食・グルメマンガの感想・レビュー1668件<<3839404142>>出会いで人生は、変わる!フェルマーの料理 小林有吾starstarstarstarstar干し芋数学の計算プラス最高の食材で絶品料理ができる!! 主人公の岳の根底にあるのは、父の愛情に満ちた家庭料理。 最高の食材でなくても美味しいものは作れるはずだけど、あえてね。 自分でも、本に載っているレシピで絶品料理を作りたいけど、ちょっとハードル高いなぁ。(ナポリタンは、できそうだけど・・・。) 数学者に挫折した岳が今後どのような成長をしていくのか見守りたい。 それにしても、学園長最低の人間だなぁ。 運命のいたずらか、偶然の出会いで、描いていた人生が全く変わってしまう事って確かにある。四条再建編がむちゃくちゃ面白い花板虹子【合冊版】 笠太郎starstarstarstarstarマンガトリツカレ男花板虹子は全部読んだのだが、このバージョンには単行本未収録の95話分が入っているということでまた最初から全部読んだ。 前半もいいがやはり後半の四条再建編がいい。料理漫画のテンプレートのような食材の仕入れを邪魔する嫌がらせから、料亭ならではの接客/配膳を仲居さんの派遣を邪魔する、主人公の店の料理人を金属バットでボコボコ殴る、色仕掛けを仕掛けて借金を背負わせる、出店するデパートの管理者を脅迫して主人公の店の鍵を開けさせて米を交換するなどいろんなパターンがある。 特にすごいのはライバル店が主人公の店の無料食事券を勝手に作成して配って、揉め事を起こして評判を落とそうという作戦まであった 色々料理漫画を見てきたがここまでやる料理漫画ってのは初めて見た。 海賊!航海!ジャングル!腹が減る!ダンピアのおいしい冒険 トマトスープ名無し自分が知りえもしないむかーしの料理漫画はお伽話のように思えますね。 王様ランキング、手塚治虫のタッチのような誰でも親しみ易い絵柄です。 デザインチックというか。 中身はしっかりしていてサメやらアザラシやらを食べる冒険譚! 美味しいと言ってるけどほぼアンモニア臭のサメ肉本当に美味しいのでしょうか…。 この絵柄だと可愛いので極限状態もほのぼのして見えます。父ちゃんでも夫でもない姿を見守りましょう野原ひろし 昼メシの流儀 臼井儀人 塚原洋一野愛 初めて読んだときは「これ野原ひろしである必要なくない?」って思った。正直普通のサラリーマンが飯食ってるだけの漫画だな、と。 野原ひろしは言わずと知れた日本の父ちゃん代表である。安月給で足が臭くて情けない父ちゃんと見せかけて、埼玉に一軒家を建て妻と子ども2人と犬1匹を支える立派な大黒柱だ。 多くの人は、野原ひろしの父ちゃん姿しか知らないのだ。 野原ひろしが、父ちゃんでも夫でもサラリーマンでもなくなる瞬間が昼飯時なのだ。だから、昼飯を食う野原ひろしはただの野原ひろしであり、わたしたちの知る野原ひろしではないのだ。 そう思うとなんか感慨深いような…。ひとりの時間をささやかに楽しむ姿が愛おしく思えてくる。 豪勢に回転寿司を楽しんでいたらしんのすけとみさえに見つかったり、行列に並んでやっとご飯にありつけたと思ったら会社から呼び出されたり、なかなかゆっくりできない姿はああ野原ひろしだなあと思えたり。 いつもみんなのヒーローでいてくれてありがとね、なんて気持ちで読むとあたたかい気持ちになるのでぜひ。 パン職人が成長していく姿聖樹のパン 山花典之 たかはし慶行Pom 小樽で、聖樹と言う青年が雪森姉妹が営むペンションでパン職人として働く話。 色々な騒動にも巻き込まれるのだけど(パンバトルなど、時々え?!って突っ込みたくなるとこも)北海道行きたくなるしパン食べたくなる。笑 パンの知識も含め細かく沢山描かれているので読み応えあるかと思いました。京男子が実在の京スイーツ店をめぐる!京男子のはんなり甘味帖 こまだまこ名無し太っていたことで好きな子に豚呼ばわりされてから、スイーツを頑なに拒否してきた男子・文と、フランス人スイーツコーディネーター・レオが実在する京都スイーツ店をめぐる新連載。 第1話は中村藤吉本店の宇治本店!!!抹茶好きにはたまらない回じゃないでしょうか。やっぱり本店行かなきゃだよなあ。 (というか京スイーツって抹茶のイメージしかない私…他に何があるんだ?)中年男性に響く安定した面白さ2野原ひろし 昼メシの流儀 臼井儀人 塚原洋一六文銭中年男性に響くといえば『1日外出録ハンチョウ』と2大巨頭だと思っている本作。 正直、言います。最初読んだ時 「野原ひろしである必要あるか?」 と思いましたし、最新刊読んだ今もその思いは変わらないです。 野原家の設定、必要あるのだろうか? しんちゃんも、ひまわりも、みさえも、シロも一切出てこないです。 セリフか、手とか体の一部しか出てこない。 そうなってくると、これはもう我々が知っている「野原ひろし」じゃない別の人間なんじゃないかと思えてくる。 というか、そう思えても、別に何の問題ないです。 有りていに言えば、おっさんが一人昼飯を食べるだけの漫画だからだ。 これが何故か面白い。 「孤独のグルメ」も、そうなのですが、ちょっとした料理の豆知識とともに、ひたすらおっさんが食べたいものを美味しそうに食べている。 ただ、それだけなのに不思議と面白い。 料理をどう食べていくかの順番を、思考で組み立てていく感じが読んでいて楽しいのか、いまいち言語化できないので、もう読んで欲しいとさえ思う。 孤独のグルメが好きなら、たぶん好きになると思います。 何も考えずに読めて気づけば全部終わっているという、するする読めて、そのわりに何度も読みたくなるクセになる作品です。 1巻読んでみたよ!江戸前の旬 九十九森 さとう輝やむちゃドラマ化が決まったというので1巻初めて読みました。 実はほんとに初めて読みました。私の中では築地魚河岸3代目とほぼ同じ内容でしょ?っていうイメージだったんです。築地魚河岸の方は結構好きなのですが…なんだろう、比べてみるとちょっとほのぼの感が足りない?いや魚河岸と寿司職人じゃもちろんちがうんですが。厳しい。空気が。 それでオヤジさんがまぁえらい男前。 インターネットで江戸前の旬と検索したら読む前に読め的なブログがあって、雑誌連載を少しづつ読むのがちょうど良く、まとめてコミックで読むのは向いていないと書いてありました。お酒は百合のおつまみです!上伊那ぼたん、酔へる姿は百合の花 塀ふな京都ではビールと鮎が出会いものと呼ばれているようだが、百合とお酒もまた出会いものである。 二十歳の大学生・上伊那ぼたんが同じ寮に住む先輩たちと酔っ払いながらいちゃいちゃするガールズコメディ、『上伊那ぼたん、酔へる姿は百合の花』はそんなことを感じさせてくれる。 主人公の上伊那ぼたんは、これまでお酒を飲んだことはない。しかし寮長のいぶきがお酒を飲む姿がとても美味しそうだったことから興味を持ち、お酒を好きになっていく。いぶきを中心とした寮の先輩たちとお酒を飲みながら「近いちかい!」とというツッコミが野暮すぎて引っ込むくらいのいちゃいちゃを見せてくれる。 秘密を共有すると仲良くなると言うが、とある理由からいぶきはこれまで一人でお酒を飲んできた。しかし上伊那さんと秘密を共有してしまったことで、自然と上伊那さんと飲む回数が増えていく。 お酒は一人で飲んでも楽しい。でも二人ならもっと楽しい。 この漫画の大きな魅力の1つが、赤面する女性たちが非常に可愛いことだ。少し酔って頬をあからめた姿は可愛いし、その中でふいに漏れ出る好意にドギマギして赤面する姿はもっともっと可愛い。 お酒を飲むことで、甘えやすくなったり隙が多くなったり。そういう弱さみたいなのを見せ合うことで、どんどん縮まる距離にニヤニヤが止まらない。 ヒロインたちがいちゃいちゃする様を見ながら飲む、読者のお酒も美味しい。良いことばかり……なのは良いのだが。 **いつから百合は、お酒の「つまみ」だと思い込んでいたのだろう。** 中国の戦術で例えるならば、酒とつまみの関係性は酒が主攻でつまみが助攻だろう。しかし百合は、特にこの作品の百合は助攻なのだろうか。 **否、断じて否である。** もはや助攻である「つまみ」としての百合ではない。 「舌が欲しいなあ」とか「二人だけで来たいなあ……」とか、いぶきを赤面させる上伊那さんとのやりとりが、私にとってはむしろメインなのである。 お酒で少し緩んだ表情、こぼれやすくなる相手への気持ち。 (特にいぶきへの)破壊力抜群上伊那さんの天然小悪魔っぷり。 読者もお酒をつまみにすることで、よりそのいちゃラブ百合成分を最大限に楽しむことができる。 百合がお酒のつまみなのではない。お酒が百合のつまみなのだ。 **そう、我々はお酒をつまみに百合に酔っていたのだ!** 仕事終わりに、あるいは休日の昼下がりに。テキトーに買ったお酒を片手に、上伊那さんといぶきの楽しそうなやりとりに頬が崩れるくらいに酔う。 なんて素晴らしいんだ……(恍惚) というわけで、この作品を読むとき、飲める人はぜひ好きなお酒を片手に読んでみて欲しい。 ビールと鮎に匹敵する出会いものがここにあることを、きっと実感できるはずだ。 お酒を飲みながら、彼女たちの赤面っぷりに酔いしれよう。読めば気分はプレミアムフライデー……。フォーク浮いてるナポリタン最近見ないねカフェイン・ガール 飯塚めり野愛昔ながらの喫茶店って心ときめきますよね。コーヒーが飲めなかった子どもの頃から、パフェやクリームソーダやフォークが浮いたナポリタンが並ぶガラスケースを見てワクワクドキドキしたのを覚えています。 大人になった今でも、喫茶店でコーヒー飲みつつ小説読みつつなんて時間を過ごすととても贅沢な気持ちになります。 そんな気持ちを無邪気に肯定してくれるのがこの漫画。 カフェインを摂取すると猫のお友達が見えるファンタジックガール・メルちゃんが、素敵な喫茶店とその過ごし方を教えてくれます。 カフェイン摂取してピッキーン!となって猫があらわれる…なんて言うと現代社会の闇的なものを感じますが、そんなお話ではないのでご安心ください。 淡い色合いのかわいい絵でほんわか心癒されます。 厚切りのトーストや昔ながらのプリンなど喫茶店ならではのメニューが食欲をそそり、するはずのないコーヒーの香りが漂うようなあったかくてかわいい作品です。 中年男性に響く安定した面白さ1日外出録ハンチョウ 福本伸行 萩原天晴 上原求 新井和也六文銭年齢のせいか、どんなに面白くても、3ヶ月後とか下手したら半年後の刊行速度についていけず脱落する漫画が多々ある私ですが(カイジも堕天録までのヘタレです。)本作だけは新刊を見落とさず購入してしまう謎の魅力がある。 内容は、カイジの破壊録で出てきた班長・大槻とその部下沼川と石和の3人の休日を描いた作品。 3人のおっさんの休日を描いただけ、と言われればそうなのですが、これが絶妙に面白い。 そもそも、破壊録を読むとわかるが、普段は債務者の集まり通称「地下牢獄」にいて、そこで3Kも裸足で逃げる過酷な重労働をしている3人。 そして、そこの制度で「1日外出券」というのがあるのだが、これが、べらぼうに高い値段で、安々と外には出れないようになっている。 だからこそ、この「休日の外出」というのは彼らにとって超がつくほど貴重なのだ。 貴重な外出を有意義に過ごすために、1食ですら手を抜かず試行錯誤し、 突き詰めて実行している様は、日々の生活にちょとした工夫で楽しくなるエッセンスが盛りだくさんだったりします。 ただの日常というよりは、おっさん世代が興味ありそうなもの(食とか大人の趣味とか)を中心に取り上げ、持論を展開してく様は興味深く読めます。大したことないテーマでも、熱量あれば面白い。 特に昔話など微妙に自分とかぶる話題があって、おっさんあるあるも個人的にはツボなんですよね。 (余談ですが、5巻にZoneの「secret base」を歌うシーンがあって、「君と夏の終り~ 将来の夢~ フンフフフフン ~」 とフンでごまかす姿は腹抱えて笑いました。昔、全く同じシーンを経験したので。皆そこ忘れるんだと。) ハンチョウだけでなく、平日労働している我々にとっても休日は重要なはずなんです。 これ読んで、もっと休日を、ひいては1日1日を大事にしようと思いました(大げさ)説法と精進料理のマリアージュサチのお寺ごはん 久住昌之 かねもりあやみ 青江覚峰六文銭価値観の多様化、SNS地獄、人間関係 ・・・そんな悩み多き現代に生きる人々清涼剤のような作品。 主人公も、何かと悩みがつきないOLサチ。 彼女が、ひょんなことで出会ったお寺で、説法と精進で心身ともに癒やされ成長していく物語。 仏教をベースにした考え方というか物事の捉え方は、長年人々の心を癒やしてきたこともあって、自分のような無神教の人間でもじんわりとしみいります。 そこに、丁寧に下ごしらえをして出来上がった、肉や魚を避けた精進料理の数々。健康には、もちろん美味しそうだからたまらないっす。 心に響き、体にも響くから、本当に人間的にも良くなりそうです。 原作は『孤独のグルメ』の久住さんというから驚き。 孤独のグルメ以降一人で食べることの矜持を中心に描いてましたが、こういう題材でもいけるのかと、引き出しの広さに感服しました。 (後半になると、サチも恋愛し始めるので、そこも久住漫画では珍しいので、ファンとしてはニヤニヤポイントです) 手垢のつきまくったグルメ漫画で、まだまだその底深さを感じさせてくれる一冊です。新装版が出た!かっこいいスキヤキ 泉昌之hysysk今でこそ細かいこだわりをネタにする漫画は増えたが、これを37年前に描いていたのはすごい。描いていたというか、描き続けているというのが正しいか。毒や下品さ、かっこ悪さを誤魔化さないところに風格を感じる。しりあがり寿さんの解説も良かった。自分の滑稽さを笑える余裕を持っていたい。 この2人のやり取りをいつまでも見ていたい…!茶の湯のじかん 早川光 pikomaro 木村宗慎天沢聖司契約社員として日々無味乾燥な毎日を送っている主人公・ミズキは、心機一転シェアハウスに転居したことで抹茶好きのフランス人の学生・エマに出会うのですが、毎日2人で楽しそうに過ごしている姿は見ているこっちが思わずホッと和んでしまう優しさにあふれています。 2人で東京近辺(そして京都)の実在のお店やワークショップに出かけてお抹茶の世界を楽しむので、まるで自分も一緒にお出かけしているような気持ちになれます。まるで上品な街歩き番組を 見ているようなリアルさがたまりません。 自分は電子書籍で購入したのですが、何より素敵なのが白黒の紙面の中に毎話カラーのコマが挿入されていること…! いつもパッと鮮やかな和菓子や陶器が目に飛び込んで来くるので、次は何が来るのかなぁと、思わずワクワクしてしまいました。 また、もう1人の主人公エマはフランス人ですが、だからと言って「日本語お上手ですね」とか「外国人なのにすごいね」のような、外国人がよく言われるであろう鬱陶しいやり取りが一切ないところも、読んでいてすごく自然でスマートで読んでいて心地よかったです。外国人ではなく、あくまでエマという女の子を描いている感じがしてすごく好きです。 非常に残念なことに、第3巻は集英社から出版されないようで、昨年行われたクラウドファンディングも実行に至らなかったため、2巻の続きはアプリ「ヤンジャン!」のみでしか読むことができないようです…。コツコツ1話ずつ読んでいきたいと思います。 https://ynjn.jp/app/title/837スパルタ料理指南から恋は生まれるかトナリはなにを食う人ぞ ふじつか雪あうしぃ@カワイイマンガ晴れて都会の大学デビューの稲葉すずな。一人暮らしを始めるも、彼女は全く料理が出来ない!テキトーな生活で大変な事になりそうな所を、隣の部屋の瀬戸晴海に救われる。飯ウマ男子の瀬戸君に、稲葉さんは料理を教わり始めるが、彼はめっちゃスパルタで……。 ○○○○○ この作品、私はマンガParkのアプリで知りましたが、掲載誌は白泉社の『AneLaLa』。『LaLa』の増刊とのことで、大学生や社会人、そこを見据える高校生が対象なのかな? 家を出て一人暮らしって、切実ですよねぇ。高校出るまで料理なんてした事ないっていう、稲葉さんみたいな人いっぱいいると思う。そういう人にはこの作品、切実に刺さるはず。その上、私のようにいい歳まで自活を回避してきた人にも、恐々読ませてしまうものがある。 「この漫画読んで、わたし最近、料理始めました!」(あうしぃさん・40代男性) 瀬戸君はスパルタなのですが、真剣で生活を大切にする人。稲葉さんは彼を尊敬し、厳しい教えについて行くうち、少しずつ、料理は上達していきます。 稲葉さんも真剣で、今まで切り捨ててきた「生活」を、丁寧にしようという努力には好感が持てます。さらに結構食いしん坊の稲葉さん。意外と料理、上手くなるかも……?彼女の着実な成長に、ちょくちょく感動させられます。果たして瀬戸君が、彼女を認める時は来るのか? そして実は最初に「タイプじゃないから」と瀬戸君に言い渡されてしまった稲葉さん。このまま何もない、ただの隣人として……?さあ、どうでしょう?夢ならば醒めないでまかない君 西川魯介野愛ほのぼの絵柄と美味しそうなご飯と永遠に続いてほしくなる日常感をまといながら、ハチャメチャに美化された初恋みたいな甘酸っぱいエロスを放り込んでくるとんでもない飯漫画です。 トキメキと劣情のちょうどど真ん中を刺してくるような漫画です。 なんて言うと誤解を招いてしまうでしょうが、従姉妹3人と同居っていうのがファンタジーでドリーミングなシチュエーション。 翻弄されつつも楽しい日常をおくり、いちばん歳の近い弥生ちゃんと何かが芽生えちゃいそうになる感じももう夢でしかない。カジュアルファッションででっかい眼鏡で地味そうなのに無邪気で時折セクシーさも感じさせるという弥生ちゃんもどう考えても夢です。 ピンク髪の姫騎士と同等の夢具合です。 なのに浩平ときたら、弥生ちゃんをはじめ従姉妹たちにドギマギしながらも慈愛に満ちた目で美味しそうな料理を作り続けるもんだから…浩平こそ夢じゃん!!という感情でいっぱいです。 気づいたらハーレム的な鈍感主人公じゃないのがよい。わたしも浩平の従姉妹になりたい。 100%日常にひそませた非日常と、ほのぼのに隠したほんのちょっとの色がどうにもこうにも心を捉えて離さないのです。まかない君おそるべし。 芋煮とおにぎりの組み合わせ最高です。家で食べる手作りおにぎりって特別感があってよいですよね。 グルメな人にもオススメの漫画美食探偵 明智五郎 東村アキコクロキ東村アキコ共生の描くグルメな探偵を主人公にしたマンガ。 主人公は明智吾郎という美食家な探偵。グルメの知識を生かして、食べ物から犯人を探し当て、真実を突き止める。ストーリーのテンポが良く、キャラクターが生き生きとしているため、ドンドン読める。グルメな人にもオススメのマンガだ。 これで完結なのか...至福の暴対レシピ 西条真二starstarstarstar_borderstar_borderマンガトリツカレ男西条真二の「料理バイオレンスマンガ」というので期待して買ったが、ちょっと予想と違った。個人的には料理を使ったバイオレンスであって欲しかったが、普通のバイオレンスが多めだったのが残念。途中で物語中の経過年数が飛んだりしてどうなってたんだっけと思ってたら完結してた。 西条真二の描く料理はいつもと同じようにうまそうだった。原点にして頂点の酒漫画酒のほそ道 ラズウェル細木野愛原点にして頂点という言葉をこの漫画に捧げたい!! 現代的なアイテムや背景が登場すればするほど、時代感のアップデートされなさが浮き彫りになっていく酒のほそ道。 楽しく美味しく呑めればいいじゃないかと言いながらもめんどくさい酒呑みばかりが登場し、でも結局みんな楽しければいいじゃないかというところに収束していく酒のほそ道。 アプデ前の人も後の人も、楽しくなるまで呑んで食べればそれでいいよね。自分がよければいいの極地がここにある。みんな自分勝手に楽しければいいんです! という空気感が絶妙に好きなんですよね。 めんどくさいこと言いながら、干渉し合っているよいでありながら自由に酒を楽しんでいる宗達がなんだかんだ好きなんだなあ。 自宅でつまみを作りながら酒を飲む回はレシピ漫画としても重宝するし、一人酒も飲み会もちょっといい店もいろんな酒の楽しみ方が学べる(?)のもいいところ。 時代に迎合することもなく、自分の信念を押し付けることもなく、適度にめんどくさいリアルなスタイルを貫いてくれる酒のほそ道が好きです。 誰よりもめんどくさいカスミちゃんがどんどん宗達に影響されてるのかわいい。めんどくさかわいい。 美しく上品なハンバーガーの世界本日のバーガー 花形怜 才谷ウメタロウ野愛ハンバーガーというひとつの料理だけをテーマにした狭くてディープなグルメ漫画なのに、その広範な知識量と誰にでも受け入れられそうな上品な作風に心を掴まれました。 ハンバーガーの世界ってこんなに広いんだ…!こんなハンバーガーがあるんだ…!という月並みな感想を抱いてしまいました。神宮寺ばりの知識がある人以外は同じ感想を抱くでしょう。神宮寺のハンバーガーを食べた人も同じ感想を抱いたことでしょう。 グルメな客が訪れて無理難題をふっかける、大きな悩みを抱えた人間を料理で救う、超強力なライバル店との対決…グルメ漫画あるあるが繰り返し描かれ、その度に神宮寺は軽やかに上品にハードルを越えていきます。 肝心のハンバーガーもめちゃくちゃ美味しそうです。とんでもなく美味しそうです…!!シズル感もあるしアツい食レポももちろんあるけれど、やっぱり上品なんです。 ジャンクフード、ファストフードであると思われがちなハンバーガーだけど、さまざまな食文化を受け止める懐の深さ広さがあり、ひとつの料理として確立されたものなのだ…ということをこの漫画の上品さが示しているのかなと思いました。 ハギスバーガーとマカロニチーズバーガーが食べたいです。限界OLが野菜作りで癒される(はず)みどり晴ればれ 大内優ましゅまろ※ネタバレを含むクチコミです。読むと浅草に行きたくなる名店15店!浅草うねうね食べある記 上野うねぺそAmazonのおすすめに出てきたので気になって読んでみたら、最近の作品かと思いきや2015年の作品でした。 もう1発目の「パンのペリカン」からして美味しそうすぎる…!! ホテルや喫茶店への卸しがメイン(あとで紹介されるフルーツパーラーで、フルーツサンドのパンにも使われている)で、「惣菜パンがまったくないパン屋さん」というだけでその味に期待してしまう…! その他ドイツ料理のお店や、伝統的な江戸和菓子のお店、お得な靴屋さん、オシャレな革雑貨屋さんなど、見ているだけで今すぐ浅草に行きたくなるお店がいっぱい! 冒頭で2015年のデータですと書かれていたため、「こんなに行きたくても、もしかして今はもう閉店しているかも…」と心配しならが読んでいたのですが、読後にお店を検索してみたらなんと全店舗まだ営業されている…! 「飲食店の7割が3年で廃業する」という言葉もある中で、15店舗全てが5年経つ現在も営業しているなんて本当にすごい。いつまでも愛される本当の名店だけを紹介してくれる、非常に有用な1冊でした。 JKといえばサバイバルみたいなとこあるのでソウナンですか? 岡本健太郎 さがら梨々mampuku遭難したJKが無人島でサバイバルする漫画。JKサバイバルってもはや様式美というか、サバイバルといえばJKみたいなとこあるよね。 JK集団にひとり玄人がいて、多彩なサバイバル知識を披露してくれるので案外ためになる(遭難でもしないかぎり実践する機会ないかもしれんが)キャンピングカーで愛犬とおいしいコーヒーと渡り鳥とカタツムリ 高津マコト兎来栄寿ワニブックスによる新レーベル「Chrunch Comics」レーベルの初単行本です。 青い空と海、白い砂浜をバックに笑顔を浮かべる男女と犬。白+青を基調にし、帯までオシャレにデザインされて夏の爽やかさを演出する外装に心が踊ります。 ただ、軽やかな表紙に反して物語の始まりは少しだけ重いです。表紙に書かれた青年・雲平はややブラックな会社で働いていることに疑問を覚え、退社したいと思いながらも親には止められているという状況。そんな時に、彼を自殺志願者かと思った絵本作家のつぐみと出逢います。 つぐみはアルビレオ号と名付けたキャンピングカーに乗り、愛犬のうめまよと共に全国を旅する絵本作家の女性。その自由奔放な生き方に雲平は刺激を受け、彼も行脚に繰り出すこととなります。 自分だけの秘密基地で移動しながら愛犬と戯れる豊かな時間。行きたいと思ったところに行けて、各地の温泉に入ったり美味しいものを食べたりする日々。これに憧れを持たない人がいるでしょうか! 読んでいたら、ミルで豆から挽いたコーヒーの香りを楽しみながら、ポップアップルーフで満天の星空を眺める豊かな時間を過ごしたくなります。 まったく手が届かないことではないものの、今の生活があるためにその選択肢を取れないという人も多いでしょう。しかし、一歩踏み出せばこういう世界で生きることもできるのだと教えてくれます。 旅先で出逢うさまざまな人との交流模様も面白く、各地の美味しそうな名物なども登場し、旅の醍醐味を疑似体験できます。実際の旅と同じように良いことも悪いことも起きますが、それがいい。読んでいて心が晴れやかになっていく物語です。<<3839404142>>
数学の計算プラス最高の食材で絶品料理ができる!! 主人公の岳の根底にあるのは、父の愛情に満ちた家庭料理。 最高の食材でなくても美味しいものは作れるはずだけど、あえてね。 自分でも、本に載っているレシピで絶品料理を作りたいけど、ちょっとハードル高いなぁ。(ナポリタンは、できそうだけど・・・。) 数学者に挫折した岳が今後どのような成長をしていくのか見守りたい。 それにしても、学園長最低の人間だなぁ。 運命のいたずらか、偶然の出会いで、描いていた人生が全く変わってしまう事って確かにある。