恋愛・ラブコメマンガの感想・レビュー4462件<<149150151152153>>『クロサギ』作者が描く至妙なる男女のストーリーくだけるプリン 黒丸兎来栄寿黒丸さんといえばドラマ化・映画化もされた『クロサギ』が有名でありイメージも強いと思いますが、こちらの恋愛系のお話もちょっとびっくりする位に面白く引き出しの豊かさを感じました。 6編のセックスに至る様々な男女の物語を収めた短編集ですが、女性作家ならではの女性心理描写の的確さがあります。 1話目で、主人公の旦那が「最近の若いやつはこちらが指示しないと何もしてくれない」と愚痴るのに対し「そういうあなたも家では言わないと家事の一つもしてくれない」と言いたい想いを押し殺している様など共感を呼びそうなシーンが多数存在します。 “女はみんな自分だけの『ご褒美』を持っている” “恋したものには触れてはならない 触れることは汚すことだからだ” “本当に美しいものは触れてはならない――” など、各作品の冒頭のモノローグが示すように言葉選びにも情趣があります。特に、第5話「まぼろし夫婦」で紡がれる切なる美しい言の葉が大好きです。 主に女性向けではありますが、男性もこういった作品を読み女性の考え方を学ぶことで世界は少し平和に近付くと思います。1巻出たので読みました水槽夜曲 和泉かねよし大トロ一筋縄では行かない人ばかりですが、一人一人の登場人物が魅力的です! ギャグのテンポも好きです。藍ちゃん!どうしようもない僕とキスしよう 北川みゆき大トロヒロインの子かわいい!最高!ファムファタル! 男もみんなイケメン!誰とくっつくのかな〜ヒロインがいつもムムって顔してる私が恋などしなくても 一井かずみ大トロヒロインがツンデレですね! 最近25overで処女設定みたいな漫画多い気がします。そういう時代なのでしょうか ゆっくり進むかわいい恋の話eensy-weensyモンスター 津田雅美starstarstarstarstarnyaeたぶん、カレカノの次の連載作品だったと思うけど、落差がすごくて大丈夫か…と思った記憶が。結果大丈夫でした。 主人公の七花は地味で平凡な女の子なんだけど、まわりのキャラクターがめちゃめちゃ濃い。 七花の幼馴染には、日仏ハーフの超絶美女(中身は美男子で女子に大モテ)ののばらと、学年一の秀才・蓮華(こちらも美女)。それぞれにまたキャラの濃い兄たち(通称・兄ーズ)がいる。高スペックの濃いキャラがわんさと出てくるところはカレカノぽくていいですね。 七花の恋の相手は、学校で女子に王子ともてはやされている葉月。 七花は葉月のナルシスト気質が受け入れられず、関わりを拒絶したことから恋が始まる…のですが、 一話目が1月の話、二話目が2月の話…といった感じである意味一定のペースで進むことでかなりじっくり恋が育つのですが、それがこの漫画の良さで、月刊連載なので雑誌の発売月と内容が連動していたらしく、読者と同じ時間の流れを漫画の中にも作ったような、画期的(?)な作品です。 葉月の気持ちが七花に向いたことで、王子・葉月を取り戻すために女子たちが七花をどうにかしないと…という流れで、そういう展開か、と思いきや「でもこれっていじめでは…?」といまいち悪者になれずに、尾行してても人気のない道を歩く七花を心配しちゃう女子たちがかわいい。 悪者キャラ殆ど出てこない。安心。設定がズルい! 物語も丁寧で、キャラがかわいい!コレットは死ぬことにした 幸村アルト名無しハデスがイケメンで、苦しみを抱え込んで、実は優しいってところからズルい。そういう一人で無理をするタイプである孤高の存在に、裏表のない真っ直ぐで優しい少女の組み合わせは見ていて、いいものがあるなぁと思う あと部下の骸骨(とくにカロン)がかわいいっていうのもポイント。かわいい髑髏とかみんな好きに決まってるじゃんとなる。 乙女チックな男の子オトメン(乙男) 菅野文名無し懐かしい…! と再読してしまった少女漫画。 男だけど乙女っぽいものが好き、今そんなに珍しい設定でもない気がしますが昔は斬新!と思ってました。 絵が美麗です。 料理もできて裁縫もできるイケメンって完璧ですけどね、コンプレックスになっちゃうんでしょうか ラブコメの皮を被った強烈コメディ顔がこの世に向いてない。 まの瀬sogor25自分の見た目に自信がない女の子と彼女を好きになった男の子のラブコメ…だと思ってました1話までは。いや1話はもしかしたらそうだったのかもしれない。 でも読み進めると嫌でも気付く。「あ、これ完全にシュールコメディだわ、ラブやる気あんまねぇぞ」 なのでラブコメを期待したら若干肩透かしを食らいそうになるけど、途中から正直そんなの気にならなくなる。なぜなら純粋にコメディとしてめちゃくちゃ面白いから! 選択するワードのセンスがすごく高いし、各キャラがボケ役にもツッコミ役にもなれるからとにかく密度が濃い。 作品のベースは主人公の野宮さんの卑屈さ、自虐性なんだけど、自虐系のネタを面白さに変換するのって実はかなり難しくて、でもそれをさらっとやってしまってる辺りからもセンスの高さが窺い知れる。 1巻まで読了官能的でもあり純愛でもある吸血鬼と少年の物語牙無し吸血鬼と食用人間奴隷 極楽鳥sogor25主人公のソルがいきなり人攫いに遭い、人身売買のオークションにかけられるところから始まる今作。 この世界は人間と吸血鬼が共存、というよりは吸血鬼に統治されており、統治が行き届いている地域では上手く両種が共存しているが、そうでない地域では….ということらしい。 そんな中でソルを落札したのは、自ら牙を落とし血液を吸うことを禁じた吸血鬼のアウロラ。血液を吸わない代わりに人間の"体液"を食糧とするため、ソルを"食用人間奴隷"としてその手にしたのであった。 "体液"を食糧にするという辺りからも察せるように、序盤からかなり際どいシーンが続くが、不思議と下品さがなくて官能的という言葉が相応しく見える。そこから中盤にかけては日常的な場面が続くが、終盤に入った所から怒涛の展開が始まり、導入からは予想できないような美しい幕引きへと繋がっていく。 個人的にこの作品の核心となる部分は、主人公の1人、ソルが序盤から徹底して"少年"であることのような気がしている。官能的な雰囲気にはともすれば不釣り合いのようにも思うソルの少年性は(人によってはそれ自体が性癖にぶっ刺さるのかもしれないけど)、序盤こそアウロラに対する抵抗心として描かれるが、中盤の日常シーンで徐々に2人が心を通わす布石として、そして終盤に物語が大きく動くそのトリガーとして、非常に効果的に作用している。 ストーリー自体が妖艶な雰囲気な上にかなりクセのある絵柄なので人を選ぶ作品なのは間違いないと思うけど、1話を試し読んでみて何か引っかかった人なら最後まで読んできっと満足してもらえると思う。 全1巻読了「今となっては…死ぬほど愛してるぜ!」ハイスコアガール 押切蓮介猫あるく作者の押切先生が自分と同世代ということもあり作中の当時のゲーム少年あるあるが本当に細かくてすっかりノスタルジーに浸ってしまいました。 そしてかなりベタで甘酸っぱい恋とオタク的なアイコンだった頃のゲームにここまでの親和性があるとは思わなかった。 ゲームのキャラクターが実世界に導入してくるってかなりファタジーですよね。 最終巻の感動は、ゲームが本当に楽しめていたあの頃。僕達がピコピコ少年だったあの頃に少し戻してくれた気がしました。 押切先生!最高のラブコメ、最高のゲーム愛ありがとうございました!! わかった!私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い! 谷川ニコまさおドラゴンボールの悟空並みに打たれ強いハートの主人公。10巻からが真骨頂って聞いて、本当に10巻から面白くなった!ゆったりとした空気の漫画私の神様 夢野つくしまさお輪廻や永遠がテーマなせいか、すごくゆったりとした空気が流れてる漫画。これからの二人の関係性がどうなっていくのか楽しみ。ライバルは花屋に居着く幽霊夏雪ランデブー 河内遙お茶花屋でアルバイトをしている青年・葉月くんは店長の六花に片思い中。 あるとき彼女の家に訪れると、知らない男が居た。 突然の失恋にショックを受けるが、その男は六花の亡くなった夫・篤であることが判明。しかもその姿は葉月にしか見えない。 夫の死後、恋愛から遠ざかっていた六花と、葉月を六花に近づけまいとここぞとばかりに邪魔をしてくる篤。篤の存在を尊重しながらもどうにか六花を振り向かせたい葉月くんとの少しオカルトな三角関係! 最初の方はわりとコミカルに話が進んでゆくけれど、篤が葉月の体を乗っ取ったり、もしかしてこの恋って命がけ?というような展開に。 というコミカルとシリアスが絶妙なさじ加減で描かれてます。4巻で終わるのでぜひこの夏に読んで欲しい… 自分は河内遙先生の描く三白眼男子が大好物なので、それだけでも読む価値があると思いました。 お前私のこと好きだろ!それでも歩は寄せてくる 山本崇一朗 ねこまど 北尾まどか大トロ山本宗一朗先生は可愛い女の子を描く天才ですね!3年お預けが約束の年の差ラブ先生は恋を教えられない 源素水名無しすでに両思いスタートの教師と生徒の年の差ラブコメです。 ただ、未成年との交際は厳禁とのことで付き合うのは17歳の荒瀬くんが20歳になってから。なのでプラトニックな関係はなんとか死守しつつ、まわりにバレないようにイチャつくわけですよ。 比較的ほのぼのしたショートストーリー連載なのでライバル参上で修羅場展開…というのはなく。安心して読めます。 この距離感で3年も待つなんて普通はないでしょと思いますけど、ふたりともわりと愛情表現は控えめながらもしてるので、お幸せにな、という感じです。可愛いあの子が情熱を注いでいるのは…あそこではたらくムスブさん モリタイシnyae湘南ゴム工業株式会社に勤める主人公の砂上(さがみ)くんが異動したのは、総合開発部の営業企画室。 彼は研究・開発担当の近藤結(こんどうむすぶ)という女性に片思いをしてます。 そんな彼女は日々真面目に「コンドーム」に向き合い、研究をしているのでした。 ムスブさんとどうにか親しくなりたい砂上くんですが、相手もいないのに結さんから試作品を手渡され、感想を求めてられてしまいます。 結さんは、厳しいお父さんの影響で自宅から片道3時間かけて通っており飲み会にもほとんど出席できないので、じっくりお話することもままならない。 コンドームを可愛い女の子が作っている、というだけだといやらしい印象になりがちですが、あくまで彼女は研究者として、使用する人(特に女性)の気持ちを一番に考えて一生懸命です。 そんな彼女に応えるように、砂上くんも少しづつ才能を開花していきます。 しっかり取材して描かれているのがわかるので、コンドームの知識も身につくし、面白いです。 まだ2人の距離は遠いですが、だんだん結さんも砂上くんに興味が出てきている感じがします。ただ、仮に思いが通じ合ったとしても「厳しいお父さん」というハードル絶対立ちはだかるじゃんという。 1巻のあとがきで、ラジエーションハウスとの掛け持ちがつらいという話があって、無理しないでください…と思いつつ続きは早く読みたい。笑 圧倒的メカ描写に目が喜ぶ…!【新装版】恋するはぐるま 日月アスカたかドキドキ片思いする女の子が超ハイスペックなロボットという、ミスマッチがとても楽しい作品。そしてロボット・アンドロイドの内部が見えちゃうのが大好きな『メカバレフェチ』大歓喜の描写が盛りだくさんの最高の作品です。 恋するはぐるまの良さは、メカバレの真髄「パカッと開いたそこに広がる配線と回路」を味わうことができるだけでなく、**圧倒的にスケールのデカい破壊描写**を楽しむことが出来るところです。 主人公の織部さんは、ロボットとしてスペックが高いがゆえに、照れたり興奮すると周囲を破壊したり逆に自らを損壊してしまうのですが、そのときの損壊の描写がまあすごい! 爆発で飛び散る幾千もの破片、凹み、歪み。 大友克洋先生の逸話「崩れたビルの破片を合わせると元のビルになる」を思い出しました。 機械やロボットが好きなら一読の価値ありの作品です。 (画像は1巻より。この作品がどんな作品かわかりやすく示すワンシーン)展開が早くて助かるあせとせっけん 山田金鉄名無し化粧品&バス用品メーカーの経理部に所属する麻子と、商品開発部の名取のオフィスラブ・コメディ。 ピュアラブのつもりで読み始めたら、あらら展開早くてびっくり。どエロじゃないですか(褒めてる)。 第一話は読切で、そのまま連載が決まったらしいのでなるほどという感じ。 麻子の匂いが嗅げなくてシオシオになっちゃてる名取くんがいい。うんまーーーー!ぽちゃこい ムラタコウジnyae主人公の杏ちゃんが美味しいものを食べた時「うんまーーーー!」というのが可愛い。杏ちゃんは太っているのもあるけど、あまりにもまわりと等身が違うのが面白すぎる。 同じ作者の高嶺のハナさんを読んでからコチラを読んだのだけど、男2と女2の四角関係の構図が同じ。笑 杏ちゃんの想い人の沢谷くんは普通の爽やかイケメン男子というところが最大の違いだろうか。 恋の行方が気になるというよりは杏ちゃんが美味しいものを美味しそうに食べてる姿がこの漫画の一番の見所かと。 ダイエットあるあるもたくさん出てくるので、杏ちゃんに対する共感指数も高いと思います! 死のリミットと恋愛はやはりドラマになる僕の初恋をキミに捧ぐ 青木琴美名無し20歳まで生きられない、という漫画的な設定から入ります。 が!少女漫画的にはこの非現実だけど押さえておくべき設定が欠かせない!! 20歳まで生きられないから20歳になったら絶対結婚しよう、とか… 少女漫画胸キュンドリームでしょ… これがやめられないんですよ、魂の行く先お慕い申し上げます 朔ユキ蔵ナベテツ仏教ってなんだろう。多分、ほとんどの人間は気にせずに生きていると思います。お墓参りをする。お葬式で手を合わせる。法事でお坊さんの話を聞く。日常向き合う機会はそんなに多くは無いけど、でも欠かすことは出来ない。 ブッダの説いた教えと、今の日本で日常に溶け込んでいるお坊さんとの距離は、恐ろしく離れています。そして、その距離に対して本気で向き合うお坊さんがいたとしたら―。 作者の朔ユキ蔵先生は、エロスとタナトスを描く作家さんなのですが、この作品は我々の人生に(恐らく)欠くことの出来ない日本の仏教というものを題材にして、自分の持つ作家性とテーマを発揮した作品だと思っています。 主人公の佐伯清玄は日本の坊主としてではなく、仏陀の教えを実践する宗教者として生きていきたいと願っていながら、己の抱える煩悩を捨てることが出来ず、揺れ続けています。 読者は清玄の揺れる心情と、展開される物語に心揺さぶられながら最後まで作品を読み続けることになると思います。 ラストシーンの美しさは、一瞬の時間を永遠のものとした詩のようであり、だからこそ読者の脳裏に忘れ難く刻まれます。最近完結した「神様の横顔」とともに広く読まれて欲しい。そう願って止まない傑作です。33歳と21歳という歳の差漫画きょうは会社休みます。 藤村真理む33歳独身で彼氏なしの地味目女性が21歳の大学生にコロッと惚れてしまう漫画です。 21歳の大学生からも好かれるし、会社の別の階のエリートからも好かれるしという超絶いきなりきたモテ期! 花笑がメガネ外したら美女という漫画的チート要素もありますが、ピュアさで他の女性とは違う魅力を持っていたということでしょう! シチュエーション的にも、設定的にも胸キュン的にも100点の漫画なのでオススメです〜 顔は重要じゃないんだ!と思った能面女子の花子さん 織田涼ナンシー前から気になっていた漫画。最近読み始めたんですが、面白いです。 普通の学園モノなんですけどねヒロインが能面を付けてる以外は。 基本的には能面の怖さによって周囲から距離を置かれている花子ですが、当の本人は全く意に介さず、マイペース。そのはんなりとしたマイペース+有能さで徐々に打ち解けていくのです。そして花子に魅せられ集まるイケメン…。花子の立ち居振る舞いからにじみ出る美少女オーラははんぱないですが、人前では面を取らない掟があるのです。完結までに素顔が出るのかどうか、気になります。面白いかぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~ 赤坂アカ名無し今無料期間で4冊読めるそうで。 面白いです。 普通の学生生活でも登場人物がひねくれてたらここまで面白くなるのか、と! 「天才」と区分してしまうとそう見えちゃいますが、天才の話というか強情で考え込んでしまう人間の話ですよね。 告ったら負け! 告らない為には、相手を出し抜く為にはどうするか! それをずっと考えてる二人可愛いです。<<149150151152153>>
黒丸さんといえばドラマ化・映画化もされた『クロサギ』が有名でありイメージも強いと思いますが、こちらの恋愛系のお話もちょっとびっくりする位に面白く引き出しの豊かさを感じました。 6編のセックスに至る様々な男女の物語を収めた短編集ですが、女性作家ならではの女性心理描写の的確さがあります。 1話目で、主人公の旦那が「最近の若いやつはこちらが指示しないと何もしてくれない」と愚痴るのに対し「そういうあなたも家では言わないと家事の一つもしてくれない」と言いたい想いを押し殺している様など共感を呼びそうなシーンが多数存在します。 “女はみんな自分だけの『ご褒美』を持っている” “恋したものには触れてはならない 触れることは汚すことだからだ” “本当に美しいものは触れてはならない――” など、各作品の冒頭のモノローグが示すように言葉選びにも情趣があります。特に、第5話「まぼろし夫婦」で紡がれる切なる美しい言の葉が大好きです。 主に女性向けではありますが、男性もこういった作品を読み女性の考え方を学ぶことで世界は少し平和に近付くと思います。