ノラの家

加害者と被害者

ノラの家 夕海
名無し

加害者と被害者は表裏一体であり、私たちもみなそのどちらにもなる可能性を秘めている……ていうのがテーマなんだろうけど、少し惜しいと感じた。 今のところ(12話まで)出てくる「加害者」側のキャラも、なんというか蓋を開けてみるとそこまで「加害者」ではないような〜…。 美大生の子の罪はアウティングされた相手と揉めてスコップで顔に傷をつけてしまったこと。 メガネの罪は人を轢いたこと。でも轢き殺したわけではなく、妊婦を轢いて流産させてしまい、妊婦はそれを苦に自殺、という、確かに罪は罪なのだが間接的で…。 それにメガネは元々家族からいじめられていて、挙句兄の虐待から姪っ子を守っていた、という可哀想なエピソードも描かれる。(途中までてっきりロリコンなのかと思った) 加害者はある意味被害者の側面もあり、加害者にも同情の余地があるんだよ!というテーマならこれでいいのかなあ〜…。 加害者虐待被害者をテーマにした作品は「羊の木」「モリのアサガオ」などがあるけど、これらの作品と比べると今作の登場人物たちが抱える「罪」は、なんというか「割と許してもらえそうな罪」であるように感じた。読者のストレスにならない程度の罪というか。 だからこそ熱血主人公のはからいであっさりわだかまりが解けていくんだけど、うーーん。 ハードでスリリングであればいい!というわけではないし、この作品の目指す方向とは違うのも分かるんだけど、それにしても全体的に少し予定調和に感じてしまったかも…。 しかし作者さんは浅野いにおのアシスタントらしく、背景や作画は一流。どこか鳥海茜っぽさも感じられる絵柄。今後、女性誌などでも活躍しそう。

心くんは愛とかいらない

愛を拒絶する心くんに愛を教える先輩

心くんは愛とかいらない 鉢野うら
るる
るる

ごめんなさい、本編の内容より何より 「中山くん🥹🥹🥹」ってなった😂 中山くん待ってた。 ここでもナイス・アシストなのね。 親の奔放さで愛が信じられない心くん。 そんな心くんをひたすら一途に思う燈先輩。 心くんが先輩のこと好きだけどそれを押し殺して ただの友情だと無理矢理思い込んでいると 燈先輩も気づいているのかな。 少しずつ燈先輩への気持ちを自覚してきているところで終了。 続きが楽しみ😊 2巻既読。 燈先輩の根気強さ! 「恋愛」になると終わるから終わらせない為に好きなのに隠す心くん、そしてそれを分かってて待つ先輩。溺愛が過ぎる!素敵! ちゃんと両思いになった途端に過去の心そっくりの恋愛観を持ついとこの永遠が再婚直前の母親から逃げてきた。 それを邪険にせず受け入れて気持ちをケアする2人がこれまた良き。 心はいとこだしそういう家系の当事者だからまだしも先輩は心いなかったら無関係だからね。 それを一緒にお世話してくれるとこに人の良さが出てるのよ。 だから心も先輩だけは信頼できるのも当然というか。 まだ続くみたいで楽しみ😊 3巻既読。 買うべし!甘々!イチャイチャ! これを待ってた! 心は「一族の呪い」に引き戻される心配はあっても、燈先輩の心への気持ちは揺るがないから安心して読める。