小学館マンガの感想・レビュー4596件<<159160161162163>>画力以外全てに恵まれたマンガモブサイコ100 ONE名無しストーリー、コマ割、構図があまりにも上手い ホントに画力以外全てに恵まれてる 自分から超能力を取ったら何が残るのかというところは割とありふれたシチュエーションながら中々じーんと来た付き合ってからのもだもだ感を堪能したい百合好き諸氏に付き合ってあげてもいいかな たみふる兎来栄寿あ〜〜〜、いい百合です………………。 となりのヤングジャンプで『空気人形と妹』を描いてらした、たみふる先生が放った巨石は人から語彙力を奪い去るレベルの、大変美味なる百合でした。 女子大生同士でサクッと付き合う所までは行き、物語は付き合ってからの話が中心となります。百合に限らず普通の恋愛モノでも付き合う所がゴールという作品が非常に多い中で、異彩を放っています。しかしながら、その付き合いたての人間の葛藤やそれを取り巻く周囲の描写が非常に秀逸なのです。 純粋にヒロインたちがかわいいだけでない魅力を持っているのも良いですし、会話や演出のテンポ・緩急も絶妙で実に気持ちよく読めてしまいます。 結論がどうなるかではなく、純粋にただただ過程を至福の時間として楽しめる傑作です。ヒロインが可愛い湯神くんには友達がいない 佐倉準名無しヒロインのちひろちゃんと湯上君がいつくっつくのかなーということを楽しみに読んでいる。くっついてもくっつかなくていいが、きちんと段階を踏んで湯上君という変人を読者と共にちひろちゃんが理解していくのがいい。ほわんとする舞妓さんちのまかないさん 小山愛子名無し読むとお腹がすく、というよりほわーとなる。もう少しいうとなんとなくゆっくり流れていく時間は尊いのだなという気持ちになる。 失恋してる自分が好き失恋ショコラティエ 水城せとな名無し一人の女性に執着するという行為はみっともないと言われがちだけど、それを糧にショコラティエとして成長できるのが、とてもいい。作中でも言われているように爽太君は「自分で作り上げたサエコさんが好き」、「失恋してるという状態を終わらせたくない」という、幸せにならない恋愛の典型みたな恋をしてるけど、そのことによって今の爽太君ができているところに、理屈ではない「本当に好きなんだなぁー」という愛を感じる。全9巻を通して「恋の終わり」がきれいに書かれている。日常と非日常ジャガーン 金城宗幸 にしだけんすけ名無し退屈な日常に飽きて、非日常を望むのだけれど、非日常が訪れたら訪れたで結局、日常を取り戻すために戦うというありがちなコンセプトなんだけど、新しいような気がするのは、怪人のネーミングセンスと現代社会の闇の部分を怪人化する、という形で書いてるからなのかね。こういう人生を送ってみたかった ある意味で中退アフロ田中 のりつけ雅春名無し高校は中退する。特に将来の展望は特にない。彼女も出来ない。でもこんだけ友達から慕われて?、馬鹿できるのは本当に羨ましい。 きちんと大人になっていく?上京アフロ田中 のりつけ雅春名無しずっーと馬鹿なことやっているように見えてふとした瞬間に大人になっていることを実感する田中がいい。 周りの人たちが、リアルかついい人が多いのも読んでて救われる。さすらってはみたけれどさすらいアフロ田中 のりつけ雅春名無し※ネタバレを含むクチコミです。なんというか表現できない面白さだ風の三郎 小山ゆうstarstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男あらすじは「これは10人の男達が50年もの長きにわたって命を賭けた悲願なのだ!」を叶えるために育てられた主人公を含む9人の仲間を集めて野球でUSAチームに勝つというがメインストーリーだがほとんどは仲間集めで終わってる。 最後のUSAチームとの対決はともかく仲間を集めるシーンだけはむちゃくちゃいい。最初の仲間の相撲取りを勝負する際の主人公の準備運動や各メンバーを仲間にするときにエピソードは小山ゆう作品が好きだったらたまらないものはある ハマるやつはすげー好きだと思うが、現代のリアルな野球漫画に慣れている人にとっては全く面白さが伝わらないと思う。 死なるものの体現いざなうもの 谷口ジロー影絵が趣味ひとの生とは、いちど限りのものである。この事実はあらためて言うまでもなく当たり前のことであるが、すべてあらゆる当然のことというのは、それがまさしく当然のことという途方もない事実性において、語るにあたいすべき言葉を持ちえない。ひとは当然のことを語る言葉を持ちえない、ひとが言葉で語ることができるのは、けっして当然のことではない、何かの"問題"についてだけなのです。 死とは、あらゆる生に必ずおとずれる当然のことでしょう。すなわち、ひとは死を語る言葉を持ってはいない。そんなことはない、死について語られたものはいくらでもある、と言う方々がいらっしゃるかもしれないが、それは死を何かの"問題"として副次的に扱っている場合にすぎず、死そのものについて語られたためしは終ぞありえないと言うほかないでしょう。死とは、私たちの多様な生が辿り着く唯一必然のものでありながら、それがいかなるものかをいっさい窺わせようとはせず、ひとたび窺ってしまえば最早語ることはいっさい許されない、そのような類のものでしょう。 そのようなわけで、ひとは、死について「彼岸」であるとか「向こう側」であるとか曖昧なことしか言うことができないのだが、ごく稀に、死を語らないまでも、いや、語るという以上に死そのものを体現してしまうという極めて特権的な作家がいる。そして谷口ジローという漫画家が、まさしくそのような特権的な作家に名を連ねることになりました。死とは、死の側から語ることがけっして許されぬのだから、自らそれを体現するほかないです。 内田百閒の短編小説集『冥途』を原作とした谷口ジローのこの絶筆の遺作は、病床のうちで死の直前まで描かれていたといいます。しかも、死につつある谷口ジローは、自身にとって新境地であるところの薄墨と鉛筆とホワイトのみで執筆するという新手法で、生と死の狭間で彼岸に吸い込まれつつある男の物語を描きつつこと切れたのです。死につつある者により絶筆の遺作として描かれつつあった『いざなうもの 花火』は、それ故なのか、いまだかつて見たことのない只ならぬ異彩を放っている。ひとの死は当然のことであり、またいっぽうで、死につつありながら当然のことのように自身の新境地を開こうとしつつ死という名の向こう側へ逝ってしまわれた谷口ジローは死の体現者としか言いようがない。死とは生ある万人にとって既知ではなく未知であり、その意味でまったく新境地ということに他ならない。心して読まれることをおすすめします。すごい面白くなりそうなところで終わった...ギィルティ 狩撫麻礼 中村真理子starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男10年間無人島にこもって映画のシナリオを書いた男が都会に戻ってきたところから物語は始まる。物語の最初の方の技術に進歩/昔の友人の心の変化/無人島にこもる前の作成した映画がどれだけ周りに影響与えたかのエピソードがすごい良い。けど途中から話が壮大になりあれっと言う感じで終わってしまった。続きが読めるものなら読みたい。 ワルキューレといい「狩撫麻礼」の映画を題材にした漫画はすげー良いところで終わってしまうぜ... 知らない人に「説明」するのは難しいああちゃんに説明 増村十七名無し※ネタバレを含むクチコミです。 スペリオールの推し作家の新作読切 #読切応援天国の貯金箱 じんのあいかしこ「人間の宇宙」を読んだのもつい最近のような気がするのにさっそく新作読切が!絵が上手くなってるなぁと思った。読みやすくなってる。前作もきょうだいのお話だったけど、じんのあいさんは色んな人間関係のエモさを描けそう。背伸びして、前に、蚊とり線香 野村宗弘にわか※ネタバレを含むクチコミです。爬虫類愛に溢れた、尖ったキャラ達のマンガ秘密のレプタイルズ 鯨川リョウニワカマンガワンで連載中。癖のある店員さんが可愛い爬虫類漫画。ラブコメ色もあるが、爬虫類の解説にこだわりを感じる。表情豊か、ギャグやノリもキレッキレで読んでいて、楽しい。 紹介用に裏サンのリンクをぺたり http://urasunday.com/reptiles/ 「優しい世界」だからこそ追求できる恋愛の面白さがある付き合ってあげてもいいかな たみふるmampuku 今まで読んだことのある百合漫画の中でも確実に3本の指に入る(下手したら一番)濃密で素晴らしい恋愛漫画です。 大学1年生どうしで知り合い、一緒に軽音楽サークルに入り、酔った勢いのカミングアウトをきっかけに付き合い始めたふたり。周囲からの偏見や迫害に慎重になりながらも、そこは21世紀の若者というか思いのほかすんなり受け入れられ、それどころかサークルや学部内の多様な人間関係とも複雑に絡み合っていく恋愛群像劇へと発展していきます。 何がこの漫画面白いって、同性カップルに周囲がいちいち大騒ぎしないので、同性ならではの恋の悩みだけでなく異性カップルとも共通する諸問題やイチャラブをじっくり楽しめるところですね。とくに重大な事件が起きたりするわけでもないのに非常に内容が濃く感じられます。 街中で手を繋ぐのを恥ずかしがるみわ(黒髪・左)に対する冴子(右)のせりふ 「意外と誰も見てないって!それに、なんか思われたとしても、どーせ通りすがりの知らない人だし」は象徴的です。 あとやはり二人のキャラクターがとても魅力的なのが良いですね。両極端だけどどちらも可愛い。 音楽でつながった百合カップルというと『アフターアワーズ』を思い出します。あっちは百合カップルによるクラブイベ漫画、こっちは恋愛漫画、くらい違いますね。ほのぼの読めるお仕事マンガパラパラデイズ 宇仁田ゆみかしこアニメーターさんのお仕事は過酷なものだと思うけど、宇仁田ゆみさんが描くとほのぼのする。安心して読める。現代社会で満足に生きられないアラサー女性のあまりに”リアル”な物語君の大声を聞いたことがない くれよんカンパニー兎来栄寿普段は冴えないけれど、一芸に秀でていてその瞬間だけ輝くというタイプの主人公の物語は枚挙に暇がありません。 しかし、本作は本当に何一つとして自分に自信が持てる要素がない29歳のヒロイン。それでも、やはり彼女も一人の人間として輝く光景に魅せられ自分も輝きたいと乞い願う瞬間が訪れます。ただ、それでもあっさり主人公が輝けるようにならないのがこの作品の真髄です。 群像劇として様々な人物との関係が生じる中でご都合主義的なイベントが無いわけではありません。が、それらも安易に主人公の幸せに直結はしないのです。そういう意味で極めてリアルな物語です。 この弱くひたむきな主人公の行く末はどうなるのか。自分に重ね合わせて読める人には特に非常に刺さる作品でしょう。 乙女ゲーが好きな方にパティオの王様たち おおや和美兎来栄寿芸能事務所に所属する若手たちだけが住む男子寮にて管理人として住み込みで働くことになった女性の物語。 それ何て乙女ゲー? という内容ですが、実際に読んでみると想像以上に乙女ゲー的でした(だがそれがいい)。 特に入寮時にあまり主人公のことを好意的に思っていない物静かなメガネイケメンが、主人公と一緒に暮らす飼い犬に「その犬、騒がないよう静かにさせておいて下さいね」という所などド王道で高まりました。 陽キャや家庭的なキャラ、攻撃的なキャラなどタイプの違うイケメンたちの日々の生活に密着し、様々なハプニングが起こる様子が楽しいです。ルーヴル×浦沢直樹×イヤミ夢印 豪華版 デジタル Ver. 浦沢直樹にわかこの作品が誕生したのは、ルーヴル美術館が漫画を「9番目の芸術」と認めて、浦沢直樹に執筆依頼をしたかららしい。そのため日本とルーヴル美術館をまたいだ美術品の話が主題となっている。見逃せないのは本作のキーパーソンの一人。どこかでみたことのあるシルエットに『しぇーーー』の声。そう、あのイヤミが出てくるのだ。 おフランスネタで知られるイヤミと、ルーヴル美術館。そして破産した工場で暮らすふたりの親子。壮大で夢ある物語が幕を開ける。いやぁ、引き込まれた。ゆったりとページをめくって味わうちいさこの庭 小玉ユキにわかちいさこという小人のような不思議ないきものを題材にしたファンタジー・オムニバス。恋をまだ知らないか、死の間際にいる人にしか見えないという設定が秀逸。小人は子供にしか見えないという言い伝えを巧みにオリジナリティに昇華させた。それぞれの話もうまくまとまっており、オムニバス特有のさりげない前後の物語のつながりも味わえる。満足度の高い一冊 フロルが可愛い11人いる! 萩尾望都名無し実は米澤穂信の「古典部」シリーズのヒロインがコスプレしていることでも有名な?作品。内容は王道を行くSFもの。この時代にこのテーマ、この画力はやはり素晴らしかったんだろうな。あえて有原さんを押すエスパー魔美 藤子・F・不二雄名無しエスパー魔美は、魔美ちゃんが可愛いとか、高畑君が藤子・F・不二雄の描くキャラクターの中でも、一、二を争うぐらいかっこいいとか、話が進んで行くごとに進化していく超能力とか、ギャグに、シリアス、ホラー、と様々なテイストの作品が並んでいることとか語るべきポイントがたくさんあるが、あえて有原さんの存在を押したい。彼が登場する「魔美が主演女優?」はエスパー魔美屈指の電波回だと思ってる。 高畑君とは違うベクトルでかっこよすぎる有原君にぜひ惚れてほしい。 話の本筋とはまったく関係のないキャラなのに一度読んだら忘れらないこと請け合いである。 <<159160161162163>>
ストーリー、コマ割、構図があまりにも上手い ホントに画力以外全てに恵まれてる 自分から超能力を取ったら何が残るのかというところは割とありふれたシチュエーションながら中々じーんと来た