ビーグリーマンガの感想・レビュー190件<<45678>>深みのある大人の恋愛ハネモノ 単行本版 大林あきらPom 一言で言うと胸がギュッとなる物語でした。 私が印象に残ったのは、千絵が榊先生にかけた、”過去に囚われてもいい。皆、過去を消さずに思い出しながら生きてるんだから”って言葉です。 色んなことを経験した人のとても重みのある言葉だと思って印象に残っています。 淡々と右葉曲折ありながらも進む大人の恋愛話に見えるけれど、深みのある言葉が今後もこの物語に味を出してくれるのではないかと思います。いつ読んでも廃れないセンスがある悪魔が私にささやいた 藤馬かおりnyae小学生の時から藤馬かおり先生のファンです。中でも好きなのがこの「悪魔が私にささやいた」。 二十数年前に描かれたものですが、個人的には今読んでもあまり時代を感じないというか、廃れないセンスのある唯一無二の絵柄だと思ってます。 長期連載がほとんどなくいつの間にかリボンから去っていた作家さんだったので、あの時期にりぼんを読んでなかったら出会ってなかったんじゃないでしょうか。しかしほとんどの作品が電子化してるということは、やっぱり私のような(元)少女たちがたくさんいるから需要があるということですかね。とりあえず凄いハラハラドキドキ 清野とおる野愛清野とおる先生凄いなあと思いました。あと100年くらいしたら理解できるかもしれないし、できないかもしれない。でも面白いか面白くないかで言ったら面白かったです。 ハトババアに絡んだせいでお腹に人面瘡ができてしまった少年・水樹シゲルが人面瘡をどうにかしようと奔走したり、同じく人面瘡ができた幼なじみ・面子と恋愛したりするお話です。 とにかく凄い勢いとハイテンションで話は進んでいきますが、何ひとつ解決しないしハトババアも後半全然でてこなくてとりあえず凄いです。ラストなんかもう投げっぱなしバッドエンドです。凄い。 この作品がヤンジャンで連載されていたというのも凄い。 人生に疲れたときに読むといいと思います。いい感じにどうでもよくなるし何故か体温が上がりました。 面白いか面白くないかで言ったら面白いし、好きか嫌いかで言ったら割と好きです。旅館人情ドラマ歓迎たけや旅館 ありま猛名無し長年バーのマスターをやってきた主人公が、思い切って旅館業に飛び込んでいくというストーリーです。老舗旅館と一言で言ってもその業務内容は多岐にわたるわけで、主人公が思い描いていたものとは全く違っているという、とまどいをしっかり表現されていて興味深かったです。 男女ともに楽しめる学園ドラマOPEN SESAME 河方かおる名無し美少女が学園を仕切り、男子が従う学校が舞台というハーレム設定のラブコメ。槙も葵もアイドル並みの可愛さで、そんな彼女達に好かれる大和ってどれだけカッコいいのか?大和の一人勝ちよりも同レベル以上のライバルが登場してくれたらもっと面白くなると思う。とは言っても大和は努力してる。今どきのラブコメ主人公の男子も彼の様に強くなって欲しいと思う。それにしてもスミレちゃんが可愛い過ぎる。この作品にはもれなくスミレちゃんの癒しという特典が付いてくる。幼稚園のおしごと先生大好き! 三谷美佐子名無し90年代の漫画ですが幼稚園の仕事が大変なのは、昔から変わらないようです。親との様々なトラブル、先生同士の関係など、幼稚園では毎日のように問題が起きます。それを果敢に乗り越え、頑張る主人公を見ていると幼稚園の先生に対する敬意の気持ちが芽生えてきますね。作品の雰囲気はほっこりした感じで、子供達は可愛い存在として描かれてますし、職場恋愛についても、バランスよく両立してる作品だと思いました。ラブコメの元祖翔んだカップル 柳沢きみお名無し柳沢きみお先生といえば「特命係長 只野仁」を筆頭に男性週刊誌の少しお色気の入ったストーリー漫画しか連想できない方も多いでしょう。 今の作風とは真逆の存在がこの『翔んだカップル』であり、「月とスッポン」と並んで80年代のラブコメブームの基盤を作った作品だと言えます。 ドラマ、映画化もされ薬師丸ひろ子さんの初主演作でもあり、当時のマガジンの顔として認知されていました。 今読むとよくある話だなと思う方もいるでしょうが、それはこの作品が“時代の先駆者”だったからだと言えるでしょう。 後年の青春群像劇に大きな影響を与えた作品です。 「新・翔んだカップル」や「続・翔んだカップル」、21世紀に入ってから連載された「翔んだカップル21」と勇介達の後日談を描いた作品も充実しているだけに、まとめて読んでみるのもオススメです。 自然を冒とくすると恐ろしい事になるザ・グリーンアイズ 巻来功士名無し自然界を愛し、自然界の力を身に着け、悪の企業と闘う物語。アマゾンに登場する生き物が不気味で、子供心にアマゾンには絶対行きたくないと思わせてくれた。登場する敵はグロいものが多く、現在では年齢制限がかかってしまうかもしれないが、大人になって読んでもみてもキツい。短期間で終わった作品だが、個人的にはもっと続けてほしかったと思っている。人を殺したラジオ配信者とそのリスナーの孤独な逃避行電波青年 単行本版 安田佳澄ANAGUMA殺人を犯したネットラジオの配信者フジオとそのファンの女の子ヨーコが出会い、ふたりで配信をしながら捜査から逃げるというバディロードムービー的な筋書きです。 フジオは孤独な男です。 芸人として成功できず、ネットラジオで承認欲求を満たし、自身の価値をギリギリのところで認めています。彼を評価し、孤独の境界に踏み止まらせているのは顔の見えないリスナーたちだけなのです。 ヨーコが彼のラジオで救われていたのも、フジオと同様に、自分が孤独だと感じていたからです。 互いの孤独を癒やすように共に居ることを選択するふたりの姿は、痛々しくもとても尊いものに感じられます。 皮肉なことにフジオは彼のリスナーたちと出会うことで、さまざまな出来ごとに見舞われ、時には追い詰められ、時には助けられ、運命に翻弄され、のっぴきならない状態に陥っていきます。 優れた物語は「次はどうなるんだろう」という気持ちがずっと持続するものだと思います。自分は一気に読んでしまいました。 フジオの罪の真相と、ヨーコとの孤独な旅路がどこに行き着くのか、ぜひとも見届けてほしいです。こういう旅館へ行きたいホッとひと宿 高倉あつこ名無し和食屋をクビになってしまった主人公の花さんが、廃業寸前の旅館の女将になり、老舗の旅館を一気に人気の宿に盛り返すという元気の出るお話です。 花さんがとてもいいキャラしてます。 ほんわかと明るくて、周りを巻き込む一生懸命さが素晴らしいです。 温泉やお料理の描写など、旅館の魅力たっぷりで、こんな宿があったら行ってみたいな~っと思える雰囲気の良い宿なんです。 温泉好き、温泉宿好きの方におすすめです。 こんなシステムあったら私もやってみたい。ヒューストン 単行本版 トラ太郎Pom 自分が無駄と思う時間を貯蓄できるヒューストン・システムの話。 まず、こんな発想中々出てこない。 3巻まで出ていて、まだどんな風になっていくのかわからないけど、このシステムを開発したルーカス博士が最愛の息子を亡くしたことをきっかけに悪巧みをした模様で、、これは想像だけど、主人公エリカはその悪巧みに巻き込まれていく気がする。。 未来に起こるかもしれないファンタジーって言葉が合うのかな!? 描写が綺麗だったので、手に取りましたが、中々興味深い内容で。 話が盛り上がってくるのはこれからかなと勝手ながら思ってるので、楽しみに4巻待ちたいと思います。キミの健闘を祈る!超能力ウォーズ いけうち誠一 山口正人名無しツイッターで見かけて面白そうだったので読んでみた。乗ったタクシーが事故ったり、食人鬼に喰われたりして何回か死にましたが、なんとかクリアできました! 読んでわかったことは「愛は勝つ!」です。 皆さんもぜひチャレンジしてみて下さい!長巻の嫁姑戦争本家のヨメ 岡田理知名無しいきなり田舎の旧家の嫁になってしまった主人公。 嫁姑戦争がおっぱじまり、なかなか陰湿なイジメをしてくる姑ですが、それを上手にやり過ごしたり、嫁もやるもの。 読んでいて気持ちの良い内容ばかりではないですが、最初は怖かった姑オババがただの嫌な人ではないと分かってくるとなお面白いです。 とにかく泣けますくじらの親子 くりた陸名無し母親を事故で亡くし、主人公と小さい妹とお父さんの3人で暮らしているお話なんですが、とにかく泣けます。お父さんが仕事の間は、杏が母親代わりになり桃の世話をします。まだ遊びたい盛りの歳なのに、妹の世話があるから遊びにも行けない、家事もやらなきゃいけない。失敗をやらかしたりで妹に対して気持ちが爆発することも。けど妹が可愛いくて、結局許してしまう杏にすごく感情移入してしまう。登場人物がみんな良い人でほっこりします。誰が読んでも楽しめる漫画だと思います。旧車好きに読んでほしいKING しんむらけーいちろー名無し今ではあまり見かけないような旧車が多く出てきます。カーバトルで峠を攻めているシーンなどとても迫力があり、旧車好きには特におすすめしたいマンガです。片づけられない原因片づけられない私をみつめて しみず宇海名無し主人公の女の子は子供の頃から片付けができません。テストには集中できなく小さな音などに気をとられてしまいます。 大人になってもそれは変わらずに、あるときADHDと診断されるのです。ADHDの人の苦労する人生が描かれているので、ADHDという病気に関して興味のある人は読んでみると良いと思います。 多彩な短編ホラーストーリーラ・マルディシオン 北川玲子名無し夜にひとりで読み始めて恐ろしくなった。少年漫画と少女漫画の中間のようなあどけない絵のタッチが、不思議な恐怖感を生み出している。個人的には、ホラー漫画では「目」の表現が重要だと考えているのだが、この漫画のメインキャラである唯佳の目力には、非常に力強いものがある。その目こそが、怪しげな生き物や、人間の心の闇を引き立ててくれるのだ。フツーのホラー漫画では物足りない、何か刺激を求めている方々にはぜひおすすめしたい。そういや最近こんな感じのマンガはみかけないなかけはぎのひと 萩田広式マンガトリツカレ男すごい特別な職人の技術で問題を綺麗に解決するではなく、普通の職人が一般的な生活に溶け込んで日常を淡々を書いていくマンガだった。善意の表現とかが押し付けがましくなくよかった。小さなことから‥THE 大市民 柳沢きみお名無しタイトルをよく間違えやすいんですが、小市民じゃなくてTHE大市民ですね。 この漫画は本当に普通の人の日常を描いているんですが、それがめちゃくちゃ共感できます。 それとは主人公が手軽にできる男の料理レシピを公開してるのですが、自分も真似して作ってました。 #1巻応援 家族、兄弟愛のお話。血の間隔 単行本版 吉田薫Pom 根本に愛があるからこそ、憎たらしく思ってしまうんだろうな。 知的障害のある妹、知恵と東京でマンガ家を目指す兄、知幸。 物凄い生憎劇を想像していましたが、そこまでではなく、知幸の知恵への愛情が詰まった作品だなと思った。 大人になって変わった部分もあったのかな。 今後、二人がこれからもっと心を交わしていっていって彼らなりの家族、兄弟の形を作ってほしいなって思う。1話完結なのでどこからでもザ・シェフ 加藤唯史 剣名舞名無し高額は報酬だが、依頼人の希望に合わせて最高の料理を振る舞う。 料理を通じて、様々な人間ドラマが描かれ、毎回ほぼほぼ1話完結なので、どこから読んでも楽しめます。 主人公・味沢匠は、時には優しく、時には鬼のように厳しい表情を見せるなど、とても深みがあるキャラクターだと思います。ひたすら面白いじじばばファイト! 西川伸司名無し昔話にでてくるおじいさんとおばあさん。その人物像は至って人徳者ということが多い。でもこのマンガでは、超越した強欲ぶりのおじいさん、おばあさんが登場します。奇想天外な言動の数々は、現代の高齢者にもあるあるのネタが多く、笑いがたっぷり仕込まれていて楽しめます。 クセになるぶっ飛び具合!電撃ドクター モアイくん 岩村俊哉名無しまずこの漫画は少年の心を持って読んでくださいと、最初に忠告しておきます。 コロコロコミックを楽しめるなら文句なく面白いです。 まず主人公がホモでアホの天才医師、と言う設定の時点でそれが偲ばれるとは思いますが、とにかく勢いがあり、強引且つとんでもないギャグで問答無用で笑わせに来ます。 自分や友人の間では、主人公とその父親の親子喧嘩は語りぐさになるほどです。 「父ちゃんが鉛入りのハッピを脱いだっス!」 「今のワシはスーパー父蔵だ!」 この会話だけで何人が爆笑したのでしょうか? あろう事かドラゴンボールのようなやりとりでケンカが続きます。 メインのストーリーとして、この回はモアイ宅に強盗が入るというのがあるのですが、親子喧嘩に巻き込まれて何も出来ないという話です。 他にも餃子の大食いや新しい教師がやって来るエピソードなど、粒ぞろいの面白さです。 教師も、ダークオリハルコンの鎧を装備した「暗黒教師ルンチョ」など無茶苦茶です。 1度読んだら忘れられない作品となる事は間違いないでしょう。プロレス好きにはわかりやすいモーションBOMBER GIRL CRUSH! ボンバーガール・クラッシュ! にわのまことさいろくサイバーパンク+賞金稼ぎ、という感じの世界観でヒロインの羅生門エミーがトンファー片手に(両手か)賞金稼ぎをしていく。 にわのまことセンセーと言えばジャンプ黄金期終了間際?にやってたプロレス漫画「THE MOMOTAROH」や「リベロの武田」だが、サッカー漫画でもモンゴリアンチョップを筆頭にプロレスネタがバリバリ出てくる作風。 ボンバーガールシリーズも同様で、女子プロレスラーっぽいヒロインたちがセクシーに技を決めていくのだが最終的にはロボだったりトンファーの仕込み銃だったり何でもありな感じの内容。 何も考えずに読めて割と好きだけどもう少しシリアスにギャグなしで描いてたら結構違う方向性もあったのではーと思える。でも合わせて3回も続いてるんだから多分相当描きたかった事なのでしょう。 すごいどうでもいいけどリベロの武田だったかの作者コメントでプロテイン飲んだ後にタンパク質を出しちゃった、というのが小学生の頃何のことかわからず親に解説を求めた記憶がある(親がなんと言ってたかは憶えてないけど) にわのまことセンセーが元気にタンパク質を摂取されてることを願う。<<45678>>
一言で言うと胸がギュッとなる物語でした。 私が印象に残ったのは、千絵が榊先生にかけた、”過去に囚われてもいい。皆、過去を消さずに思い出しながら生きてるんだから”って言葉です。 色んなことを経験した人のとても重みのある言葉だと思って印象に残っています。 淡々と右葉曲折ありながらも進む大人の恋愛話に見えるけれど、深みのある言葉が今後もこの物語に味を出してくれるのではないかと思います。