逃げ上手の若君

ついに誕生した鎌倉末期〜室町初期の本格まんが

逃げ上手の若君 松井優征
酒チャビン
酒チャビン

従前も太平記のコミカライズなどあったのですが、そこはやはり太平記なので、少しマンガとしては微妙というか、そういう部分が正直ありました。すいません。 それに対してこちらの作品は、ガッツリと長期連載する気満々で、満をじして誕生した本格作品!!どの辺りまで描写するつもりなのかは不明ですが、このペースでいくと100巻は下らない大作となりそうです。完結までわたしの寿命が保つか心配です。 描かれることが少なかった時代をテーマにしてますが、ちょうど気になってたんですよね!!!なので、題材選びとしては、わたしにとっては完全に満点です!!!そういった方、結構いらっしゃるのではないでしょうか?そんな方に、本作の登場は、本当に朗報なんですよね!!! 足利尊氏と後醍醐天皇をはじめ、新田義貞、楠木正成、護良親王など、ウィキペディアだけでも相当魅力的と思われる登場人物が今後どのように活躍するのか本当に楽しみにしています!! しかもわたしの好きな戦国自体の武将たちのルーツ(先祖)の活躍もたっぷり見れそうなので、それも本当に楽しみにしています!巻末についている文字の解説もこれまたすごくいいですね。むしろ本編よりも楽しんでいるかもしれません。 ただ一点、ジャンプに連載なのでこれは仕方ないことなのかもしれないですが、ちょっと作品全体のノリについていけない部分があったので(間違いなくわたしがおっさんなのが原因だと思いますが)★は5にしませんでした。

逃げ上手の若君

アニメの前に予習しておこう

逃げ上手の若君 松井優征
ゆゆゆ
ゆゆゆ

今度読もう、読もうと思っていたら、アニメ化まで決まっていました‥ アニメの放送が始まる前に、少しずつ読み始めることにしました。 本作、連載が始まったとき、Twitterの歴史クラスタがざわついたんです。 人気が出にくい歴史漫画で、マイナーな時代で、マイナーな北条時行?! これはおもしろいことになるぞ! っていうかんじに。 歴史は、授業で習った内容から少し、というかだいぶ忘れた程度にしか詳しくないのですが、このあたりの時代はなかなかおもしろい時代だったようです。 Twitterで絶賛されていた「喧嘩両成敗の誕生」という本によれば、平和な鎌倉時代のあとは、ヒャッハー!な世界がしばらく続いたそうで。 まあ、彼らなりの倫理観や価値観はあって、それが現代と違いすぎるために、ヒャッハー!と思えるようですが、ヒャッハー!はヒャッハー!ですよね。 さてさて、学校の授業ではさらっと流される一瞬を切り抜いて、そのドラマを語るだなんて、歴史ロマンを感じます。 そして人気をとるのが難しいと言われていた歴史もので、アニメ化までされるなんてすごいなと思いました。 序盤からピカッと光る人に驚きましたが、今のところおもしろく読んでいます。 アニメの前に、あなたも一読いかが。

鋼の錬金術師

未だに人気が衰えない、普及の名作だと思います

鋼の錬金術師 荒川弘
あいざっく
あいざっく

子供の頃は設定が難しく理解が追いついていなかったのですが、 中学生くらいにちゃんと読み直してその魅力にどっぷりと魅了されてしまいました。 まず、子供の頃には少し難しくて分からなかった設定ですが、 他にはない独特の設定なのにちゃんと筋が通っていて、荒川弘先生は本当に天才だと思いました。 コミカルなシーンや恋愛要素も多く楽しく読めるのですが、 初っ端のお母さんの錬成シーンや女の子と犬のキメラといい、 胸が重くなるようなシーンも多く、中心的なキャラクターも容赦なく負傷したり命を落とすところが、 残酷でもあり、ハガレンの世界観の素晴らしさを引き立たせている魅力の一つなのではないかと思います。 キャラクターもみんな魅力的で、 敵キャラのエンヴィーも憎めない、何なら愛しくて推せちゃう点もハガレンの好きポイントです。 荒川先生のイラストやノリもとても好きなので、 シリアスなシーンや戦闘シーンもコミカルなシーンもそれぞれ違った楽しみ方ができます。 余談ですが、好きすぎてハガレンのコラボカフェで働いていたのですが、 お客さんが絶えず、幅広い世代に愛され続けているのだなということを改めて実感しました。 また、私自身も未だにハガレンの名台詞を常用しております笑 まだ読んだことがない人にも、後世の人達にもぜひ読んでもらいたい作品です。

SAND LAND

鳥山先生の隠れてたけど最近露出してきた名作!

SAND LAND 鳥山明
酒チャビン
酒チャビン

鳥山先生は、アラレちゃんが大好きで、ドラゴンボールも初めは楽しく読んでいました。 ですが、思春期を迎え、ジャンプを読んでること自体が少しダサいみたいな時期ってあると思うんですが、そんな時期にジャンプから離れ(マガジンで破壊王ノリタカを楽しみにしてました)その後は鳥山先生とは縁のない暮らしをしておりました。 そこへ飛び込んできたSANDLANDの映画化のニュース!!!ドラゴンボールの公式サイトによると「鳥山明先生伝説の名作『SAND LAND』が2023年に映像化決定!!」とのことでしたが、わたしからすると「『SAND LAND』しっ、知らねえ・・・」という感じだったので、ならばと言うことで早速読みました!!! 良いですね!!ファンタジーというのでしょうか?全1巻なのですが、打ち切りっぽい感じはなく、元からこれくらいのサイズで構想されていたような気がします!なのでサクッと読めてナイスな読後感ですね。熱いメッセもあり、激しいバトルもあり、ほんわりするチョッと良い話あり、キャラの魅力あり。すごくよくまとまってます!さすが大ベテラン!!(欲を言うとアラレちゃんぽいギャグがもう少し多めだとさらに良かったと思います!) 公式でもDB(多分ドラゴンボールのことだと思います)イズムが感じられる作品だと紹介されていて、それも確かにな、と思ったので、ドラゴンボールは長すぎるけど、サッとDBイズムは感じたい、という方にまさにうってつけの作品かと思います!!!!映画化でヒットしすぎる前に読んでおいた方がツウっぽいですぞ! https://dragon-ball-official.com/news/01_315.html

片田舎のおっさん、剣聖になる~ただの田舎の剣術師範だったのに、大成した弟子たちが俺を放ってくれない件~

俺TUEEEEのおっさん版

片田舎のおっさん、剣聖になる~ただの田舎の剣術師範だったのに、大成した弟子たちが俺を放ってくれない件~ 鍋島テツヒロ 乍藤和樹 佐賀崎しげる
六文銭
六文銭

強キャラのおっさんって個人的にツボなのですが、本作はまさにそれ。 田舎で剣の指導をしていた主人公。 その教え子たちが都で出世し、師匠を騎士団の指南役として招聘するという流れ。 転生したり、チートスキルで最強とちょっと違う感じが面白い。 純粋に、努力で上り詰めた感じ。 だからか、主人公がめっちゃ謙虚で、そこも好感がもてます。 最強のおっさんキャラはどっちかという飄々としている感じが好きなのですが、この強いのにめっちゃ謙虚というのも、また格好いい。 本当に強い人は、油断しないし、 強さとは何かを理解しているから謙虚なんだと思います。 ちょっと前まで若い主人公が多かったですが、俺TUEEEEの高齢化でしょうか? こういうおっさん系の主人公が増えた気がしますね。 主人公の年齢が近くなったことで、より自分ごと化しやすくなった感じ。 結局、教え子もおにゃのこが多い(っていうか若い女子キャラばかり)のですが、謙虚なのか、枯れているからか、あまり恋愛のほうにいかないのも良いです。 おっさんの強キャラ好きには、おすすめしたい作品です。

追放されたチート付与魔術師は気ままなセカンドライフを謳歌する。 ~俺は武器だけじゃなく、あらゆるものに『強化ポイント』を付与できるし、俺の意思でいつでも効果を解除できるけど、残った人たち大丈夫?~

コミカライズで大変身

追放されたチート付与魔術師は気ままなセカンドライフを謳歌する。 ~俺は武器だけじゃなく、あらゆるものに『強化ポイント』を付与できるし、俺の意思でいつでも効果を解除できるけど、残った人たち大丈夫?~ 六志麻あさ 業務用餅 Kisui
ゆゆゆ
ゆゆゆ

どうせ「なろう」原作の俺TUEEE小説がもとだからなんて、甘く見ないでいただきたい作品「追放されたチート魔術師」。 この漫画、ギャグシーンが多々登場するのに、原作にそれらのシーンは存在しないのである。 この漫画を知ったきっかけのtwitterでものすごく話題になっていた。 当然のように、マンバの雑談でも業務用餅先生によるコミカライズっぷりは話題になっており、インターネットを検索してもなんだコレはいう戸惑いと驚愕が満ち溢れており。 それどころか、まさか漫画の担当編集さんも >とにかく『チート付与魔術師』は六志麻あさ先生の広い心と、業務用餅先生の才能がケミストリーを起こして、見たことがない作品になっています。 https://manba.co.jp/manba_magazines/21000 と述べていたなど、とにかくこのコミカライズは様子がおかしい。 たしかに、コミカライズで読みやすくなる「小説家になろう」投稿作品は多いのだけど、この作品は読みやすくなるを超えて、ジャンルがかわっているんじゃないか。 なろう原作と知らなければ、いや、タイトルが違えば、ギャグメインのファンタジー漫画にしか見えない。 連載初期からの原作ファンの気持ちを聞いてみたい。 https://twitter.com/x_boy005/status/1577961267188289536 さらなる付記 twitterまとめ https://togetter.com/li/1955931 マンバの雑談 https://manba.co.jp/topics/33323 マンバの連載記事(上記と同一) https://manba.co.jp/manba_magazines/21000

侯爵嫡男好色物語 ~異世界ハーレム英雄戦記~

しっかり練られた無双ハーレム

侯爵嫡男好色物語 ~異世界ハーレム英雄戦記~ GEN AL
えっちな名無し

基本的には典型的な異世界転生の無双ハーレム物なのだが、とにかく主人公の無双とハーレムを満喫されるために世界観が構築されていて凄い。 圧倒的な格差社会で上流階級に転生出来た主人公、この世界における貴族=戦場兵器であり無双しまくり、現代知識チートが応用できる程度の文明で内政も満喫、そして貴族の血を求め平民は抱き放題という、色々と問題な物語である。 しかし元々の原作が小説家になろうではなくノクターンノベルズ、つまり18禁=低年齢層を始めから切り捨てているからこそ、問題の無いストーリーだったのを、一切遠慮することなく漫画化しているので、面白いけど正直ちょっとビビる。 上流階級とはいえ王族ではなく貴族であり、嫡男であり当主ではないというのも疎かにせずしっかり描かれているので、エロがメインでありながらむしろ「大人向けのハイファンタジー作品」という様相で、単純な無双ものとも言い難い独特な雰囲気がある。 戦記物としても基本的に主人公というか、貴族が強すぎるので戦闘自体はあっさり終わる事も多いのだが、面白いのはこういう世界での和平交渉等も中々説得力ある形で描いていて、無双物でありながら物語そのものは脳筋的な構造になっていない。 ここは無双物が好きな読者だと、蛇足的で余計な要素と捉える人も多そうだが、自分はむしろ世界観が深まり物語の魅力に繋がっていると思う。 そして大事な大事なハーレム部分だが、ココもハーレムエッチではなく1対1のエッチが多く、愛人は多数いても一人一人夜伽で呼び出すような形が多い。 1巻の内容とハーレムと入ったタイトルで読む読者には物足りないかもしれないが、画力は高いしけっこうしっかり描かれてて十分エロい。 全体的には「主人公をいかに活躍させるか」を突き詰めているのだが、その割には底の浅い物になっておらず、主人公に感情移入する分にはかなり楽しめるが、一般市民側に感情移入すると何ともド外道感漂う物語になるので、そこには注意。

るろうに剣心―明治剣客浪漫譚― カラー版

時代劇は古びない

るろうに剣心―明治剣客浪漫譚― カラー版 和月伸宏
ゆゆゆ
ゆゆゆ

再アニメ化するみたい。 第一話から読んだのはどのくらいぶりだろう。 言われてみたら確かに、初期は少女漫画みたいな絵だ。それから、もっとたくさん「ござる」と「おろ」を言っていた気がするけど、勘違いだったようで。 あの頃と違って、今は江戸末期から明治初めのゴタゴタ時期に登場した歴史上の人物は多少名に覚えがあるぞ! と読んで嬉しくなったものの、名前を覚えているだけで、どういう人かは記憶になかった。 「ゴールデンカムイ」でもそうだけど、歴史上の人物を知っていようが知るまいが、楽しめるのは良いですね。 それからチャンバラシーンも迫力があって、今見てもとてもかっこいい。 闘う緋村剣心の絵が好きで、応募者全員サービスでテレホンカードを応募したのを思い出した。 マンガやアニメのリバイバルがとても増えているので、我々世代+少し上の世代+絶対売れるの?数字あるの?が世の中の要職をしめているのかなと、想像してしまう昨今。 おもしろいんだけどね、嬉しいんだけどね、なんだかなと思ってしまうね。 若者よ、おじさんおばさんたちは、こういうのを見て育ったんだよ。