない事のようにやってしまうのが谷口ジローなんだなぁ…。 https://manba.co.jp/manba_magazines/1615480年代、ある日常みえちゃんち 秀良子名作劇場 秀良子ナベテツ作者の秀良子先生の半自伝的な物語である表題作を中心とした短編集。おそらく自分と同世代であろう少女の日々は、その時代の懐かしさとともに、柔らかに少女の魂を描き、中年となった自分は郷愁を憶えます。 短編集として収録作品に幅もあり、作者の巧さ、インテリジェンスも感じさせる、素晴らしい1冊でした。また、みえちゃんの日々を覗いてみたい。続刊が出ることを、気長に待っています。素敵なマダムと若い娘さん♫マダムが教えてくれたこと ユニカぺそ実際に街で、思わずため息が出てしまうほど素敵なマダムを見かけることってありますよね。この物語は平凡な女子大生がバ先でエレガントな老婦人と出会い影響を受け、姿勢やファッションといったほんの些細なモノゴトが少しずつ良い方向に変わっていくお話です。 マダムが本当に魅力的で素敵…! ファッションや振る舞いが上品でお洒落で、凛としてて愛らしい✨主人公ちゃんがぽわ〜んと憧れてしまうのもわかります。 「憧れの人みたいになりたくて少しでも近づきたい」というキラキラした気持ちに満ちた優しいお話でおすすめです! https://twitter.com/ca_2_u/status/1280169913999486976?s=20&t=XpSmL8rZU1k3WI_7c-_G9wおちつく、ゆったり。凪のお暇 コナリミサトるなもネットでためし読みして面白かったので買ってみました。他人に合わせてばかりの女性が、自分の道を行きていくお話です。「せっかくのお暇なんだしさ」と言われるシーンが印象に残りました。こんなことあるのかと驚きしかないある日突然9キロ痩せた。診断名:統合失調症 千里唱子六文銭表紙の衝撃から思わず手に取った本作。 統合失調症という名前は知っていたが、単純にやる気が起きないとか幻聴・幻覚とかだけかと思ったら、体重まで激減することにまず驚いた。 しかも著者曰く、食べても食べても痩せるという状況。 吐いているとかではなく、本当に食べているのに徐々に減っていく。 言い方悪いが、ちょっとしたホラー。 しかも、医者とのやり取りも、生々しくて 著者「眠れないんです」 ↓ 医者「じゃ睡眠薬だしますね」 著者「関節がイタイんです」 ↓ 医者「痛み止めだしますね」 といった流れで、アレよアレよで、1回21錠飲むはめに。 え、何この対応、と思うかもですが、実際医者なんてそんなもので著者の扱われ方に同情しかなかったです。 また、医者って原因を「ストレス」にしがちだと思うんです。 何かあるとストレス、ストレスをなくすように、とか。 著者が言うストレス減らすために「じゃあ100億くれよ」って発言は、ホントに共感しかなかったです。 ストレスがないところで悠々自適に暮らしますわって。 それができないから困っているのに、ストレスのせいってどうにもならないですよね。 といった感じで、統合失調症を軸に著者の病気との付き合い方は読んでいて思うところがたくさんありました。 最後は 無事に治った! とかではなくあっさり終わってしまったので、著者さん大丈夫なのか心配にはなります。元気であってほしいです。末期がんBL漫画家、ひるなまさんのガチ闘病末期ガンでも元気です 38歳エロ漫画家、大腸ガンになる ひるなまさいろく自分は幸いにもまだガンではない。と思う。 それでも本著を読んで色々心配になったし、励まされた気持ちにもなったし、終活が流行ってきている昨今ではこれは教本としても良いなと思った。 すごくライトにサラッと描いてくれてるけど、今もご健在だと良いなぁ。 自分の死を真剣に考えたこともなかった私からは何もかも新しく見えたし、参考になった。 頼むから長生きしてほしい。 ここからは余談ですが、先日うちの愛犬(12才・♀)もガン告知を受け、どうするべきか考えているところです。 人と犬は全然違うんだけど、うちの子の場合は元々心臓病があり、歳なのもあって麻酔がかけられないんで手術がそもそも出来ない状況。 在るのがわかってても切れないので、今後それが育ってしまうスピードもわからないし、育ったらいつヤバい状態になって急に逝ってしまってもおかしくはない。 告知を受けた後は正直どうしたらいいかとか、まだ実感もできていないけど、愛犬が幸せに過ごせるように頑張るしかないなと思っています。 めっちゃ話飛んだけど、色々思うところがいっぱいあった本著で、自分もいつそうなるかわからない、愛犬は最後まで私に色々と教えてくれているなぁと思ったのでした。 余談でした。「インド夫婦茶碗」の新シリーズインド夫婦茶碗 おかわり! 流水りんこstarstarstarstarstar_borderかしこ1巻は一年半の休筆期間の話から始まります。休筆直前はとても大変だったんですね…。休筆中のイギリス一人旅はまさに魂の洗濯。青春時代の憧れのロックスターに街中で遭遇したり、ライブチケットが最前列のものだったり、帰国してからも色々あったけどりんこ先生に起きたラッキーは自分のことのように嬉しかったです。 2巻からはインドのバラナシに終の住処を買う話だったり、まだまだネタは盛り沢山なようなので「おかわり!」も長く続くシリーズになるといいな。ばーばがお元気なのも何より。またまたインドへ馬鹿がやって来たの感想 #推しを3行で推すインドへ馬鹿がやって来た 山松ゆうきちstarstarstarstarstarマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 電子書籍だと「インドへ馬鹿がやって来た」と「またまたインドへ馬鹿がやって来た」がセットで4巻になっているんだな。久しぶりに読んだがやはり山松ゆうきちの漫画は学ぶべきところが多い。 ・特に好きなところは? 「サイキールリクシャー ワーレーキドカーン」は何回読んでいい ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! ショッキングな表現が多いと思いますが「サイキールリクシャー ワーレーキドカーン」はすごい良いものを読んだという気分になれると思うのでおすすめです 実は読んだことがなかった超人気エッセイインド夫婦茶碗 流水りんこstarstarstarstarstarかしこ作者の流水りんこ先生が年に一度インドを放浪するのがハードな漫画家業の息抜きだったらしく、その時によく泊まっていた宿で働いてたのが後に旦那さんになるサッシーさん。10年程ずっと友達関係だったけど急にサッシーさんから国際電話で猛プロポーズをされて結婚し、りんこ先生の地元・練馬で暮らすことになったそう。 国際結婚ルポ漫画なんだけどサッシーさんの日本への順応力がすさまじく、後半は逆にインドに行くと体調を崩すくらい日本人らしくなっている(笑)。お子さん2人もずっと日本暮らしなので、もしかしたら出産漫画&育児漫画としての側面の方が強いかも?りんこ先生が仕事と両立させながら学校行事に奮闘する姿が輝いてました。 サッシーさんのお母さんが亡くなった時にりんこ先生とお子さん達はインドに駆けつけることが出来なかったのですが、家族全員で本当のお別れをしようと言ってガンジス川に遺灰を撒きに行くエピソードには泣けました。女子高生と"火星人"のポストアポカリプス・ロードムービー #1巻応援終わるセカイの修学旅行 なおたけ studio HEADLINEsogor25この作品は女子高生のさつきと“火星人”の少女・メイの2人組が荒廃した日本を巡っていくという物語です。 1巻で2人が巡るのは歌舞伎町や渋谷の109、池袋の水族館など東京の中心となる場所ばかりですが、その場所も人が全くおらず、完全に廃墟と化しています。 それでも2人はかつてその場所がにぎわっていた様子に思いを巡らせ、全力で“観光”を楽しんでいます。 また、2人の髪や瞳、風景などの注目するポイントはカラーで描かれていて、その色使いからも明るい印象を受ける作品です。 日本が荒廃してしまった理由や“火星人”であるメイの秘密など謎はたくさんある作品ですが、2人のほのぼのとした旅路に未来への希望が感じられる。素敵な世界観の作品です。 1巻まで読了<<89101112>>
結婚して10年以上経った仲良し夫婦。 ある夜中、夫が急に心肺停止し、一命はとりとめたが、いわゆる植物状態になってしまう。 その病院生活を描いた作品。 もうね、泣きますよ。奥さんの愛情の深さに。 温かい絵柄とマッチして、もうボロボロです。 意思疎通もロクにできない旦那さんのために病院に通い、世話をするだけでも並大抵のことではないと思うんです。 しかも、この奥さんの場合、植物状態の旦那さんのちょっとした変化、例えばちょっと動いたとか、あくびしたとかですごい喜んだりして。 「推し」と表現して大事に慈しんでいる。 愛した人の変わり果てた姿に、そうでもしないとやっていられないのかもしれませんが、見捨てたり、自身の辛さを嘆いたりせず この気丈とも言える姿に私感動しっぱなしですよ。 「ただ毎日一緒にいたい」から側にいる。 そのピュアな思いに、これが本当の愛なのかなぁとか思ってしまった。 家に帰れば、寂しくなり泣いてしまうのも、またリアル。 まじりっけなしのノンフィクションなので、2巻現在で奇跡なんて起きませんが、どうか末永くお二人が一緒に過ごせることを祈っています。