西暦2043年12月1日、未知の生命体「Baby」が地球に侵攻する。「Baby」に寄生された人類は人間でもロボットでもない、凶暴で残酷な「機人」に変異し、無差別虐殺を行う。人類が絶滅の危機に直面する中、「Baby」に寄生されても人間の姿を保ったままのエレットラは、わずかに残る生存者を探しながら、自身の体内に寄生した「Baby」の秘密を解こうとする…。2011年に台湾漫画界における最高評価「金漫奨最佳年度漫画大奨」を受賞した作品が、いよいよ日本上陸です!
異人茶跡
台湾土産の定番である「烏龍茶」が、全く見向きもされなかった時代、「台湾茶の父」と後に呼ばれる二人が残した足跡を、実家が茶農家の作者が描きます。ひとりは、スコットランド籍の貿易商「ジョン・ドッド」。もうひとりは、廈門( アモイ)生まれの買弁「李春生(り・しゅんせい)」。ジョンは、台湾先住民の頭領の娘婿になりかけたという逸話も残る破天荒な冒険家。一方、春生は、天賦の商才を持ちながらも、慎重な性格で、敬虔なキリスト教徒。全く正反対の性格を持ち、もともとは台湾になんら縁のない異郷人の二人が共に台湾を訪れます。台湾茶葉を世界中へ広げるその道のりは、けして平坦ではなく、困難の連続! 茶農家からは紅茶全盛の時代に烏龍茶なんか売れるわけがないと協力を得られず、地方官僚からも嫌がらせを受け、そして中国大陸のライバルとの勝負も待ち構えています。さぁ、台湾烏龍茶が世界に羽ばたく伝説の旅が、ここから始まります。
街から離れた村の湖のほとりで、ミロは静かで孤独な日々を過ごしていた。あまり家に帰ってこないパパの代わりに、近所のおばさんたちが手厚く彼の世話をしてくれていたが、それでもミロは寂しかった。学校が終わり、いつものように湖でひとり、大好きな魚釣りに夢中になっていたある日、一匹の黄金に輝く魚を見つけると、彼の人生が一変! その日を境に、怪しげな者たちが、ミロの家を訪ねてくるようになり……!! 追い詰められたミロに残された手段は、「逃げる」こと。でも、どこへ向かえばよいのか? その答えは黄金の魚が握っていた!? 作画は、日本でアニメーターとしても活躍するフランス人作家、クリストフ・フェレラ。映画『ひるね姫 ~知らないワタシの物語~』では、クリーチャーデザインを担当している。(原題:Le monde de Milo)※本作品は左開きです。
1935年の台北城は、夜であっても、眩しく奇異な輝きを放つ、夢のように美しい場所だった。そんな台北城の一角に、百畫堂という名のカフェーがひっそりと建っていた。一階と二階には、甘いデザートに、氤?な香り、その中を忙しく往来する女給たち。三階は、関係者以外立ち入り禁止となっている、店主の書斎。ここには、豊富な蔵書、多様な収蔵品のほかに、一般の人には見えない幽霊と妖精が潜んていて……。『北城百畫帖』は史実にファンタジー要素を注ぎ、奇妙で懐かしい台湾を再現した作品。さぁ、あなたも当時の台湾に思いを馳せ、台湾の「昭和浪漫」に浸ってください。
清朝末期の乱世、手の中に握りしめた銃が、信念の証。緑林の草莽(そうもう)から東北の王に成り上がる張作霖(ちょう・さくりん)、彼の武勇伝が今始まる! 1891年、雪が深く積もる中国東北・海城(かいじょう)で、16歳の青年・張雨亭(ちょう・うてい)はいつものように父と借金の取り立てをしに賭博場へ向かった。ところが、役人と結託する権貴氏族(けんきしぞく)からおぞましい迫害を受け、故郷を追われてしまう。 1894年、日清戦争の勃発寸前、張雨亭は仲間の命を救う為、清軍への入隊を決意する。所属する騎馬隊は「明け方に出撃」の命を受けるが、その無責任な指令は死を意味していた。三年間の構想と、中国東北三省での現地取材をもとに、繊細なタッチで、乱世の純粋と情熱を描く。
ZAYA
ザヤは何不自由なく暮らしていた。かわいい盛りの二人の娘に愛らしい妹、居住可能な惑星にある豪華な邸宅、芸術家としての名声。だが、ザヤには秘密があった。彼女はスパイラルの元エージェントだったのだ。表向きには引退したことになっていたが、銀河をまたにかけるあの犯罪組織から招集命令がかかれば、その命令を断ることができるはずはなかった。そもそも彼女は死を怖れてなどいなかったのだ。しかし、彼女を待ち受けている運命が死よりもなお辛いものだと知っていれば、彼女は命令に背いたかもしれない……。命をかけてでも! 外務省主催の第3回国際漫画賞にて優秀賞を獲得した注目作品です!※本作品は左開きです。
百年前の台湾蒸気機関車、昭和時代の阿里山(ありさん)森林鉄道、東石(とうせき)農業学校を横切る台湾糖業鉄道、1970年代に人気を博したブルー?光号(きょこうごう)…。高校時代に同級生だった二人が、自強号で偶然再会するも、鉄道事故をきっかけに時を越え、百年前の台湾へとタイムスリップ。現在に戻るカギは、様々な時代にある列車の切符を集めることだった…!? 詳しい列車の歴史を、各時代の歴史的な出来事や生活像と織り交ぜながら、台湾百年来の鉄道風景を見事に表現。機関車の汽笛が大空に響き渡る輝かしい時代へとご案内します!
中華圏で今も高い人気を誇る人形劇「布袋劇(プータイシー)」。長い歴史の中で培われた大衆のエンターテインメントは、ライバルとの熾烈な競争だけでなく、日本統治時代に政府により禁じられるなど、様々な困難を乗り越え、師匠の手から弟子の手へ、大切に受け継がれてきた。過去から現代へ、劇中の物語と劇外の人生が織りなす台湾布袋劇演師たちの伝奇をお楽しみください。
アリスク
ある暗い夜、アリスクは墓場で目覚めた。なぜそこで寝ていたのか分からないアリスクは、恐怖におびえながらも道路をめがけて駆け出す。ところが、通行人は誰も彼女に気付いてくれない。そう、彼女はすでに死んでいて、生きていた頃の記憶をなくした「霊」と化していたのだ。そんな孤独なアリスクも、墓場で「仲間」や気になる「彼」を見つけ始めた。しかし、その矢先、彼らの墓場全体が取り壊される計画が進められていて……。 ※本作品は左開きです。
紀元前十世紀。商人たちと旅をし、自らを「指物師(さしものし)」と名乗る偃師(えんし)は不思議な能力を持っていた。旅の途中通りかかった砂漠で泉を発見し、水を求め近づいた瞬間、商人と偃師たち一行は神秘的な力で水底に引きずり込まれるが……。彼が水底で見たものはいったい!?――樹木を自在に操る偃師の壮大な冒険物語。三千年前の遥か昔に誘う中国古代ファンタジー!
仙人族に生まれた秦采生(チン・ツァイシェン)は、妖狐の群れの中で成長し、狐族を繁殖させる責務を背負わされた。幼い頃、外出を厳しく管理されていた秦采生は、一度だけ群れを抜け出し、麓の村に遊びに行った。この時、人間の多喜(ドーシー)とすずめに出会い、二人に危険から守られ、深い友情を結んだ。それから200年後、多喜とすずめの生まれ変わりである韓雲拾(ハン・ユンシー)と蘇蘋(スー・ピン)に、偶然再会し、かつての恩を返すため、采生は二人を守ると決意した。自分らしく生きていくため、人間とともに暮らすことを選んだはずだったが、采生は韓雲拾と蘇蘋との間で、感情のすれ違いに悩み、さらに加えて「仙」と「魔」の戦いにも巻き込まれ……。
水神祈絵巻
伝説によると、隆恩川(りゅうおんがわ)には白龍が棲み、洪水を防ぎ、恵みの雨を降らせていた。人々は伝説を信じ、その龍を「河伯(かはく)」と呼び、敬っていた……のは昔のこと。かつて、ふもとの村で毎年行われていた「河神祭」は、遠い過去の風習と軽んじられ、河神をまつった祭壇もホコリをかぶっていた。ある日、退屈しのぎにぶらり俗界に遊びに来た隆恩川の河伯こと「煥夷(かんい)」が、この事実を知ってしまい惨事が起こる。気性の荒い煥夷は、神を敬わぬ隆恩村の人々に怒りを止めることができず、長い間「干ばつ」という重い罰を与えてしまう…。だがしかし、突然、神殿の蓮池に現れた謎の少女により、誰も予想しなかった変化が訪れて……!?
台湾の2011年第二回金漫賞(ゴールデンコミック賞)受賞作。 近未来SFアクション作品!! めちゃくちゃ面白いです! 感染すると「機人」化し人を襲う謎の生命体「BABY」によって人類が絶滅しかけた近未来。 機人化をまぬがれた主人公エレットラ。 謎の少女アリス。 果たしてBABYとは何なのか…?! メカメカしい近未来ものや美少女アクションが好きなら絶対ハマります! とりあえず女の子がカワイイしカッコいい!(正義!!) 全5巻のようですがプロローグ的な1巻しか翻訳されていない模様…。 続刊を翻訳してほしい作品! それにしても謎の生命体「BABY」。 弐瓶勉の『人形の国』に出てきそうな造形…。