電光石火ニトロ
凶悪な魔石によって生み出された怪物・ジュエルビーストと、それを操る謎の組織・クラスターの脅威に宇宙は危機に瀕していた。それを救うため、宇宙特A監獄から危険人物・ニトロがかり出される! ジュエルビースト討伐と引き換えに釈放されたニトロと、相棒兼監視役のロボット・ぐりんの、宇宙をかけた冒険が今はじまった!
岩魚の帰る日
水の妖精といわれる岩魚に魅せられた青年は、山奥の渓流に岩魚を求めてやって来た。そこそこの釣果を得た青年は、さらにいいポイントを求めて上流へと向かい、そこで、蛇を丸飲みにする、背中に赤いホクロのような模様を持ち、体調1メートルはあるであろう巨大岩魚と遭遇する!その巨大岩魚は、土地の人間に赤星と呼ばれる川の主だと知った青年は、その後、赤星を狙い続ける老人、源じいさんと共に赤星を追うことに!(岩魚の帰る日)/ほか、大自然を背景に描かれる物語、全7作品を収録した傑作集!
はばたけ!太郎丸
東北地方を縦に走る雄大な奥羽山脈。ここの冬は早く、まだ11月だというのに、鳥海山の頂は雪化粧をしていた。鳥海山の麓に住む源太郎少年は、祖父の跡を継いで鷹匠になるため、日々、祖父から教えを受けていた。その祖父は源太郎のために、金色に輝く瞳、カギ状に鋭く研ぎすまされたクチバシ、頑丈そうな爪を持つ、角鷹の子を源太郎に与えようとするが…。
悪者から宇宙の平和を守る少年保安官・キッドのハチャメチャな活躍を描いたSFギャグアクション。ギラノン星ラブトーイの少年保安官・キッドと相棒・ジップは、各地を騒がせている爆弾男がラブトーイに潜入したと長官から知らされる。そして出動したキッドは、呼び出した流星号から爆弾男が過激テロで有名だと聞いて、すっかりビビって仮病で寝込もうとする。しかし、そんなキッド達の目前で大爆発が……!?
フィットネスジムZOOを舞台に、そこの従業員や会員達がおりなす様々な人間模様を描いた人情ギャグコメディ。出会いを求めてフィットネスジムZOOに入会してきた美女三人組。その中でも髪の長いヨーコに目をつけた従業員の高橋と中井は、どっちが彼女をモノにするかで十万円を賭けた勝負をすることに……!?
医者への道を強要する父、上手くいかない彼女との関係、慕っていた祖母の不調……。上手くいかない毎日にいら立つ高校生・山内勇(やまうち・ゆう)は、“すずめ”と名乗る不思議な少女に出会う。すずめとの出会いで、勇はささやかな心の安息を得るが……。青年期、誰もが抱えるわだかまりの爆発を描いた、叙情的な短編集。
さよならインプ
平和な日常をおくりながらも、不思議な夢にうなされる少年オン。どこかで見覚えのあるこの記憶は、いつ見たものだろうか……「原野へ」。思春期をむかえ幼いころの気持ちを失っていく少年を叙情的に描く「さよならインプ」。白亜紀にまよいこんでしまった少年たちが見たものは、侵略者におびえる恐竜人だった……「白亜紀の少年」など、ベテラン・木村直巳のデビュー作「最後の妖精」を含む5編の短編集。
花はにおえど
万年最下位の四流大学野球部の新監督としてやってきた美女が、ダラケきった部員達を叩き直して再生させる熱血野球コミック。メチャクチャ弱くて万年最下位の宗衛門町大学野球部に、ナイスバディな美女・赤桜道花(あかざくら・みちか)が新監督として着任する。ワールドカップの女子硬式野球日本代表のエース兼四番バッターだった経歴を持つ道花は、部員達へ全日本大学生大会で優勝させてあげると宣言するのだが……!?
ボクによろしく!
初めての子供が生まれようとしているのに、実感が湧かないでいるサラリーマン・山内は、どこか懐かしさを感じさせる女性・佐々倉と出会う。子の誕生を前に、自分の子供時代だった70年代を懐かしむ山内は、佐々倉に感じた懐かしさの正体に気がつく……。表題作「ボクによろしく!」をはじめどこかに置いてきてしまった子供時代への憧憬が描かれる、短編集。
喧嘩組
無類の強さを誇る伝説的喧嘩屋・室町一毅(むろまち・いっき)のもとに結成された「喧嘩組」の活躍を描いたバイオレンスアクション。ケンカがしたくて極道になった醍醐アキオ(だいご・あきお)は、“負けずの室町”の異名を持つ伝説的喧嘩屋・室町の強さに惹かれて子分に志願する。そして、室町に敗れた者たちである元プロレスラーの岩城(いわき)と長ドス使いの武闘派・白鳥(しらとり)までも、室町の下に集結して……!?
極道イレブン
監督は惚れた女を追っかける一匹狼のヤクザ、コーチはサラ金返済地獄で、ナインは極道11人!?日本のヤクザとイタリア・マフィアが前代未聞のサッカー決闘試合!恐怖の島シシリーで、今、キックオフ!!
花の浪花の九人衆
社会人野球チーム「吹田タイガーガラス(略してタイガース)」の個性的なメンバーがハチャメチャな活躍をする人情野球コメディ。タイガーガラス株式会社に勤務する元国体スキー選手で女性にモテモテな赤井(あかい)は、部長の折山(おりやま)に頼まれて会社の野球チーム「吹田タイガーガラス」の試合に参加することに。しかしスポーツ万能なのに野球はやったことがない赤井は、バットで自分の頭を打つほどのダメダメぶりで……!?
古き良き時代を感じた。今もこういう集落が秋田のどこかに残っててほしい。 1. 岩魚の帰る日 2. いさご虫 3. ウリとナスビの子守歌 4. アメンボの詩 5. 狼 三十郎 6. 鮫殺し 7. 峠のタロ 3〜5がオチなしって感じで逆に面白かった。 特にアメンボの詩。ウモン唐突に具合悪くなってそのままぽっくり逝くとは。 あと狼三十郎の三十郎と鮫殺しの三十郎は同じ名前の他人だよな…? 矢口高雄先生の自然描写の美しさ、朴訥とした田舎の暮らしぶりがよく描かれてる作品です。