小学館マンガの感想・レビュー4611件<<119120121122123>>連載再開が待ち遠しい。Dr.コトー診療所 山田貴敏nyaeこのあいだドラマの再放送がやっていて、実は私ドラマの大ファンだったんですけど漫画の方を読んでなかったので連載再開するまでにと思い読み始めました。 Kindle Unlimitedで合本版が読めます。なんて有り難いことでしょう。 いやー面白いですね。久々にハマれると思った医療マンガです。 コトー先生はドラマ以上にゴッドハンドでしたし、キャラクター単体としてもかなり好きです。基本が笑い顔なところとか。あと「背が高くて馬面」という設定にびっくり。 コトー先生自身が大怪我を負って生死のふちを彷徨う回があるんですが、まさか自分で自分の腹を手術するなんて思いませんでした。ランボーかよ!いやランボーより凄いか 著者の山田先生も連載再開に向けて動いているようなので、それまでに25巻読破します!狙われたマッカーサー!極秘暗殺計画を描く新連載Mの首級 マッカーサー暗殺計画 池上遼一 リチャード・ウー名無し日本国誕生以来、天皇を超えた唯一の権力者・マッカーサー元帥。 敗戦後の日本人にも崇め奉られる彼の"暗殺計画"が秘密裏に進行しているという。 その暗殺者となる人物(肩にカラスを乗せたいけ好かない男!)を探し出すよう依頼されたのが、元陸軍少佐の伊達。果たして彼はマッカーサー暗殺計画を止めることができるのか? 夢と現実の狭間が曖昧なドラビアンナイト大長編ドラえもん 藤子・F・不二雄名無しドラビアンナイトは集団同士の戦いや抗争にのび太たちが巻き込まれるのではなく、空飛ぶじゅうたんや巨大魔人、黄金の宮殿など、アラビアンナイトの世界へ大冒険!といった物語です。 絵本の世界から始まり、現実世界のバグダッドへ時間旅行、そして気づくと魔法の世界でシンドバッドに出会い…という夢と現実が曖昧に混ざりうような世界観がとてもワクワクします。 その一方でしずちゃんが序盤でひとり絵本の世界へ取り残され、奴隷として商人に捕まり砂漠を歩かされたりと、散々な目にあいます。キレイ好きなしずちゃんの身になるとどんなに辛かっただろうとちょっと悲しくなりました。 メジューサやギガゾンビやニムゲが本気で怖かったあの頃大長編ドラえもん 藤子・F・不二雄兎来栄寿『ドラえもん』の単行本セットを一式、幼馴染みの御母堂からいただいたことでマンガ人生が始まった私ですが、その中には『大長編ドラえもん』の単行本もありました。 そこからコロコロコミックでのリアルタイム連載を追っていた作品もありますが、『大長編ドラえもん』シリーズも本当に思い入れの深い作品です。 不思議と今でも特に強く思い出せるのは、各作品から与えられた「恐怖」の感情です。 『小宇宙戦争』での、『1984』のパロディである将軍の肖像の監視装置。 『魔界大冒険』で、タイムマシンで航行する亜空間の中すら追ってきて石にするメジューサ。 『海底鬼岩城』で海底の家を大王イカに攻撃される時。 『鉄人兵団』で地球を滅亡させてくる悪のロボットたちが、鏡の世界に気付いてこちらの世界に侵攻してくる時。 『パラレル西遊記』でおかしくなってしまった世界や人々。 『日本誕生』で割れても自動再生して襲ってくる土偶やギガゾンビ。 『アニマル惑星』に登場する得体の知れないニムゲや禁断の森。 今思うと何でそこまで、と思うのですがそれらすべてが心から恐ろしかったです。それらを経て日常の『ドラえもん』に帰った時の安心感は、非常に強いものでした。 しかしながら、ただ怖かっただけではなく怖さもありながら純粋に質の高いエンターテインメントとして楽しんでいたのも確かです。 描く題材が尽きないのかなと子供心に心配になったくらいにありとあらゆる場所へ冒険し、仲間と共に助け合いながら困難を乗り越えていくドラえもんとのび太たち。 『大魔境』のラストの展開などは子供心に大変興奮しました。『竜の騎士』でスネ夫が珍しく単独で見せ場を作る構成も好きでした。『ワンニャン時空伝』で一旦幕が閉じられた時は寂しさを覚えました。 『ドラえもん』があるから日本人はSFを難しいものではなく身近なものとして楽しめるという言説がありますが、私は『ドラえもん』によって物語の楽しみ方を沢山教わったと思います。こんな面白いのに何で誰も教えてくれなかったのか未来の想い出 藤子・F・不二雄hysyskF先生版のまんが道的な要素もありつつ、得意の少し不思議が枯れた大人向けの至高のファンタジーになっている。 実写映画化もされていて、トキワ荘周辺の漫画家たちがこぞって出演しているのが微笑ましい。映画好きな彼らだから、さぞかし嬉しかったことだろう。 短編などを除けばこれが最後の作品ということだけど、このコンパクトさでしっかり王道にまとめあげるのは究極の名人芸ではないだろうか。今まで彼が描いてきたモチーフが織り交ぜられているので、細かい部分を読み込むのも楽しい。雲がゆくのは…大長編ドラえもん 藤子・F・不二雄takaaki※ネタバレを含むクチコミです。ドラマも見ましたが、…深夜のダメ恋図鑑 尾崎衣良aicoドラマも見ましたが、ドラマだとちょっと現実離れしててピンと来なかったけど、漫画だと現実離れしてても面白く読めるなぁと!思わず吹き出すダメ男撃退法深夜のダメ恋図鑑 尾崎衣良名無しこれから恋をしたい人にはぜひこれを読んで耐性を付けて欲しい。そして彼氏持ちの女子にはぜひ彼と一緒に読んで欲しい。そんな漫画です。 なぜだかダメ男に出会ってしまう三人娘を中心に、面白おかしくダメ男のパターンが紹介されていきます。こんな男いないでしょ!というものから、わかる!これ元カレだ!というものまで、様々なダメ男を取りそろえております。ダメ男撃退法も載っていますので、これから恋をしたい人はぜひこの漫画でお勉強してください。また、佐和子の彼、諒くんのダメ男っぷりがケタ外れなので、こちらは彼氏と一緒にお楽しみください。笑えます。懐かしくも新しくも感じる不思議な作品空樹国物語 つかさつよしさいろくマンガにおける「間」って ・わざと取られているもの ・画力の問題でそう見えてしまい(躍動感がないとか)もの ・画風でそれが滲み出ていて作風になっているもの とか色々あると思っていて(この作品はどれだか判断しづらいんですが) 本作はよく言う「間が独特」な感じがあり、 AKIRAのような雰囲気+理不尽さと 少女漫画のようなコマ割(disではない)と テンポよく進む物語の裾の広がり方で 読む手が止まらないディストピア系 だと思います。 サバイバル系というとちょっと違うのでディストピア系でいいと思うんだけど違うかもと思ったら教えてください(切に) ちょっと読むだけでスイスイーっと読めるのと、下手に凝ってない描写が逆に新しく感じてしまって、昔の作品でよくあった行間を自分で想像するんだけど説明は十分なされている、という感じの展開が多いです。 面白いと思います!復讐のため"ウソでウソを暴く"探偵の物語 #1巻応援アクターダンス 村上ペコsogor25探偵業を営む父親を持つ主人公の赤谷芙蓉(あかや ふよう)。ある日、その父親を殺され、その犯人に復讐するため自らも探偵となる。 犯人を追い詰めるためならどんな手でも使うという芙蓉の行動原理から、ピカレスクな雰囲気が漂っているんだけど、それとは裏腹に事件解決後にどこか心に棘が残る読後感のある作品。そして一匹狼な主人公なのかと思いきや警察に協力者がいたり仲間となる人物が現れたりと、芙蓉の人間味が見え隠れするような展開も面白い。 芙蓉の発言の1つ1つにオモテとウラがあるように、善と悪、光と影、どちらか片方の側面だけでは語れない、アンビバレンスな魅力のある作品。 1巻まで読了名古屋嬢OLとガテン系男子のカップルヤッてしまったら最後 かれんえびふりゃーなんとなくタイトルからヤリそうでヤラない駆け引きを楽しむ漫画かな?と思ってたら1巻からそういう関係になったので驚いてしまいました。モバフラって大人の女性向けのエッチな漫画のレーベルなんですね。知らなかったです。名古屋嬢の主人公とガテン系男子というカップルは意外性があって楽しいです。でもこのガテン系男子が社長の息子だということが早々に明かされてなんとスーツ姿でも登場します。かなりギャップがありますがどっちも似合うので問題なしです。戦国時代を舞台にした怪奇・恋愛ファンタジー悪し妻かたり 大海とむ名無し日本の戦国時代を参考にしたと思われる架空の世界観の漫画です。戦により夫を亡くした謎めいた姫君・水松女と人徳のある若君・加左吉次郎が夫婦になるところから物語が始まります。 武士が戦っている世界なので、主人公の姫君は周囲の思惑にふり回されてしまいます。しかし、見た目はたおやかな姫君が実はなかなかの知恵者というのが見どころです。受け身で守られるだけじゃない、立ち上がって闘うヒロインが好きなかたにはおすすめです。 序盤は姫君の謎が多くひも解くのが大変ですが、そのぶん推理する醍醐味があります。作者が不思議な設定のある恋愛ものが得意なので、姫君と若君の仲がどんな風に進展していくのかも楽しみです。"住む世界の違う2人"が育む友情の物語 #1巻応援おかしき世界の境界線 村田椰融sogor25千鶴には2人の友達がいる。昔からの友達と、最近できた友達。 しかしその片方、美涼にとっては千鶴は唯一の友達。なぜなら彼女にもう1人は"見えていない"から。 そんな"住む世界の違う2人"が友情を育んでいく物語。 『妻、小学生になる。』の村田椰融さんの新作。同作はネーム大賞という1話のネームだけで審査される賞で入賞し、そこから連載まで至った作品であり、今作も1話が読み切りとしての完成度がすごく高い。 ただ、今作は1話から2話以降への繋ぎを意識して書かれていることが分かる構成で、また1巻を読み終わってからもう1度読み返すと初めて気付くような布石が1話の中にいくつも仕掛けられていて、美涼と千鶴、2人の"物語"を描こうとしていることが感じられる。ここからどのように2人が関係性を深め、そして"境界線"が2人を阻むこととなるのか今から楽しみな作品。 1巻まで読了。ゾンビに襲われるよりブラック企業のほうがつらい(断言)!ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~ 麻生羽呂 高田康太郎名無しタイトルの奇抜さと絵のタッチにひかれて読み始めました。 ブラック企業に入社してどんどんと精神的に追い詰められていく男性の日常は今の日本を象徴しているようでとても共感できました。 そして、ある日なぜかゾンビだらけの街になって、もう会社いかなくていいじゃん!と喜ぶところがとても笑えます。ゾンビに襲われる生活のほうがよいかといわれればそれはそれで嫌ですが、読んでると不思議と解放感がありました。 会社の人もゾンビになっていたのですが、きちんと退職願を伝えるところはシュールというか真面目な日本人という感じがしますね。 その後も、ブラック企業をはじめとした日本のブラック体質な世界から解放された青年が人生を謳歌するシーンは、今の日本に足りない清涼感というか夢があり、いつゾンビになるかもわからない危険な世界なのにとても太陽がまぶしいような不思議な感覚で楽しめる作品です。心が温かくなる漫画舞妓さんちのまかないさん 小山愛子名無し舞妓さんになる夢は叶えられなかったけれど、まかないとして影から舞妓さんを支える主人公。過酷な芸事の世界でとても大切な場所として、台所が描かれているのが嬉しくなります。一つの心のこもった食事でほっと一息付けたり、故郷を思い出したり。頑張っている主人公も舞妓さんたちも、みんな応援したくなる心温まる優しい漫画でした。キレイなだけが恋じゃない!キレイなお姉さんの内緒の話 尾崎衣良名無し外見と性格にギャップがある、過去の経験から臆病になるなど、いろいろな女性の恋愛を楽しめる短編集です。1話できちっと完結するので、短い時間でサクッと読めました。相手の反応が気になって行動できなくなるなど、主人公たちの気持ちには共感できます。 恋愛にはキレイなだけではなくいろいろな面があることを痛感させられる漫画でした。ヒット作『深夜のダメ恋図鑑』も出張掲載されているのが嬉しいです。ヤンキー高校に迷い込んだ優等生の秘密とは…? #1巻応援優等生じゃいられない! 有馬レンジsogor25ヤンキーばかりが集まっている底辺高校に通う、真面目な優等生タイプの馬白鹿音(ましろかのん)と彼女の幼馴染の天魔。2人がこの学校に通うのにはそれぞれ別の理由があった。果たして2人は無事に高校生活を送ることができるのか!?というコメディ。 馬白と天魔はそれぞれ真剣に学校生活の平穏を守ろうとするんだけど、馬白は天性の察しの悪さで、天魔は考えるよりも体が動いてしまう性格が災いし、いろいろなことが綺麗に噛み合わなくてどんどん厄介な方向にすすんでいく。そして、ヤンキー高校なだけあって(?)トラブルとともに次々に濃いキャラの登場人物が現れてかき乱していく。馬白と天魔のボケツッコミのバランスもいいし、同級生・モヒカンの原田が要所でいい味を出してる。 不良ばっかりが登場するコメディなんだけど、笑いどころと共に不思議と爽快感があってノーストレスで読める作品。 1巻まで読了不貞で不将な兄ですが不貞で不埒な兄ですが。 白石ユキ名無しおもしろいある愛の物語10万分の1 宮坂香帆ソラ凄く可愛い高校生の恋愛物だと思った。莉乃と蓮、本当にとてもお似合いの可愛いカップルのはずだった。普通に楽しい付き合いを一緒に送って行くものとばかり思っていた。タイトルの10万分の1はそういう意味だったのか。ALS筋萎縮性側策硬化症という病気が幸せな高校生カップルに忍び寄る…素敵な出会いをくれた神様「オレはあんたに礼を言いたくてぶん殴りたくてぐちゃぐちゃだよ」この言葉の蓮の思いが胸に突き刺さる。素敵なラブストリーで有り、悲しいラブストリーでも有る。読み進むにつれて悲しくなっていくかもしれない、でも本当に素敵な愛を教えてくれる。多くの人に読んで欲しい莉乃と蓮の物語。結局ドラマってどうだった?らーめん才遊記 久部緑郎 河合単名無し気になってる 見た人おる?良い最終回の見本みたいな終わり方らーめん才遊記 久部緑郎 河合単霧兵衛良かった点 ・相変わらず芹沢の名言が多くて楽しめる ・ラーメン発見伝に比べ軽い感じで読める 総評 ・ラーメン発見伝からの流れをラーメン才遊記で綺麗に終わらす見事な最終回だった。最後まで芹沢はかっこいいな 手塚治虫に憧れ過ぎた漫画家マンガチェイサー コージィ城倉名無しチェイサーは当時の目線で手塚治虫が語られてるから、「手塚治虫バケモノかよ…」って気持ちにすごいなるのび太とアニマル惑星!大長編ドラえもん 藤子・F・不二雄チッポ動物たちが暮らす美しい星は緑が豊かで空気も澄み、争いもない平和な場所。住民たちは大昔にかつて自分たちの祖先を悪魔族から救ってくれたとされる神様を信仰している、どこかメルヘンチックな世界観から始まるストーリーですが、敵であるニムゲに攻められてからは一変。美しかった町は戦場と化し、ドラえもんたちがいる場所にミサイルが落とされたり、森が燃やされたり、とても悲惨な描写もあります。 環境汚染・保護がテーマという事で、その強いメッセージはのび太のママが裏山の土地開発に反対する運動に参加する姿からも伝わります。 「ツキの月」という、普段ツイてないひとほど効き目が強い道具を使う際、満場一致でのび太が指名され、文句も言わずに素直に従うシーンが好きです。 一ノ関圭という漫画家茶箱広重 一ノ関圭starstarstarstarstarかしこ2019年に行われたビッグコミック50周年展で一ノ関圭先生を初めて知ったのですが、自分にとっては衝撃的な出会いでした。その時に観たのが「茶箱広重」の原画だったのですが、他の作品が目に入らないくらい魅了されてしまいました。抜群に絵が上手い。けれどもそれはデッサンのことだけではありません。もちろんデッサンも素晴らしいです。でも私が惹かれたのは構図なんじゃないかと思います。黄金比ってありますよね?人が嫌でも美しいと感じてしまうというあれです。一ノ関先生は一コマ一コマが絵画的に美しいんです。知識があれば出来るというレベルじゃないです。漫画の魅力はもちろん絵だけではありません。キャラクターやストーリーなど総合的なものです。でもネームの上手さで言ったら、ここまで描ける人は他にいないかもしれません。研究者が驚くほど時代考証も徹底されていて、そのこだわりの為にとても寡作ですが、デビュー作から最新作までどれも傑作です。<<119120121122123>>
このあいだドラマの再放送がやっていて、実は私ドラマの大ファンだったんですけど漫画の方を読んでなかったので連載再開するまでにと思い読み始めました。 Kindle Unlimitedで合本版が読めます。なんて有り難いことでしょう。 いやー面白いですね。久々にハマれると思った医療マンガです。 コトー先生はドラマ以上にゴッドハンドでしたし、キャラクター単体としてもかなり好きです。基本が笑い顔なところとか。あと「背が高くて馬面」という設定にびっくり。 コトー先生自身が大怪我を負って生死のふちを彷徨う回があるんですが、まさか自分で自分の腹を手術するなんて思いませんでした。ランボーかよ!いやランボーより凄いか 著者の山田先生も連載再開に向けて動いているようなので、それまでに25巻読破します!